富山湾で揚がった寒ブリを昔ながらに飛騨地方へ運ぶイベント「ぶり・ノーベル出世街
道祭り」(同祭り実行委員会主催、富山商工会議所主管、北日本新聞社共催)が十一日、
富山市内四会場で開かれた。各会場はブリの解体ショー、特産品販売など多彩な催し
でにぎわった。
平成十二年から、観光振興を目的に富山商工会議所などが実施。「ぶり街道」と呼ばれ
た国道41号が、富山市出身の田中耕一さんら四人のノーベル賞受賞者にちなみ「ノーベ
ル街道」として注目を集めたことから、二年前から現名称に変えた。
開会式は富山市の岩瀬漁港広場であり、富山商工会議所の八嶋健三会頭があいさつ、
石井知事が祝辞を述べた。水揚げされたばかりのブリを八嶋会頭と石田富山市助役が
かごに入れ、昔ながらの旅姿をした担ぎ手がこん包。岩瀬小児童による威勢のいい「ぶ
り大漁船御輿(みこし)」がブリの担ぎ手を先導し、会場を練り歩いた。
ブリはまず、旧飛騨街道の起点・同市太田口通りに到着。日枝神社宮司による道中安
全祈願が行われた。大沢野総合行政センター前広場では地元の八木山獅子舞が披露
され、ブリ解体ショーに来場者が見入った。猪谷関所館では飛越の特産品販売やブリの
切り身プレゼントで盛り上がった。
同祭りは十八日に飛騨市神岡町と高山市、来年一月七、八の両日は長野県松本市、
同十五日は飛騨市古川町が会場。各地のイベントや伝統行事に合わせて行われる。
◆URL 北日本新聞12月12日
http://www.kitanippon.co.jp/cgi-bin/news.cgi?id=A100#0004