石川県信用保証協会を舞台にした背任事件で、先月28日に名古屋高裁で無罪を言
い渡された北国銀行の本陣靖司(やすもり)元頭取(63)について、名古屋高検は
8日、上告を断念した。上告期限の今月11日を過ぎると、本陣元頭取の無罪が確定
することになる。
同高検の杉本一重次席検事は、断念の理由について「最高検とも協議したが、適法
な上告理由を見いだし難い」としている。
本陣元頭取は97年10月、同行が同協会の債務保証を受け実施した機械メーカー
への8000万円の融資について、メーカーの破産後、協会が一度拒否した代位弁済
を圧力をかけて実行させたとして、背任容疑の共犯で名古屋地検特捜部に逮捕された。
1、2審とも有罪としたが、最高裁が昨年9月に審理を差し戻し、同高裁が無罪を言
い渡した。
■ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051108k0000e040066000c.html