米国立ハリケーンセンターによると、今年のハリケーン・シーズンが終了する直前の29日、北大西洋上で
今季29個目となる熱帯低気圧が発生し、熱帯暴風雨「イプシロン」に成長した。今年、名前がつけられた
熱帯暴風雨は計26個で、このうち12個がハリケーンに勢力を拡大している。
米海洋大気局(NOAA)大西洋海洋気象研究所(AOML)は過去の統計から、ハリケーン・シーズンを
毎年6月1日から11月30日と定めている。
この6カ月間に発生する熱帯暴風雨には、毎年アルファベットの名前21個が準備されているが、今年は
史上最多となる22個目の熱帯暴風雨が10月下旬に発生。「A」から順番に用意されている名前が底を尽き、
ギリシャ文字の「アルファ」が割り当てられた。
その後も熱帯暴風雨が発生し、ギリシャ文字で5番目となる「イプシロン」まで達した。シーズン終了後の
12月に入っても、海水温が高いことから、熱帯暴風雨が発生する可能性が高い。
「イプシロン」は大西洋標準時30日午前5時(日本時間同日午後6時)現在、バミューダ諸島の東
約1170キロの海上にあり、時速11キロで西に進んでいる。中心の気圧は993ヘクトパスカル。
■ソース
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200511300012.html