カメムシ

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1Aelia ◆mYl7EDbJMI
以前立っていたトコジラミスレが無くなってしまったのでたてます。
板の学術的をかんが見て、ふさわしいように進行させます。
2Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:15:57 ID:???
とても悲しいことで、多大なログが失われてしまいました。

近況としては下野市のカメムシ調査を行い
鬼怒川も一部にかかっていたために、調査域に含めました。
するとモンキハシリカスミカメやマルシラホシカメムシが得られ
思っていた以上にカメムシの多様性が明らかとなりました。
3Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:20:07 ID:???
最近岡山県の昆虫目録をpdfにしたものがあったので
別スレからコピペします。
のっけからコピペなのは失礼します。
あと、この板は勢いがないので連続投稿規制がありそうです。
昔からなので慣れていますが
突然レスが途切れても怒らないでください。
4Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:22:32 ID:???
スレッドの活性化としてここに採集記録をかくことにします。
しかし黎明期だった2003年〜2006年の楽しい時間は過ぎてしまい
今は円熟期に入りました。
そして採集もしておらず、記録だけを残しています。

だったらなんでこんなスレ立てたのかと思われますが
やはりカメムシのことが好きなのは変わらないので、その辺はお許しください。
5Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:23:19 ID:???
1090 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 21:20:21
h ttp://www.pref.okayama.jp/file/open/1284898162_191520_67604_227826_misc.pdf
岡山の昆虫リストだけど
カメムシの項はジムグリカメやらオオチャイロヒラタが抜けてる。いつのだろう。
カスミカメは結構調べられてるね。
アオツノカメムシやツツイナガカメがいるのは知らなかった。

1091 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 21:22:18
とはいえ、まだまだ抜けが多い。
栃木県より多く産してるでしょう絶対に。
6Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:24:08 ID:???
1094 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 21:31:13
オカヤマナガタマムシが抜けてるので1年以上前っぽいね

1095 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 21:58:36
カメムシは450種くらい。
高梁市の臥牛山の記録は反映されてるのかな。
そうすれば600は行くかもしれない。

1096 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 22:01:37
と思えばキビノオビハナノミが追加されていたりと結局よく分からないのだ
7Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:25:05 ID:???
1097 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 22:04:22
後で時間があったら関東には分布していない南方系の要素を抜き出してみようと思う。
甲虫、蛾などは大陸系の要素も含まれてて面白いけどカメムシはないね。
チョウセンハナボタルやキベリゴマフエダシャク、ルリナガツツハムシなどがその典型的な例で
西日本・朝鮮型の分布を示している。
多分ギョウトクテントウもその例に当てはまる。岡山の記録があったかは忘れたが広島にはいる。
九州での記録が最近増えてきたけどツユクサについてるのか。

1098 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 22:09:22
何度かお話している通り栃木県のカメムシを大体600とすると
関東全体では700くらいになる。
周辺の甲信越をいれれば750程度。

北海道と共通する北方系のものは少しだけ含まれる。
中央高地、とくに長野にに多く日光では辺縁部のため少ない。
南方系のものも少しおり、それらは主に南関東沿岸に限られる。
これを踏まえて、静岡ではさらに南方系の要素が増え海浜性のカメムシも豊富となる。
それでも本州南岸、四国、九州から比べればまだまだ南方系・暖地系のカメムシは少ない。
8Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:26:01 ID:???
1099 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 22:52:05
15種がリストアツプできたがあまり面白くない結果だった。
移入のトガリアメンボは関西から福岡にかけて見られる。
南方で種類の多いカスミカメとナガカメムシはいくつかまとまっているが
カスミカメは今後の調査でさらに増えると考えられる。
ズアカツヤマル、スケバチビ、キュウシュウハシリ、ヒメクロツヤチビは
いずれも西日本固有の種と考えられるがヒメクロツヤチビは八丈島にも分布している。
ナガカメムシのうちツツイナガカメムシは本州西部と九州に点々と分布するが
ムラクモナガカメムシ類のように一般には目に触れにくいため
どの程度まで分布を広げているかは不明。
関東では少なくとも見られないが、同属の未記載種がインドネシアから採れている。
このことから西日本〜南方にかけて分布していることが分かる。

1100 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 22:54:58
クロキノウエナガカメムシは岡山では北部から南部にかけて採れており分布は広い。
韓国にも産している。他に本州ではタイプ産地の広島以外に兵庫、山口からも知られ
福岡にもいることから、おそらく大陸系の分布を示すのではなかろうか。
このカメムシは関東では少なくとも見ることはできない。
他にヒラタカメムシ、サシガメ、グンバイムシもいくつか当てはまるものがいたが
いずれも稀だったり全国的な調査が遅れていることもあり言及は差し控えた。

1101 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 22:56:39
シロバフトカスミカメ、フトカスミカメも西日本に特徴的なカスミカメだと思う。
9Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/20(月) 23:28:13 ID:???
このように、岡山と栃木では採れるカメムシの要素が結構違っている。
気温面で左右され、大陸に近いことの地理条件が重なるが
この傾向はある程度規模のある群なら共通していることと思われる。
10名無虫さん:2010/09/20(月) 23:43:41 ID:???
www
11Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/21(火) 20:38:58 ID:???
ごめん、この後すぐに寝てしまったんや。

明日は藤原の龍王峡に出かけてくる。
ただしデジカメが壊れてしまったので写真のうぷはない。
かめむしBBSに投稿した画像のリンクなら貼れるが・・
12Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/21(火) 20:40:34 ID:???
龍王峡は栃木県日光市藤原町にある自然の場所。
なんか私は日本語が下手くそすぎて悲しいのだけど
龍王峡の北側にカメムシの採れる場所があって
そこを本格的に調べ始めたのは2005年からのこと。
野生板のカメムシスレをたたんで2年後だから当然、みんなは知らないと思う。
13Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/21(火) 20:47:29 ID:???
ほとんど虫屋の来ないような場所だけれど
カメムシの濃さはとても興味がある。

Tridemulaというアシナガサシガメが日本を北限として分布するが
従来ウスイロカモドキサシガメしか知られていなかった。
ここ龍王峡には二番目の種、新種の可能性が高い別種が産している。
笹藪に固有のユニークな種でこれまで成虫はオスしか知られていない。
幼虫も多数いたが生息地の撹乱により個体数が減ってしまった。
14Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/21(火) 20:49:39 ID:???
Mezira ludvikiというヒラタカメムシがいるが
栃木県ではここでしか記録がない。
東北や東海ではそこそこ採れているらしい。
アラゲオオヒラタカメムシに似ているが体は平行で結合板の斑紋が異なる。
龍王峡では地面に転がった朽木から一頭だけ採れたが
現在これらの朽木は朽ち果ててしまい
数多くいた他のヒラタカメムシたちも消えてしまった。
15Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/21(火) 20:52:09 ID:???
Neolethaeus minoensisというチャイロナガカメムシの仲間は
記載以来記録の少ない種だが栃木県では二か所から記録がある。
龍王峡ではハギの花から一頭採れた。
無数のチャイロナガカメムシに混じって採れた。
区別点としては小型で体の淡色斑が発達しないこと。
その他いろいろ比較したので当時のスレから引用してみる。
ただし連続投稿規制により、この続きは明日になるかもしれない。
16Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/21(火) 20:53:26 ID:???
その他にもいろいろ少ないカメムシが採れており
本来の日光地域とは少し違った顔ぶれのカメムシがいることは興味深い。

生の情報がやっぱりいいですよね。
テキストじみたつまらない解説はもういいでしょう。
明日頑張ってみます。
17Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/21(火) 21:09:32 ID:???
ツチカメの権威であるポーランドのOpole大学のLis先生のサイトで
ツチカメの各亜科の脚基節のトゲについて論文が出てた
18元スガダイラ住人:2010/09/21(火) 22:08:09 ID:???
そろそろ、越冬するカメムシの苦情が出てくる季節ですね。
ツチカメムシは、ツルグレンンから、時々出てきますね。
19名無虫さん:2010/09/21(火) 23:44:47 ID:Qe1GhiFo

渡辺至 商会34 34 34
20Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 17:33:47 ID:???
ツチカメの匂いは独特なのでよく分かります。
冬のツルグレンでも落ちました。
21Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 17:43:29 ID:???
今日のカメムシ 日光市霧降高原→大笹牧場→龍王峡→塩谷町船生佐貫

霧降高原はスキー場リフトが先月を持って終了し
来年からは遊歩道を整備してハイカーに対応するらしい。
キスゲの季節は人気があるがそれ以外の時期はイマイチぱっとしない霧降高原。
虫のほうも、平野部から続いている最初の山塊なので
標高を反映して本格的な山地系の要素がいるわけでもなく
奥日光と比べるとかなり格が下がってしまう。
カメムシも特筆に値するものは全く採れなかった。
ノリウツギの実からミドリカスミカメの仲間、ヨモギなどキク科の植物から
クロモンコアオカスミカメ、ツヤミドリカスミカメ、ヒメナガカメムシ、エゾアオカメムシを見つけた。
そしてここにもアワダチソウグンバイが進出していた。
サワフタギを見つけ叩いてみたがチャマダラカスミカメは落ちなかった。
サワフタギにはアオズキンヨコバイの固有っぽいのも付くのだが見られなかった。
一カ月時期が遅かった。
その後コケを暴くがグンバイムシもいなかった。つまんねえ・・

続く
22Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 17:49:52 ID:???
山肌は少し色づいたというよりは、暑さで緑がくたびれていた感じがした。
こうなってくるともう虫たちは採れず、シーズンの終わりを感じた。
大笹牧場の少し栗山よりのところにカメバヒキオコシが多数生えていて
ここはアカオオイトカメムシの産地となっている。
今年はあまり個々の種類にとらわれた観察をしていないので
アカオオイト君にもご無沙汰だった。
叩いてゆくが全く落ちないのには参った。
シソ科なのでクロバカスミカメは飽きるほど落ちてくる。
こんなにまだ緑が濃いのにめぼしい虫が落ちてこないのは悲しくなった。
週末ガサガサ隊の小笠原レポートを最近ウェブで読んだが
まさにそんな感じ、緑はあるのに虫がいない。
時期からすれば相応のことなのだが、それでもナガカメムシの一つくらい落ちてきてもいいじゃない。
結局アカオオイトは1成虫1幼虫を見たにとどまった。
手ぶらで帰るのもシャクなので成虫はお持ち帰りした。

続く
23Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 17:58:54 ID:???
ヒキオコシといえばイカリヒメジンガサハムシがつく。
それではカメバにはつくのだろうか?
どうやらつかないようで、栃木県内でのハムシの産地は
南西部の山間部に限られている。
カメノコハムシ類のうち、栃木県内で稀なものは
クロマダラ、キイロ、ベニ、チャイロ、イカリヒメがあるが
そのうち前三種は採ったことがある。
しかし後二種は未だ採ったことがなく、ぜひとも会いたい。
話をもどそう。
この場所では県内では稀なアザミグンバイも産している。
その株はもう末期にあり、他の草に侵食されていた。
ダメ元で叩いてみたが幼虫すらいなかった。
成虫は晩夏に葉の上にいるものが採りやすい。
お昼を食べて栗山村に下り、そこから龍王峡に行く。
車が全くいないのでスピードが出てしまう。
途中寄り道したいポイントがいくつかあるのだが、スルーして龍王峡に急いだ。
雨が落ちそうだった。

続く
24Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 18:03:30 ID:???
話が前後するが霧降でコケを暴いたときに
ニセチビヒョウタンゾウムシなどにまじってコブマルクチカクシゾウムシが採れた。
それともササを叩いて採ったのだろうか。
失念してしまったが、このゾウムシはあまり見かけない。
ツルグレンやシフターをよくやる人ならそこそこ見ているのかもしれないが
私にとってこのゾウムシは見たのが三回目だったのでついキープしてしまう。

龍王峡は暑かった。
ミンミンゼミが二頭鳴いているのを確認。
明日明後日からは冷え込むので夏の名残もこれでバイバイ。
さて、ここではメインの狙い目としてTridemulaがあげられる。
ササを叩くのだが局地的で、もういないかもしれない。
叩き過ぎて程よく枯れた部位がみな散逸してしまい
個体数の維持ができなくなってしまった。
それでも、まだ得られていない♀が欲しく、心の中で詫びを入れながら
あまりダメージが出ないように叩いた。

続く
25Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 18:09:18 ID:???
今回青い傘を受け網に用いた。
そのままの視認性は悪く、とくに黒い虫は埋もれがちになる。
しかし色の白いサシガメなら逆に見つけやすいだろう。
そうして見つけた一頭目は見事に飛んでいかれた。
ヘタクソな私に相応しい失敗だ。
根もとのスギの葉の山積も含め叩くと、また見つかった。
どういうわけか飛ばないでいてくれたので吸うことができた。
しかし中身を見てびっくり。一頭のはずが二頭いたのである。ミステリー。
オスの腹部が伸びているのを見て、交尾個体だったことを知る。ということは♀が採れた。
野外でカモドキサシの♂♀を判断するのは難しいのだが
今回は交尾ペアだったのが幸いした。
スギの葉というか枝が落下して湿り気を帯び朽ちている。
なんともトビムシが発生しやすそうな空間だ。
それに伴いカモドキサシもいるのではないか。調べてみることにした。

続く
26Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 18:16:01 ID:???
結果は不明種のEmpicoris幼虫が一頭。
これは日光の河川敷で採れているものに似ている。
成虫は6月下旬から7月初めにかけて出るのだが
確認のためには、その時期にまた来ないといけない。
去年からこの幼虫は採れていたので存在は知っていた。
Empicorisは野外でたまに目にするかもしれないが
ハマダラカのような感じのサシガメで、本土ではヒメマダラカモドキサシガメが最普通種だ。
枯れ葉のついた枝、生木の幹、時に朽木にいるが地表性ではない。
最近この仲間もまとめられ、名前も付いたがまだまだ未記載・未記録のものがあり
栃木県でも名無しを含め9種の存在が知られている。
私の採った個体がパラタイプになったものもいて興味は尽きないが
種類のほうは大体出つくしたと思っている。あとは散発的な「点」の産地が今後の調査で
どれだけ「面」になれるか。空白を埋める調査の楽しみは今後のライフワークとなる。

続く
27Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 18:24:20 ID:???
またまた日本語が破たんしていて悲しくなるが
簡単にいえばカメムシの分布記録を増やすのが楽しいのだ。
地域ごとのインベントリー作りの基礎になればと思う。
それはいつ実現するか分からないけど。
ちなみに地元誌インセクトには3報まで記録を載せた。
カモドキサシガメ類も載っている。
ただコラム的なものを書くまでは到底至らず
もし投稿したとしても地味な虫は専門誌でやれ、と言われおしまいっぽい。
実際台所事情が厳しいらしく、ページ数も落ちてしまい
短報も後回しにされてしまった人もいる。
それを考えると、ひとまずは基礎的な報告にとどめようと思う。
カスミカメムシは膨大すぎてまだ報告していないが100種以上の新記録をまとめるのはつらい。
カラー写真は載せ・・ない。
またしても話が脱線してしまった。
サシガメ探しの後はビーティングをした。のだが暑過ぎるのと虫がいないのとで飽きて帰った。
そして塩谷町の鬼怒川。目当てのクロナガカメムシ類も採れることなく終了。

今回のハイライトはTridemulaの♀が採れたこと。

おしまい
28Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 21:25:12 ID:???
クロナガカメムシについて。
Drymus属のナガカメムシのこと。
目録以後の変更として、かつてD. pilicornisの名で知られていたヒゲクロナガカメムシは
北海道・極東ロシア産は真のpilicornisではないことが分かり
最近NeimorovetsによりDrymus hidakaiとして記載された。
また、コゲチャナガカメムシDrymus latus obscuriorが北海道から記録された。
共生科学の昆虫リストを見てみたが、Drymus parvulus コクロナガカメムシとして載せられている種は
Vinokurovの検索表、さらに韓国のカメムシ標本画像と合わせると
栃木県からも採れている小さなクロナガカメムシによく一致する。
ただ、和名を合わせた出典が分からない。
29Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 21:27:22 ID:???
日本産Drymus
クロナガカメムシ
オオクロナガカメムシ
コクロナガカメムシ
ヒゲクロナガカメムシ
コゲチャナガカメムシ

そのうち栃木県産は
クロナガカメムシ
オオクロナガカメムシ
コクロナガカメムシ
コゲチャナガカメムシ?

この4種を産する。
30Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 21:35:11 ID:???
栃木県立博物館の半翅目録で
Drymus ryeiiとして同定された種はD. parvulusの間違いで
真のryeiiは日本には産しないと思われる。

レア度という俗な話題になってしまうが
他のナガカメムシのようにたくさん採れるわけでもないクロナガカメムシ類だが
クロナガカメムシ>コクロナガカメムシ>オオクロナガカメムシ>コゲチャナガカメムシだろうか。
左ほど個体数が多いもの。

今回鬼怒川で狙ったクロナガカメムシというのはコゲチャナガカメムシのことで
去年見つけたばかりの栃木県産ニューフェイスである。
今のところ得られた個体は1♀のみと、ナガカメムシの中では激レアのランクに値する。
31名無虫さん:2010/09/22(水) 21:37:21 ID:???
誰かの車に乗って来ちゃっただけだよ
32Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 21:39:04 ID:???
同定に関しては以下のpdfを見てください。
もともとロシア語だったのが翻訳されたのですがすごく役立ちます。
同時にKerzhner博士の逝去が残念です。

h ttp://www.ndsu.nodak.edu/ndsu/rider/IHS/PDFs/KEYS_To_Heteroptera.PDF
33Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 21:40:35 ID:???
その可能性は否定できないです。
もし土着しているなら地表部を調査すべきですがノイバラが無数にあり
棘に阻まれて観察ができない・・
34Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 21:45:30 ID:???
生息場所についてメモしておくと
クロナガカメムシは落ち葉や雑草の上で見つかることがあります。
時に多数採れることもあります。
またコクロナガと混生する地域もあり、その場合出現にズレが見られました。
平野部に近い場所でも見つかっており、もっとも広く分布するクロナガカメムシです。
コクロナガカメムシもクロナガカメムシ同様の環境を好みますが
標高500m以上の寒い地域によく見られます。
オオクロナガカメムシはもともと千島から書かれたもので
北方系の分布を示します。栃木県では奥日光の森林落ち葉層に見られます。
どこにでもいるわけではなく、かなり局地的です。
イラクサから多数採れたことがありますが、1年のみの発生でした。
35Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/22(水) 21:48:25 ID:???
Drymusが新世界では少ないことはScudderが解説してたと思う。
そしてメキシコから初のDrymusである
Drymus mexicanusが美しい図とともに記載されたが
同時に付された新北区のDryminiリストをみたら
メキシコには固有種である多数のEremocorisが産しててそっちのほうが凄いと思った。
36Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/23(木) 19:40:29 ID:???
帰宅なう。
インセクトフェア行きたかった。
37Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/23(木) 19:41:55 ID:???
ハヤシオオカスミカメの産地を見に行きたくなってきた。
なんかこのスレ立ててから
このスレのためだけに、目的のカメムシを見に行きたい気持ちが強くなった。何でだろう。
昔の情熱が蘇ってきたのか。
38Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/23(木) 19:42:36 ID:???
決めた土曜日はハヤシオオカスミカメ見に行ってきます。
でももう消えたかもな。涼しいから。
39Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/23(木) 19:43:37 ID:???
ハヤシオオカスミカメについては
かめむしBBSなどを見てください。
40Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/23(木) 19:44:16 ID:???
虫たちにとってコンビニとは何かに載ってたハヤシ先生は
ほんとうにあんな感じなのか・・すごいな。
41Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/23(木) 19:45:30 ID:???
昨日採ったTridemulaは眼が小さいことが特徴だけど
雌ならもっと小さいはず。
ただしまだ標本にはしていない。
42名無虫さん:2010/09/23(木) 20:03:34 ID:???
とりでむら
43Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/23(木) 20:46:10 ID:???
AdemulaとTridemulaというのがいて
Triは三角形の翅の小室に由来しているらしい
日本にはどっちの属もいるけどそんなの図鑑にもないし分からんよな
44Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 18:42:00 ID:???
風が強くて虫が飛ばされてないか心配・・
45Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 21:38:47 ID:???
なんか風が強くなってきた
月曜日に延期するか
夜はサシガメの人たちと会談楽しみ
46Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 21:47:03 ID:???
zootaxaのopen access記事少ないな
カメムシネタ面白いの探したいのに
47Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 21:51:20 ID:???
アズマネザサにつくカスミカメが正式に記載されてた
h ttp://www.mapress.com/zootaxa/2010/f/z02601p052f.pdf
48Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 21:53:15 ID:???
以下のように訂正される。

○栃木県産カメムシ目録○

ズグロマツカスミカメ Pinalitus nigriceps Kerzhner, 1988
アシマダラクロカスミカメ Polymerus pekinensis Horvath, 1901
オオクロセダカカスミカメ Proboscidocoris varicornis (Jakovlev, 1904)
ヒノキカスミカメ Pseudolygocoris punctulatus Yasunaga, 1995
ツヤムネセスジカスミカメ Rhabdomiris pulcherrimus (Lindberg, 1934)
シモフリカスミカメ Salignus duplicatus medius Kerzhner, 1977
フタスジカスミカメ Stenotus binotatus (Fabricius, 1794)
アカスジカスミカメ S. rubrovittatus (Matsumura, 1913)
ウスモンミドリカスミカメ Taylorilygus apicalis (Fieber, 1861)
マツケブカカスミカメ Tinginotum pini Kulik, 1965
クチナガケブカカスミカメ T. rostratum Kerzhner, 1972
チャマダラカスミカメ Yamatolygus pilosus Yasunaga, 1994
カスミカメムシの一種 Mirinae sp.  → Azumamiris vernalis Yasunaga, 2010
49Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 21:57:07 ID:???
Malipatilが査読したのか
50Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 22:22:32 ID:???
Azumamirisは栃木県では各地のアズマネザサに見られる。
検した産地
那須町小深堀・日光市萩垣面・宇都宮市東木代町・佐野市秋山川

