モバイル放送株式会社(本社:東京都中央区、代表:溝口哲也)は
12月5日、防災情報の配信にモバイル放送システムを利活用する
ことを目的とした実験を行うと発表した。
これは、「アウトドアや移動中でも安定して番組を視聴できる」「使用
する放送帯域が悪天候でも影響を受けない」といったモバイル放送の
特長を、地震や津波/台風/水害などの様々な防災情報の配信に
活用することを狙いとして行われるもの。
具体的には、気象庁が発表している「津波予報」、そして同庁が現在
試験的に提供している「緊急地震速報」を活用。これらの防災情報の
配信フォーマットなどの技術検討を行った後、防災情報受信機の開発
を実施し、来年3月をめどに配信実験が行われる予定となっている。
なお津波予報とは、津波の発生の恐れがある場合、地震が発生して
から約3分を目標に予想される津波の高さに応じ、大津波/津波等の
「津波警報」または「津波注意報」を発表するというもの。一方、緊急
地震速報は初動波(以下P波)/主要動波(以下S波)の電波速度の差
を利用し、P波の情報から震源やマグニチュード/各地の震度などを
予測。S波が到達する前にこれを通知し、被害の軽減を目指すというものだ。
また今回の実験が成功することにより、従来、情報を届けることが難
しかった移動中や洋上/沿岸部にいる人たちへも、確実に防災情報を
配信する手段が確立されるもよう。
URL:
http://www.streamnow.tv/bbnews/05/1206/bn051206-01.html