厳冬豪雪の影響が随所に表れている。暖房需要などで電力・ガス利用が記録更新を重ね、陸路が閉ざされた結
果、空路の貨物取り扱いが大幅増となった。冬物衣料の売れ行きもいい。
東京電力は14日、消費電力量が13日に10億3581万キロ・ワット時となり、6日に記録した冬季の過
去最高を塗り替えたと発表した。東京ガスでも、13日の都市ガス供給量が4995万立方メートルとなり、年
間を通した記録更新が今冬だけで6回目となった。13日は関東全域で気温が低めだった上、東京都内で雨が降
り、暖房・給湯需要が大きく伸びた。
一方、12月の羽田空港発着国内貨物の取扱量は、全日本空輸が前年同月比12・1%増の3万4932トン
と、単月として過去最高。日本航空も同5・3%増だった。
記録的な大雪や脱線事故でJR上越線、羽越線などで約400本の貨物列車が運休。ヤマト運輸や日本通運な
ども、高速道路の通行止めで、東北や北陸を中心に集配中止や配達の遅れが出た。日航は「陸路で扱われていた
貨物が持ち込まれたのではないか」と見ている。
[読売新聞社:2006年01月15日 10時16分]
http://newsflash.nifty.com/news/te/te__yomiuri_20060115it02.htm