なお多くの産地があるものと考えられる。
51Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 22:38:18 ID:???
幼虫は宇都宮の観察では4月半ば以降に現れ、5月に成虫となるが
那須町では一カ月ほどズレて6月半ばに成虫が見られた。
生息地での個体数は多いが、カスミカメムシ目的で調べる人は少ないので
ありふれた環境でもスルーされている。
52Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/24(金) 22:40:16 ID:???
幼虫は一見ツヤクロカスミカメに似ているので
最初は間違って覚えていた。
このカスミカメが出ると初夏になったと思う。
53Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 06:23:52 ID:???
外来種グンバイはいくつかあって
そのうちアワダチソウグンバイとプラタナスグンバイは栃木まで到達した。
どちらも北アメリカ起源のCorythucha属で耐寒性は強く、内陸の栃木県でも猛威をふるっている。
ヘクソカズラグンバイはインド原産の種なので今のところ関東では暖かな南関東に限られている。
栃木県でも南部を中心にヘクソカズラを見ているがまだ発見できない。

アワダチソウグンバイが関東に侵入してから
セイタカアワダチソウを注意してきたが、2006年夏まではどこからも記録がなかった。
正確な時期は定かではないが、県内での初見は足利市迫間、2006年9月15日とある。
さらに近隣の田沼町唐沢山の西側でも見つかった。いずれも南西部に位置する。
これを受けて、広大な渡良瀬遊水地ではさぞかし大発生だろうと思っていた。
しかしこの年の秋全体の調査で得ることはできなかった。
嵐の前の静けさともいうべきで、異様に蔓延りすぎた現在からすればもはや懐かしく感じる。

続く
54Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 06:35:27 ID:???
侵入要因としては車、人の移動でついてきたものが広がった可能性が高い。
外来種の昆虫が少ない奥日光で記録されたのは2007年、つまり初見の翌年のこと。
南端部から1000mの山地を一気に飛び越えて寒冷地に記録が出たのは、もはや人についてきた以外に考えられない。
幸い、現在までに大発生はしておらず散発的に見られる程度だが
オオハンゴンソウのようにそこかしこに発生したなら、ある程度は淘汰される在来種が出てくるかもしれない。
実際平野部では、河川敷の雑草地ではキクグンバイが在来種として記録されていたが
アワダチソウグンバイとのニッチ競争の結果、キクグンバイは激減してしまった。
田んぼの畦に生えているキク科植物類の葉さえも、食痕を頼りに葉をめくっても
いるのは夥しいアワダチソウグンバイばかりである。

2006年の記録は南西部の一角に限られていたが
2007年、県央の宇都宮市でも記録され、ほどなくして遊水地からも記録が出た。
6月には奥日光でも記録が出始め、本格的に拡散し始めた。
現在では県内全域に生息しており、自宅の網戸にできたクモの巣に引っ掛かった死骸が見られるほど
ごくありふれたカメムシの一種として、生活になじんでいるようだ。
55Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 06:40:46 ID:???
プラタナスグンバイは樹木につくもので寄主選択性が強い。
よってどの樹木にも、というようなことはないが
本種に加害されたプラタナスは著しく外観を損なう。
栃木県での初見は2004年9月、宇都宮の鬼怒川宮岡橋で
今は伐採された大きなプラタナスの木からだった。
ほぼ同時期に宇都宮の西川田でも見つかっており、こちらは正式に報告がされている。
あまり街路樹を見る機会がないのでどこまで拡散したかは分からないが
県南・県央の道路沿い、または学校内敷地の植栽に発生を確認している。
アワダチソウグンバイよりは少ないようで、河川敷や自宅などの脈絡のない環境で
突然見つかるようなこともない。
56Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 07:31:15 ID:???
ヒメクロツチカメムシの学名はやはり
Geotomus convexus Hsiao, 1977でいいのか
Lisのカタログに習って、他の目録でもそうなってた。
57Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 07:38:16 ID:???
58Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 08:19:50 ID:???
4タイプの精包があり共有形質を見出せなかった
59Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 09:44:36 ID:???
Cydnidae ツチカメムシ科
 Cephalocteinae ジムグリツチカメムシ亜科
ジムグリツチカメムシ Schiodtella japonica Imura et Ishikawa, 2009
Cydninae ツチカメムシ亜科
ヨコヅナツチカメムシ Adrisa magna (Uhler, 1860)
チビツヤツチカメムシ Chilocoris confusus Horvath, 1919
クロツヤツチカメムシ C. nigrescens Josifov et Kerzhner, 1978
オオツヤツチカメムシ C. nitidus Mayer, 1864
ヒメツヤツチカメムシ C. piceus Signoret, 1883
ヒメツチカメムシ Fromundus pygmaeus (Dallas, 1851)
ヒメクロツチカメムシ Geotomus palliditarsus (Scott, 1880) → Geotomus convexus Hsiao, 1977
コガタツチカメムシ Macroscytus fraterculus Horvath, 1919
ツチカメムシ M. japonensis (Scott, 1874)
マルツチカメムシ Microporus nigritus (Fabricius, 1794)
チャイロツヤツチカメムシ Parachilocoris minutus japonensis Lis, 1994
 Sehirinae モンツチカメムシ亜科
フタボシツチカメムシ Adomerus rotundus (Hsiao, 1977)
ミツボシツチカメムシ A. triguttulus (Motschulsky, 1866)
シロヘリツチカメムシ Canthophorus niveimarginatus (Scott, 1874)
マダラツチカメムシ Trigomegas variegatus (Signoret, 1883)
60Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 14:54:14 ID:???
地中海の自然BBSのカメムシがところどころ充実している
http://www.naturamediterraneo.com/forum/menu2b.asp?action=Heteroptera&genere=Anthocoridae#Anthocoridae
61Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 14:55:57 ID:???
Dysepicritus rufescensの生きてる写真初めて見た。
もともとシチリア島から記載されたと記憶している。
日本では八重山で多数の個体が得られているが
栃木県でもアカマツから採っており、自然分布かどうかは疑わしい。
62Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 15:29:16 ID:???
なんかメチャクチャ詳しい人がレスしてると思ったらDioli氏だった
63Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 15:58:35 ID:???
64Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 18:47:30 ID:???
あっちでもPloiariaは石の壁とか乾燥したとこにいるのか
P. domesticaは名前の通り屋内にいるから乾燥した場所が好きだけど。
日本にいるPloiaria三種のうち二種は琉球、そして一種は中国との共通種で本州と九州に分布。
チビアシナガサシガメという種類で栃木県でも得られている。
生息環境は土壁の中、乾いた落ち葉層、アカマツの枯れ木の浮き上がった樹皮下。
共通して乾燥した場所。
65Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 19:47:29 ID:???
しかし琉球に産するカマブトアシナガサシガメと
ハイイロカマブトアシナガサシガメは草原の地表にいる。

最近台湾のアシナガサシガメの一部がまとめられた際に
カマブトアシナガかハイイロカマブトのどちらかが台湾からも記録された。
Empicorisはまだなのだが、この類が日本で少なくとも15種はいるのだから
台湾でもそれ同等、あるいはそれ以上産することは想像に難くない。
66Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 19:50:56 ID:???
驚いた点としてBagaudaが雲霧林にいて、分布の東限であること。
黒い体色から近似種は洞窟に固有なことが知られている。
しかし台湾の種は夜行性であり、暗い所で活動するという点では共通している。
それとCollartidaも台湾から新記録で、従来の分布域からはかけ離れた飛び地分布。
マダガスカル、スリランカ、台湾みたいな感じ。
新種記載されていたけどマレーゼで採れた個体だけ。
ラベルの付け間違えかもしれないとも言われていたが真偽は不明。
でも台湾ならきっと採れてもおかしくはない。
67Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 19:51:45 ID:???
久米島の洞窟にいてもおかしくないかも。
甲殻類の変なのが見つかってるしな。
68Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 20:21:56 ID:???
イギリスのHetNewsも面白い。
イギリスにもいろいろ侵入種が発見されてて
Nysiusのニュージーランドのやつとか、地中海のオリーブにいるClosterostethusとか。
速報性があってしかもネットで見れるというのは凄く時代のニーズに合ってる。
かめむしニュースもそうならないかな。
といいつつもずっと原稿送ってないや。ダメだな俺・・
69Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 20:23:01 ID:???
今日ハヤシオオカスミカメ見に行くの延期したからネタがなくてすみません。
月曜日必ず行きます。
虫は多分いないでしょう。
それでもなんか探して採ってきます。
70Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 20:40:33 ID:???
Nysius huttoniだ。ハットダンゴみたいな名前だ。
栃木県でしか通用しないか、ハットダンゴ。すいとんのことな。
71名無虫さん:2010/09/25(土) 20:47:01 ID:???
すいとんの術
72Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 20:49:04 ID:???
スイトン自体は好きじゃないな
食感と味が無理
白玉ぜんざいも白玉が苦痛
73名無虫さん:2010/09/25(土) 21:04:24 ID:???
あんこが食えない
74Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/25(土) 22:42:25 ID:???
アンコいりパスタライス
75Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/26(日) 20:23:44 ID:???
明日は早朝にハヤシオオカスミカメの生息地調査してくる。
ヤハズハンノキにつくことが分かっている。
そもそも栃木県の標本を基に書かれたもので
日光の湯元で1983年に採れた個体である。
その後しばらく本県からの記録はなかったが
2001年以降散発的に採れていた。
2007年秋にまとまって採れる木が見つかってからは幼虫、さらにオスも採集されるようになった。
76Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/26(日) 20:25:16 ID:???
鈴鹿市の自然にも本種が収録されているが
これはおそらく西日本で記録されているヨーロッパ産の別種と考えられる。
ハヤシオオカスミカメは栃木・埼玉・長野の高山から記録があるだけ。
詳しい同定についてはまだ公式に発表されていないようなので割愛する。
77Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/26(日) 20:32:40 ID:???
Tridemula標本作ってみる。
区別点見つけられたらレスする。
78Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 05:18:30 ID:???
Tridemula sp.
日光市龍王峡産 ♂♀

精査の結果複眼の大きさに差があるだけで他の形態は共通していた。
ウスイロカモドキサシガメ T. ishiharaiとの区別点となる形態も両性に認められた。
79Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 05:22:32 ID:???
1. 複眼は大きく、♂において複眼の長径=複眼後方部。小楯板は針状の突起を持つ。
前腿節上面に密集した暗色毛の束がある・・・ウスイロカモドキ
-. 複眼はより小さく、複眼の長径は複眼後方部より短い。小楯板は鈍く突出し針状とならない。
前腿節上面にそのような毛束はない・・・ウスイロカモドキの一種
80Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 05:29:47 ID:???
色彩での区別点は、ウスイロカモドキはより黄色っぽく翅の中央の暗色部分はより明瞭だが
ウスイロカモドキの一種は灰色っぽく、翅中央の暗色部分もそれほど目立たない。
体長はウスイロカモドキのほうがより小型。
栃木県で検した産地は次の通り

ウスイロカモドキ 益子町 佐野市
ウスイロカモドキの一種 日光市

暖地では比較的見られるウスイロカモドキだが栃木県では南端部にしか見られず稀。
晩秋に採れることが多く、春や夏の生態、幼虫はまだ分かっていない。
ウスイロカモドキの一種は二か所の産地が知られているが
どちらもササから採れており、寒冷地に適応した種のようだ。
龍王峡の観察では5月と8,9月に成虫が採れている。
幼虫は9月初旬に見られた。
越冬個体を探したが採れなかった。
おそらくササから下りて、地表に積もった枯れ葉、枝のなかで越冬するのかもしれない。
81Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 05:32:38 ID:???
ウスイロカモドキサシガメが記載されたのは1994年なので一般の図鑑には載っていない。
各地の報告でもあまり扱われていないので
ネット上での検索となるが、おおよそ見られた画像ではウスイロカモドキだけで
ウスイロカモドキの一種のほうはなかった。
西日本でも山地にはこの別種がいると考えられる。
82Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 13:32:17 ID:???
ハヤシオオカスミカメ採れた。
たくさん採っても仕方ないので2♀1♂だけ採った。
同じ木に他にカスミカメはいなかった。
ミヤマハンノキにはモンミドリカスミカメがいた。
結構虫がいたけど単調だった。
83Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 14:52:03 ID:???
けいおんの最終巻買いに自治医大のツタヤに行ってきたが
けいおんが積まれてたとこだけコミックががら空きになってて完売ワロタww
アニメから入ったニワカが買い占めたんだろうwwきめえwwwwwwwwwwwww
仕方ないので壬生の宮脇まで行って買ってきたぜwwwwwwwwww
84Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 14:52:42 ID:???
誤爆スマソ
今月のイカロス可愛かった
85Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 23:09:48 ID:???
今日のカメムシ 日光市湯元

夜、虫関係の人と集まるためのネタとしてハヤシオオカスミカメを採りに行った。
晩秋の気温が続きカメムシたちは死んでしまったのではないだろうか。
しかしハヤシオオカスミカメのタイプは10月だった気がする。
そこで一縷の望みを託して、タイプ産地でもある湯元に出かけた。
霧雨だったが観光客がポツポツいる。湯ノ湖にはさすがに人も少ない。
ご神木を叩くと3頭くらい一気に落ちてきた。生きている。
それだけをつまみ、吸虫管に入れた。
ほかのカメムシはいない。いてもハラビロマキバサシガメだった。

続く
86Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 23:13:01 ID:???
ミヤマハンノキを叩いてもハヤシオオカスミカメは採れない。
本当にホスト選択性が強い。
ミヤマハンノキには代わりにモンミドリカスミカメが見られた。
ミズナラにはウスバツヤカスミカメの仲間もいる。
レンゲツツジにはチャイロホソナガカメムシの幼虫が比較的見られたが
成虫越冬するのだろうか?
ヨモギからナガカメムシ類が採れるのを期待したが
クロモンコアオカスミカメばかりだった。
まだ生き残りのフタモンカスミカメもいる。
これらは霜が下りればもういなくなるだろう。

ハヤシオオカスミカメがまだいたことに安心した。
87Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/27(月) 23:55:21 ID:???
雨が凄いな
洪水採集もいいけどカメムシ少ない
88Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 00:18:30 ID:???
塩那スカイラインの廃道踏破したHP見たが
やはり標高1700m付近は面白そう
ただそれに見合うチャリがないと難しいが・・
89Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 00:19:51 ID:???
針葉樹がとても面白そうでハナカメの珍しいのが隠れているかもしれない。
今年湯元でとてもおいしい思いをしてしまったので
来年も針葉樹の虜になりそう。
90Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 20:33:36 ID:???
針葉樹につくハナカメムシというのは日本ではなじみがなく
アカマツにチビクロハナカメムシ、ヒラタハナカメムシ、
ハイマツにハイマツハナカメムシ、高山、北海道の針葉樹にコガシラハナカメムシがつく。
いずれもAnthocorini族に含まれ、栃木県では

チビクロハナカメムシ 県央
ヒラタハナカメムシ 県北・県南
Acompocoris sp. 奥日光

の3種が知られている。
91Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 20:36:55 ID:???
三番目の種は今年6月にウラジロモミから得られた大型の幼虫を羽化させて得たもので
成虫は大変敏捷であった。
形態からはハイマツハナカメムシと同属のAcompocoris属らしいことが分かった。
少なくともコガシラハナカメムシではない。
同地にハイマツは生えていないことから、別種の可能性もあるかもしれない。
近県ではハイマツハナカメムシの石川県からの記録がある。
石川県の白山ではほかにコガシラハナカメムシも採れている。
こちらはより広く分布し、東北のほか山梨からの記録もある。
栃木県にも分布している可能性がある。
92Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 20:44:11 ID:???
ハナカメムシの飼育は初めてだったので気をもんだ。
結局アブラムシだけで育ってくれたと感じたが
当初は水分も必要と思い、ティッシュに水をかけてタッパーに入れた。
すると水滴ができて、アブラムシの死骸にカビが生えてしまった。
カビが蔓延すると良くないと思い、一時はカメムシも死んでしまうと考えた。
その後は水分をカットしたため、日に日にウラジロモミの枝の元気がなくなり
アブラムシの数も減ってしまった。
別のアブラムシも投入したが、カメムシが捕食する気配もない。
すでに一回の脱皮を終え、あとは成虫になるだけだったが。
93Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 20:47:32 ID:???
翅芽も大きくなっており羽化が待たれた。
翌日帰宅すると羽化していて、あまりのかっこよさに驚いた。
Elatophilusにしては大きすぎると感じていたが
成虫になってみると、それほど大型ではなかった。
オオクロハナカメムシと同サイズくらいの4.5mmほどの体長。
黒く曇った膜質部。ホストの違いからもハイマツハナカメムシではなさそうに思った。
結局メスだったので同定はお預けだったが
ヨーロッパのサイトを見ているとどの種もよく似ている。
94Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 20:53:49 ID:???
それとは別に8月のこと。
日光の菖蒲が浜で幹のコケをこすりながらカメムシを採っていた。
小さなヒョウタンカスミカメが何頭も採れ、しかも
隠蔽的な空間にいることで飛ぶことをやめ、ただ走るだけの姿に感動を覚えた。
しかし、これだけでは終わらなかった。
終了間近にトチノキから、小さなハナカメムシの幼虫が採れた。
見なかったことにしたいが、持ち帰らざるを得ない。
またしても宿題ができてしまったのだ。
とりあえず周囲のコケを一緒に持ち帰り、タッパーにあけた。
さすがにカラカラの環境なので水分も与えた。
かびさせないように気を使ったが、何を食べるのか見当もつかない。
トビムシを弱らせたりしてみたが、夜に活動しているのか昼間は隠れていた。
95Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 21:04:48 ID:???
7月末に栃木市の出流山で採っていた木の幹のハナカメ幼虫は
キモンクロハナカメの死骸というオチだったが今回の個体は
触角が細く全体が黒い。そして体も黒い。
Anthocorisの体形ではなく、どっちかというとElatophilusやTemnostethusだった。
コケにいるという点では、針葉樹性のElatophilusではなくTemnostethusか。
対面が待ち遠しかった。
その後、チャタテムシを食うというイギリスの報告に習い
近所の林でチャタテムシを採り、与えた。
捕食シーンは見られなかったが数日後羽化していた。
テネラルだったが翅が長く雄だった。
色がつくまでキモンクロハナのようにも見え、一時は気を落とした。
こんな普通種を手塩にかけて育ててしまったぜ。
96Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/09/29(水) 22:57:58 ID:???
しかし着色されるにつれ、キモンクロハナではないことが分かり狂喜した。
結局Temnostethusの仲間ということになった。
奥日光にいるかもしれないと思っていたが
実際採れると、驚きのほうが強かった。
普通の採集ではまず採れないと思う。
97名無虫さん:2010/09/30(木) 20:39:09 ID:???
えっちな採集
98Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 07:14:40 ID:???
採集の前に手帳に自前の落書きをして
それを見ながらシコることがあるけど、大抵そういう時は失敗する。
ほどほどのエロスが必要なのだろう。
99Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 09:38:36 ID:???
エロスも済んだことだし大平山に行ってくる
100Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 10:02:25 ID:???
狙い・モンシロハナカメムシ

要約・日本産Montandoniola属はかつてM. moraguesi一種として扱われてきたが
最近この属の新種が中米から書かれるにあたって
世界的に広く分布するmoraguesiの標本を調べたところ
少なくとも酷似した数種で構成されることが判明した。
その数種は、シノニムで消えた種だったが、valid speciesとして復活、
少なくとも日本本土の個体はmoraguesiではなく、pictipennisでとなった。
101Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 10:09:03 ID:???
pictipennisは1931年に江崎悌三先生がEctemnus属として記載したが
その後日浦勇先生により新属Teisocorisが設けられた。
しかしのちの研究により(Herring, 1966)Montandoniola moraguesiのシノニムとされ現在に至る。
日本の図鑑でモンシロハナカメムシが取り上げられたのは
保育社の原色図鑑が最初と思われる。
1977年の改訂新版なので学名もM. moraguesiとされている。
標本はトカラ調査隊のもので、分布域にも琉球が含まれている。
その後1993年の原色カメムシ図鑑に石垣島産の美しい生態写真が収められ
moraguesiの名で紹介され、琉球ではガジュマルに多いとある。
102Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 10:18:22 ID:???
もしかすると琉球調査隊や琉球大学、農業試験所の報告で
琉球産モンシロハナカメムシの初出が載っていると思われるが良く分からない。
カメムシ図鑑以降は本土産についての報告はほとんどなく
埼玉県昆虫誌に鳩山町の記録が載せられているのが唯一と考えられる。
そして2000年代に入り、ほどなくして出版されたカメムシ図鑑の続巻でも
新たな生態の知見、形態についてのコメント、追加写真もなく一巻の記述が踏襲されている。
図鑑発行後5年以上が立ち、moraguesiが複数の種で構成されている論文を見て、非常に驚いた。
日本国内でのこの属がどう分布しているのかも気がかりとなった。
ほどなくして研究者の方から日本国内のMontandoniolaについての論文を見せていただき
最終的に日本産は3種からなることが分かった。
本土産はすでに述べたようにpictipennis、トカラを含む琉球産は
香港から書かれてシノニムで消されていたthripoides、
さらに西表から大型で顕著な特徴を持つkerzhneriが新種として書かれた。
103Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 10:24:06 ID:???
私が送った標本も使われていたが、とくに雄は少ないらしく
未知だった雄の記載でも標本が役に立ったことは喜ばしい。
産地は少なく、本州では群馬、栃木、埼玉、大阪、九州は福岡から知られている。
成虫はクヌギ、コナラにいるが栃木県でも産地は二か所のみで
一つは伐採地に変わり、もうひとつは人工的な緑地で乾燥化が懸念される。
今年はついに一頭も採ることができなかった。
もしかすると絶滅の危機もあるなかで、早期に材料が集められたことは幸運だった。
逆を言えば戦後間もない時期からカメムシ調査が盛んであったなら
どれだけの地域から記録されていたのだろうか。
予想でしかないが、里山的環境でクダアザミウマのおおいクヌギには
かつてたくさんの本種がいたのかもしれない。

採れることを願って出かけます。
104Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 20:09:42 ID:???
カメムシ日記はmixiに書いたのでおしまい
105Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 20:20:19 ID:???
ここ見てるの俺と、もうふたりくらいなんで問題ないよな?
学術板なんて人数少ないし
106名無虫さん:2010/10/01(金) 20:21:53 ID:???
みくしい垢もってない
107Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 20:29:50 ID:???
それはすまなかった。
あっちは10000文字までしか書けないので
ここではじっとりまったり書くか

といっても、8レス連続したらもう書けないので
途中で3レス支援してくれれば完走できます。
108Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 20:30:39 ID:???
ツイツターなんて200文字だけだから俺には無理だな
カメムシ図鑑の編集の人のつぶやきならネット検索で見れるし
109Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 20:46:58 ID:???
今日のカメムシ 大平町下皆川→下野市本吉田

