前橋・高崎伊勢崎・藤岡 JCが政令市構想
合併で『環境首都』目指す
前橋、高崎、伊勢崎、藤岡の県内四青年会議所(JC)が合同でつくる「夢のある県央都市創造会議」が二十三日、
前橋市でシンポジウムを開き四市を合併して政令指定都市にする構想を明らかにする。市民主導による合併論議
の場をつくり、長期的には、住民発議など行政側への働き掛けも検討する。「ポスト平成の大合併」の地方都市の
在り方を提示する構想として、注目を集めそうだ。
同会議の議長を務める伊勢崎JCの上柿敬一理事長によると、構想は二〇〇三年、前橋、高崎の両JCで検討を開始
。〇四年からは藤岡、伊勢崎が加わり、合意書をまとめた。地方分権の論議が盛んになる中、財源や権限を得ることで、
より住みやすい街づくりを行うのが狙い。具体的には、「ミニ東京」ではなく、農業生産高が突出し、環境にも恵まれた県
央地区の特色を生かした「環境首都」を目指すという。
同会議では、構想発表後、来場者などに構想への賛否などを問うアンケートを実施。各市の住民の1%(計約九千人)か
ら回収することを目標とし、分析した上で、年内に結果をまとめる方針。
現在、四市合計の人口は約七十万人。合併が実現すれば面積は約八百七十平方キロメートルと広域都市となるが、同
会議では「広島市や静岡市などと比べれば小さい。面積だけが大きな街をつくるのでなく、それぞれの街の個性を残してど
う連携するか、市民の思いをとらえたい」と話している。
構想は「VISION100 JC発!夢のあるぐんま政令都市構想 100年後を見据えたまちづくり」と題し、二十三日午後一時
から前橋市の県民会館小ホールで行われるシンポジウムで発表される。入場無料。問い合わせは、伊勢崎JC=電027
0(23)2982=へ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20050919/lcl_____gnm_____000.shtml