ICカードは中国の市民生活を徐々に変えつつあるが、発行枚数がすでに累計21億枚に達して
いたことが明らかになった。2日付で中国新聞社が伝えた。
情報産業部・電子情報産品管理司の張h・司長は1日、北京で開催された「国家ゴールデン・
カード・プロジェクト第8回アプリケーション作業部会」において、「2000年末の時点で5.4億枚
だった中国のICカードの発行枚数が5年の間に4倍に増えて、国際的にも関心が集まっている」
と語った。ゴールデン・カード・プロジェクトとは1993年に始まった長期にわたる国家プロジェクトで、
中国全国にICカードを普及させるのが目的。
中国のICカードは、金融、電気通信、交通、商業、旅行、衛生、社会保障、税金の徴収と管理、医療
保険、銀行口座管理などへの応用が飛躍的に進んでいる。金融領域に限ってもICカードの発行機関
は190に達しており、発行枚数は9.2億枚を数える。
北京、上海などの都市ではカード決済による消費額がすでに消費全体の30%以上を占めており、
先進国のレベルに近づいている。また、チップの設計・開発・製造やカードの量産のみならず、POS
端末、カード・リーダー、ATM機などの関連機器、部品・材料、ソフトウェア開発、システム設計など、
関連産業の裾野も中国では急速に拡大している。
■ソース
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1203&f=it_1203_004.shtml