モンシロハナカメムシの標本が手許にないのは少しさびしいので採りに出かけた。
先月の足利では惨敗だったし追加は望めなそうなので
大平町の産地に出かけた。山はまだ緑だった。ツクツクボウシが鳴いていた。
ついてすぐにビーティングをしてみる。
クリを叩いてみたがカメムシは落ちなかった。視点を変えてみたが失敗。
木がないのはやはりさびしい。去年の春に法面工事され植生基材が吹きつけられて以来
カメムシたちは激減してしまった。
植物にはカメムシがいたけど、どれも草原性のつまらないものばかり。
かつてはここでクロナガカメムシなんかも採れていた。
ススキからはエビイロカメムシが落ちた。
カモドキサシガメは採れないのかな。

続く
110名無虫さん:2010/10/01(金) 20:48:05 ID:???
カメムシのおっぱい
111Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 20:54:34 ID:???
伐採地は一年以上が立ち木々は朽ち、藪が覆っていた。
こうなるともう虫はつかなくなる。
かめむしBBSに投稿されていたFulviusが気になっていたが見つからない。
クロキノコカスミカメとツヤキノコカスミカメだけだった。
ツヤキノコだけは吸っておいた。
カメムシ図鑑以降に出たDenisiaで日本産がまた増えてたが琉球のものだ。
他のカメムシはケブカハナカメムシとムクゲカメムシの仲間の幼虫。
朽木につくムクゲカメの幼虫は赤いからそれだろう。
さて本命のモンシロハナはどうかな。
手の届くコナラはどれも枝がなくなっていた。
奥の枝ぶりがよかったので叩いてみたら1雄が採れた。良かった。
その後いろいろな木を叩いてみたりしたがいなかった。
本当に稀なのだろう。
ともあれ、今年もモンシロハナカメムシが見られて良かった。
昔のスレではギリギリで紹介できてたかな。
カメムシ大嫌いスレのみみずんのやつが、キャッシュ見れるようになってて懐かしかった。
112Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 21:00:01 ID:???
周囲の木からポツポツと採れて、4月末にはススキから採れるなど
成虫越冬が判明したモンシロハナカメだが
まだ幼虫が見つかっていない。
謎は残されたままだ。
その後栃木でお昼にして壬生と上三川の宮脇書店をはしごした。
きららキャラットのGAは表紙も含め、いつもクオリティが高い。
潜水が得意なキョージュさんだが、海女さんでもなられたらとおもってしまう。
ひだまりは帰省の話だが、日焼けしたヒロさんがこげて焼きまんじゅうになっていた。

さて時間が余ったので下野市の本吉田に出かけてみた。
知らない環境を調べる、をテーマにしたが眠過ぎるので
大道泉橋手前のセブンイレブンで仮眠した。
三時からスタートして堤防の地表を調べてゆくが面白いカメムシはいなかった。
カワラナガカメムシ見たかったな。
絶対にいると思うけど蚊が多いのと、意外に暑いのでやる気が出ない。
チガヤが茂っていて、ゴマフウンカなども見られたし
ほとんど宮岡橋付近と変わりはなかった。

続く
113Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/01(金) 22:12:13 ID:???
河岸工事のためにクズなどの足の踏み入れようもない群落が
ほとんど裸地になっていて、一部の草原も踏み固められていて道ができていた。
チガヤなども枯れたりしていて、クズの枯れ葉層もアプローチできた。
ケシハナカメムシがとても多く感じたのでキープした。
一見ホウネンカメムシにみえてしまう。
ヤサハナカメムシの幼虫に混じって一頭だけクビレヤサハナカメムシの幼虫もいた。
黄色で細めなので分かりやすい。
ケシハナをキープしたのは、雑木林の個体とほんとうに同一か比較したかったため。
クズの枯れ葉層はトビムシが多く、なにか珍しいハナカメやサシガメがいそうだったが
キバネアシブトマキバサシガメの太ったメスがいただけだった。
食べ物には苦労しない環境だ。
その下の土を掘り、茶色い虫が見つかりオッとなったがケシキスイだった。
ジムグリカメムシだと思ったのに。
それ以外はコガタツチカメムシがいただけ。
それからどんどん歩いてゆくと河畔林があって、先日から探していたクヌギがたくさん見つかった。
シロダモが多いのも印象的だ。
スギ、エノキなどもあり、期待できそうだ。冬からの調査に力が入りそう。
そこから小山市に入り、ぐるっと回って元のところに戻った。
本当にこの辺が下野市なのかと思うと胸が熱くなった。

今日はモンシロハナカメムシが採れたことと
河畔林が見つかり、さらに下野市未記録のカメムシが採れそうなことが期待できた。

おわり
114Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/02(土) 23:29:45 ID:???
結局雑木林と草原のケシハナカメムシの間に形態差は見いだせなかった。
小笠原のCadiastethus報告では二新記録種を含む3種が記録されているが
いずれも顕著な外見から同定できる。
ケシハナカメムシは従来の学名ではなくexiguusが使われていることに注意。
115Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/02(土) 23:31:08 ID:???
訂正
1種はyasunagaiという新種で、黒い腿節なのが特徴的。
中根先生の採られた標本も含まれていて生息地ではまあまあ採れてる感じ。
最近はどうだか知らないれけど。
116Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/02(土) 23:33:15 ID:???
樹液のうろにいるLyctocorisも欲しいけど西日本だけっぽい。
香川の公園のウロで採れたのが最初で、香川大学の樹液昆虫標本には
このカメムシの展示もあるらしい。
117Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/02(土) 23:39:16 ID:???
クヌギジュエキダニの飼育方法が気になる
118Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/03(日) 00:03:43 ID:???
結局ススキを叩いてもフクロクヨコバイは採れなかった。
埼玉では採れているのに栃木にはいないのだろうか。
雑木林のススキという環境が良いというがさすがに見逃していたかもな。
生態写真は平凡社の大百科に載ってるけど
この本結構いい写真があるね。
119Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/03(日) 00:05:27 ID:???
遊水地のクワにいるへんてこなズキンヨコバイというか
緑色で背中のまん中が茶色になってるのが無数に採れるけど
栃木でヨコバイやる人がほぼいないので将来やることになるのかな
Oさんに送るべきか・・
Oncopsisの新種書かれてたな。
120Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/03(日) 23:32:49 ID:???
俺芋始まったが見れないのがつまらん
ニコニコで流れるから構わないが・・
121Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/03(日) 23:33:46 ID:???
あしたは雨だけど木曜は唐沢山に行く
ヒラタハナカメムシが採れるかどうか
29日はエクスカージョンなのでな。俺の誕生日でもある。29歳になりますww
122Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/03(日) 23:35:17 ID:???
ヒラタハナカメムシはアカマツの枝から採れることが判明して
産地が増えてきたけど全国的にはまだまだ少ない。
カイガラのフェロモントラップで採れるかもしれない。
123Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 09:42:22 ID:???
俺の妹がこんなに、みた。
あずにゃんの中の人お仕事増えてきてうれしい。
それより普通にかわいい子がりっちゃんだったのもよかった。
124Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 09:43:15 ID:???
こんにちは。きょうの栃木県下野市はくもりぞらです。
木曜日に虫捕りに行きます。
今日は水道屋さんが来るので家にいます。

ヒラタハナカメムシについてお話しましょうか・・
125Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 09:57:35 ID:???
ヒラタハナカメムシ Elatophilus nipponicus

栃木県における産地
 日光市・真岡市・益子町・佐野市

山間部〜山地にかけてアカマツの多い樹林帯に生息し
成虫・幼虫ともにアカマツ枝先のかたい樹皮下で生活する。
海外の同属種もマツ類にみられ、Matsucoccus属のカイガラムシを専門的に食べるというが
日本のヒラタハナカメムシについては捕食活動は観察していない。
他の小昆虫類も捕食すると思われ、常に口吻を伸ばして歩行している。
成虫は春と秋に見られ、少なくとも二化している。
126Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 10:02:29 ID:???
一般に手の届かない枝先に生活しているため記録が少ないが
伐採やアクシデントで落下した枝を探すと場所によっては容易に採れる。
このため、従来調査されてこなかった公園や平野部のアカマツも調査の必要が出てきた。

河川敷のアカマツ、例えば塩谷町の鬼怒川には多数の若いアカマツが生えているが
まだ本種は得られていない。地理的な要因があるからだろうか。
その代わりに他の地域では見られないチビクロハナカメムシが少ないながら生息しており
ニッチの奪い合いも関連しているのかもしれない。
カスミカメムシは他の地域と共通している。
127Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 10:10:27 ID:???
発見以来、その成果をかめむしBBSなどで紹介したところ山形でも発見された。
そもそもヒラタハナカメムシは長野の菅平から書かれたもので
福岡にも記録があるから、全国的には広くいる。
アカマツが全国にあることからも想像に難くない。

コツは葉ではなく、下側を支える細い枝の重なりを叩くこと。
硬い枝を叩くのは発想しづらいかもしれないが
このやり方で日光市、真岡市の産地を見つけられた。
128Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 10:14:57 ID:???
カメムシ採り、とりわけ記録の少ない種に関して
私は何度か採っているのだけど、運が左右していると思う。
よって技術云々は関係ない。
言いかえれば、カメムシ採りは他の虫に比べればはるかに簡単だ。

チョウ、カミキリ、水生昆虫、これらの虫はどれも微環境に左右される。
そして食草の知識、水源から沼の位置、湿地の特定、材の種類など
どれをとっても、カメムシ以上の知識が要求される。
僕ははっきりいって、これらの虫の名前は少し知っているものの
実際狙って採集しろと言われたら、絶対に無理だ。
だから、個体数の採れるカメムシを相手にしている。

もう一度言うがカメムシ採りは、簡単である。
129Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 10:18:32 ID:???
簡単、集まる虫だからこそ記録の集積も容易だ。
三回ほど通った新しいポイントでは、すでに90種近いカメムシを記録した。
調査開始が先月の14日からだから、消化率は驚くべきスピードだ。
シーズンを通せば200種越えられるかもしれない。
ただ、人気がない虫なのは承知していて
栃木県でも今カメムシ相手にしているのは数えるほど。
調べれば絶対に面白いのだけど
残念ながら世の人気は、美しく大きな虫たちに流れてしまっている。
130Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 13:42:34 ID:???
Maeviusの新種採りたい
Hyocephalidaeのいるオーストラリアに行きたい
131Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 22:22:12 ID:???
8ページまで書き終えたが60種くらいだった。
カスミカメムシ亜科が残ったけど押さえられるかな・・
132Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 22:23:24 ID:???
今回はカラー写真も写真もなしです。
とてもつらいな・・
とりあえず未記録だけを先に報告しないと稀少種とか
少々力を抜いた記事が書けません・・
133Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/04(月) 22:43:10 ID:???
未記載・未記録は扱った後で学名がつくと訂正が面倒なので扱いませんでした。
独り歩きしてしまうとそれはそれで厄介だしね。
アマチュアの報告は思慮深いほうがいいのです。
134Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/05(火) 23:48:08 ID:???
笑う犬の生活面白かったな
南原のとこは微妙だったが
135Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/05(火) 23:49:00 ID:???
10月は中途半端な時期なのでカメムシの追加も面倒くさい
たぶんそんな盲点を突いて未記録のカメムシたちは産まれてゆくのだろうけど
136Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/06(水) 18:48:29 ID:???
明日は夜カメムシの同定に行くことになった
学名まだ流動的なのがいるなかでどれだけできるか不安
137Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/06(水) 18:49:19 ID:???
日中は唐沢山から西山田にいく。迫間は行かない。
その後本吉田に行きスイープする。
138Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 08:14:36 ID:???
いくつか予定を立てておこう。
唐沢山
・オオミドリカスミカメの確認
・ヒラタハナカメムシの生息状況
・スコットヒョウタンナガカメムシの生息範囲確認
時間があれば迫間、もしくは大岩山。マツムラグンバイはいるか?

西山田はやめておく
139Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 09:15:41 ID:???
さむわんわん
140Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 09:16:22 ID:???
もう誰も・・・

イカ娘原作買ってくる
これ面白いな
141Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 17:12:31 ID:???
唐沢山で3つの命題はどれもクリヤしました。
オオミドリは1♀、ヒラタハナは幼虫、スコットヒョウタンは山頂近くのいろんな木から採れました。
それプラス、栃木県にもついにマツヘリカメムシが侵入しました。
これまで知られていた北限は埼玉だったので新しい北限となります。
今後どうなってゆくのか。動向が気がかりです。
142Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 19:11:26 ID:???
日本に戦後もしくは戦前に侵入したカメムシ、偶産も含む

・トガリアメンボ 西日本
・トゲメダカカメムシ 大阪
・ヘクソカズラグンバイ 南関東以西
・アワダチソウグンバイ 関東以西
・プラタナスグンバイ 北海道含む全国
・ヨコヅナサシガメ 福島以南
・コガシラコバネナガカメムシ 関東〜関西
・マツヘリカメムシ 栃木ふくむ関東
・キマダラカメムシ 東京以西
・オオアカカメムシ 沖縄
143Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 19:13:11 ID:???
もともと南日本にいたものが北上したもの

・ミナミトゲヘリカメムシ 埼玉以南
・ニセヒメクモヘリカメムシ 栃木以南
・シロヘリクチブトカメムシ 不明だが栃木以南か
144Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 19:19:08 ID:???
マツヘリカメムシが正直こんなに早く来るとは思いませんでした。
北米の虫で天敵もなく、また低温にもある程度耐えるために
栃木県でも越冬はできるでしょう、少なくともアカマツの多い南端なら。
ミナミトゲヘリは中国とか台湾原産なので寒さに弱いため
なかなか埼玉をこえられないのだと思います。
しかし茨城からの記録があります。これを考えれば栃木でも野木、足利あたりの公園で
採れるのは時間の問題かもしれません。
コブシにいるというが・・
145Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 19:20:29 ID:???
HetNews風に言うなら
Leptoglossus occidentalis established in Tochigiでしょうか。
146Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 21:28:12 ID:???
帰宅
いろいろ来年はやる気が出てきた
カメムシ以外にも集める虫ができた

出来る範囲だが・・
147Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 23:01:41 ID:???
ヒメハリカメムシ採りたい・・
コブハリはいいからまずはヒメハリだよ
148Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/07(木) 23:03:24 ID:???
マツヘリカメムシは今後東北まで行っちゃうのかな
日光までは来ないと思うが
149Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 20:50:54 ID:???
29日のエクスカージョンは奥日光に決まった
下見して来る
でもきっと寒いだろうな・・
150Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 20:51:35 ID:???
ムラクモナガカメとかリターのナガカメが見どころかな
151Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 21:37:05 ID:???
先日Rostriaのマキバサシのとこを読んだが生態については特になかったな
キイロアシブトマキバについても分布は本・九のみ。
Scottが書いて現在まで学名が残る数少ない種で長崎から書かれた。
152Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 23:12:12 ID:???
Empicoris maeharaiが採れたササヤブもいいかもしれないが
今年の調査で涸沼や藤原町のササやぶからも見つかってしまい
種名の人格を表していて、本当にKYなカモドキサシと感じた。
まだ和名がないが、ぜひともクソムシカモドキサシガメとか
ケーワイカモドキサシガメにしてほしい・・
153Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 23:13:10 ID:???
手堅く行くならオオカバヒラタカメムシの木とか
ヤセオオヒラタカメムシの木かな。カスミカメは無理。
154Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 23:14:11 ID:???
ちょうど俺の29歳の誕生日なので天も味方してくれるだろう。
オオクロナガカメムシの生きたやつもたまに見たい。
155Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 23:23:45 ID:???
というか野生生物板に来てるヤシって
専門家が多いので平均年齢は35以上だと思う
昔俺がいたスレの人もみんな年上だった
今の若い人はmixiやらツイッターだろう
156Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/08(金) 23:25:23 ID:???
しばらく忙しくなるので留守にします
157Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/09(土) 23:17:58 ID:???
忙しい気もするがそうでもない気もする
158Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/09(土) 23:19:32 ID:???
ハスノハギリについてるウスオビグンバイが採りたい
159Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 00:12:44 ID:???
この時期になると千葉まで出かけた時を思い出すけど遠かったな
アダチアカサシガメの基準産地なんだけど
珍品だけあって採ることはできなかった。
安立氏にちなんだ種だけど
栃木のアカオオイトカメムシも古く、この方が採集されていて
標本が栃木県立博物館に残っている。
160Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 00:14:42 ID:???
アダチアカサシガメの所属するHaematoloechaは
本土産はアカシマ、クビグロアカの普通種とアシマダラアカの少ない種。
琉球にはまだ名前のないのがいて、近縁のScadraも入れると結構増えるらしい。
161Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 00:16:13 ID:???
千葉では結局オオメノミカメムシがヒットなだけだった。
秋に採れるのが興味深い。
栃木県だと葛生の1産地しかないけどどれも夏の個体ばかりだった。
もしかすると別種なのかもしれない。
162Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 18:44:37 ID:???
18日の予定が半日仕事になった。
悔しいので益子に行くことにした。
163Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 18:45:41 ID:???
チビアシナガサシが二化ならお見せできたのに残念。
164Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 21:27:53 ID:???
チビアシナガサシガメについてここでは書いてなかったのでおさらい

チビアシナガサシガメは中国から書かれた種で
日本では本州・九州の記録があるが局地的。
生態も知られていないが栃木県での観察では、成虫は乾燥気味の落ち葉層、樹皮下、土壁の内部を好み
同時に発生する小型の昆虫を捕食して育つと考えられる。
成虫は年一回、7月に現れそれ以外の季節は幼虫で過ごす。
現在のところ南東部の益子町・茂木町のみで見つかっており
似たような環境のある県内の他所からはまだ記録がない。

最初の発見は2003年秋のことで土壁から不明なカモドキサシガメの幼虫が採れたことだった。
全体が薄い褐色で斑紋がないことから他種と区別でき
さらに前腿節に顕著な棘の列があることも特徴的だった。
当初はTinnaではなかろうかとも思ったが、専門の先生からはおそらくPloiariaとの同定を得た。
その冬は結局幼虫しか見つからなかった。
165Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 21:32:31 ID:???
翌年の夏、ついに成虫が得られた。
結果チビアシナガサシガメと分かり戦前に大分で採れた個体しか知られていない珍種だった。
間もなく、有力な産地の一つは工事で消え、残る一角も土壁の乾燥と荒廃で不安定となった。
そして現在ほとんど見られなくなった。
この環境ではオオカモドキサシガメとチャイロサシガメという
本土では極めて珍しいサシガメが採れているが、どういういきさつでここに集まったかは定かではない。
もちろんこれらのサシガメも追加はなく、生態解明のヒントすらも分からなかった。

去年新しい産地を見つけ、現在はそちらのほうが有力と見られるが
依然として取り壊しなど工事による変化が危惧される。
166Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 21:36:38 ID:???
チビ、とつくが体長はヒメマダラカモドキサシガメより少し大きめで微小というわけではない。
動作は比較的敏捷だが飛ぶことはなかった。
正式な記録ではないが東海からも採れており、ドライアイストラップとのことだった。
この方法ではカモドキサシガメEmpicorisが多数採れることで有効だが
もともとは蚊をおびき寄せるトラップであり、生態の類似性も極めて興味深い。
167Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 21:51:18 ID:???
日光が混んでて虫捕り行けないかも死にたい
どうしよう・・
168Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 21:52:43 ID:???
ヤセオオヒラタの生息地が見たい。
青森の同好会では九月の記録もあったので秋もアリだと思うし
ドイツのサイトでは成虫越冬の個体が撮られていた。
Mezira含めオオヒラタカメムシ亜科で成虫越冬じゃないやつ探すほうが難しいね。
169Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/10(日) 21:54:06 ID:???
ヤセオオヒラタについては、もう閉鎖されてしまったブログで
幼虫含め写真が出ていた。
ブチヒゲツノヘリも幼虫からの写真があり
西日本で採れたと思しき個体だったからなかなかスゴイ人だと思った。
ブチヒゲツノヘリがつくのはタカトウダイだけど
岡山あたりの高原なら少ないながらも普通にいる気がする。
170Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/11(月) 19:29:18 ID:???
奥日光紅葉が進んでいて混雑だから足利に行くことにしますた
171Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/11(月) 22:01:28 ID:???
狙いとしては晩秋の大岩山にどれだけのカメムシがいるか。
マツヘリカメムシの侵入は?
いろいろな知見収集を兼ねて出かけてきます。
172Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/11(月) 22:02:08 ID:???
朝倉町のすしおんどが潰れていて悲しい
足利方面はよく知らないのでうまい店がよく分からん
173Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/11(月) 22:04:18 ID:???
キイロアシブトマキバサシガメが群馬で採れているらしいけど
それを考えると栃木にいてもおかしくないと思う。
アリ相はしかし必ずしも南関東のものと一致するわけではなく
ダルマアリなんかは採れない。
よくてコツノアリくらい。
174Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/11(月) 22:05:43 ID:???
キイロカドフシアリも宮城で採れてるから
必ずしも暖地のものではないのかも。
栃木だと野木で採れてる。野木・・
175Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/12(火) 10:19:25 ID:???
やっと雨雲が抜けたか

マツムラグンバイの観察
リターの観察
シダ枯れ部から採れるカメムシの観察

これをメインにして帰宅したら報告する
176Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/12(火) 17:20:41 ID:???
今日のカメムシ 足利市大岩山

今は高速が開通して一時間で足利につく。
足利まで高速が伸びればさらに短縮されるだろう。
ふもとのサンフィールドに車を止めようとしたら休業日だったのであいてる所に停めた。
そこから山を登っていくが虫が少ない。
リターは草刈り作業で片付けられていてソーティングできるものではなかった。
コナラが多いのでモンシロハナカメムシがいそうなことしか気がつかなかった。
月谷に抜ける林道と毘沙門天に行くざくまたを右に入り、奥まで歩いてみようと思った。
環境はコナラやアカメガシワ、ヌルデ、クサギといった南部の山間部によくあるパターン。
岩がむき出しになったり崩れかけた崖地も良く似ている。
オオヒキヨモギはなく、ホソカスミカメもいなかった。
時期が合えばかつてこのあたりでも採れたハウチワウンカは健在そうだ。
歩いていると比較的暑い。夏なら地獄だろう。
植生を覚えながら歩き来年に備えるが、単調すぎて飽きてきた。
崩れた崖の土にはチビアシナガサシガメがいてもよさそうだが、採れなかった。

