鳥谷が「アーチ量産打法」に着手した。阪神鳥谷敬内野手(24)は5日、
鳴尾浜での秋季練習最終日で今オフ初めて屋外フリー打撃を行った。
飛距離向上を目指し、テークバックを浅くしコンパクトなスイングを心掛ける。
来季は6、7番での起用が濃厚で、長打力も期待されるだけに
今オフの課題として徹底習得を図る構えだ。(中略)
今季も開幕から試行錯誤を繰り返した。深々とテークバックを取り、そして振り切る。
躍動感はあるが、ロスが大きい分だけ鋭さに欠けていた。
好感触をつかんだのが9月ごろだという。
シーズン終了直前10試合は45打数18安打、打率4割。
3本塁打を放ち、年間9発の 1/3 を稼いだ。
今季最終戦の10月5日横浜戦では1試合2本塁打を放った。
バックスクリーン左に叩きこんだサヨナラ弾は
左打者でスタンドインさせるのは難しい打球方向。
それでもフェンスオーバーさせるところに成長の跡があった。
そんな新型フォームを浸透させることが、秋季キャンプの最優先課題になる。
来季、岡田監督は2番からの打順変更を示している。
「来季のクリーンアップはないが、6、7番と下の方で自由に打てば本塁打も増える」。
鳥谷の新型フォームは岡田構想にも適っている。
和田コーチも「飛距離が出る? そりゃそうだよ。スピードも出てくるし、
遠回りしなくなるからね」と進化に太鼓判を押した。
今年2月の安芸春季キャンプでは20本塁打の希望も口にしていた。
「アーチ打法」を完全にマスターすれば、量産も現実味を帯びる。
クリーンアップの後ろに控える不気味な存在に生まれ変わるため、鳥谷がひと冬を越える。
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