【ソウル=平野真一】韓国ソウル大が世界で初めて成功した、人クローン胚(はい)を使った胚(はい)性
幹細胞(ES細胞)作りで、研究に協力した病院理事長が卵子を提供した女性に報酬を支払っていたことが
21日、明らかになった。
卵子提供者への金銭支払いを禁じた「生命倫理・安全法」の成立以前であるため法的には問題がないものの、
倫理的な批判が強まるものと見られる。
ミズメディ病院のノ・ソンイル理事長が同日、明らかにした。それによると、理事長は2002〜2003
年に卵子提供者約20人に採取1回当たり150万ウォン(約17万円)をポケットマネーから支払ったと
いう。
排卵誘発剤を注射し、15日間も協力してもらったことへの補償金で、「当時自発的な提供者がまれで、他
に方法がなかった」と釈明した。研究の中心となった黄兎錫(ファンウソク)教授には相談しなかったとし
ている。
(2005年11月22日0時0分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051121i317.htm より