続く
177名無虫さん:2010/10/12(火) 17:28:24 ID:???
ヘラクレスオオカメムシ
178Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/12(火) 17:28:33 ID:???
目につくカメムシはアワダチソウグンバイとヒメナガカメムシ、コミドリチビトビカスミカメの3種。
どの植物を見てもアワダチソウグンバイまみれ。
ヨモギからクロナガカメムシが採れた。これが小ヒットくらい。
両崖山にいくハイキングコースと交わった先は一変して日陰となりコケが目立ち始める。
マルグンバイは見つからなかったが、夏に来れば面白そうだ。
リターからはヒメツチカメムシの死骸も見つかった。
平野部では今のところヒメクロツチばかりでヒメツチは山間部に限られている。
混生地は当然ありそうだが、この差は説明できない。
ウチワグンバイが幼虫とともに多く、キクグンバイもひっそりと一頭だけ見つかった。
コナラからはウスバツヤカスミカメがまだ落ちた。
意外に車が走り抜けてゆく。虫屋さんはいないのだろうか。
林道の奥に行くにつれ、大きなホオノキなどが目立ち始める。
斜面にはハギの花が色鮮やかに広がり、カスミカメもいそうだ。
叩いてみるとApolygusが多かった。
幼虫の色から2種以上は混じっていた。
そして赤みがかったEurystylusの幼虫も。ハギメンガタだろうか?
もう少し大きくて緑色の個体もいたが、なんとなくただのメンガタではなさそうだった。

続く
179Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/12(火) 17:29:37 ID:???
18cmのカメムシなんて想像もつかん
最臭兵器カメムシだなもはや
180Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/12(火) 17:39:58 ID:???
成虫を見ないと話にならないのでハギをさらに叩くと
灰色の小さめなメンガタカスミカメがいた。ハギメンガタ。あわてて吸う。
結局周りの株から少ないながらも落ち、15頭ほどを見かけた。
これまで南関東が北限とされてきたが、栃木県からも発見され北限は更新された。
ハギの花にいるカスミカメは時期ハズレなこともあり、とても単調だったが
今回の発見でどれだけ周囲に拡散しているか、調べる必要性が出てきた。
ハギを叩き続けていると周囲は伐採地からの遷移と思われるアカマツが目立ち始めた。
若い木で枝も細くヒラタハナカメムシは期待できない。
それでも叩くと、マツトビカスミカメが幼虫とともに落ちてきた。
冷え込みが弱いのでダラダラと発生しているのだろうか?
他にマツノヒゲボソカスミカメもいた。

話が前後するがオオヒキヨモギが日陰のゾーンから少しずつ出現し始め
ホソカスミカメも数頭得られた。新しい西限となる。

標高が低くなり、下には集落の屋根が視認できた。
遠くでは高速のトンネル工事がされている。
木々も植林のスギ・ヒノキが目立ち、竹も混じってきた。
茂みの向こうに墓地があり、ここで引き返した。
コナラが何本かあるので叩いてみたらモンシロハナカメムシが一頭だけ採れた。
県内三番目の産地となる。
素晴らしいオマケつきの採集はここでおしまい。帰りも高速を使い一時間ほどで帰宅できた。

本日のハイライトとして
・ハギメンガタカスミカメが栃木県新記録
・モンシロハナカメムシが栃木県三番目の産地
・オオヒキヨモギのホソカスミカメの新しい西限更新

これをあげておく。

終わり
181Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/12(火) 18:01:17 ID:???
2010年10月13日現在

2010年に栃木県から新しく記録されたカメムシ

1. ニセヒメクモヘリカメムシ
2. Acompocoris sp.
3. Temnostethus sp.
4. ツヤマルカスミカメの一種
5. マツヘリカメムシ
6. ハギメンガタカスミカメ new

5は侵入種、1はもともと西日本にいたものが北上してきた。6については暖地性の要素を見のがしていた。
2,3,4の種についてはいずれも自然度の高い奥日光からの記録であり
得られた状況、近縁種の情報からも自然分布は明らかである。
182名無虫さん:2010/10/12(火) 21:00:17 ID:???
メンガタって面の形してんの?
183Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/12(火) 22:13:21 ID:???
胸のところに目みたいな丸い模様があって
それが面のように見えるかららしい。
184Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/13(水) 21:23:56 ID:???
出かけすぎてガソリンがなくなった死にたい
185Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/13(水) 21:24:53 ID:???
結局ヒサゴナガカメムシとヒウラヒサゴナガカメムシはどうなってしまうのか
186Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/14(木) 23:12:40 ID:???
オマンコ真理教

マンマンコ

毎日唱えないと死ぬ
187名無虫さん:2010/10/14(木) 23:19:31 ID:???
なんでコイツって人の気をひこうとしてわざわざくだらないレスしてるの?
188Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:36:04 ID:???
管理人さんここまで追ってきたのですね
でも貴方が★を載せたのは紛れもない事実ですよ
189Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:37:31 ID:???
僕は未来永劫貴方を許しません
なぜなら貴方は初心者を冒涜し続けているから
掲示板のやり取りはきちがい以外の何物でもないどころか
援護のレスが自演なのも、社会人というよりは特殊学級の子と思えたからです
190Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:38:13 ID:???
貴方に僕のお誘示唆による、よって、怖いされます。
191Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:39:00 ID:???
俺が朝鮮人でヤクザなのを分かっていなさすぎ
どうして俺を舐めたふりがしたくあられる、日本人クソたち。
192Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:40:48 ID:???
俺は知識もないウンチだからこうして威張ることしかできないのです・・
193Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:41:28 ID:???
ウンチマンコマンコ、オマンコマンコマンコッコ


マンママンマンマンママンンママンマンマ


おまんこっこ

まんこまんこまんこまんこまんこまんこみなんこんまんこんままんこんまらせり

ははみりはまの



マママママママママママママママママママママママママママママママママンンンンンンンンコ















マンコッ
194Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:43:29 ID:???
お笑いマンコ道場
195Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/15(金) 21:56:20 ID:???
きょうから路線変更してスカトロについて語ります
196Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/16(土) 11:15:41 ID:???
益子に行こうとしたけど面倒だな

モンシロハシリカスミカメ
ヒメホソサシガメ

この辺でも見に行きたいが藪がやばすぎる
197名無虫さん:2010/10/16(土) 11:24:02 ID:???
マムシ
198Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/16(土) 19:54:58 ID:???
鬼怒川の虫はダメでした
つまんなかった
奥日光のリターだけが楽しみや
199Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/16(土) 20:47:25 ID:???
絶滅昆虫辞典新しいの出てたのか
200Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/16(土) 21:15:26 ID:???
絶滅してほしい虫はアエリアお前だよ・・クソが
201Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/16(土) 21:22:09 ID:???
くせー馬鹿蟲のアエリアは死ね
202Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/16(土) 21:22:50 ID:???
とちちゃん荒らしのクソムシ死ね
203Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/16(土) 21:26:18 ID:???
トリップ悪用やめてください・・

明日は急きょ出かけます。休みができました。
204Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/17(日) 19:28:21 ID:???
今日は高館山に出かけた。
ヤサハナカメムシ類が採れた。
205Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/17(日) 19:36:09 ID:???
栃木県産ヤサハナカメムシ類

はじめに
日本産ヤサハナカメムシはかつてヤサハナカメムシ、モリモトヤサハナカメムシ、
ホソミヤサハナカメムシ、クビレヤサハナカメムシの4種が記録されていたが
ホソミヤサハナはクビレヤサハナのシノニムとなった。
これに加え南西諸島および西日本から2新種が追加され、現在までに
日本産ヤサハナカメムシは5種が知られている。
温帯アジアに分化の中心があると考えられ、東南アジアからも新種が見つかっている。
栃木県産はこのうち、沖縄島から知られるochraceusを除く4種で
うち1種は新種記載されたruficollarisである。

平地から高地にかけ普通なのはヤサハナカメムシで時におびただしい個体が得られる。
枯れ葉の中を好み灯火にも飛来する。
次いで個体数の多いモリモトヤサハナカメムシはススキやササから採れ、広葉樹の枯れ葉
および針葉樹、高地で採れることはない。
クビレヤサハナカメムシは少ないながらも平野部にいる。
ruficollarisはもっとも局地的で南東部に産し枯れ葉の中にいる。
206Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/17(日) 19:37:39 ID:???
今日の目当てはそのruficollarisで現在投稿中の報告に関連しているだけに
その採集は絶対にはずせなかった。
時期的にはちょうどいいので外れる理由はなかったが
いざ採れると安心するものだ。
207Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/17(日) 19:41:37 ID:???
ほかにハギの花を叩いてみたがあまり虫は落ちなかった。
ツマグロハギカスミカメのようなものが落ちた。
ハギメンガタカスミカメはいない様子。
208Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/17(日) 20:51:54 ID:???
がん検診の結果がきました
来年末はいないかもしれません・・
209Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/17(日) 20:53:43 ID:???
図鑑新しいの出る前にさようならの可能性も・・
210Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/17(日) 20:54:24 ID:???
隠していたわけではないのですが黙っててすみませんでした
211Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/22(金) 00:26:27 ID:???
某アニメ二期決定しました
素晴らしいですね
212Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/22(金) 00:30:32 ID:???
明日は独協病院です
会社にうそついて仕事するのももう限界です
年末にはドロップアウトします
213Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/23(土) 21:35:43 ID:???
ハヤシオオカスミカメ栃木県第二の産地発見
214Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/25(月) 07:10:02 ID:???
やっと原稿終わった
88種を扱いました
カスミカメムシ倍増
それでも扱わなかったのは50近くいる
215Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/10/25(月) 17:35:24 ID:???
216名無虫さん:2010/10/25(月) 17:38:46 ID:???
217Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/02(火) 19:35:26 ID:???
復帰しました
カイガラムシの新種が発見されたね
218Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/02(火) 20:17:42 ID:???
僕の名前の付いたカイガラはコケにいたけど
こいつは大学のソテツにいたというから驚きだ
219Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/03(水) 19:02:26 ID:???
悪いことをしたので警察に行かなければなりません
今までお世話になりました
220Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/03(水) 20:35:36 ID:???
石橋の警察に行きました
任意取り調べになりましたが
多分逮捕されて明後日くらいには地元記事になるでしょう
なおこの書き込みも消されることでしょう

221Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/03(水) 20:36:44 ID:???
僕はおそらく戻れまい
みんな、このスレを頼む

本当に今までは楽しい人生だったと感謝している
222名無虫さん:2010/11/04(木) 02:58:46 ID:???
何したんだよ
不法侵入か?
223Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/04(木) 19:52:18 ID:???
無事釈放されますた
224名無虫さん:2010/11/04(木) 20:13:51 ID:???
なにしたんだ
225名無虫さん:2010/11/04(木) 20:15:19 ID:???
専門家の人いるんですか?

半翅目ってセミのおしっこが甘かったりアリマキの出す汁が甘かったりしますよね
それって糖類をエネルギー源にせずに垂れ流してるってことなんでしょうか?
226Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/04(木) 20:24:18 ID:???
そのようですね
師管(字わすれた)から吸った養分のうち
アミノ酸などは消化されるけど糖分はそのまま排出されるらしい
227Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/04(木) 20:25:04 ID:???
ちなみに僕は専門家ではないです
カメムシ屋さんですがアマチュアです
久しぶりにこの板に戻ってきました
228Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/04(木) 20:29:43 ID:???
マツヘリカメムシ、もはや普通種になってる・・
でも明らかに侵入したのは今年からだと思う
いずれは益子あたりでも普通種になるのかな・・微妙な気持ちです
229Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/04(木) 20:30:30 ID:???
明日は黒羽でヒラタハナカメムシ探してきます
今年の回顧記事も書かないとな・・
毎年恒例とはいえ疲れます・・・

でも今年は見てくれる人がいそうなので少し頑張ります
230Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/04(木) 20:43:44 ID:???
大井川の地下から見つかったムカシゲンゴロウが採りたい
231225:2010/11/04(木) 20:52:28 ID:???
>226

まずは釈放おめでとうございます?で良いのかな?

ご回答ありがとうございます。
やっぱりそうですか、何とも不思議ですね。
232Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/04(木) 20:53:32 ID:???
お気遣いありがとうございます。

人間と違って糖分は必要ないのかもしれませんね。
233Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 19:15:10 ID:???
地震でがやばいyyrる
234Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 19:57:52 ID:???
驚くべきことにミナミトゲヘリカメムシとクスグンバイがいました。
235名無虫さん:2010/11/05(金) 20:02:42 ID:???
ぼくの尿も甘いです
236Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 20:03:25 ID:???
全体的にガッとなってるね
237Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 20:07:28 ID:???
明らかに別種と分かるヒメナガが採れました
238名無虫さん:2010/11/05(金) 20:09:13 ID:???
>235

バルタン星人?
239Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 20:43:23 ID:???
ヒメナガカメムシがカメムシ図鑑では倍増するのですが
それに先だって、県内各地でヒメナガを集めてきました。
分け方を聞いたのですがよく分からず
とにかくエチゴヒメナガはでかいのだと、あとは小さい。

で、その大きいのは除外していたのですが
小さい中でなにか別種はいないのかと思っていました。
そして今日、やっと認識できるレベルで、何に同定されるかは分からないのですが
あきらかに違うNysiusが採れました。
240Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 23:40:39 ID:???
備忘録

太平洋側内陸で栃木県が北限と思われるカメムシ覚え書き
(インセクトにはまだ発表してません)

クヌギヒイロカスミカメ
ネムチビトビカスミカメ
ムナグロキイロカスミカメ
リュウキュウヒゲナガカスミカメ
ヨツボシカスミカメ
ハギメンガタカスミカメ
オオミドリカスミカメ
チビアシナガサシガメ



241Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 23:45:31 ID:???
オオカモドキサシガメ
ウスイロカモドキサシガメ
ヒメホソサシガメ
チャイロサシガメ
ミヤモトマルグンバイ
クスグンバイ
ケブカヒメハナカメムシ
モンシロハナカメムシ
Amphiareus ruficollaris
クビレヤサハナカメムシ
Dysepicritus rufescens
ヒサゴナガカメムシ
ルイスチャイロナガカメムシ
ヒメチャイロナガカメムシ


242Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/05(金) 23:48:51 ID:???
スコットヒョウタンナガカメムシ
ミナミトゲヘリカメムシ
マツヘリカメムシ
ニセヒメクモヘリカメムシ
ジムグリカメムシ

くらいか
もちろん稀すぎて産地が少なく、暫定的に栃木が北限なのも多いね
243Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/06(土) 21:01:45 ID:???
そらのおとしもの劇場版決定したけど
ストパンと一緒に放映するのかな
244Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/07(日) 00:27:39 ID:???
キンミズヒキにつくワモンヒラタハバチが見たい・・
245名無虫さん:2010/11/07(日) 00:28:20 ID:???
ハマチくいたい
246Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/07(日) 00:28:53 ID:???
世界まるごと
247Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/07(日) 20:20:58 ID:???
アニメ・漫画などメディアの影響よりも、命を殺すという点では
虫殺し=人殺しと同列、虫捕りは犯罪者の温床であり
即刻法律で罰するべきだろう
248Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/07(日) 20:21:39 ID:???
誤爆した気にしないでください
249Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/07(日) 20:25:37 ID:???
今日はまた新しいカメムシが採れたけど
投稿規制になっちゃうからミクシに書きますね
なんでここは投稿規制があるのだろう、本当に不便だな
250Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/07(日) 21:09:29 ID:???
図説日本のユスリカほしい
251名無虫さん:2010/11/07(日) 22:37:11 ID:???
カメムシって臭いですよね
何か回避方法があるんでしょうか。
ただ臭いというだけで手を出す気にならないんですが。
252Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/08(月) 20:25:23 ID:???
臭いは避けて通れないな
カメムシ屋さんは、いわゆる普通の「カメムシ」はあまり採らないし
もし臭かったとしても気にしません

こないだ初めてミナミトゲヘリカメムシ採った時も臭かったけど
ヘリカメムシはそれほど悪臭でもない
253名無虫さん:2010/11/08(月) 22:16:39 ID:???
そうですか
てっきり何か秘策があるのかと思ってしまってました。

アメンボみたいのがいることを考えると悪臭と芳香は紙一重なのかもとか
根拠もなく考えてしまいます。
254Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/09(火) 22:08:33 ID:???
明日も足利方面に行きます
ヒメナガメが採りたい

こんなこというと西日本の人たちは笑うかも知れんが
255Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/10(水) 17:07:50 ID:???
2010年を振り返って

今年はほとんど日記をmixiに書いていたので
関連スレッドがまったく進みませんでした。反省。
でも不安定でいつ消えるかわからない掲示板よりは
安定したソーシャルネットワークのほうが、マシなのではと思い始めました。
画像も貼れるし。

それでも原動力となった2chへの不義理は良くないと思うので
締めの記事だけはここで作成して、各所に分散コピペさせたいと思います。
256Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/10(水) 17:11:13 ID:???
1〜3月は活動していません。
4月からか・・

手帳から拾います。
デジカメが壊れたので画像はありません。
新しい画像が撮れないということで、かめむしbbsなどに投稿した画像を再掲することはできます。
257Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/11(木) 18:18:31 ID:???
06年9月から調査を開始して今日までに554種を確認しました。
これは栃木県産カメムシの90%強で、かなりの数です。
また、06年以前も含めると588種ほどを見ており
この数字は栃木県のカメムシの95%でした。

水生カメムシを除いて、これまでに見たことのないカメムシは
アシアカナガカメムシ、ヒメハリカメムシ、ヒメナガメ、クズマルカメムシなどです。
258Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/11(木) 18:21:32 ID:???
97年、高校一年の時に見たカメムシの種数がメモされていましたが
187種でした。3倍以上の数を見たことになります。

01年頃、栃木県のカメムシを試算した時のメモ書きは450種でした。
150種以上の増加でしたが、これは山岳地帯からのカスミカメムシが多くを占めています。

黎明期の記録などもたくさんあるのですが
どれも電子化していないメモ書き、しかも県内でカメムシをやっている人は
今のところ私だけなのでこんな自己満足はまとめても掲載されないでしょう。
だからこうして、2chに書き連ねているのです。
259Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/11(木) 18:26:24 ID:???
現在612種くらいですが、オオマダラカスミカメあたりで減り
ヒメハナカメムシ、ヒメナガカメムシで増えるので増減は変わりなさそうです。

今年の傾向としては暖地性の新しい北限・移入種の北上に伴う発見があり
もともと土着だったnativeな種類は限られています。
そのnativeなもののうち注目されるのが、太平洋側の南限と考えられる
北方系の2種のハナカメムシでしょう。
AcompocorisとTemnostethusです。
いずれも北半球にいますが特にユーラシア大陸に多数の種類がいます。
日本産はそれぞれハイマツハナカメムシとチシマシロモンハナカメムシが知られていますが
前者は本州では石川県の白山以北の高山に分布します。
後者は国後から記載されたもので、まだ本土からは見つかっていません。

話すと長くなるのでまたあとにします。

260Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 12:43:44 ID:???
栃木県全体 600種

北部と南部に分けると両地域に広く分布、つまり県全体に共通するのは300種
北部全体では500種。南部全体では400種。
北部だけにいるのは200種、南部だけにいるのは100種。

自然度が高い山地を含む北部により多くの種、または固有の種が多いことが分かる。
261Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 12:49:50 ID:???
自宅のある南部の下野市は260種。
南部地域400種のうち、山地性は100種だから、それを引いた平地性の種は300種。
下野市は平地で山地がないが、偶然採れた山地系の10種をひくと250種。

そうすると、平地の300種に占める250という数字はかなり大きい。
極めてよく調査されていることが分かる。
では残りの50種はどこに分布するのか?
文献記録も含めて約20が宇都宮地域に、残りが遊水地などに産している。
遊水地のものは暖地系・水系に大別され
特に遊水地に残された水路、湿地には注目すべき種類が多い。
262Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 12:59:46 ID:???
平地の300種にも当然、山地との共通種がいる。
平地だけに限られる種類はごくわずかではないだろうか。

水生の種、北限の種を除くとその数字はとても小さい。
稀な種類が多く、たとえばコバネアシブトハナカメムシやズイムシハナカメムシ
ジムグリカメムシ、キボシマルカメムシは最近全く採れていない。県内でも1〜2例のみ。
コリヤナギグンバイも2009年を最後に記録が途絶えており絶滅が懸念される。
言い方を変えれば平地に限られているわけではなく
稀すぎて記録がないためにそう見える。

分布条件さえ合えば山地でもみられる種がほとんどだからだ。
だとすると、純粋に平地に限られたカメムシというのは存在しない。
カメムシ自体が翅のある、移動能力に優れた虫だからだ。
遊水地で固有化したカメムシがゼロなことからも、明らかであろう。
甲虫ではワタラセハンミョウモドキやワタラセサビイロモンキハネカクシがあるが
前者は東北からも記録されていたような気がする。
ハネカクシは、翅が退化していることから固有種としてふさわしい。
実際ごく稀なようでPTで採れた僅かな個体しかないという。
263Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 13:01:05 ID:???
ヨコハマナガゴミ、リョウモウナガゴミの例から見ても
翅の退化した虫の分化は面白い。
264Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 20:59:21 ID:???
2010年を振り返って

