第18期竜王戦(読売新聞社主催)、渡辺明竜王(21)と挑戦者・木村一基七段(32)の七番勝負第2局は7日から奈良市の「奈良ロイヤルホテル」で行われていたが、
8日午後3時16分、渡辺が71手で勝ち、対戦成績を2連勝とした。
先手渡辺の横歩取りから始まった本局は、中央の戦いで、渡辺が銀を▲4六銀と引いたのが柔軟な好手。飛車が相手陣を直射する一方、桂もさばきやすくなり、一気に優勢となった。
この後、渡辺は▲2三歩とたたいて後手の陣形を崩し、▲5三飛成と勝負を決めに出た。木村は△3一角などと防戦したが、渡辺は緩みない攻めで寄せきった。
解説の脇謙二八段は「渡辺竜王の巧妙な駒組みと鋭い攻めが印象的だった。会心の1局と言えそう」と話している。
第3局は17、18日、岩手県一関市の「いつくし園」で行われる。
渡辺竜王の話「封じ手から駒が前に行く展開になり、▲4六銀と銀を繰り替えて良くなった」
木村七段の話「構想に問題があり、お恥ずかしい限り。悪い流れをひきずらないようにしたい」
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20051108i211.htm