梅雨に先駆け、ユーモラスで見ていてほっとするようなカエルの置物やタペストリーが、百貨店の店頭で人気を集めている。
「お金がカエル」「無事カエル」などの願いを込めた縁起物として購入する人が多いといい、
長引く不況やJR福知山線での列車脱線事故などの心理的な影響もありそうだ。
京都市下京区の京都高島屋は5月初めに特設コーナーを設けた。
従来からある信楽焼のカエルに加えてガラス製や、ちりめん細工のカエルなど約50種類を取り扱っている。
昨年も同じ時期に展開していたが、今年の方が売れ行きが良い。
「家族が無事に帰ってくるように、という願いを込めて玄関に置きたい」と求める人が多いという。
小さな箱庭とセットになったものや水の中に浮かべるものなどもある。
なかでもガラスの水槽の縁にかけるガラス製の「つかまりガエル」が人気という。
同店では「米中枢同時テロ(2001年9月)の後も、お地蔵さんの置物を求める人が増えるという現象があった。
漠然とした不安が背景にあるのかもしれませんね」と話している。
※Yahoo!-京都
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050609-00000010-kyt-l26