2010.4.9 佐野市唐沢山でヤスマツナガカメムシ採れる
2010.4.9 佐野市唐沢山でニセヒメクモヘリカメムシ採れる
2010.4.14 益子町高館山でヒラタハナカメムシのオスを初採集
2010.5.10 日光市萩垣面でニセヨツボシカメムシが採れる
2010.5.14 茂木町鎌倉山で渓流性のムクゲカメムシ採れる
2010.5.14 益子町高館山でPlesiodema gotohiの幼虫がアカマツから採れる
2010.5.17 日光市中三依でオオクロハナカメムシがハルニレから採れる
2010.5.21 佐野市唐沢山にスコットヒョウタンナガカメムシ多産
2010.6.11 日光市菖蒲が浜でクロハナカメムシ(ハリギリ?)の一種が採れる
2010.6.18 日光市丸山でクロバズイムシハナカメムシの幼虫が採れる
2010.6.18 日光市丸山でスズヤヒラタカメムシの多産地を見つける
2010.6.18 日光市湯元でクロハナカメムシの一種が採れる(ダケカンバの種)
2010.6.25 日光市丸山でヤセオオヒラタカメムシを複数発見する
2010.6.25 日光市湯元でウラジロモミからAcompocoris属のハナカメムシ幼虫を採る
265Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 21:00:24 ID:???
2010.7.19 会社を退職する
2010.11.12 死ぬ
266Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 21:08:01 ID:???
2010.7.19 日光市五十里でニセクロツヤカスミカメを採集する
2010.7.19 日光市五十里でコガシラダルマカメムシ類の幼虫を見る
2010.7.19 日光市五十里でコモンキノコカスミカメの一種を採集する
2010.7.19 日光市戸中で真のオオマダラカスミカメを採る
2010.7.19 日光市龍王峡でハイイロヒラタカメムシを採る
2010.7.29 真岡市根本山でイッカクカスミカメの多産地を見つける
2010.7.29 真岡市根本山でスコットヒョウタンナガカメムシを採集する
2010.8.2 日光市丸山でクロバズイムシハナカメムシを取り逃がす
2010.8.2 日光市丸山でクロマキバサシガメを確認する
2010.8.5 日光市菖蒲が浜でコケにつくヒョウタンカスミカメを多数発見する
2010.8.5 日光市菖蒲が浜でコケからTemnostethus属のハナカメムシ幼虫採る
2010.8.5 日光市菖蒲が浜のイヌエンジュからツヤマルカスミカメsp.が採れる
2010.8.21 日光市五十里でクロツヤミズギワカメムシを採る
2010.8.21 日光市五十里でヒラタハナカメムシ幼虫を採る
267Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 21:20:31 ID:???
2010.9.2 日光市湯元でオオムラクモナガカメムシを採集する
2010.9.14 下野市本吉田地区のカメムシ調査がスタートし現在までに107種となる
2010.9.17 足利市迫間でコマツモムシを初めて採集する
2010.10.1 大平町下皆川でモンシロハナカメムシを採る
2010.10.7 佐野市唐沢山でマツヘリカメムシを初めて確認する
2010.10.12 足利市大岩山でハギメンガタカスミカメを採集する
2010.10.12 足利市大岩山でオオヒキヨモギにつくホソカスミカメを採集する
2010.10.12 足利市大岩山でモンシロハナカメムシを採集する
2010.10.18 茂木町鮎田でボタンヅルグンバイを多数確認
2010.11.2 足利市大岩山でマツヘリカメムシの多産を確認する
2010.11.2 足利市大岩山でヒサゴナガカメムシを採集する
2010.11.2 足利市大岩山でモンキツノカメムシを採集する
2010.11.5 下野市本吉田でミナミトゲヘリカメムシを採集する、新たな北限か
2010.11.5 下野市本吉田でクスグンバイを初めて自然環境下で採集する

268名無虫さん:2010/11/12(金) 21:22:25 ID:???
ギアナ高地で産湯につかり
ケニアの荒野でで運命に目覚め
インドの山で修行をつんで
269Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 21:24:04 ID:???
カメムシ関連では他に
2010.10.29 他の同好者とカメムシ採集に奥日光まで出掛けた

2010年全体のテーマとして二つ
1. ヒラタハナカメムシの産地確認→日光市、真岡市、足利市から新たに確認された
2. 樹幹のカメムシ確認→県北と県南で大きくファウナが異なることが分かる

これくらいか


270Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 21:25:03 ID:???
電報うったら
ラッキョが転がり
271Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 21:26:05 ID:???
項目ごとに解説するとたちまち投稿規制になってしまうので
見たい人は私の別スレに来て下さい
272名無虫さん:2010/11/12(金) 21:26:57 ID:???
わかっぱー
273Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 21:32:50 ID:???
栃木県のカメムシについて6
h ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/1614/1242305121/

こっちだよw
274Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 22:54:59 ID:???
人が少ないので書き込みが連続するのは仕方ないな
こう思われるのも昔からの伝統かww

166 名前:名無虫さん[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 17:16:45 ID:???
カメムシスレって個人の日記ですよね。
171 名前:名無虫さん[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 21:39:33 ID:???
>166
うむ。俺も先日見つけて逝ってみたけどnnkrだった
275Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/12(金) 23:00:11 ID:???
ほとんどが独りよがりの日記だけど
質問やトピックはいつでも歓迎ですよ

12月からの調査は例年通りしません
276名無虫さん:2010/11/12(金) 23:03:19 ID:???
冬のお山はあぶないからね
277名無虫さん:2010/11/12(金) 23:45:09 ID:???
nnkrってなんですか
278Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/13(土) 17:50:41 ID:???
なにこれってことじゃないかな
カメムシの話ですねとしか言いようがないよな
たまに脱線するけど
279名無虫さん:2010/11/13(土) 19:04:21 ID:???
カメムシの天敵って居るの?
小鳥だって啄ばんだ瞬時に吐き出すだろうし。
280Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/13(土) 19:22:22 ID:???
クモは平気みたいだね。
カマキリも普通に食ってた。

カメムシに寄生するハエやタマゴバチもいるね。
ほとんどが寄生されて命を落とすパターンじゃないかな。
281名無虫さん:2010/11/13(土) 19:23:02 ID:???
害虫駆除のおじさんが天敵だよ
282Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/13(土) 19:24:32 ID:???
カメムシの成虫を捕まえるとたまに色あせて弱弱しいのがいる。
腹部を透かして茶色い蛹みたいなのが見えた時は
体からまもなくハエが脱出してくる証拠。
脱出の瞬間は見てないけれど、数日して覗いてみると
カメムシが死んでて傍らに脱出した蛹がある。
283Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/13(土) 19:25:59 ID:???
駆除の場合はマルカメムシ、クサギカメムシ、スコットカメムシが多いね。
越冬の時期は家の中に入ってくる。

結構グロかったのは線虫が出てきたとき。
ハラビロマキバサシガメの腹部の膨れた個体を持ち帰ったら
線虫の長いのが脱出してた。
284名無虫さん:2010/11/13(土) 19:51:53 ID:???
よくカメムシが洗濯物にひっついていて腹が立つんですが
なにか撃退方法とかありますか?
285Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/13(土) 20:48:23 ID:???
発生源を経つというと途方もないですね。
藪を取り払ったり垣根や裏の林を切るとか・・
特にマルカメムシはとても小さいので厄介です。
見つけ次第シューするか箸でつまんでポイするしかないようです。
虫の嫌うファブリースとかあればいいのにね。
服や布団にもぐりこまれたら逃げようがないw
286Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/13(土) 20:49:06 ID:???
電信柱にテントウムシが集まる季節になった
287Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/13(土) 20:50:12 ID:???
小学生の時に買ってもらった今森さんの昆虫記という写真集に
このテントウムシの写真があって、その後自分ちの近くでも見られたので感動した。
その後は家が建ってしまい林も消えてしまったけどな。
288Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/15(月) 19:15:59 ID:???
もう疲れてしまいました
289名無虫さん:2010/11/15(月) 21:33:36 ID:???
小春日和になるとカメムシが家の中に入ってきます
越冬するのですか?
290Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/15(月) 22:23:37 ID:???
そのようです。
我が家にもクサギカメムシが侵入することがありますが
大抵本棚の中で冬眠しています
飼ってみるとたのしそうだけどなかなか気が進まない
291Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/16(火) 20:50:16 ID:???
とても代筆をしてもらうです、残念のこと・・
292名無虫さん:2010/11/17(水) 10:00:35 ID:???
一般的なカメムシ:腐った石鹸の臭い
細いカメムシ:都市ガス臭い
ヤニサシガメ:バナナの香り
何色だが忘れたカメムシ:青りんごの香り
293Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/17(水) 19:50:20 ID:???
ヤニサシガメがバナナの香りなのは、外部のヤニのにおいかもしれんな
言い得て妙w
294Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/17(水) 19:51:26 ID:???
マツヘリカメムシはどうやら冬越しできるようだ

きょう栃木市平井町の山林で浮き上がった樹皮の下に1♂いた。
295Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/17(水) 19:53:36 ID:???
図解がないと寂しいね
画像作ってくる
296Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/17(水) 20:11:03 ID:???
http://vippic.mine.nu/up/img/vp20696.png
栃木県に侵入した北米産カメムシ3種

すでにグンバイムシについては報告されている
マツヘリカメムシについては来年報告する予定
データを集積しておく必要が出てきた
297Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/18(木) 23:53:54 ID:???
ミルキィホームズ今週も神回だったみたいですね。
予告がとても地雷臭かったけれど杞憂だったか。

冬の活動をどうしようか、とても迷っているところです。
マツヘリカメムシがちょうど栃木県を北上しているようで
その動向を投稿するべくネタ集めしようかな・・
298名無虫さん:2010/11/19(金) 19:33:33 ID:???
マツヘリなら俺の隣で寝てるよ
299Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/19(金) 20:37:55 ID:???
マツヘリ抱き枕
300Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/20(土) 19:47:06 ID:???
冬も活動します
忙しいさなかのささやかな楽しみです

夏のテーマを決め、比較的軌道に乗ったことから
冬もテーマを決めました。

・ヒラタハナカメムシを全市町村から記録する
・キモンナガカメムシの産地を増やす
・南西部の山地を徹底的に調べる

301Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/23(火) 19:33:55 ID:???
残念な事です
302Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/24(水) 20:10:03 ID:???
本棚が倒れました
裏山が崩れてガラスも割れた
303Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/24(水) 20:46:17 ID:???
マルカメムシ採りたい
304名無虫さん:2010/11/26(金) 10:30:33 ID:???
(`・ω・´)カメムシ
 |▽|
  ◇
305Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/26(金) 20:01:09 ID:???
ずれてる
306名無虫さん:2010/11/26(金) 20:23:59 ID:???
虫やってる人ってすぐ亜種とかいうけどさ、個性で済まされるレベルじゃないの?
307Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/26(金) 21:10:15 ID:???
カメムシは広域分布型で亜種はごくわずかしかいないから
僕はそんなに気にしないな。
カメムシの先生も、亜種は書きたがらないね。

クワガタとかチョウはなぜか亜種が多いね。
クラインの差ではないのかとも思うけど。
308Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 19:50:46 ID:???
鷲の子山にいってきたが植生はブナとカヤがあって感動したが虫がつまらなかった。
マルグンバイもなし。結構遠かった。
309Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 19:53:06 ID:???
美和村のほうには鷲子という字名があるのか。
馬頭には字名がない。
大木須に寄ろうとしたけど烏山の街中まできてしまい
引き返すのが面倒なのでやめた。
道中、潰れた三森生コンのプラントを見たけど解体が大変そうだ。

見たカメムシは少なすぎてお話になりません。
310Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 19:53:52 ID:???
ヨツボシチビナガカメムシ
ヒナナガカメムシ
オオツマキヘリカメムシ
エゾアオカメムシ
クサギカメムシ

wwwwwwwwwwwwwww
311名無虫さん:2010/11/29(月) 19:54:14 ID:???
僕が先に行って乱獲したんやで
312Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 20:26:46 ID:???
俺以外にもライバルがいたなんて・・くやしいっ
313Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 20:27:27 ID:???
どんなトイズを使ったんだ

314名無虫さん:2010/11/29(月) 20:27:38 ID:???
カメムシはみかんが大好き
315Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 20:29:37 ID:???
むっちーは?
316名無虫さん:2010/11/29(月) 20:29:58 ID:???
ドーナツ大好き
317Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 20:30:46 ID:???
甘いものばかりたべてると糖尿病になる
318Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 20:31:32 ID:???
お昼食い過ぎたのでピラフだけを夕飯にしたら腹が減ってきた
319名無虫さん:2010/11/29(月) 20:53:11 ID:???
日記はとち板でやれ
320名無虫さん:2010/11/29(月) 20:55:05 ID:???
理由は?
321Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 21:16:38 ID:???
とち板知ってるのか
それだけでもすごいやんw
322Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 21:21:31 ID:???
甘露さんぽくも見えるが・・
2002年からここでのスレも半分日記だったし仕方ないよね
中断時期も長かったしな
じゃあ、、w カメムシの話でもするか

本日採れたカメムシについての考察
ヒナナガカメムシ

リターにいる普通種。もっとも個体数の多いantillocorini。
323Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 21:23:30 ID:???
ヨツボシチビナガカメムシ

同じくリターにいる。ヒナナガより少ない。
Antillocoriniに属する。

このことからすると、特に他の地域と変わりのない要素。
もし暖地性を反映するならヤスマツチビナガカメムシが採れてよいはず。
324Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/29(月) 21:25:09 ID:???
フタスジユミアシサシガメ

これもリターの常連。冬は幼虫しかいない。
内陸にもいる数少ないユミアシサシガメ。
沖縄には全11種がいる。
325名無虫さん:2010/11/29(月) 22:18:00 ID:???
日本に居る吸血性カメムシって南京虫だけ?
326Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/30(火) 21:40:08 ID:???
人間限定ならそうかな。
昔は沖縄にもオオサシガメがいたけど
専門の人によれば最近は採れていないそう。
327Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/11/30(火) 21:41:18 ID:???
アサヒナ先生が亡くなられました
カメムシのタイプ標本もいくつか採られていました
アオツノカメムシがそうかな。今でもド珍品らしく
カメムシ図鑑にも生態写真が載らないそう。
ご冥福をお祈りします。
328名無虫さん:2010/11/30(火) 22:14:40 ID:???
オオサシガメカブリとカメムシジゴクにやられたニダ
329名無虫さん:2010/12/03(金) 18:21:35 ID:???
ヤニサシガメはマツカレハガの毛虫の天敵
益虫でありますぞ
330名無虫さん:2010/12/06(月) 15:16:23 ID:???
屁こき虫
331Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/07(火) 19:24:41 ID:???
ヨコヅナサシガメも有益だね
外来種だけど
332Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/08(水) 09:25:22 ID:???
なんかえびぞう関係かどうかしらんが鯖重いな
梨園で冠ただしちゃいかんのか

今日は唐沢山か高館山かで迷う。どっちにいけば大勝利なのか。
333Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/08(水) 09:37:05 ID:???
おーいお茶でも買うか
ていうか今日はイカ娘の新刊が出るな

高館山に行くか
ヒメホソサシガメの生息地でも見てきます
334Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/08(水) 15:16:51 ID:???
チビアシナガサシガメは絶滅か

このドキュメントについてのちに詳しく描きます。
335Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/08(水) 17:11:34 ID:???
チビアシナガサシガメを探したが採れなかった
来年の発生が危ぶまれる

おしまい
336Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/08(水) 17:12:17 ID:???
とてもまれで戦前の九州以外に正式な記録は僕の採った
益子町の記録のみ。
移入かもしれない。
337Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/10(金) 20:50:37 ID:???
今日バックヤードでヒレステーキ作ったら5パックとも1372円だった。
明日の虫捕りは大成功かもしれない。

県によって同好会の予算の余裕も様々。
僕のところはカラー写真代が1ページで5000円かかる。
一方東北の某県はチャージかからない。
だから今回の投稿は、写真つけなかった。
338Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/10(金) 20:51:41 ID:???
これで栃木県のカメムシ未記録種についてはあらかた投稿が終わった。
それでもなお、不明な種が80近くいる。
来年からはレッドリストの種を紹介せねばならない。
339名無虫さん:2010/12/11(土) 04:02:44 ID:???
ヒレステーキ作るお仕事ってなんですか〜
340Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/11(土) 09:18:00 ID:???
八百屋さんです。
何でも幅広くやることが大切なんやな。

そろそろ唐沢山に出かけます。
341Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/11(土) 18:42:32 ID:???
ウスイロカモドキサシガメがたくさんいました。
やっぱり暖かいんだな。
南関東には及ばないけれど。

それとアシグロツユムシがまだいました。今年は暖かいからな。
342Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/11(土) 18:43:34 ID:???
でも青々としたアメリカ原産の緑化のためのハギとカラムシ?を叩いてもカメムシはいません。
このことから植物よりも気温面が、活動を抑制する要因だと改めて分かりました。
343Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/11(土) 18:44:48 ID:???
ジャケツイバラのジャケツってなんだろう。
この植物だけは触ってはいけません。
指が裂けます。ハリギリの比ではないです。
このジャケツイバラにもちゃんと固有種がつきます。
ジャケツイバラキジラミで西日本にはまあまあいると思います。
344Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/12(日) 20:20:05 ID:???
アカギヒシバッタ採りたい
カマドウマもひしばったも分かれ過ぎwwwwwww

明日は塩谷に行きます。
日本産クロナガカメムシ中屈指の稀種を狙います。

採れたいきさつについては別スレで議論しましたので割愛します。
345名無虫さん:2010/12/12(日) 20:44:22 ID:???
ヘビ の 穴
346名無虫さん:2010/12/12(日) 20:47:55 ID:???
じゃなくて、
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/leguminosae/jyaketsuibara/jyaketsuibara.htm
和名は「蛇結イバラ」であり、茎が互いに結びあって蛇がとぐろを巻いているように見えるためという。

マメ科だけど、花弁5枚の対称性が普通のマメ科より残ってて
マメ科みたいに蝶型の花というイメージではない
それで分類法によっては、マメ目ジャケツイバラ科とされる事もある
ジャケツイバラ科だけでも、世界で3000種もある
熱帯で美しい花を咲かせる街路樹に、この仲間は何種類もある

347Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/12(日) 21:21:41 ID:???
そんなにあるのか。
てっきり日本とその周辺だけかと思ってたぜ。
栃木では限られたとこにしかなくて
初めて黄色い花を見たときは写真撮りまくったな。
ありがとう。
348Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/12(日) 22:31:49 ID:???
水曜に延期します
明日はデータまとめなど
水曜は塩谷だけでなく日光市内も見てきます
349Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/13(月) 17:37:40 ID:???
Jaccardの群集係数を用いて平野部と山間部のカメムシ相の相違を試算していました。
ただ、データが乏しいので参考になりませんでした。
時間があれば図にしてアップします。
350Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/13(月) 17:39:05 ID:???
他にも野村・シンプソン指数などいろいろあるけど良く分からないな
351Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/13(月) 17:40:57 ID:???
母数によく調べられた地点がないと全く駄目でした。
下野市と宇都宮の1地点を比較したら0.7でしたが
同じ山間部同士の地点間は0.5未満です。
この差を埋めるための調査が求められています。
352Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/14(火) 21:51:14 ID:???
俺の渾身のイラストができますたwww
h ttp://flatbugs.org/kamebbs/img/6882.jpg

明日コレ見に行きたくなってきた。
353Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/14(火) 22:35:06 ID:???
避難所のちょくしスレすげー賑わってるな
やっぱり飼って楽しい、見て楽しい蟲は違うな
カメムシ君は臭いし、みんなの嫌われ者でまるで僕みたい
354Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/14(火) 22:36:02 ID:???
栃木のカヤキリは、おれんちのすぐ近くで見られたが今は見れない
要因がよく分からないが、あのジーンという鳴き声は忘れられないな
355Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/14(火) 22:37:55 ID:???
明日の概要と狙い

・シロモンヒラタカメムシの産地を見てくる
・ニセヨツボシカメムシは成虫越冬のはずなので確認したい
・オキナワイトアメンボを見てくる・ヒラタハナカメムシの生息を見る
それと、栃木県で俺しか見つけていない謎のノコギリヒラタ酷似種を見てくる

通行手形の代わりになればいいかな。
明日必ず報告します。
356Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/14(火) 22:44:25 ID:???
ただ一つ言えることは僕はとてもだらしなく飽きやすいので
飼育はまったくできない。

カメムシの飼育は何度かあったけど
それは標本を得るためであり、愉しみのためではなかったな。
それでも、脱皮殻を見つけて羽化成功を喜んだり
まだ幼虫かよ、と一喜一憂したのはたのしかった気もする。
357Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/14(火) 23:08:25 ID:???
クニマスに次いでキイロネクイハムシとか発見されないかな
中国ではいろんな水草にいるらしいが
358Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/14(火) 23:11:53 ID:???
途中送信してしまった

僕が見つけたいカメムシとしてはフサヒゲサシガメが一番だな
アカマツにいるというが全く採れない。
台湾の同属は最近生態写真が載ってた。kanoiかな。
359名無虫さん:2010/12/15(水) 10:35:10 ID:???
虫って密輸入できるかな?
360Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/15(水) 17:27:23 ID:???
小さい虫ならばれないかもしれないけど
防疫上は良くないな

今日はシロモンヒラタカメムシの産地が工事されてた。
361Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/15(水) 22:54:52 ID:???
クニマスの発見はすごい
コリヤナギグンバイの発見も結構びっくりした
362Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/15(水) 22:59:48 ID:???
さかなくんの興奮を見て分かるように
幻と思われていた動物をこの手で採ると、我を忘れるものです。

僕もコリヤナギグンバイを採った時20連発くらいでヤベーヤベー言ってた。
現在までに10にも満たない数しか採れてなくて
おまけに今年は全く採れませんでした。もう絶滅か…
363Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/15(水) 23:02:24 ID:???
今日は寒いしカメムシもいなくてわびしかった
コケについてるグンバイはとても局地的で
これこそ絶滅の危機にあるのではないだろうか。
マルグンバイとしてきたけどこれがアミメグンバイなのかな。
京都から書かれた。
364Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/15(水) 23:03:53 ID:???
似たようなコケがえんえんと続いているのに一区画に大量発生してる。
草原が成長すれば生息地も消えてしまうなう・・
石の下にはアリスアブの蛹もいた。
M先生に蛹での区別点を聞きたい。
365Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/15(水) 23:04:49 ID:???
アリノスアブかアリスアブか。
アリスのように〜という、歌があったが1998年に戻りたい。
366Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 19:56:15 ID:???
栃木県を便宜的に宇都宮以北を「北」、以南を「南」とした場合
520種程度が北に、420種が南に分布することが分かった。
樹林の豊富な北部のみに産するカメムシが多く、190種。
南部のみに分布するのは、暖地性の要素も含め90種。
南北に共通した広い分布をもつのは330種。
367Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 20:01:36 ID:???
北部に優勢な科は、カスミカメムシ、ヒラタカメムシにおいて顕著となり
ヒラタカメムシ科栃木県産28種のうち27種が北部から記録されている。
大半が日光の山林から得られており
レッドリスト掲載種も見つかるなど、学術的にも貴重な区域である。
栃木県は涼しい内陸のため、暖地性の要素が少ない。
西日本と比較した場合、多くの欠落種が分かる。
これらの種がある程度生息できるのは、静岡付近が北限となっている
368Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 20:04:37 ID:???
南関東・静岡・愛知が北限と考えられる主なヒラタカメムシ

コバネオオヒラタカメムシ
ケシヒラタカメムシ
Calisius sp.
ニセチャイロナガヒラタカメムシ

近畿以南から出現するヒラタカメムシ

カドムネヒラタカメムシ
シモフリヒラタカメムシ類の数種
ハラビロヒラタカメムシ
トゲヒラタカメムシ
369Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 21:47:31 ID:???
とんこつなうー
370Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 21:51:57 ID:???
間違えた

