花の香りが、肌に悪影響を与えるストレスを抑制できることを資生堂(東京都中央区)
が発見した。
同社は、ミモザやローズなどを独自にブレンドした香りをかぐことで、体内で作られる
ストレス抑制ホルモン「DHEA」の量を5倍に増やすことに成功、この香りを使ったスキ
ンケア化粧品を今秋にも商品化する。
これまで、DHEAがストレスを抑制することは知られていたが、体内で作られる量を増
やす手法はなかった。
資生堂は、DHEAの“生産量”を増やすために、香りをかぐことと、薬効成分を塗ると
いう2つの面から研究を進めてきた。
今回、DHEAの生産量を増やす独自ブレンドの香りを開発するとともに、ダメージを受
けた肌を回復させるDHEAの機能を高める成分を突き止めた。
この成分は、イースト菌に含まれる、ある種の糖成分で、これを肌に塗るとDHEAの働
きが3割程度向上するという。
秋に商品化するスキンケア化粧品は、これらの香りと成分を組み合わせ、ストレスによ
る肌荒れ予防・回復の効果を高める。
資生堂は、20−30代の仕事を持つ女性60人を対象に、1月末から4週間にわたる運
用テストを実施したところ、精神状態や肌の状態がともに良好になることを確認。
香りと糖成分によるDHEAの生産量、機能向上についての数値的な実証データを得た
としている。
※FujiSankei Business i.
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200507130015a.nwc