◇毛根に届けて効果1.7倍 ライオンが新育毛剤
せっかくの育毛剤も、毛根に届きにくいと効果は薄い。ならば、
届きやすくすればいい――そんな働きがある物質を見つけたと、
日用品大手ライオンが12日、発表した。この物質を含む育毛剤は、
動物実験で、発毛を促す効果が同社の従来品より1.7倍高かったという。
同社はすでに特許を申請、今春にも新製品を発売する予定だ。
皮膚の外側の角質層は、角質細胞と細胞間脂質が十数層重なり、
外からのさまざまな刺激を防ぐバリア機能を持つ。バリアを突破し、
毛根まで育毛成分がより届きやすくするため、乳酸オクチルドデシルという
物質に着目した。この物質は液状の油だが、水になじみやすい部分もあり、
バリア機能が強い細胞間脂質の分子構造に入り込み、規則正しく並んだ
分子の配列や重なりを乱してすき間を広げ、促進成分を従来より通りやすくした。
男性ホルモンを投与し普通のマウスより5分の1ほどしか毛が生えていない
マウスに、この物質を配合した育毛剤を使うと半分程度まで回復した。
従来品より1.7倍の効果があることが確かめられたという。
ソース(朝日新聞)
http://www.asahi.com/business/update/0113/076.html ▽ライオン
http://www.lion.co.jp/index2.htm http://www.lion.co.jp/press/2006011.htm