逆に北海道・東北にしかいない大陸系のヒラタカメムシは非常に少ない。
北半球で唯一栄えているAradus属は日本でも大所帯で
未記録種を含め20種ほどが知られている。
栃木県からも15種程度が記録され、そのすべてが日光市、またはその近隣でも得られている。
北海道にカバヒラタカメムシがいるだけで
北海道固有の種、または東北の早池峰や八甲田に固有のヒラタカメムシというのはいない。
もちろん研究が進めばそれらが見つかる可能性はある。
大陸と共通したAradusが北海道にもっといても不思議ではないが
現時点では1種のみということになっている。
371Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 21:58:17 ID:???
逆に南部に多いいわゆる平地性広域分布種・一部暖地性が含まれる科は
サシガメ、ナガカメムシ、ハナカメムシがあり
日本国内でも、その多くが西日本・南日本に偏っている。
ナガカメムシにおいては旧北区で繁栄しているクロナガカメムシ類は日光地域に優勢だが
ほかのグループはあらかた平野部・南部に多い。
サシガメも北に行くほど種類が少なくなり、標高1300m前後の奥日光地域では特に少なく
湯元ではハネナシサシガメとEmpicoris属のいくつかがいるだけ。
標高を500mまで下げた日光市街地からは種類が大きく増える。
372Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 22:02:57 ID:???
ハナカメムシもクロハナカメムシ類を除いて
暖地性のもの、広域分布のものが大半を占める。

クロハナカメムシ類とは、Anthocoriniの各種で
これらは南日本ではごく少ない。
大陸系の数属から構成され
日光市ではすべての栃木県産全ての属種を擁する。
最近の調査で、属レベルで栃木県、しいては関東から未記録の不明種が得られるなど
発見が相次いでいるが、いずれも従来注意されなかった環境での調査による。
もともといた在来種で、その個体数は非常に少なく学術的にも貴重である。
373Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 22:05:37 ID:???
逆にDysepictrius rufescensの発見は画期的で
こちらは在来ではなく移入の可能性も出てきた。
もともとシチリアから書かれた種でヨーロッパには広くいるが
日本での記録は八重山に集中している。
そのハナカメが大きく飛び越えて栃木でも得られたことは注目される。
アカマツをスイープして採れた1♂だけが採れており
一見ヒメハナカメムシ類に似た地味な種である。
374Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 22:07:13 ID:???
Dysepicritusの間違い
アンフェラエウスとかいうてる、えっちな先生もいるというが
これも当然、Dyseピクリトリ・・

シモネタは僕も好きだけど
この発想はなかった。サンゴカメムシの昔の属名もオマ・・
375Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 22:09:26 ID:???
オーマンクワキヨコバイ
コクワキヨコバイ

オーマンコクワキヨコバイwwwwwwwwwwww
Pagaroniaも分化が激しい。
最近出た対馬の報告では韓国の種も採れている。
376Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/17(金) 23:47:05 ID:???
僕の考えたポエムをたれ流して今日はおしまいにします
毎回見てくれている方、そしてたまたまクリックしたしまった方
とてもとてもすみません。カメムシスレッドなのに、横道にずれてしまうことを

ミーンミンミンミー カメムシが鳴く
カナカナカナカナ カメムシが鳴く
オーシンツクツク カメムシが鳴く
オホーツク カニカマくいてージュンジュワー





377Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/19(日) 21:54:23 ID:???
明日こそは塩谷に行きます。
高館山で久々に、県内に数本しかないカゴノキを見てこようと思ったけど別の日にします。
コバネヒシバッタ?も見たかったけどな。
378Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/19(日) 21:55:57 ID:???
明日のねらい

1. オキナワイトアメンボがどの範囲まで生息しているか
2. ヒラタハナカメムシの生息確認
3. ノコギリヒラタ近似種の冬の越冬確認

クロナガカメムシの仲間については期待はできない。
379Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/19(日) 22:06:27 ID:???
クロナガカメムシの仲間についてはLe QuesneやHidaka、Vinokurov(in Kerzhner)の検索表により
亜属までは分かった。
種まで落ちたが、国内での分布が
限りなくかけ離れているので、同定は保留してある。
380Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/19(日) 22:44:52 ID:???
h ttp://flatbugs.org/kamebbs/img/5842.jpg
僕の投稿したかめむしBBSの画像から拝借

解説
左上がその不明種。一見クロナガカメムシには見えないほど長い。そして大きい。
ヤマブキを叩いたときに採れたけど、それ以後10回くらい通って採れてない。
鬼怒川河川敷だけど上流の日光ではこんなやつは採れていないから
流されてきた可能性は低い。
381名無虫さん:2010/12/19(日) 22:45:33 ID:???
おてて取れてりゅ
382Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/19(日) 22:46:19 ID:???
よくカメムシは同定が難しいといわれるけど
僕からしたら、斑点と色合いでポンポン同定できるチョウ屋、蛾屋のほうがすごい。
カメムシはそれほど難しくない。
383Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/19(日) 22:51:20 ID:???
お手手取れてるのはクロナガカメムシDrymus marginatus。
硬くなった標本を無理やり開いたらおれた。
ナガカメムシってすぐ脚が硬くなるからいや。
最近はもう展脚やめた。そのまま台紙貼り。
来年からハエアブも採ろうと思うけど
その道の人に聞いたら、ただ針刺しもしくは台紙貼りだけでいいよと言われた。
もちろんハナアブ屋はそーではないけど。
384名無虫さん:2010/12/19(日) 23:50:02 ID:???
前にもきいたかもしれないけど、カメムシのどこに惹かれたんですです?
385Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 09:44:20 ID:???
物心ついたときからカメムシ触ってたから
今じゃもう空気の一部みたいになってるね。
魅力は様々だよ。
色形、分布、採集の難易度、どれをとっても最高に面白い。
今では、どの地域にどんなカメムシがいるか
インベントリー作成のために、基礎データ集めてる。
386Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 20:06:20 ID:???
レッドリスト改訂作業引き受けたのが間違いだった・・
387Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 20:07:10 ID:???
うわー誤爆すか。ってなんでですかー。
388Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 21:04:22 ID:???
ニセノコギリは幼虫でした。
でも去年朽木から1成虫を採ったので
越冬態はさまざまなのでしょう。
あれだけ夏にいるノコギリヒラタも
冬には消えてしまいますが、一部の成虫は石の下などから見つかります。
基本的にAradusは成虫越冬、一部幼虫越冬かな。

389Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 21:07:36 ID:???
今日のカメムシ 塩谷町佐貫

12月なのに暖冬、ヒラタアブが飛びキノコにはアカハバビロオオキノコが活動していた。
この調子だとまた1、2月が寒くなり
一気に虫が死滅、春も寒さが続き虫がまた少なくなるのではないだろうか。
今日のねらいはいろいろ書いたのだが
結論から言うと、クロナガカメムシ類はダメ。
ヒラタハナカメムシもいない。アカマツ自体が細い。
オキナワイトアメンボは極めて狭い範囲のみに生息。
ノコギリヒラタカメムシに似たヒラタカメは1幼虫だけだった。
390名無虫さん:2010/12/20(月) 21:11:20 ID:???
ニセカメムシ
391Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 21:12:48 ID:???
新しい知見として、河川敷の砂地に生えるコケから
おそらくアミメグンバイと思われる小さなグンバイが採れた。
これはかつて別属のマルグンバイの仲間と思っていた。
このようなコケは比較的河川敷内では見られるものの
グンバイは大変局地的な分布を表わすようで、県内ではこれまで
日光市、那須塩原市の2箇所だけで見つかっていた。
日光市は最初に発見した産地だが、先日の調査ではごく狭い範囲だけに発生していた。
今日の塩谷町の記録は3例目となる。
3幼虫を確認した。成虫は春に見られたが、その後秋にも幼虫がいたことから
少なくとも2化しているらしい。これはマルグンバイにも言える。
392Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 21:14:19 ID:???
その他ササ群落のリターからコガシラコバネナガカメムシの翅を拾った。
県北地域での生息が判明したが
おそらく大田原付近まではいるものと考えられる。
393Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 21:16:10 ID:???
県北・県南の概念は曖昧なものだが
この塩谷町は、いうなれば寒冷地における温暖域で
福島県のいわきみたいなものと考える。
隣の日光市では分布の厳しいウシカメムシやモリモトヤサハナカメムシが見つかっている。
394Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/20(月) 21:22:35 ID:???
カメムシに限りなく近い虫ってなんだろう
ニセカメムシ・・・
南極ブナのコケにいるやつがそうなのか?
あれは昔から知られていて跳躍実験の論文まで出てるな。pdf読んで感動したわ。
395Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/22(水) 23:31:29 ID:???
ボロジノニシキソウ・・
どこ開いても大東島がボロジンと呼ばれた理由が書かれてないな
ダイトウサルハムシの種小名もborodinensisなのに
396Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/22(水) 23:40:55 ID:???
まさかとは思うが
2chがアク禁のあおりで書けない人も
この板にはいるのかな??
そういう理由もあり分散しているのです。
397Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/22(水) 23:42:06 ID:???
カマアシムシブログ見たがzootaxaにレビジョン出たのか
栃木産もいくつか関連しているのだろうか
398Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/22(水) 23:44:02 ID:???
今年はあと2回採集に行けそうです。
一年の休みが96回ありそのうち9割出かけたとして80日。
10年間で800日。さらに差し引いて600日採集に出たとします。
600日もカメムシ採りしたのかwwwwwww
399Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/22(水) 23:45:54 ID:???
29歳になりましたが
これからも虫屋さんだとして死ぬまでにあと1500日は虫捕りしたい

あと2日でどんなカメムシが採れるか分からないので回顧記事はお預けです。
400Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/23(木) 00:02:23 ID:???
しかしあえて12月のネタを出すとするなら
コケから採れたグンバイの新産地でしょう。
宇都宮市の鬼怒川ではこの類のコケからは
チビマメコメツキが見つかるだけで、グンバイはいません。
このことから、少なくとも山地を好むことが判明しました。
もちろんサンプルがとても少ないので
分布を論じるのは難しいですが。

画像についてはかめむしbbsのほうに投稿してあります。
401Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/23(木) 20:25:40 ID:???
インセクトが出ました。
新しいロゴも決まり、新入会員の方もかなり増えました。
カメムシの報告、写真つければよかったかな。
他の方々のクオリティ高い報告に挟まれて恥ずかしい。

ハチの会報告読んでたら月むでアリバチ特集?
セイボウに続くハチネタ。凄く楽しみ。
ギングチバチも出ないかな。ツネキ先生絡みで
栃木県はかなり調べられている。
402Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/24(金) 21:28:02 ID:???
投稿文某所にうぷしたので見たい人は見てね
すでに印刷されたものなので問題はありません
403Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/24(金) 21:28:45 ID:???
図はついてません
あしからず
404Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/25(土) 22:32:45 ID:???
お知らせがあります
405Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/25(土) 22:40:32 ID:???
文章にすると嗅ぎつけられてしまうので画像にします
つくづく、残念です・・
406Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/25(土) 22:42:20 ID:???
http/norswacne.wrg.smv/file/2300900.png
407Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/25(土) 22:43:09 ID:???
偽装しておきます念のため
僕取り巻くの空気にどくが混ぜられ、poizonousで死にいたる可能。性
408Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/25(土) 22:43:54 ID:???
数年前の猫のいなくなったのもその住民の仕業なのが分かっている
それをみんな知らないふりして僕に近づく・・
409Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/25(土) 22:44:58 ID:???
その心を隠してこうしてスレを作り平静を装うが
今日2時54分から続いた嫌がらせで
その気持ちも消えうせ、僕自信がこの世のさよウナラしないとのこと・・
410Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/25(土) 22:46:01 ID:???
分からなくていいけど
本当は分かっているのでしょう
そのことが永遠に悲しくて、こうして書き込みをしてしまいました。
明日からはカメムシの話題に変えますが
こうした出来事も起きているのです
どうぞ僕に苦しめられてください
411名無虫さん:2010/12/25(土) 22:48:59 ID:???
Aeliaサン負けないでください、応援しています
412名無虫さん:2010/12/26(日) 01:08:16 ID:???
きみだっていっぱい嫌なことしてるんだよ
茉莉ちゃんの下にハングルでおまんこ舐めたいとか書いたり人の絵を暗に腐すようなコトを書いたり・・・
今回のことで少しでも我がふりを見直してくれたら嬉しく思います。(ちなみに僕は嫌がらせをしていません。何のことかも分かりません)
413Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/26(日) 20:31:38 ID:???
マジレスされても困る
心配無用です
人の絵をけなしたとかないわ。モノグラフのことなら学術的価値がない絵だから貶して当然だが・・
414Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/26(日) 20:36:04 ID:???
よってこれからも俺は変わらないし
それに絶望したなら仕方のないことです
ごめんなひねくれ者で
415Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/26(日) 21:19:57 ID:???
ましちゃんのことか
それならまったくの別人だし
やなことしてるのはどっちだって話だよな感じわりーわ・・

とまあ、ここにきてケンカするのも何なので
おしまいにするけど、何が言いたいのかというと
来年もまたよろしくということだ。
416Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/28(火) 21:27:52 ID:???
日本本土唯一のPloiaria属であるチビアシナガサシガメは
これまで栃木と東海、九州だけで採れていたが
今回国内5番目の産地を発見した。
栃木県大平町の森林内アカマツの樹皮から得られた1幼虫で
前腿節の顕著に長い棘、ふ節、暗色の脚など
チビアシナガサシガメの特徴によく一致した。
417Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/28(火) 21:32:26 ID:???
アカマツの樹皮から得られたのは二例目だが
一例目は立ち枯れの樹皮にできた空隙より採集された。
今回の例は生木の樹皮からだが
根元に接した部位からであり
乾燥の進んだ死に近い部分からだった。
このように、地表部近い生木(針葉樹)の樹皮から採れるカモドキサシガメは
県内では少なくとももう一種Empicoris egregiusがいて
アカマツ以外にもヒノキ、スギから採集され産地・個体ともに多い。
418Aelia ◆mYl7EDbJMI :2010/12/30(木) 22:19:06 ID:???
一年間お世話になりました。
私を知ってる人も知らない人も、いろいろお世話になりました。
来年こそはマジメな話が続くといいですね。
頑張ります。

デジカメは結局買えませんでした。
車検と新しいタイヤ代にお金が消えてしまったもので。
419Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/01(土) 08:46:17 ID:???
あけましておめでとうございます。
黒いBagaudaを古タイヤの下から採った夢を見ました。
とてもめでたい初夢です。帰り道は雨でした。
420Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/03(月) 18:08:26 ID:???
初採集は茂木の鎌倉山でしたが
カメムシとテントウで栃木県新記録が出ました。
クロアシナガサシガメはこれまで千葉が北限でした。
ネジキの樹皮から死骸を一頭割り出し。
クロジュウニホシテントウは一見アミダテントウのようなカラーリングのテントウで
メツブテントウの変異と思っていたら全く違っていて
一頭ぽいしてしまったのが悔やまれます。
文献の通りアカガシ?の幹のコケにいました。一頭だけ。
周囲の木にもいました。分布は広い?
クロホシテントウゴミムシダマシはたくさん付いてました。
421Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/03(月) 18:11:09 ID:???
Bagaudaではなかったものの、黒いカモドキサシガメ、というところまで
ズバリ当たった初夢です。この偶然にただ唖然としました。
周囲の崖の土を結構ふるいましたが
カモドキサシガメ類の姿はなしでした。
以前、鎌倉山のふもとの崖から大きなGardenaの殻を見つけましたが
それがセスジアシナガだとすれば、県内唯一の二種のGardenaがいる山になります。
寒い栃木県では、ほとんど不可能に近いもので
全国的にもクロアシナガサシガメの北限は当地と考えてよさそうです。
422Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/03(月) 18:12:01 ID:???
インセクトに投稿するネタが増えました。
栃木県にもまだまだ暖地の虫はいますね。
423名無虫さん:2011/01/03(月) 18:14:52 ID:???
じゃあ僕がクロアシナガさんを新潟に輸出します
424Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/03(月) 18:36:47 ID:???
マンギョンボン号で北にも輸出するニダ
425Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/04(火) 22:53:52 ID:???
マボロシオオバッタすげえ
426Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/04(火) 22:57:23 ID:???
アカハネバッタもいるはず
427Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/07(金) 19:28:11 ID:???
h ttp://research.amnh.org/pbi/library/4864.pdf#search='Pinalitus'
Diphleps unicaがカナダにもいた
428Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/07(金) 22:26:47 ID:???
学名リストだけど属名省くのは良くないな
新しく訂正したのを載せます
ただし、あとで

現在職場の人員が減ったので
明日からは地獄のミサワホームです
429Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/07(金) 22:27:41 ID:???
とりあえず明日は栃木市の現場で生コン流してから
そのあと配車オペです。
430Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/08(土) 21:28:14 ID:???
悲しい出来事がありました
明日から本格的に忙しくなります
虫をいじる日はあるのですが
その合間の出勤日が、もう・・・
431Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/10(月) 20:08:44 ID:???
栃木県産カメムシ目録

Enicocephalomorpha クビナガカメムシ下目
Enicocephaloidea クビナガカメムシ上科
Enicocephalidae クビナガカメムシ科
ヒメクビナガカメムシ Hoplitocoris lewisi (Distant, 1883)
クロクビナガカメムシ Stenopirates japonicus (Esaki, 1935)

Dipsocoromorpha ムクゲカメムシ下目
Dipsocoroidea ムクゲカメムシ上科
Ceratocombidae オオムクゲカメムシ科
オオムクゲカメムシ Ceratocombus japonicus Poppius, 1910
ムクゲカメムシ Ceratocombus plebejus Poppius, 1910
Ceratocombidae sp. 1 ♂♀異型種
Ceratocombidae sp. 2 朽木にいる小型種

Dipsocoridae ムクゲカメムシ科
カワラムクゲカメムシ Cryptostemma japonicum Miyamoto,1964
Dipsocoridae sp. 1 微小種
Dipsocoridae sp. 2 細流性の種

Schizopteridae ノミカメムシ科
オオメノミカメムシ Hypselosoma matsumurae Horvath, 1905
432Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/10(月) 20:09:33 ID:???
Nepomorpha タイコウチ下目
Nepoidea タイコウチ上科
Nepidae タイコウチ科
 Nepinae タイコウチ亜科
タイコウチ Laccotrephes japonensis Scott,1874
 Ranatrinae ミズカマキリ亜科
ミズカマキリ Ranatra chinensis Mayr, 1865
ヒメミズカマキリ Ranatra unicolor Scott, 1874

Belostomatidae コオイムシ科
 Belostomatinae コオイムシ亜科
コオイムシ Appasus japonicus Vuillefroy, 1864
オオコオイムシ Appasus major (Esaki, 1934)
 Lethocerinae タガメ亜科
タガメ Lethocerus deylolli (Vuillefroy, 1864)

Corixoidea ミズムシ上科
Corixidae ミズムシ科
 Micronectinae チビミズムシ亜科
ハイイロチビミズムシ Micronecta(Basileonecta) sahlbergii (Jakovlev, 1881)
チビミズムシ Micronecta (Basileonecta) sedula Horvath, 1905
コチビミズムシ Micronecta (Micronecta) guttata Matsumura, 1905
ヘラコチビミズムシ Micronecta (Micronecta) kiritshenkoi Wroblewski, 1963
 Cymatiainae ミゾナシミズムシ亜科
ミゾナシミズムシ Cymatia apparens (Distant, 1911)
 Corixinae ミズムシ亜科
ヒメコミズムシ Sigara(Pseudovermicorixa) matsumurai Jaczewski, 1968
エサキコミズムシ Sigara (Pseudovermicorixa) septemlineata (Paiva, 1918)
ハラグロコミズムシ Sigara (Tropocorixa) nigroventralis (Matsumura, 1905)
コミズムシ Sigara (Tropocorixa) substriata (Uhler, 1897)
433Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/10(月) 20:10:50 ID:???
Ochteroidea メミズムシ上科 
Ochteridae メミズムシ科
メミズムシ Ochterus marginatus marginatus (Latreille, 1804)

Naucoroidea コバンムシ上科
Naucoridae コバンムシ科
コバンムシ Ilyocoris cimicoides exclamationis (Scott, 1874)

Aphelocheiridae ナベブタムシ科 
ナベブタムシ Aphelocheirus vittatus Matsumura, 1905

Notonectoidea マツモムシ上科
Notonectidae マツモムシ科
 Notonectinae マツモムシ亜科
マツモムシ Notonecta triguttata Motschulsky, 1861
 Anisopinae コマツモムシ亜科
コマツモムシ Anisops ogasawarensis Matsumura, 1915

Pleoidea マルミズムシ上科
Pleidae マルミズムシ科
ヒメマルミズムシ Paraplea indistinguenda (Matsumura, 1905)

434Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/10(月) 20:11:31 ID:???
Gerromorpha アメンボ下目
Mesovelioidea ミズカメムシ上科
Mesovelidae ミズカメムシ科
ムモンミズカメムシ Mesovelia miyamotoi Kerzhner, 1977

Hebroidea ケシミズカメムシ上科
Hebridae ケシミズカメムシ科
ケシミズカメムシ Hebrus nipponicus Horvath, 1929
 
Hydrometroidea イトアメンボ上科
Hydrometridae イトアメンボ科
オキナワイトアメンボ Hydrometra okinawana Drake, 1951
ヒメイトアメンボ Hydrometra procera Horvath, 1905

Gerroidea アメンボ上科
Veliidae カタビロアメンボ科
ケシカタビロアメンボ Microvelia douglasi Scott, 1874
ホルバートケシカタビロアメンボ Microvelia horvathi Lundblad, 1933
マダラケシカタビロアメンボ Microvelia reticulata (Burmeister, 1835)
ナガレカタビロアメンボ Pseudovelia tibialis tibialis Esaki et Miyamoto, 1955

Gerridae アメンボ科
 Gerrinae アメンボ亜科
オオアメンボ Aquarius elongatus (Uhler, 1897)
アメンボ Aquarius paludum paludum (Fabricius, 1794)
ババアメンボ Gerris (Gerris) babai Miyamoto, 1958
435Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/10(月) 20:12:34 ID:???
ヒメアメンボ Gerris (Gerris) latiabdominis Miyamoto, 1958
ハネナシアメンボ Gerris (Gerris) nepalensis Distant, 1910
コセアカアメンボ Gerris (Macrogerris) gracilicornis (Horvath, 1879)
ヤスマツアメンボ Gerris (Macrogerris) insularis (Motschulsky, 1866)
エゾコセアカアメンボ Gerris (Macrogerris) yezoensis Miyamoto, 1958
Gerris (Macrogerris) sp. 未記載と考えられる種
エサキアメンボ Limnoporus esakii (Miyamoto, 1958)
 Halobatinae ウミアメンボ亜科
シマアメンボ Metrocoris histrio (White, 1883)

