1月5日(現地時間)よりアメリカ・ラスベガスで開催されている、世界最大の家電関連見本市「2006 International
CES」(以下、CES 2006)。そのCES 2006の開催を明日に控えた1月4日(現地時間)、恒例となっているMicrosoftの
会長兼チーフソフトウェアアーキテクト、ビル・ゲイツ氏の基調講演が行われた。
基調講演では、Microsoftの次期OSであるWindows Vistaを初めとしたさまざまな最新テクノロジーが紹介されたが、
その中でXbox 360に関する新しいトピックも披露された。それは、Xbox 360用として、外付けのHD DVDドライブが
年内に発売される、ということだ。
ビル・ゲイツ氏に紹介されて登壇した、Microsoftコーポレート バイスプレジデントのピーター・ムーア氏は、
「Xbox 360は、Xbox Live経由でHDクオリティのムービーコンテンツをダウンロードして楽しめますが、今後はHDクオリティの
映像ディスクも楽しめるようになります。Xbox 360用の外付けHD DVDドライブを年内に発売します。」と語り、Xbox 360用の
外付けHD DVDドライブの発売を正式に発表した。ただし、今回の基調講演では、その発売を発表しただけで、具体的な
発売時期や価格などには触れられず、実際の外付けHD DVDドライブも披露されることはなかった。また、外付けHD DVDドライブを
利用することでHD DVD映像ディスクの再生が可能になることは言及されたが、HD DVDディスクを使用したゲームソフトの登場などに
関してはまったく言及されなかった。
日本でXbox 360が発売された直後、一部報道機関が、HD DVD対応のXbox 360が発売されるという趣旨の報道を行ったが、
結果として、この報道は正確ではなかったことになる。確かに、完全に間違っていたわけでもないが、外付けのドライブを利用した
対応ということで、すでにXbox 360を購入したユーザーにとっても一安心な発表だったと言っていいだろう。
●2006年6月までに450〜550万台の出荷を見込む
ピーター・ムーア氏は、外付けHD DVDドライブの発表に先立ち、Xbox 360の販売状況などについての説明も行った。
すでにXbox 360の発売から90日ほど経過しているが、すでに30カ国で販売が開始され、2006年6月までに全世界で
450〜550万台の出荷を予定しているそうだ。また、Xbox 360の1台あたり、対応ソフトは4本、
周辺機器は3個という高いアタッチレート(ハードあたりの購入率)を誇っているということも示された(これはおそらく北米での
数字だと思われる)。さらに、Xbox Liveマーケットプレースでは、Xbox 360発売後4週間で400万ダウンロードを達成したことも発表され、
非常に好調な滑り出しであることを強調。加えてXbox Liveマーケットプレースでトム・クルーズ主演の映画「Mission Impossible 3(M:i:III)」の
予告編が独占的に配信されることも発表された。
その後ステージ上では、Electronic Artsが北米市場で2月に発売を予定しているボクシングゲーム「FIGHT NIGHT ROUND 3」を利用した
デモが行われた。このデモは、2人の対戦プレイという形式で行われたのだが、アメリカのスポーツチャンネルESPNでボクシングの実況を
長年勤めているアル・バーンズ氏によって紹介された。紹介されて登場した対戦者は、ビル・ゲイツ氏と、Microsoft CEOのスティーブ・バルマー氏
。例年CESの基調講演では、この2名が登場するパロディビデオの上映が恒例となっているが、今年はこの2名による
ゲームの対戦プレイがそのパロディビデオの代わりとなった形だ。
ゲイツ氏がモハメド・アリを、バルマー氏がジョー・フレイジャーをそれぞれ操作して対戦が行われたが、淡々とプレイするゲイツ氏と、
ステージ上で飛び跳ねはしゃぎつつプレイするバルマー氏の対比がかなりおもしろかった。最終的には、アリがフレイジャー
(つまりゲイツ氏がバルマー氏)をノックアウトする、という形で対戦が終了したが、バルマー氏がノックアウトされた瞬間にコントローラーを
投げ捨てたのが印象的だった。
■さらに画像の入った記事はこちら
http://www.itmedia.co.jp/games/articles/0601/05/news049.html http://www.itmedia.co.jp/games/ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060105-00000048-zdn_g-sci