科学誌「ニュー・サイエンティスト」は6日、アフリカ中部、ウガンダやルワンダに
生息し、絶滅の危機にあるマウンテンゴリラが、インフルエンザなどの呼吸器系
の病気で死亡する確率が予想外に高い、との報告書を掲載した。
ゴリラの死因を探る調査は1968年までさかのぼって実施され、
死亡した100頭のうち4分の1がインフルエンザやウイルス性疾患などの
呼吸器系の病気が原因だったことが判明した、という。
米国のノースカロライナ州立大学の研究者らが参加した調査は、
ルワンダ北部のルヘンゲリ市周辺を中心に実施。密猟被害による外傷などで
死亡するケースが最も多く、呼吸器系の疾患による死亡は2番目に高かった。
報告書は、ゴリラへのインフルエンザ感染などを防ぐため、野生のゴリラを見学する、
環境保護重視のエコツーリズムは少なくとも個体から「7メートル」は離れて実施
すべきだと主張。時間も1時間以下にすべき、と提唱している。
ウガンダとルワンダには、2つのグループに分かれ、約700頭のマウンテンゴリラ
が生息している。いずれも保護政策が取られているが、生存の環境は不安定に
なっているという。
ソースはこちら
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200507090018.html