米国が、北朝鮮の関係者が巨額の100ドルの偽造紙幣束を第3国のある銀行に振り込む場面が収録された
画面を証拠として保有していると、この問題に関連した国々に明らかにしたことがわかった。
米国は今月16日、ワシントンで韓国、中国、香港、シンガポール、タイ、オーストラリアなどの関連諸国の
関係者を呼び出し、このような北朝鮮のドル紙幣偽造の証拠について説明した。捜査結果のブリーフィング
は、財務省の金融犯罪取り締まり班の担当者2人が行なった。
米国務省のクリストファー・ヒル次官補(東アジア・太平洋担当)はこれと関連し、「北朝鮮による偽造紙幤
製造をめぐる調査は、財務省が数年に渡って調査を進めた結果、判明したもの」と述べた。
外交消息筋によると、米国側は「北朝鮮が1989年から偽造を行ってきた証拠を確保している」とスーパー
ノート(極めて精巧な100ドルの偽造紙幤)の実物を製造年度別に一つ一つ提示した。
また、ある北朝鮮貿易会社の代表の自宅を捜索して、大量の100ドルの偽造紙幣束を見つけ、証拠物として
確保しているとも主張した。偽造紙幣に使われる特殊インクと関連の機材が北朝鮮に輸入されたことを証明
する資料なども提示したと伝えられる。
米国側はこの席上で「こういうスーパーノートを製造できる国は北朝鮮しかない」と断定的に明らかにしたと
いう。出席したある外交官は、「提示された証拠と情況には、かなり説得力があった」と明らかにした。
外交消息筋は、「年を追って、偽造紙幣の精密度がますます高くなっており、米国はもっとも最近に確保
したスーパーノートは公開しなかった」とし、「しかし、以前作られた偽造紙幣も紙幤の裏面の特定部分の
印刷が曇っていることを除けば、一般的な装備では見分けることが不可能だった」と伝えた。
■ソース
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/19/20051219000021.html