特定の生理活性物質の受容体が欠けると、ストレス環境では異常行動を起こすこと
を成宮周京都大教授(薬理学)らがマウスの実験で解明し、米科学アカデミー紀要に
25日発表した。
実験マウスの記憶、認識などは正常。異常な行動の様子は人間の「キレる」状態に
似ており、原因解明につながる可能性があるという。
成宮教授らは、神経伝達など体内でさまざまの役割を果たす生理活性物質「プロス
タグランジン」の受容体のうち「EP1」が欠損したマウスをつくり実験した。
高さ約20センチのビーカーの上に置いた実験では、“高所恐怖症”である普通のマ
ウスは飛び降りないが、7匹の欠損マウスは7分間で全部が飛び降りた。正常マウス
でもこの受容体をふさぐ薬を与えると、7匹中6匹が飛び降りた。
■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051025-00000021-kyodo-soci