日米両政府が在日米軍再編中間報告で合意した、米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュ
ワブ沿岸部(名護市)移設案への対応が争点となる沖縄県名護市長選が15日、告示された。
22日投票、即日開票される。中間報告後、基地移設先の住民の意思が問われる初めての選挙で、その結果は
、在日米軍再編の成否にも影響を与える可能性がある。
立候補を届け出たのは、岸本建男市長の路線を継ぐ保守系の元市議会議長・島袋吉和氏(59)(無=自民・
公明推薦)、革新系前市議・大城敬人氏(65)(無)、保革相乗りの元市議会議長・我喜屋宗弘氏(59)(
無=民主・共産・社民・自連合・沖縄社会大衆推薦)の新人3人。いずれも沿岸部への移設案に反対の立場だが
、その主張には温度差も見られる。
告示後の第一声で、我喜屋氏は「もう新基地を作る場所はない。中南部の基地を北部に集中することもノーと
言おう」と訴え、反対姿勢を打ち出した。
革新系の大城氏も、「普天間移設や沿岸案については一切拒否する」と声を張り上げた。
これに対し、島袋氏は「北部振興をしっかりやっていきたい」などと訴え、基地問題には直接触れなかった。
その一方で、小泉首相、安倍官房長官の激励電報を紹介するなど、中央との太いパイプを強調した。
政府関係者は、「島袋氏の当選が望ましいが、島袋氏が当選しても、地元との調整が難航することは避けられ
ない」との厳しい見方を示す。
[読売新聞社:2006年01月16日 00時36分]
http://newsflash.nifty.com/news/tp/tp__yomiuri_20060115i102.htm