【国際】米朝対立混迷の兆し、南北関係にも影響か〔12/05〕

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北朝鮮の核開発問題をめぐる6か国協議の重要な当事国である米国と北朝鮮の関係がますます尋常ではない
様相を呈している。争点は先月第5回6か国協議で浮き彫りになった米国のマカオ銀行への制裁だ。南北関係
まで冷え込みかねないという懸念も強まっている

◆米朝関係に暗雲が立ちこめる

米国は先週、偽造紙幣問題などを取り上げる北朝鮮との「金融制裁協議」を「交渉すべき問題ではない」と拒否
した。これに対して、北朝鮮は金桂寛(キム・ケグァン)外務次官のニューヨーク訪問をキャンセルした。

今月2日夜、北朝鮮の外務省スポークスマンは、「金融制裁の解除は、6か国協議の進展に向けた不可欠な
要求」とし、「米国側は信頼できない行動をしている」と発表した。同日、労動新聞は、「米国は世界最大の人権
じゅうりん国」とし、国営の朝鮮中央通信は米国のCNNが放送した北朝鮮内の公開処刑場面に対して「朝鮮の
現実とあまりにもかけ離れたでっち上げ」と述べた。

その数時間後、米国側の6か国協議首席代表のヒル国務部次官補は、AP通信との会見で、「(北朝鮮に)退場を
迫りたくはないものの、進展を見ることを希望する。私は終わりの見えない交渉テーブルにはしがみつかない」と
述べた。協議を引きずりたくないという意味だ。

こうしたなかで、日本の産経新聞は北朝鮮が金融制裁問題が解決するまでは、6か国協議に応じる考えがないと
米国に明らかにしたと報道した。しかし、韓国の当局者は、「そうした事実はない」と述べた。

◆ 南北関係にも影響を及ぼすおそれ

事態の流れがここまでくると、南北関係も雲行きが怪しくなってきている。今月13日から16日にかけて、済州
(チェジュ)島では南北長官クラス協議の開催が予定されている。政府の関係者は、「支障なく開かれるのか、
開かれるとしてもまともに会議が進められるのか懸念される」と述べた。

北朝鮮は鄭東泳 (チョン・ドンヨン)統一部長官が、ある講演で、「北朝鮮はベトナムのように歩んでいくべきだ」と
述べたことに対して、今月1日「われわれの信義と善意に対する裏切りであり、事実上の対決行為」と非難している。

北朝鮮は年内に開くことで合意していた南北将官クラス会談と軍事当局者(長官クラス)会談についても、現在
まで一切の反応を示していない。これによって京義(キョンイ)・東海(トンヘ)線鉄道・道路の開通式、臨津
(イムジン)川の水害防止事業も進展のない状況だ。

■ソース
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/05/20051205000016.html