2006年の海外金相場は強気に推移しそうだ。オイルマネーや年金、アジアの需要増加などを背景に、
金相場は上昇基調を続けるとの見方が出ている。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)日韓地域代表の豊島逸夫氏は、「オイルマネー、アジアマネー、
年金マネーが買いの御三家。高値を支える大きな要因になる」と強調する。原油価格の上昇により利潤を
得た資金を中東産油国がオイルマネーとして金に投資する動きが目立つという。
国際的な指標であるニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)
原油は05年、1バレル当たり70ドルを突破、史上最高値を更新。今後も原油相場は高値圏で推移するとの
見方が強く、金への投資は続きそうだ。
また、中国やインドなどでは金の需要が旺盛で、資産としての保有も増えるうえ、年金なども加わるなど、
複合的な要因が相場を支える。豊島氏は「金相場は持続性のある上昇相場になる」と指摘する。
ただ、豊島氏は「過去の経験則が当てはまらない」とも述べており、これまでの相場展開とは違う流れも
予想されるという。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のCOMEX部門で金先物(2月限)は05年12月7日、1トロイオンス
当たり517.80ドルを付け、24年ぶりの高値を更新した。
■ソース(Bloomberg)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aSKSjNVIgNzE&refer=jp_japan