◇市町村合併:新「盛岡市」が誕生 玉山村が編入、人口30万人超える /岩手
盛岡市は玉山村を編入(吸収)合併し、人口30万740人(05年国勢調査速報値)の
新「盛岡市」が10日、誕生した。同日は玉山総合事務所となった旧玉山村役場前で
開所式があったほか、市民文化ホールで合併記念式典が開かれた。
谷藤裕明盛岡市長は「行財政改革の基盤を確立し、全国に発信できる
新しい盛岡を作っていきたい」と語った。
◇08年4月まで、中核市移行目指す
◆玉山区◆
旧玉山村は地域自治区「玉山区」となる。地域自治区は一定期間、
旧村にある程度の決定権を認めて両市村の一体化を図る緩和装置。
工藤久徳旧村長が特別職の区長に就任した。任期は2年(再任も可能)で
区の事務全般を統括し、市助役と同程度の専決権を持つ。旧村役場は
玉山総合事務所として自治区の事務を担う。議員には来年5月まで
在任特例が適用され、その後の定数は42。自治区の設置は16年3月まで。
その後の住所表記などはその段階で検討される。
住所の表記は「大字」がなくなり、旧玉山村好摩が「盛岡市玉山区好摩」、
旧玉山村薮川は「盛岡市玉山区薮川」となる。
また住民票の写し交付や印鑑登録証交付にかかる手数料は、
合併時に1件あたり300円の盛岡市に統一。
これまで1件200円だった旧村民にとっては100円の負担増となる。
◆中核市◆
合併で中核市の要件の「人口30万人以上」を満たしたため、
市は同日付で「中核市推進事務局」を設置。
08年4月までの中核市移行を目指す。
中核市になると、養護老人ホームの設置認可や屋外広告物の設置制限など、
住民生活に密着した1500件以上の事務が県から移譲される。
ただ合併前の盛岡市の人口は28万7186人。旧玉山村の1万3554人を加えて
やっと人口30万人を超えた。05年国勢調査速報値によると、00年の前回調査に比べ、
盛岡市で1657人減、旧玉山村で460人減となった。国への申請は直近の
国勢調査数値を使うため中核市移行には問題ないが、このペースで人口が減れば、
2年3カ月後の人口が30万人を大きく割る可能性もある。
ソース(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/news/20060111ddlk03010138000c.html ▽合併記念式典で市民歌を斉唱して合併を祝う参加者たち
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/news/images/20060111dd0phj000070000p_size6.jpg