米航空宇宙局(NASA)のグリフィン長官は19日、2018年をめどに宇宙飛行士を月面に送り込む計画を発表し、
総事業費が1040億ドル(約11兆 5000億円)に上るとの見通しを示した。計画実現へ、スペースシャトルの後継
機となる4人乗りの多目的宇宙船(CEV)を2012年にも完成させる方針だ。
NASAは多目的宇宙船を先端部に取り付けて打ち上げる大型ロケットと、月面着陸機や資材などを運搬する
超大型ロケットも同時に開発する。超大型ロケットの方はアポロ計画のサターンV型ロケット(全長約110メート
ル)に匹敵する大きさを持ち、最大125トンの資材を搭載できる。
多目的宇宙船やロケットの開発には、2010年で運用を打ち切るスペースシャトルの部品を転用し、コスト削減
につなげる。
NASAは日欧ロシアなどと国際協力で建設中の国際宇宙ステーション(ISS)を完成させると改めて強調。新
開発の多目的宇宙船もISSにドッキングできるようにして、ISSの活動維持にも利用する。
引用元
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050920AT2M2000N20092005.html