[WSJ] Palm、MicrosoftのOS搭載製品発表へ
ハンドヘルドメーカーの米Palmは、かつての宿敵Microsoftを受け入れる準備ができたのかもしれない。
Palmは9月26日、Microsoftのソフトを搭載したスマートフォン「Treo」の新バージョンを発表する計画だ。
この件に詳しい人物が明らかにした。これまでTreoはPalm OSのみを利用していた。新しい携帯電話は
Verizon Wirelessから提供される見通し。
Palmの広報はコメントを避け、MicrosoftとVerizon Wirelessからもコメントは取れなかった。各社からは、
26日に開く共同記者会見の案内が23日に送られてきた。
PalmとMicrosoftの新製品をめぐる提携で、両社の間の長期にわたる競合関係も終わるかもしれない。
2000年代前半にPalmとMicrosoftは、PDAソフト市場で先頭に立とうとしのぎを削っていた。
PalmにはPalm OSという自前のソフトがあり、PDAと、後にはスマートフォンのTreoにも利用。ソニーなど
他社にもこのソフトをライセンスしていた。Palmのソフトは、「Windows Mobile」の名で知られるMicrosoft
の携帯端末用ソフトと競合していた。
Palmは2003年、ソフト部門を独立企業のPalmSourceとしてスピンオフした。PalmSourceはそれ以降、特に
ソニーが事実上PDAの製造から撤退した後は苦戦している。PalmSourceはソフトを拡大して携帯電話機
メーカーに製品をライセンスしようとしてきたが、大手メーカー多数との契約には至っていない。今でも最
大のライセンシーはPalmという状況だ。PalmSourceのCEOを努めていたデビッド・ネイゲル氏は今年辞任
し、正式な後継者は任命されていない。その後今月に入ってPalmSourceは、日本のACCESSに3億2000万ド
ルあまりで買収されることになったと発表した。
(以下略)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/24/news007.html