大阪市淀川区の阪急十三駅周辺などで見つけた泥酔者から財布を盗むなど
していたとして、男5人が大阪府警淀川署に窃盗容疑で逮捕されていたことが2日、
わかった。
◆隠語使って情報交換
路上に寝込んでいれば「コロビ」、駐車車内なら「ハンドル」などの合言葉を
掛け合って泥酔者を物色、半年間に5人で計約70件(被害総額約400万円)の
犯行を重ねたと自供、同署は裏付けの取れた6件(206万円)を送検した。
5人は「最近は景気が持ち直したのか、特に給料日後は泥酔者がゴロゴロしていた」
と供述しているという。
いずれも住所不定、無職の船田俊兒(しゅんじ)(57)、西本幸一(40)両被告
(起訴ずみ)ら。
起訴状などによると、船田、西本両被告は昨年10月24日未明、大阪市淀川区
十三本町の駐車場で、酒に酔った同区内の男性会社員(31)が無施錠のまま車内で
寝ているすきにドアを開け、助手席に置いてあった26万5千円入りの財布を盗んだ。
直後に目を覚ましたこの会社員が自転車で逃げる2人に気付き、近くを
パトロール中の同署員が逮捕。その後の捜査で、別の事件で共謀するなど
していた他の3人を、今年1月から3月にかけて逮捕した。
調べでは、5人は終電後の午前0時すぎから、阪急十三駅周辺の繁華街を
中心に自転車で回り、「コロビおったで」「ハンドル行こか」などと言って情報交換。
路上や車内で寝込んでいる人のいびきや寝る姿勢などで眠りの深さを見極め、
見張り役と実行役に分かれて財布を抜き取るなどしていたという。
「一晩自転車で走れば、たいがい泥酔者が見つかった。いびきをかいたり、
よだれを流したりしていれば、財布を盗んでも気付かれない」と供述。
金は生活費などにつかっていた。
「キタやミナミなど大阪市内の他の繁華街にも同じようなグループがいる」とも
話しており、府警は「これから人事異動に伴う歓迎会や花見などが多い時期。
カモにならないよう注意を」と言っている。
引用元:読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20050402p202.htm