【社会】中皮腫の診断　20％は別の病気[060109]

◇中皮腫の診断 ２０％は誤り

アスベストが原因とみられる中皮腫というがんで死亡したと厚生労働省に
報告のあった患者のうち、およそ２０パーセントについて診断に誤りがあり、
中皮腫ではなかったことがわかりました。中皮腫の診断はアスベストの
被害者を救う基本となるもので、専門家は、正確に診断する体制を
取る必要があると指摘しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/2006/01/09/k20060109000109.html

この調査は、岡山労災病院の岸本卓巳副院長を中心とする厚生労働省研究班が
行ったものです。研究班は、厚生労働省が発表した平成１５年の人口動態統計で
アスベストが原因の中皮腫で死亡したとされる８７８人について、診断した各地の病院から
ＣＴなどの検査データを取り寄せて調べました。

その結果、これまでに調査した１３０人のうち、およそ２０％にあたる２０人余りが、
実際には中皮腫ではなく、別の病気だったことがわかりました。中には、心不全で死亡し、
まったくがんの細胞が見つからない人を中皮腫と診断する誤りも複数あったということです。

調査を行った岸本医師は「中皮腫で救済すべき人を逆に見落としている
可能性もかなりあるのではないか。中皮腫の診断はアスベストの新法でも
被害者を救済するうえで基本となるもので、専門家グループによる診断の
体制を作るなど、対策を取る必要がある」と話しています。

ソース（NHK　動画あり）http://www3.nhk.or.jp/news/2006/01/09/d20060109000109.html

▽画像
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/01/09/20060109000109002.jpg

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