大阪の連続通り魔、19歳少年を家裁送致
大阪府豊中市で今年5月、中学生らがカマで襲われた連続通り魔事件で、大阪地検は30日、
同市内の専門学校生の少年(19)について、「刑事処分相当」の意見書を付け、殺人未遂など
の非行事実で大阪家裁に送致した。
家裁は同日、観護措置(2週間)を決定、少年を大阪少年鑑別所に収容した。
地検は、審判に検察官が立ち会う「検察官関与」を家裁に申し立てた。
少年は簡易精神鑑定で、対人関係が築きにくく、自分の行為の社会的意味を想像する能力に乏
しい精神的障害があると診断された。
しかし、少年は事件を詳細に記憶し、中学生らを襲う前に、自転車に乗りながら「人が死んだら
どうしよう」と思い悩んでいたなどと供述しており、地検は、当時、善悪の判断ができ、責任能力
を問えるとした。そのうえで「社会に与えた影響は極めて重大。年長少年でもある」として、検察
官送致(逆送)を求めた。
非行事実によると、少年は、高校時代の同級生へのうっぷんを晴らすため、5月29日午後6時
10分ごろ、同市内の路上で、自転車で通行中の男性会社員(26)と男子中学生(13)に相次
いでカマで切り付け、大けがを負わせるなどした。(読売新聞)
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