サッカー、Jリーグ2部(J2)ベガルタ仙台を運営する東北ハンドレッドは来年度、経営基盤の抜本的な見直しに着手する。
健全化に向け、減資などの方法で累積債務解消を目指す。同社は宮城県、仙台市が大株主となっているが、
行政の経営関与を見直す「民営化」も視野に入れる。
同社は来年度、株主や有識者による委員会を設置し、経営健全化に向けた施策を協議する。同社の資本金は
約23億円で、累積債務は約17億円(2005年7月現在)。減資による債務解消が有力視されている。
宮城県と仙台市はそれぞれ25%、23.5%の株式を保有している。設立当初は経営基盤が弱く、
行政の厚い支援を受けながらクラブ運営が進んだ。
しかし、1999年度から6年連続で単年度黒字化を実現させ、2001年にはいったん1部(J1)に昇格。
03年に再びJ2に降格したが、リーグトップの集客力にも支えられて経営は安定しており、行政の経営関与についても
再検討が必要と判断した。
ベガルタについて、梅原克彦仙台市長は20日の定例記者会見で「プロスポーツはビジネスで、
公的助成なしに経営が成り立つことが基本」と話し、支援体制の見直しを示唆している。
東北ハンドレッドは、ベガルタの前身の「ブランメル仙台」の運営会社として94年に設立された。
Jリーグ昇格を目指して積極的な補強を進めたが失敗し、97年度には経営危機に陥った。累積赤字は一時、
約20億円まで膨らんだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051224-00000015-khk-toh