国土交通省は、地球温暖化防止に向けて道路の拡幅や踏切の立体化などを進め、自動車の排出する
二酸化炭素(CO2)を2010年までに、年間で約3%、800万トン削減する方針を固めた。
政府は10年の運輸部門のCO2排出量を2億5000万トンに抑えるため、自動車のCO2排出量を2100万
トン削減する行動計画を立てているが、この3分の1強を渋滞解消や自動車の平均時速アップなど、道路の
改善によって達成する。
12年度までに全国の主要渋滞地点約1800か所について道路の拡幅や立体化を重点的に進める。
約1000か所にのぼる“開かずの踏切”の解消も急ぐ。運輸部門のCO2排出量について、対策別に削減
目標を設けるのは今回が初めて。3月にまとめる国交省の行動計画に盛り込む。
自動車のCO2排出量は、平均走行時速が20キロ・メートルから40キロ・メートルに上がると3割減ると
される。このため国交省は、自動車メーカーの燃費向上に向けた取り組みと並行して、06年度から、
スムーズに流れる道路の整備に本格的に着手し、CO2の削減に力を入れることにした。残り1300万トンは
自動車の燃費向上や新エネルギーの利用拡大などで削減する。
■ソース(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060104ib01.htm