三菱ふそうトラック・バスは6日、大型トラックや路線バス計3万2400台を対象にした
3件のリコール(無償回収・修理)を国土交通省に届け出た。
このうち、路線バスを対象にした1件は、分社前の三菱自動車で2000年に大量のク
レーム(不具合情報)隠し問題が発覚した直後、原因を十分に解明できないままリコー
ルを届け出たため、再リコールが必要になった。
対策は4年半にわたり放置されていた。
路線バスの欠陥は、燃料タンクを車体に固定するボルトの締め付けが不十分な上、ボ
ルトの強度も不足し、ボルトが折れて燃料タンクが脱落する恐れがあるというもの。
三菱ふそう(当時は三菱自)は00年7月、顧客からの大量のクレーム隠しが発覚。
翌8月に路線バス約1200台を対象に燃料タンクのボルトに関するリコールを届け出
た。
しかし、三菱ふそうによると、当時はボルトの締め付け不足だけが原因として届け出を
した。
このため、01年1月、対策を実施してわずか4カ月の川崎市の路線バスが乗客を乗
せて走行中、ボルトが折れて燃料タンクが傾いた。
けが人はなかった。
同社は「川崎の不具合発生を受け、新たな原因究明と対策が必要だと判断しながら、
結局は何もしなかった。00年のリコールは不十分な内容で届け出を急いだ」と説明して
いる。
※goo-朝日
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20050706/K2005070603340.html