農水省の石原葵(まもる)事務次官は16日の定例記者会見で、
大雪や太平洋側の干ばつによって高値が続いている野菜価格について、
「ピークは越え、今後は落ち着く」との見通しを示した。
前週末に太平洋側で降雨を記録したのに加え、関東以西で今後、気温の上昇が予想されるため、
「野菜の出荷量が少しずつ回復していく」と見込んでいる。
農水省が16日発表した調査結果によると、12日時点のキャベツ、レタス、ホウレンソウの卸売価格は、
いずれも平年よりは高かったものの、5日時点の価格を下回った。
同省は「鍋物用などとして野菜需要が増加する時期を過ぎたこともあり、
来週以降は野菜の小売価格が下落に向かう」(生産局)と予測している。
ただ、同省が同時に発表した1月第2週(10~13日)の野菜小売価格調査によると、
キャベツが1キロあたり304円で平年比70%高となるなど、高値が続いている。
調査対象の9品目のうち、キャベツ、ネギ、レタスなど5品目が前週の小売価格を上回り、
平年と比べてもレタスが55%高、ネギ52%高と高値が続いている。
http://www.asahi.com/business/update/0116/109.html