「ちょっと変わった動物飛出し注意看板を見つけました!」
以前、信州・小布施の「ガンダム石碑」ネタをくれた友人の弟Yくんから、再びこんな
報告があった。
北海道の高速道路「道央自動車道」の滝川市付近に、なぜかカップ麺でおなじみの
「赤いきつねと緑のたぬき」らしき絵が描かれた飛出し注意看板がある、と言う。
その付近に、同じようなキツネとタヌキのシルエット風看板がご丁寧に用意されている
というから、相当な念の入れようだ。
この看板、いったい誰が何のために作ったのか? なぜカップ麺の商品名風の絵なの
か。JH北海道支社の広報グループ・サブリーダー梅津さんに聞いた。
「実はこれ、前々から質問や問い合わせがあるんですが、誰が考えたものかハッキリわからないんですよ」
作られた時期も不明だそうだが、おそらく10年前くらいにはあっただろうと言う。
そもそもドライバーには混同されがちだが、道路には「標識」と「補助看板」の二種があって、
これらはまったくの別モノ。国連の制定する標識にならって、国土交通省令で定めたものが
「標識」で、動物飛出し注意の標識は「黄色地に黒の鹿」が正式なのだそうだ。
「皆さん、鹿が描かれた標識を見ると、鹿が出てくると思うようですが、あれは動物全般をあら
わしたもの。鹿でなくとも、どんな動物でも、標識上は"鹿"を用いることになってるんです」
知りませんでした……。
一方、「補助看板」は、道路を管理する自治体や公団がイラストを決めて良いことになっている
ため、沖縄では亀、広島ではカワウソやイノシシなど、「ご当地モノ」がたくさんあるそうだ。
ところで、件の「赤いきつねと緑のたぬき」看板付近には、本当にきつねやたぬきがよく出るそうで、
「見慣れた一般の標識と違って、具体的な動物のほうがドキッとする効果があるのでは?
あくまで憶測ですが、黄色地に赤、緑を使っているのも、目立つ色だからという
理由だと思います。信号の色も原色ですし」と言う。
高速道路を走っている人にわかりやすく、見やすくするための工夫が、たまたま即席麺の
パロディーのようになってしまったというわけか。
作者不明の看板は、時を経てなお、高速道路を走る人々の注目の的となっているようだ。
ソース:エキサイト
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091126888810.html 関連リンク(個人サイト)
北海道・道路沿いの動物たち
http://jiko-hokkai.hp.infoseek.co.jp/dourodoubutu.html どうぶつ警戒標識(北海道編)
http://kiri.road.jp/hyoshiki/animals/animals1.html どうぶつ警戒標識(全国編)
http://kiri.road.jp/hyoshiki/animals/animals2.html