◇鳥インフルエンザ、中国で感染者 周辺国に被害拡大懸念
初の鳥インフルエンザ感染者が確認された中国政府は
、「情報隠蔽(いんぺい)」と国際社会から非難を浴びた新型肺炎SARSでの失敗を教訓に、
情報公開や防止対策に懸命だ。しかし、全土に140億羽以上の家禽(かきん)を抱え、
地方から中央への報告も滞りがち。周辺国への一層の感染拡大が懸念されている。
中国政府は感染の疑いがある家禽1000万羽以上を処分し、ワクチン接種も急ぐ。
11月初めには対策費20億元(約280億円)の投入を決めた。
農業省は17日、衛生省との連携強化や
地方政府からの速やかな報告を求める予防措置を通達した。
しかし、地方政府の担当者が責任の追及や投資の減少などを恐れ、
不都合な報告をしないケースもあるという。香港特別行政区は18日から
中国本土との境界にある2カ所の税関で、入境者への体温検査を始める。
鳥インフルエンザが警戒されるのは、人の間で感染が広がる
新型インフルエンザの発生につながる恐れがあるからだ。
厚生労働省は日本で流行した場合、4人に1人に当たる約3200万人が感染し、
最大その2%、64万人が死亡すると推計している。
(後略)
ソース
http://www.asahi.com/life/update/1118/001.html