戌(いぬ)年に当たる2006年早々から、京畿道富川愛犬テーマパークのイヌたちが、相次いで凍死する事件が発生した。
昨年4月、「国内初の愛犬テーマパーク」という触れ込みで、富川市上洞の映像文化団地内の5000坪(およそ16500平方
メートル)の敷地に建てられたが、業者の経営破たんによって閉鎖された「フレニワールド」で、昨年11月から今月5日
までに犬33匹のうち15匹が相次いで凍死した。
凍死したイヌは一頭当たり時価1000万ウォン台にのぼるダルメシアン3匹、時価200万ウォン相当のコモンドール1匹、
100ウォン台のオールド・イングリッシュ・シープドッグ、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、ニューファンドランド各1匹
などだ。これらのイヌは独特のきれいな模様があり、来場者に人気の高かった展示用のイヌだ。
イヌが凍死した理由は、会社が資金繰りに苦しんで閉鎖し、イヌ小屋に暖房を入れることができなかったためだ。しかも
今年の冬は、氷点下10度前後の厳しい寒さが続いており、さらにイヌたちには厳しい環境となった。5日現在、ここには
18匹のイヌがおり、会社側は小屋にビニールや発砲スチロールなどで風を防いでいるが、これだけでは寒さを防ぐことが
できない。
フレニワールドは、世界各国の珍しい子犬およそ100種類を集めて、来場者が子犬に直接触れ、一緒に遊べるよう
作られた施設を備えている。オープン当時、世界の珍しいイヌが139匹いたが、皮膚病などで40匹から50匹が死に、
残りの一部は首都圏地域のペットショップに委託された。
フレニワールドの愛犬事業本部長のキム・ジンチョルさん(40)は、「資金不足によって経営破たんし、暖房を入れる金も
足りないのに、寒さが続いてどうすればいいか分からない」とし、「残りのイヌも、遠からず死にそうだ」と心配した。
昨年4月オープンしたフレニワールドは、事業を開始してからわずか2週で倒産した。現在、フレニワールドの経営会社は
閉鎖され、イヌの保護と施設の管理などは債券団が担当している。
■ソース(朝鮮日報)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/01/06/20060106000018.html