電車男のおつぎは、バス男が来日−。米国で昨年、異例のヒットを
記録しながら、日本では未公開だったオタク高校生が主人公の学園コメディー映画が
日本上陸を果たすことになった。十一月二日からDVDがレンタル店に
登場。邦題の「バス男」には、二番煎じの香りもほんのり漂うが、この
主人公、米国では国民的アイドルになっており、日本でも人気が期待できそうだ。
(ロサンゼルス 岡田敏一)
この映画、原題は「ナポレオン・ダイナマイト」(ジャレッド・ヘス監督)。
アイダホ州の田舎町に住む、さえない風貌(ふうぼう)
のオタク高校生、ナポレオン・ダイナマイト君の日々を描いた低予算映画。
米国では昨年六月十一日、大都市の映画館六館でひっそりと限定公開された。
テレビのCMもほとんどなく、マスメディアも取り上げなかったが、口コミで人気を
集め、八月二十七日から全米一千二十七館で拡大公開。
九月十日−同十二日の週末三日間の興行収入チャートでは何と十位に登場。
「ハリウッドの七不思議」と驚かれた。
しかし、日本の映画館での上映は実現しなかった。買い付け価格が高額だったこと
などから、配給会社が二の足を踏んだとされる。
邦題について同社は「冒頭、主人公がスクールバスに乗り込むシーンがあって、
『日本が電車男なら、こちらはバス男で』ということになりました」と話している。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/28int002.htm