京都市の60代の男性2人が、お年寄りの生きがいづくりのために
パソコンを活用してもらおうと「シルバーCITA(シータ)サロン」を立ち上げた。
絵はがき作製などの趣味を充実させると同時に、仲間づくりの場を
提供するのが目的。参加者たちは歳の近い講師にゆっくりと教えられ、
楽しみながら技術を学んでいる。
長年、パソコンを仕事で使っていた一級建築士の原田悦彦さん(69)=下京区=と、
元大手電器メーカー勤務の稲田勝久さん(63)=伏見区=。
昨年、市の外郭団体から地域住民にパソコンを教える「地域ITアドバイザー
(CITA)」として認定され、市が主催する60歳以上対象のパソコン教室で
講師を務めた。
「町内会のチラシをうまく作りたい」「娘と一緒にパソコンを楽しみたい」と
熱心に学ぶ姿を見て、「授業ではなく、参加者と一緒にくつろげる場を作りたい」と
賛同したCITAの仲間9人とともに今年3月からサロンを始めた。
週1回月曜日に、下京区のひと・まち交流館京都で開いている。
62歳から78歳の16人がイラストや写真の入った暑中見舞い
はがきの作成法などを学んでいる。
講師の平均年齢は50歳ほどで、参加者は積極的に質問するなど親しみ
を持って、技術を習得している。
2人は「機能を学ぶのではなく、旅行の企画や日記の整理などいろんな
楽しみ方を模索したい。情報化時代に新しいことに挑戦し『第二の青春』を
体験してもらえれば」と話している。
ソースはこちら
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005061000034&genre=O1&area=K1F