◇「シャロン新党」崩壊も 総選挙へ影響必至
イスラエルのシャロン首相が4日深夜に深刻な容体に陥ったというニュースは、
イスラエル国内に衝撃を与えた。シャロン氏はパレスチナに対する強硬派から
「和平派」に軸足を移す姿勢を見せ、幅広い支持を集めて3月末の総選挙で
続投を目指していた。シャロン氏は右派リクードを離党し、
自ら中道新党「カディマ」を結成していたが、シャロン人気に依存していた
新党は支えを失い、崩壊する可能性が出てきた。
シャロン氏が新党カディマで実現に意欲を示していた「パレスチナとの
境界線を画定するための土台づくり」も、行方が不透明になった。
今もリクードとの連立政権を組んでいるカディマは、これまでの世論調査の
獲得議席予想で第1党の座を維持してきた。2日に行われた最新の調査では、
国会定数120のうちカディマが42議席、労働党が19、リクードが14。
単独で過半数はとれないものの、総選挙後は、労働党と連立を組んで
対パレスチナ交渉を進めるのではないかとの見方が有力だった。
カディマにはリクードなどからオルメルト副首相をはじめ有力閣僚らが移り、
労働党の顔でもあったノーベル平和賞受賞者のペレス元首相も支持を表明していた。
だが、カディマの実態はシャロン氏1人の人気に頼る新党。有力紙ハアレツの
エルダール論説委員は「政治姿勢の異なる議員たちをくっつけている、
のりのような存在のシャロン氏がいなくなれば、崩壊は時間の問題だ」と指摘する。
カディマに押されて低迷する一方だったリクードは、党首に選ばれたネタニヤフ元首相の下で
来週にもカディマとの連立を解消する予定だった。だが、政権に加わっているほうが選挙に
有利なため、解消は見直される可能性が高い。
労働党も、11月の党首選で当選したペレツ新党首が、対立しているペレス、
バラク両元首相との関係を修復し、政界再編を主導しようとするとの見方が強い。
一方、パレスチナ自治区で25日に予定される自治評議会(国会に相当)選挙の行方も、
イスラエルの政界再編に大きく影響するとみられる。パレスチナでイスラム過激派ハマスが
躍進して政権に参加することになれば強硬派のリクードに、主流派ファタハが勝てば
人脈のある労働党に、それぞれ有利な情勢となりそうだ。
ソース(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0105/006.html 関連スレ
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