◇就職内定率、大学生・高校生ともに改善
ニート減るかも――。今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年12月1日現在)は
77.4%と前年同期を3.1ポイント上回り、2年連続で改善したことが13日、
厚生労働省と文部科学省のまとめで分かった。高校生の内定率(同11月末現在)も
同5.1ポイント増の72.8%と、7年ぶりに70%台に回復。団塊世代が定年を迎える
「2007年問題」を背景に企業の採用意欲が盛んなことなどが原因とみられ、
厚労省は「ニートの入り口に歯止めがかかるかもしれない」と期待している。
大学生は男子が前年同期比3.6ポイント増の78.9%、
女子は75.5%で同2.6ポイント増えた。07年問題に
関心が高い製造業の求人増を直接反映する高校生では、
男子78.7%(同5.1ポイント増)、女子は65.6%(同4.7%増)と
さらに伸び幅が大きかった。
内定率だけでなく、就職を希望する人の割合も上がっている。
高校生では、少子化の中、15年連続減り続けていた
就職希望者数が、同0.6ポイントながら増加に転じた。
大学生では00年以来60%台後半に下がっていた
「就職希望率」が、05年71.6%に回復、
06年も73.2%と2年連続で上向いた。同省では、
求人増に刺激され、冷え込んでいた就職活動へのイメージが、
前向きに転換してきた表れと判断している。
だが一方で自動車関連企業があるかどうかなど、地域事情によって
求人数には格差があり、内定率も開いている=表。
調査は大学生が全国の国公私立の4660人を抽出し、
高校生は学校とハローワークを通じて希望者の実数を集計した。
今春の新卒については昨年11月に続き2回目の発表となる。
(続きます)
ソース(朝日新聞)
http://www.asahi.com/business/update/0113/110.html