【社会】電鉄各社にアンケート 睡眠時無呼吸症候群、検査方法にばらつき…読売新聞

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1猿ぐつわ(第一期卒業生)φ ★
睡眠時無呼吸症候群、検査方法にばらつき…読売調査

 JR福知山線脱線事故の発生から半年となるのを前に、読売新聞社は、運転士の
健康管理について、JR各社、大手私鉄など37主要鉄道事業者を対象にアンケートを実施した。

 全事業者が法令に基づき、健康診断は年1〜2回、適性検査は運転士免許取得時と、
その後、3年ごとに義務付けており、内容はほぼ同一だった。しかし、法令上の規定がない
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法にはばらつきがあり、仮眠時間や仮眠室の個室の
割合にも差が見られた。

 アンケートは8月から9月にかけて記述式で行い、電話で補足取材した。

 対応に差が出たSASの検査では、血液中の酸素濃度を測る器具を使った簡易検査は、
いずれも福岡市に本社のあるJR九州と西日本鉄道(西鉄)の2事業者が運転士全員に
義務付けていた。10事業者は、医師らによる問診で、全体の約6割の23事業者は
決められた設問に答えるチェックシートによる自己申告方式だった。問診やチェックシートで
SASの疑いがある場合、簡易検査や専門医の診察を受けさせているという。

 福知山線の事故で死亡した運転士は2003年4月に適性検査に合格、SAS検査は
自己申告で問題なしとされていた。

 乗務時間は1日平均7〜8時間が多いが、泊まり勤務者の仮眠時間は法令上の規定がなく、
最長の名古屋鉄道(名古屋市)は7時間、最も短いJR貨物(東京)が3時間以上だった。
JR貨物は「翌日の運転距離などに応じて決めているので、必要な睡眠時間は確保できている」
としている。

 運転士の仮眠室は、JR西日本など11事業者が個室を確保している。個室率60%の
小田急電鉄(東京)などは「さらに個室化を進めたい」としている。

YOMIURI ONLINE
2005年10月16日9時41分
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051016it02.htmより