パキスタンの治安・情報当局は15日、ロンドン同時テロの実行犯の1人とされる
パキスタン系英国人シェヘザド・タンウィール容疑者と接点があるとして、イスラム
過激派組織ジェイシモハメドの関係者とみられる4人をパキスタン東部ファイサラバードで
拘束した。同組織は国際テロ組織アルカーイダとつながりがある。ロイター通信が伝えた。
同時テロの関連でパキスタン当局の捜査が明るみに出たのは初めて。
同国のムシャラフ大統領は15日、国内の式典で「過激派を一掃しなければならない」と
同時テロ捜査への協力姿勢を強調しており、パキスタン当局は、英当局と連携して国内の
イスラム過激派の摘発を進める方針。
ロイター通信によると、タンウィール容疑者は2003年にパキスタンを訪れ、ファイサラバード
でジェイシモハメドのウサマ・ナジル容疑者と接触。4人の拘束はタンウィール容疑者の
パキスタンでの行動を調べるためとみられる。タンウィール容疑者がナジル容疑者と会った時期は昨年との情報もある。
ナジル容疑者は02年のイスラマバードでの教会爆破事件に関与したとして昨年、パキスタン
当局に逮捕された。ファイサラバードはタンウィール容疑者の家族の出身地という。
ジェイシモハメドは02年に起きた米紙ウォールストリート・ジャーナルのダニエル・パール記者
殺害の主犯格も所属していたとされる組織。(共同)
(07/16 08:17)
http://www.sankei.co.jp/news/050716/kok033.htm