鳥インフルエンザ、茨城の養鶏場捜索…虚偽報告の疑い
茨城県は、鳥インフルエンザH5型の感染歴を示す抗体が見つかった
同県小川町与沢の養鶏場「キミシマファーム」(君島正夫社長)が、感染の
有無を調べる検査で県に虚偽報告をしていたとして、家畜伝染病予防法違反(検査妨害)の
疑いで石岡署に告発、同署などは12日、養鶏場の事務所などを捜索した。
県によると、同ファームは、近くの養鶏場で抗体が検出された後の8月28日に
行われた県の立ち入り検査の際、自主的に血液などの検体を採取することを
申し出た。しかし、報告の際、特定の5鶏舎から採取していたにもかかわらず、
当時飼育していた全16鶏舎(約8万2000羽)から採取したよう偽った
疑い。
この検査では陰性だったが、移動制限解除に向けた10月26日の県の
検査で抗体が陽性反応を示した。このため、農林水産省が確認を求め、県が
水戸市や小川町、茨城町、美野里町の計14養鶏場で同省の防疫指針に違反し、
養鶏業者の獣医師に検体を採取させていたことが発覚。県は、同ファームに
改めて8月の検査について聞き取りし、虚偽報告の疑いが浮上した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051112-00000104-yom-soci