Leptopodomorpha ミズギワカメムシ下目
Saldoidea ミズギワカメムシ上科
Saldidae ミズギワカメムシ科
モンシロミズギワカメムシ Chartoscirta elegantula longicornis (Jakovlev, 1882)
タニガワミズギワカメムシ Macrosaldula miyamotoi Cobben, 1985
クロツヤミズギワカメムシ Macrosaldula violacea Cobben, 1985
ヒメミズギワカメムシ Micracanthia hasegawai (Cobben, 1985)
コミズギワカメムシ Micracanthia ornatula (Reuter, 1881)
ウスイロミズギワカメムシ Saldula pallipes (Fabricius, 1794)
エゾミズギワカメムシ Saldula recticollis (Horvath, 1899)
ミズギワカメムシ Saldula saltatoria (Linnaeus, 1758)
436Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/10(月) 20:13:18 ID:???
全部で23ページあるけど
ここは連続投稿規制なんていう時代遅れの制限があるので
今日はここまで
437Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/10(月) 20:14:28 ID:???
なおカメムシ図鑑の新刊で学名変更がかなりある
分かり次第反映させる
438Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/11(火) 22:36:07 ID:???
Cimicomorpha トコジラミ下目
Tingoidea グンバイムシ上科
Tingidae グンバイムシ科
 Cantacaderinae ウチワグンバイ亜科
オオウチワグンバイ Cantacader japanicus Drake, 1947
ウチワグンバイ Cantacader lethierryi Scott, 1874
 Tinginae グンバイムシ亜科
ミヤモトマルグンバイ Acalypta miyamotoi Takeya, 1962
マルグンバイ Acalypta sauteri Drake, 1942
Acalypta sp. アミメグンバイの可能性もある
ズグロナガグンバイ Agramma ruficorne (Germar, 1831)
ヒゲブトグンバイ Copium japonicum Esaki, 1931
プラタナスグンバイ Corythucha ciliata (Say, 1832)
アワダチソウグンバイ Corythucha marmorata (Uhler, 1878)
ヤブガラシグンバイ Cysteochila chiniana Drake, 1942
コアカソグンバイ Cysteochila fieberi (Scott, 1874)
ボタンヅルグンバイ Cysteochila vota Drake, 1948
キクグンバイ Galeatus spinifrons (Fallen, 1807)
ヤナギグンバイ Metasalis populi (Takeya, 1932)
コリヤナギグンバイ Physatocheira distinguenda (Jakovlev, 1880)
チャイログンバイ Physatocheira orientis Drake, 1948
439Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/11(火) 22:36:48 ID:???
ヤマコウバシグンバイ Stephanitis ambigua Horvath, 1912
クスグンバイ Stephanitis fasciicarina Takeya, 1963
ナシグンバイ Stephanitis nashi Esaki et Takeya, 1931
ツツジグンバイ Stephanitis pyrioides (Scott, 1874)
シキミグンバイ Stephanitis svensoni Drake, 1948
トサカグンバイ Stephanitis takeyai Drake et Maa, 1953
アザミグンバイ Tingis (Tingis) ampliata (Herrich-Schaeffer, 1839)
マツムラグンバイ Tingis (Tropidocheila) matsumurai Takeya, 1962
ヒメグンバイ Uhlerites debilis (Uhler, 1896)
クルミグンバイ Uhlerites latius Takeya, 1931
クチナガグンバイ Xynotingis hoytona Drake, 1948

Miroidea カスミカメムシ上科
Microphysidae フタガタカメムシ科
キタフタガタカメムシ Loricula pilosella Miyamoto, 1965
Microphysidae sp.  翅を欠く暗赤色の小型種
440Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/11(火) 22:37:56 ID:???
Miridae カスミカメムシ科
 Isometopinae ダルマカメムシ亜科
ヒメダルマカメムシ Isometopus hananoi Hasegawa, 1946
ダルマカメムシ Isometopus japonicus Hasegawa, 1946
Myiomma sp. 樹幹にいる種でコウボウコガシラダルマカメムシの可能性も
 Cylapinae キノコカスミカメ亜科
コモンキノコカスミカメ Peritropis advena Kerzhner, 1972
ニセコモンキノコカスミカメ Peritropis hasegawai Yasunaga, 2000
Peritropis sp. 樹幹のウメノキゴケなどにいる種
クロキノコカスミカメ Punctifulvius kerzhneri Schmitz, 1978
ツヤキノコカスミカメ Yamatofulvius miyamotoi Yasunaga, 2000
Orthotylinae アオナガカスミカメ亜科
 Halticini
ガマカスミカメ Coridromius bufo Miyamoto et Yasunaga, 1999
オオクロトビカスミカメ Ectometopterus micantulus (Horvath, 1905)
クロマルカスミカメ Orthocephalus funestus Jakovlev, 1881
ツヤクロマルカスミカメ Strongylocoris leucocephalus (Linnaeus, 1758)
 Orthotylini
Blepharidopterus sp. 同定保留
ニレオオホソカスミカメ Cyllecoris nakanishii Miyamoto, 1969
ナラオオホソカスミカメ Cyllecoris vicarius Kerzhner, 1988
カタグロミドリカスミカメ Cyrtorhinus lividipennis Reuter, 1884
ケブカキベリナガカスミカメ Dryophilocoris miyamotoi Yasunaga, 1999
キベリナガカスミカメ Dryophilocoris saigusai Miyamoto, 1966
ウンモンカスミカメ Malacocorisella endoi Yasunaga, 1999
ジュウジカスミカメ Mecommopsis cruciata Kerzhner, 1979
441Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/11(火) 22:38:43 ID:???
テンサイカスミカメ Orthotylus(Melanotrichus) flavosparsus (Sahlberg, 1841)
ヒメアオナガカスミカメ Orthotylus (Orthotylus) japonicus Yasunaga, 1999
ミヤマアオナガカスミカメ Orthotylus (Orthotylus) kurilensis Kerzhner, 1997
クロスジヤナギカスミカメ Orthotylus (Orthotylus) pallens (Matsumura,1911)
キアシアカカスミカメ Orthotylus (Yamatorthotylus) xanthopoda Yasunaga, 1999
クヌギヒイロカスミカメ Pseudoloxops miyamotoi Yasunaga, 1997
ヒイロカスミカメ Pseudoloxops miyatakei Miyamoto, 1969
アカホシメダカカスミカメ Zanchius tarasovi Kerzhner, 1988
Phylinae チビカスミカメ亜科
 Pilophorini
クロヒサゴカスミカメ Pherolepis kiritshenkoi (Kerzhner, 1970)
ホソヒョウタンカスミカメ Pilophorus erraticus Linnavuori, 1961
ツヤヒョウタンカスミカメ Pilophorus lucidus Linnavuori, 1962
マツヒョウタンカスミカメ Pilophorus miyamotoi Linnavuori, 1961
オオクロヒョウタンカスミカメ Pilophorus niger Poppius, 1914
ミツボシヒョウタンカスミカメ Pilophorus pseudoperplexus Josifov, 1987
ヒョウタンカスミカメ Pilophorus setulosus Horvath, 1905
クロヒョウタンカスミカメ Pilophorus typicus (Distant, 1909)
Pilophorus sp. 1 大型でヤナギにつく種
Pilophorus sp. 2 コケにつく小型種
Pilophorini sp. スギにつく本族と思われる種
442Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/11(火) 22:40:00 ID:???
 Hallodapini
イッカクカスミカメ Acrorrhinium inexpectatum (Josifov, 1978)
モンキハシリカスミカメ Hallodapus fenestratus Linnavuori, 1961
モンシロハシリカスミカメ Hallodapus linnavuorii Miyamoto, 1966
 Phylini
チャイロホシチビカスミカメ Atractotomoidea castanea Yasunaga, 1999
コミドリチビトビカスミカメ Campylomma chinense Schuh, 1984
ネムチビトビカスミカメ Campylomma miyamotoi Yasunaga, 2001
オオホシチビカスミカメ Compsidolon (Chamaeliops) elaegnicola Yasunaga, 1999
ホシチビカスミカメ Compsidolon (Corniortodes) salicellum (Herrich-Schaeffer, 1841)
ケブカチビカスミカメ Eremophylus hirtus Yasunaga, 2001
シラゲヨモギカスミカメ Europiella artemisiae (Becker, 1864)
ウスイロホソカスミカメ Europiella miyamotoi (Kerzhner, 1988)
コブヒゲカスミカメ Harpocera orientalis Kerzhner, 1979
マツトビカスミカメ Kasumiphylus kyushuensis (Linnavuori, 1961)
キアシクロチビカスミカメ Orthonotus bicoloripes Kerzhner, 1988
キアシクロホソカスミカメ Phylus miyamotoi Yasunaga, 1999
ムグラホソカスミカメ Plagiognathus amurensis Reuter, 1883
クビワヨモギカスミカメ Plagiognathus collaris (Matsumura, 1911)
カラマツトビカスミカメ Plagiognathus vitellinus (Scholtz, 1847)
ヒメヨモギカスミカメ Plagiognathus yomogi Miyamoto, 1969
Plesiodema gotohi Yasunaga, 2003
443Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/11(火) 22:40:50 ID:???
オオクロナガトビカスミカメ Psallus (Apocremnus) pullus Yasunaga et Vinokurov, 2000
ベニモントビカスミカメ Psallus (Calopsallus) roseoguttatus Yasunaga et Vinokurov, 2000
クロツヤトビカスミカメ Psallus (Hypopsallus) aterrimus Yasunaga et Vinokurov, 2000
カシワトビカスミカメ Psallus (Hypopsallus) tonnaichanus Muramoto, 1973
クリトビカスミカメ Psallus (Phylidea) castaneae Josifov, 1983
シンシュウトビカスミカメ Psallus (Phylidea) takaii Yasunaga et Vinokurov, 2000
ケブカトビカスミカメ Psallus (Pityopsallus) yasunagai Vinokurov, 1998
クヌギトビカスミカメ Psallus (Psallus) bagjonicus Josifov, 1983
ハンノキトビカスミカメ Psallus (Psallus) nigricornis Yasunaga et Vinokurov, 2000
Psallus sp. 晩春にシデから採れる種
リンゴクロカスミカメ Pseudophylus flavipes (Nitobe, 1906)
ニセクロツヤチビカスミカメ Sejanus juglandis Yasunaga, 2001
クロツヤチビカスミカメ Sejanus potanini (Reuter, 1906)
ムナグロキイロカスミカメ Tytthus chinensis (Stal, 1860)
Phylinae sp. 1 カラマツにつく黒い種
Phylinae sp. 2 ヤナギから採れた暗赤色の種
Phylinae sp. 3 灯火に来た黄褐色の種
Phylinae sp. 4 コメツガから採れたピンク色の種、別種のテネラルの可能性も
444Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/11(火) 22:42:21 ID:???
まだ半分もいってないけど今日はここまで
カスミカメムシはかなりの未記録があると思われる

こないだ虫屋さんと虫採りに行ったら
みんなライトトラップやってるんだって
俺だけじゃない、ライトトラップ未経験のウンチくんレベルwwwwwwww
445Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:11:59 ID:???
 Bryocorinae シダカスミカメ亜科
 Bryocorini
クビワシダカスミカメ Bryocoris gracilis Linnavuori, 1962
フタガタシダカスミカメ Bryocoris montanus Kerzhner, 1972
ズアカシダカスミカメ Monalocoris filicis (Linnaeus, 1758)
 Dicyphini
ベニイチゴホソカスミカメ Cyrtopeltis rufobrunnea Lee et Kerzhner, 1995
ノイバラホソカスミカメ Dicyphus miyamotoi Yasunaga, 2000
Dicyphini sp. 1 オオヒキヨモギにつく小型種
Dicyphini sp. 2 クサイチゴにつく大型種
 Deraeocorinae ツヤカスミカメ亜科
 Deraeocorini
マツノヒゲボソカスミカメ Alloeotomus simplus (Uhler, 1896)
カザリツヤカスミカメ Apoderaeocoris decolatus Nakatani, Yasunaga et Takai, 2000
ケブカアカツヤカスミカメ Cimicicapsus koreanus (Linnavuori, 1963)
カイガラツヤカスミカメ Cimidaeorus hasegawai Nakatani, Yasunaga et Takai, 2000
キマダラツヤカスミカメ Deraeocoris ainoicus Kerzhner, 1979
モンキクロカスミカメ Deraeocoris ater (Jakovlev, 1889)
ウスバツヤカスミカメDeraeocoris castaneae Josifov, 1983
カワヤナギツヤカスミカメ Deraeocoris claspericapilatus Kulik, 1965
コベニモンカスミカメ Deraeocoris elegantulus Horvath, 1905
シラヒゲウスバツヤカスミカメ Deraeocoris josifovi Kerzhner, 1988
オオウスバツヤカスミカメ Deraeocoris kerzhneri Josifov, 1983
オオモンキカスミカメ Deraeocoris olivaceus (Fabricius, 1777)
ムモンウスバツヤカスミカメ Deraeocoris pallidicornis Josifov, 1983
シロテンツヤカスミカメ Deraeocoris pulchellus (Reuter, 1906)
ズアカシロテンツヤカスミカメ Deraeocoris rubiceps Nakatani, 1996
ヤナギウスバツヤカスミカメ Deraeocoris salicis Josifov, 1983
ケヤキツヤカスミカメ Deraeocoris ulmi Josifov, 1983
クロスジツヤカスミカメ Deraeocoris yasunagai Nakatani, 1995
446Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:13:23 ID:???
 Hyaliodini
グンバイカスミカメ Stethoconus japonicus Schmacher, 1917
 Termatophylini
ヒコサンテングカスミカメ Termatophylum hikosanum Miyamoto, 1965
 Mirinae カスミカメムシ亜科
 Mecistoscelidini
ヒゲナガササカスミカメ Erimiris tenuicornis Miyamoto et Hasegawa, 1967
 Hyalopeplini
アカアシカスミカメ Onomaus lautus (Uhler, 1896)
 Mirini
Azumamiris vernalis Yasunaga, 2010
ウスモンカスミカメ Adelphocoris demissus Horvath, 1905
ウススジカスミカメ Adelphocoris lineolatus (Goeze, 1778)
ウスアカカスミカメ Adelphocoris piceosetosus Kulik, 1965
ウスイロヨツモンカスミカメ Adelphocoris quadripunctatus (Fabricius, 1794)
キエリフタモンカスミカメ Adelphocoris reicheli (Fieber, 1836)
ナカグロカスミカメ Adelphocoris suturalis (Jakovlev, 1882)
ブチヒゲクロカスミカメ Adelphocoris triannulatus (Stal, 1858)
フタモンカスミカメ Adelphocoris variabilis (Uhler, 1896)
リュウキュウヒゲナガカスミカメ Adelphocorisella insulana Miyamoto et Yasunaga, 1993
ヒゲナガカスミカメ Adelphocorisella lespedezae Miyamoto et Yasunaga, 1993
クロバカスミカメ Apolygopsis nigritulus (Linnavuori, 1961)
447Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:14:15 ID:???
クロモンコアオカスミカメ Apolygus atrosignatus T. Yasunaga et M. Yasunaga, 2000
シオジツヤマルカスミカメ Apolygus fraxinicola (Kerzhner, 1988)
ヒゲナガクロバカスミカメ Apolygus furvus (Kerzhner, 1972)
フタモンアカカスミカメ Apolygus hilaris (Horvath, 1905)
コアオカスミカメ Apolygus lucorum (Meyer-Dur, 1843)
コアカソカスミカメ Apolygus pallens (Yasunaga, 1991)
ウスイロツヤマルカスミカメ Apolygus pulchellus (Reuter, 1906)
モモアカハギカスミカメ Apolygus roseofemoralis (Yasunaga, 1992)
ツマグロアオカスミカメ Apolygus spinolae (Meyer-Dur, 1841)
ニセフタモンアカカスミカメ Apolygus subhilaris (Yasunaga, 1992)
ツマグロハギカスミカメ Apolygus subpulchellus (Kerzhner, 1988)
ヤナギツヤマルカスミカメ Apolygus takaii T. Yasunaga et M. Yasunaga, 2000
ツヤコアオカスミカメ Apolygus watarii T. Yasunaga et M. Yasunaga, 2000
Apolygus sp. 1 キハダにつく黒い種
Apolygus sp. 2 フジにつく緑色の強い種
Apolygus sp. 3 イヌエンジュにつく大型種
448Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:15:47 ID:???
ヨツボシカスミカメ Bertsa lankana (Kirby, 1891)
クルミクロツヤカスミカメ Castanopsides falkovitshi (Kerzhner, 1979)
クヌギカスミカメ Castanopsides kerzhneri (Josifov, 1985)
カシワカスミカメ Castanopsides potanini (Reuter, 1906)
ヒメセダカカスミカメ Charagochilus angusticollis Linnavuori, 1961
マダラカスミカメ Cyphodemidea saundersi (Reuter, 1896)
アカスジヒゲブトカスミカメ Eolygus rubrolineatus (Matsumura, 1913)
メンガタカスミカメ Eurystylus coelestialium (Kirkaldy, 1902)
ハギメンガタカスミカメ Eurystylus luteus Hsiao, 1941
アカスジオオカスミカメ Gigantomiris jupiter Miyamoto et Yasunaga, 1988
449Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:16:32 ID:???
ムモンミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) idoneus (Linnavuori, 1963)
ツヤミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinoides (Linnavuori, 1961)
ナガミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinus (Linnaeus, 1761)
グミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) elaegni Yasunaga, 1999
エサキミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) esakii Yasunaga, 1991
キミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) flavoviridis Yasunaga, 1991
ヤマグワミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) hakusanensis Yasunaga, 1991
フタモンウスキカスミカメ Lygocoris (Neolygus) honshuensis (Linnavuori, 1961)
ハナアカミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) ichitai Yasunaga, 1991
クルミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) juglandis Kerzhner, 1988
モンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) lobatus (Linnavuori, 1963)
ヒゲナガミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) longiusculus Kulik, 1965
ミカドミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) majusculus Yasunaga, 1999
コガタミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) makiharai Yasunaga, 1992
チャモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nemoralis Kulik, 1965
ムナグロミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nipponicus Yasunaga, 1991
ホソヒメミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) pteleinus Kerzhner, 1988
ベニミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) roseus Yasunaga, 1991
コモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) tiliicola Kulik, 1965
Lygocoris (Neolygus) sp. 1 オオバアサガラにつく黒い種
Lygocoris (Neolygus) sp. 2 ヒメウスミドリカスミカメの可能性がある
Lygocoris (Neolygus) sp. 3 ヤマアジサイなどから採れる白っぽい種
450Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:17:56 ID:???
オオミドリカスミカメ Macrolygus viridulus Yasunaga, 1992
シマアオカスミカメ Mermitelocerus annulipes prasinus (Reuter, 1908)
ミイロカスミカメ Neomegacoelum vitreum (Kerzhner, 1988)
オオクロカスミカメ Orientocapsus aquilus Yasunaga et Schwartz, 2007
ニセオオチャイロカスミカメ Orientomiris eurytus (Yasunaga, 1988)
オオチャイロカスミカメ Orientomiris tricolor (Scott, 1880)
モンキマキバカスミカメ Orthops scutellatus Uhler, 1877
Orthops sp. ハリギリにつく種
キスジセダカマルカスミカメ Pachylygus festivus (Kerzhner, 1977)
セダカマルカスミカメ Pachylygus japonicus (Kerzhner, 1977)
オオセダカマルカスミカメ Pachylygus nigrescens (Kerzhner, 1977)
ハヤシオオカスミカメ Pantilius hayashii Miyamoto et Yasunaga, 1989
トビマダラカスミカメ Phytocoris nowickyi Fieber, 1870
オオマダラカスミカメ Phytocoris ohataensis Linnavuori, 1963
ウスモンオオマダラカスミカメ Phytocoris pallidicornis Kerzhner, 1977
クロオオマダラカスミカメ Phytocoris scotinus Kerzhner, 1977
Phytocoris sp. 1 針葉樹につく黒い小型種
Phytocoris sp. 2 モミなどにつく緑色で脚が暗赤色の種
Phytocoris sp. 3 触角第二節中央に白色環のある黒い大型種
Phytocoris sp. 4 全体が橙色の種
Phytocoris sp. 5 カツラにつく白い大型種
Phytocoris sp. 6 サワラから採れた白っぽい種、scotinusの可能性もある
451Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:19:11 ID:???
チャイロカスミカメ Philostephanus fulvus (Jakovlev, 1882)
ツヤクロカスミカメ Philostephanus glaber (Kerzhner, 1988)
ニセツヤクロカスミカメ Philostephanus lucidus Yasunaga et Schwartz, 2007
アシアカクロカスミカメ Philostephanus rubripes (Jakovlev, 1876)
ニレノクロカスミカメ Philostephanus ulmi (Kerzhner, 1979)
ズグロマツカスミカメ Pinalitus nigriceps Kerzhner, 1988
アシマダラクロカスミカメ Polymerus pekinensis Horvath, 1901
オオクロセダカカスミカメ Proboscidocoris varicornis (Jakovlev, 1904)
ヒメヒノキカスミカメ Pseudolygocoris minor Yasunaga, 1996
ツヤムネセスジカスミカメ Rhabdomiris pulcherrimus (Lindberg, 1934)
シモフリカスミカメ Salignus duplicatus medius Kerzhner, 1977
フタスジカスミカメ Stenotus binotatus (Fabricius, 1794)
アカスジカスミカメ Stenotus rubrovittatus (Matsumura, 1913)
ウスモンミドリカスミカメ Taylorilygus apicalis (Fieber, 1861)
マツケブカカスミカメ Tinginotum pini Kulik, 1965
クチナガケブカカスミカメ Tinginotum rostratum Kerzhner, 1972
チャマダラカスミカメ Yamatolygus pilosus Yasunaga, 1994
 Stenodemini
クワヤマカスミカメ Dolichomiris kuwayamai Miyamoto, 1967
ミドリホソナガカスミカメ Megaloceroea recticornis (Geoffroy, 1785)
フタトゲムギカスミカメ Stenodema (Brachystira) calcarata (Fallen, 1807)
アカミャクカスミカメ Stenodema (Stenodema) rubrinervis Horvath, 1905
ナガムギカスミカメ Stenodema (Stenodema) sibirica Bergroth, 1914
イネホソミドリカスミカメ Trigonotylus caelestialium (Kirkaldy, 1902)

452Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 16:22:58 ID:???
カスミカメムシ科はここまで。
栃木県のカスミカメムシの特色として
南方系のものはごくまれ、暖地性の種は主に南西部に残存するがこれも少ない。
平野部の里山、草原には全国的に普通の種類が多く見られ
日光地域に代表される温帯林においては、北方系を含む多数の種類が生息する。
中部地方の高山帯に生息する種は栃木県には産しない。
未記載と思われる種がそれぞれ固有の植物から発見されているが
他県においても同様の生息が期待される。
453Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 22:44:29 ID:???
Cimicoidea トコジラミ上科
Nabidae マキバサシガメ科
 Nabinae マキバサシガメ亜科
アカマキバサシガメ Gorpis brevilineatus (Scott, 1874)
ベニモンマキバサシガメ Gorpis japonicus Kerzhner, 1968
ハラビロマキバサシガメ Himacerus apterus (Fabricius, 1798)
クロマキバサシガメ Himacerus (Stalia) dauricus (Kiritshenko, 1911)
コバネマキバサシガメ Nabis (Milu) apicalis Matsumura, 1913
エゾマキバサシガメ Nabis (Milu) reuteri Jakovlev, 1876
キベリマキバサシガメ Nabis (Nabicula) flavomarginatus Scholtz, 1847
ハネナガマキバサシガメ Nabis (Nabis) stenoferus Hsiao, 1964
セスジマキバサシガメ Stenonabis uhleri Miyamoto, 1964
 Prostemminae アシブトマキバサシガメ亜科
アシブトマキバサシガメ Prostemma hilgendorffi Stein, 1878
キバネアシブトマキバサシガメ Prostemma kiborti Jakovlev, 1889

454Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 22:45:43 ID:???
Anthocoridae ハナカメムシ科
 Anthocorinae ハナカメムシ亜科
 Anthocorini
Acompocoris sp. ウラジロモミから採れた種
チビクロハナカメムシ Anthocoris chibi Hiura, 1959
クロハナカメムシ Anthocoris japonicus Poppius, 1909
キモンクロハナカメムシ Anthocoris miyamotoi Hiura, 1959
オオクロハナカメムシ Anthocoris takahashii Hiura, 1959
Anthocoris sp. 1 ダケカンバ林にいる褐色味のある種
Anthocoris sp. 2 全体が黒い大型種、ハリギリクロハナカメムシの可能性もある
ヒラタハナカメムシ Elatophilus nipponicus Hiura, 1966
Temnostethus sp. コケから採れた種、チシマシロモンハナカメムシの可能性もある
 Oriini
キタダルマハナカメムシ Bilia esakii Carayon et Miyamoto, 1960
メダカダルマハナカメムシ Bilia ophthalmica Carayon et Miyamoto, 1960
モンシロハナカメムシ Montandoniola pictipennis (Esaki, 1931)
ヒメハナカメムシ類 Orius spp. 同定が難しいのでこの扱いとした
ツヤヒメハナカメムシ Orius (Heterorius) nagaii Yasunaga, 1993
ケブカヒメハナカメムシ Orius (Xylorius) miyamotoi Yasunaga, 1997
455Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 22:46:24 ID:???
Lyctocorinae ズイムシハナカメムシ亜科
 Cardiastethini
クビレヤサハナカメムシ Amphiareus consrictus (Stal, 1860)
モリモトヤサハナカメムシ Amphiareus morimotoi (Hiura, 1958)
ヤサハナカメムシ Amphiareus obscuriceps (Poppius, 1909)
Amphiareus ruficollaris Yamada et Hirowatari, 2003
ケシハナカメムシ Cardiastethus exiguus Poppius, 1913
Dysepicritus rufescens (A. Costa, 1847)
ユミアシハナカメムシ Physopleurella armata Poppius, 1909
 Lyctocorini
ズイムシハナカメムシ Lyctocoris beneficus (Hiura, 1957)
クロバズイムシハナカメムシ Lyctocoris obscurus Kerzhner, 1979
 Xylocorini
クロアシブトハナカメムシ Xylocoris (Proxylocoris) hiurai Kerzhner et Elov, 1976
コバネアシブトハナカメムシ Xylocoris (Xylocoris) cursitans (Fallen, 1807)
 Lasiochilinae ケブカハナカメムシ亜科  
ケブカハナカメムシ Lasiochilus japonicus Hiura, 1967

456Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 22:47:05 ID:???
Cimicidae トコジラミ科
トコジラミ Cimex lectularius Linnaeus, 1758

Reduvioidea サシガメ上科
Reduviidae サシガメ科
 Harpactorinae モンシロサシガメ亜科
ヨコヅナサシガメ Agriosphodrus dohrni (Signoret, 1862)
ハネナシサシガメ Coranus dilatatus (Matsumura, 1913)
アカサシガメ Cydnocoris russatus Stal, 1866
オオトビサシガメ Isyndus obscurus (Dallas, 1850)
トゲサシガメ Polididus armatissimus Stal, 1859
アカヘリサシガメ Rhynocoris ornatus (Uhler, 1896)
シマサシガメ Sphedanolestes impressicollis (Stal, 1861)
ヤニサシガメ Velinus nodipes (Uhler, 1860)
 Reduviinae クビアカサシガメ亜科
チャイロサシガメ Reduvius decliviceps Hsiao, 1976
クビアカサシガメ Reduvius humeralis (Scott, 1874)
Stenopodinae トビイロサシガメ亜科
コゲヒメトビサシガメ Neostaccia plebeja Stal, 1866
トビイロサシガメ Oncocephalus assimilis Reuter, 1882
クロトビイロサシガメ Oncocephalus breviscutum Reuter, 1882
ホソサシガメ Pygolampis bidentata (Goeze, 1778)
ミナミホソサシガメ Pygolampis foeda Stal, 1859
ヒメホソサシガメ Sastrapada oxyptera Bergroth, 1921
ヒメトビサシガメ Staccia diluta (Stal, 1859)
457Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 22:47:45 ID:???
 Saicinae ユミアシサシガメ亜科
フタスジユミアシサシガメ Polytoxus annulipes Miyamoto et Lee, 1966
ウデワユミアシサシガメ Polytoxus armillatus Ishikawa, 1998
 Emesinae カモドキサシガメ亜科
オオカモドキサシガメ Empicoris brachystigma (Blackburn, 1914)
Empicoris egregius Ishikawa, 2008
Empicoris maeharai Ishikawa, 2008
ヒメマダラカモドキサシガメ Empicoris minutus Usinger, 1946
Empicoris spectabilis Ishikawa, 2008
Empicoris suminoi Ishikawa, 2008
コブカモドキサシガメ Empicoris ussuriensis Kanyukova, 1982
Empicoris sp. 1 前腿節の太い山地性の種
Empicoris sp. 2 前腿節細く、棘が長い種
セスジアシナガサシガメ Gardena brevicollis Stal, 1871
クロアシナガサシガメ Gardena muscicapa (Berbroth, 1906)
ゴミアシナガサシガメ Myiophanes tipulina Reuter, 1881
チビアシナガサシガメ Ploiaria zhengi Cai et Yiliyar, 2002
アシナガサシガメ Schidium marcidum (Uhler, 1896)
ウスイロカモドキサシガメ Tridemula ishiharai Tomokuni, 1994
Tridemula sp. 山地のササやぶに生息する種
 Ectrychodiinae ビロウドサシガメ亜科
ビロウドサシガメ Ectrychotes andreae (Thunberg, 1784)
クビグロアカサシガメ Haematoloecha delibuta (Distant, 1883)
アカシマサシガメ Haematoloecha nigrorufa (Stal, 1863)
アシマダラアカサシガメ Haematoloecha rufescens Distant, 1883
クロバアカサシガメ Labidocoris insignis Distant, 1883
 Peiratinae クロモンサシガメ亜科
クロサシガメ Peirates cinctiventris Horvath, 1879
クロモンサシガメ Peirates turpis Walker, 1873
キイロサシガメ Sirthenea flavipes (Stal, 1855)
458Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 22:56:45 ID:???
トコジラミ下目はここまで。
サシガメはもっとも形態が多様な群だが
まだ世界的な類縁関係の系統樹はえがかれていない。
Weirauchらのチームが取り組んでるところ。
日本では南日本にもっとも種類が多く、本州でも北に行くほど種類が減る。
栃木県は中間よりも北より、海がないので少なめ。
459Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 23:00:51 ID:???
カモドキサシガメ亜科の構成比が高いことに注目。
大半を占めるのは、北半球で分化の激しいEmpicorisで
栃木県でも学名の分からない種を含め9種が知られている。
それ以外の属も、本州に産するものはほぼそろっている。
琉球だけに産する種、または琉球に限られる属も多いのだが
Empicoris属の多産は、栃木県において特筆できる一つの特徴に思う。
460Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/12(水) 23:02:37 ID:???
明日からはカメムシ下目になります。
ヒラタカメムシからスタート。
2010年はヘリカメムシ類の増加が結構あったけど
どれも分布北上、または北米産の外来種。
461Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/13(木) 21:53:11 ID:???
真面目な話が続くとつまらないですよね。
それじゃ今日は僕の考えた新しいセミの鳴き方を聴いてください。


























マーンマンマンマンマンマー

マンマンゼミ
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
462Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/13(木) 21:54:13 ID:???
すみません。
463Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/13(木) 21:56:14 ID:???
Pentatomomorpha カメムシ下目
Aradoidea ヒラタカメムシ上科
Aradidae ヒラタカメムシ科
 Aneurinae ヒメヒラタカメムシ亜科
Aneurillodes glaberrimus (Kerzhner, 1979)
ツヤアカヒメヒラタカメムシ Aneurus (Aneurodes) similis Liu, 1981
ヒメヒラタカメムシ Aneurus (Neaneurus) macrotylus Jakovlev, 1880
カクムネヒメヒラタカメムシ Paraneurus galiae (Kerzhner, 1979)
ニッポンヒメヒラタカメムシ Paraneurus nipponicus (Kormilev et Heiss, 1976)
 Aradinae ヒラタカメムシ亜科
マルガタヒラタカメムシ Aradus bilobatus Heiss et Shono, 2005
ヒラタカメムシ Aradus consentaneus Horvath, 1905
スズヤヒラタカメムシ Aradus corticalis (Linnaeus, 1758)
マツコヒラタカメムシ Aradus czerskii Kiritshenko, 1915
エサキヒラタカメムシ Aradus esakii Kormilev et Heiss, 1976
オオカバヒラタカメムシ Aradus herculeanus Kiritshenko, 1913
トガリヒラタカメムシ Aradus hieroglyphicus Sahlberg, 1878
シロモンヒラタカメムシ Aradus honshuensis Heiss et Shono, 2005
フトヒゲヒラタカメムシ Aradus miyamotoi Heiss et Shono, 2003
ノコギリヒラタカメムシ Aradus orientalis Bergroth, 1885
ハイイロヒラタカメムシ Aradus transiens Kiritshenko, 1913
マツヒラタカメムシ Aradus unicolor Kiritshenko, 1913
フタガタヒラタカメムシ Aradus ussurensis Jakovlev, 1876
Aradus sp. ノコギリヒラタカメムシに酷似した種
464Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/13(木) 21:56:56 ID:???
 Mezirinae オオヒラタカメムシ亜科
アカヒラタカメムシ Arbanatus sp. 倒木の下にいる赤褐色の小型種
クロヒラタカメムシ Brachyrhynchus taiwanicus (Kormilev, 1957)
Mezira ludviki Josifov et Kerzhner, 1978
オオヒラタカメムシ Mezira scabrosa Scott, 1874
アラゲオオヒラタカメムシ Mezira subsetosa Josifov et Kerzhner, 1974
ヤセオオヒラタカメムシ Mezira tremulae ussuriensis Vasarhelyi, 1982
トビイロオオヒラタカメムシ Neuroctenus castaneus (Jakovlev, 1878)
Neuroctenus sp. 全体が黒いやや小型の種
イボヒラタカメムシ Usingerida verrucigera (Bergroth, 1892)

Lygaeoidea ナガカメムシ上科
Marcidae メダカナガカメムシ科
メダカナガカメムシ Chauliops fallax Scott, 1874
オオメダカナガカメムシ Malcus japonicus Ishihara et Hasegawa, 1941

Berytidae イトカメムシ科
ヒメイトカメムシ Metacanthus pulchellus Dallas, 1852
アカオオイトカメムシ Metatropis brevirostris Hsiao, 1977
イトカメムシ Yemma exilis Horvath, 1905
465Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/13(木) 21:57:37 ID:???
Lygaeidae ナガカメムシ科
 Lygaeinae マダラナガカメムシ亜科
セスジナガカメムシ Arocatus melanostoma Scott, 1874
アシアカナガカメムシ Arocatus rufipes Stal, 1890
アカヘリナガカメムシ Arocatus sericans (Stal, 1859)
ジュウジナガカメムシ Tropidothorax cruciger (Motschulsky, 1859)
ヒメジュウジナガカメムシ Tropidothorax sinensis (Reuter, 1888)
 Orsillinae ヒメナガカメムシ亜科
エチゴヒメナガカメムシ Nysius expressus Distant, 1883
ヒメナガカメムシ類 Nysius spp.
 Ischnorhynchinae ムラサキナガカメムシ亜科
ブチヒラタナガカメムシ Kleidocerys nubilus (Distant, 1883)
ウスイロヒラタナガカメムシ Kleidocerys resedae (Panzer, 1797)
ムラサキナガカメムシ Pylorgus colon (Thunberg, 1784)
イシハラナガカメムシ Pylorgus ishiharai Hidaka et Izzard, 1960
ヤスマツナガカメムシ Pylorgus yasumatsui Hidaka et Izzard, 1960
 Cyminae ヒラタナガカメムシ亜科
ヒメヒラタナガカメムシ Cymus aurescens Distant, 1883
ウスイロヒメヒラタナガカメムシ Cymus elegans Josifov et Kerzhner, 1978
ホソメダカナガカメムシ Ninomimus flavipes (Matsumura, 1913)
 Blissinae コバネナガカメムシ亜科
ヒメコバネナガカメムシ Dimorphopterus bicoloripes (Distant, 1883)
ニッポンコバネナガカメムシ Dimorphopterus japonicus (Hidaka, 1959)
コバネナガカメムシ Dimorphopterus pallipes (Distant, 1883)
ホソコバネナガカメムシ Macropes obnubilus (Distant, 1883)
コガシラコバネナガカメムシ Pirkimerus japonicus (Hidaka, 1961)
 Geocorinae オオメカメムシ亜科
ヒメオオメカメムシ Geocoris proteus Distant, 1883
クロツヤオオメカメムシ Hypogeocoris itonis (Horvath, 1905)
オオメカメムシ Piocoris varius (Uhler, 1860)
466Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/13(木) 21:58:23 ID:???
 Pachygronthinae ヒゲナガカメムシ亜科
ヒゲナガカメムシ Pachygrontha antennata (Uhler, 1860)
クロスジヒゲナガカメムシ Pachygrontha nigrovittata Stal, 1870
 Rhyparochrominae ナガカメムシ亜科
 Antillocorini
ヨツボシチビナガカメムシ Botocudo japonicus (Hidaka, 1959)
ヤスマツチビナガカメムシ Botocudo yasumatsui (Hidaka, 1959)
ヒナナガカメムシ Iodinus ferrugineus Lindberg, 1927
ケシナガカメムシ Tomocoris miyamotoi Esaki et Hidaka, 1958
 Drymini
クロナガカメムシ Drymus marginatus Distant, 1883
オオクロナガカメムシ Drymus orientalis Kerzhner, 1976
Drymus sp. 1 parvulusかも知れない小型種
Drymus sp. 2 コゲチャナガカメムシの可能性もある
ムラクモナガカメムシ Eremocoris angusticollis Jakovlev, 1881
オオムラクモナガカメムシ Eremocoris plebejus (Fallen, 1807)
マツヒラタナガカメムシ Gastrodes grossipes japonicus (Stal, 1874)
オオツヤナガカメムシ Lamproplax majuscula Kerzhner, 1976
クロツヤナガカメムシ Lamproplax membranea Distant, 1883
チビツヤナガカメムシ Lamproplax unispina Kerzhner, 1976
Lamproplax sp. 1 翅と脚が褐色の種
Lamproplax sp. 2 平野部に見られる翅の透き通った種
ヒサゴナガカメムシ Neomizaldus lewisi (Distant,1901)
チャモンナガカメムシ Paradieuches dissimilis (Distant, 1883)
キモンナガカメムシ Paradieuches lewisi Distant, 1883
Scolopostethus sp. 国産で該当する種は見つからない
オオケブカナガカメムシ Trichodrymus major Tomokuni, 1994
ケブカナガカメムシ Trichodrymus pameroides Lindberg, 192
467Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/13(木) 21:59:16 ID:???
 Lethaeini 
オオチャイロナガカメムシ Neolethaeus assamensis (Distant, 1901)
チャイロナガカメムシ Neolethaeus dallasi (Scott, 1874)
ルイスチャイロナガカメムシ Neolethaeus lewisi (Distant, 1883)
Neolethaeus minoensis (Hidaka, 1962)
 Megalonotini
Megalonotus chiragra (Fabricius, 1794)
 Myodochini
ヒョウタンナガカメムシ Caridops albomarginatus (Scott, 1874)
サビヒョウタンナガカメムシ Horridipamera inconspicua (Dallas, 1852)
オオモンシロナガカメムシ Metochus abbreviatus Scott, 1874
クロズヒョウタンナガカメムシ Pachybrachius festivus (Distant, 1883)
ヒラタヒョウタンナガカメムシ Pachybrachius luridus (Hahn, 1826)
スコットヒョウタンナガカメムシ Pamerana scotti (Distant, 1901)
キベリヒョウタンナガカメムシ Paraparomius lateralis (Scott, 1874)
クロアシホソナガカメムシ Paromius jejunus (Distant, 1883)
イチゴチビナガカメムシ Stigmatonotum geniculatum (Motschulsky, 1863)
チビイチゴナガカメムシ Stigmatonotum rufipes (Motschulsky, 1866)
コバネヒョウタンナガカメムシ Togo hemipterus (Scott, 1874)
 Ozophorini
ウスイロナガカメムシ Bryanellocoris orientalis Hidaka, 1962
チャイロホソナガカメムシ Prosomoeus brunneus Scott, 1874
 Plinthisini
ケブカクロナガカメムシ Plinthisus japonicus (Hidaka, 1962)
 Rhyparochromini
モンシロナガカメムシ Panaorus albomaculatus (Scott, 1874)
アムールシロヘリナガカメムシ Panaorus csikii (Horvath, 1901)
シロヘリナガカメムシ Panaorus japonicus (Stal, 1874)

468名無虫さん:2011/01/13(木) 22:27:32 ID:???
このスレくせえ
469Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 19:39:09 ID:???
何の話だと知らないふりしたのはウソだったのかよ・・
470Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:15:31 ID:???
あっちのことじゃなくて虫板でのことな
471Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:19:09 ID:???
Pyrrhocoroidea ホシカメムシ上科
Largidae オオホシカメムシ科
ヒメホシカメムシ Physopelta cincticollis Stal, 1863
オオホシカメムシ Physopelta gutta (Burmeister, 1834)

Pyrrhocoridae ホシカメムシ科
フタモンホシカメムシ Pyrrhocoris sibiricus Kuschakewitsch, 1867
クロホシカメムシ Pyrrhocoris sinuaticollis Reuter, 1885

Coreoidea ヘリカメムシ上科
Stenocephalidae ツノヘリカメムシ科
ブチヒゲツノヘリカメムシ Dicranocephalus medius (Mulsant et Rey, 1870)

Coreidae ヘリカメムシ科
 Pseudophloeinae
ヒメトゲヘリカメムシ Coriomeris scabricornis (Panzer, 1809)
 Mictinae
オオヘリカメムシ Molipteryx fuliginosa (Uhler, 1860)
 Coreinae
ホオズキカメムシ Acanthocoris sordidus (Thunberg, 1783)
オオクモヘリカメムシ Anacanthocoris striicornis (Scott, 1874)
ホソハリカメムシ Cletus punctiger (Dallas, 1852)
ハリカメムシ Cletus schmidti Kiritshenko, 1916
ヒメハリカメムシ Cletus trigonus (Thunberg, 1783)
ハラビロヘリカメムシ Homoeocerus dilatatus Horvath, 1879
アズキヘリカメムシ Homoeocerus marginiventris Dohrn, 1879
ホシハラビロヘリカメムシ Homoeocerus unipunctatus (Thunberg, 1783)
オオツマキヘリカメムシ Hygia (Colpura) lativentris (Motschulsky, 1866)
ツマキヘリカメムシ Hygia (Hygia) opaca (Uhler, 1860)
マツヘリカメムシ Leptoglossus occidentalis Heidemann, 1910
ミナミトゲヘリカメムシ Paradasynus spinosus Hsiao, 1963
キバラヘリカメムシ Plinachtus bicoloripes Scott, 1874
472Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:19:52 ID:???
Alydidae ホソヘリカメムシ科
クモヘリカメムシ Leptocorisa chinensis Dallas, 1852
キベリヘリカメムシ Megalotomus costalis Stal, 1873
ヒメクモヘリカメムシ Paraplesius unicolor Scott, 1874
ニセヒメクモヘリカメムシ Paraplesius vulgaris (Hsiao, 1964)
ホソヘリカメムシ Riptortus pedestris (Fabricius, 1775)

Rhopalidae ヒメヘリカメムシ科
スカシヒメヘリカメムシ Liorhyssus hyalinus (Fabricius, 1794)
オオヒメヘリカメムシ Rhopalus latus Jakovlev, 1883
アカヒメヘリカメムシ Rhopalus maculatus (Fieber, 1836)
ケブカヒメヘリカメムシ Rhopalus sapporensis (Matsumura, 1905)
ブチヒゲヘリカメムシ Stictopleurus punctatonervosus (Goeze, 1778)

Pentatomoidea カメムシ上科
Urostylididae クヌギカメムシ科
ナシカメムシ Urochela luteovalia Distant, 1881
ヨツモンカメムシ Urochela quadrinotata (Reuter, 1881)
ヘラクヌギカメムシ Urostylis annulicornis Scott, 1874
サジクヌギカメムシ Urostylis striicornis Scott, 1874
クヌギカメムシ Urostylis westwoodi Scott, 1874

Plataspidae マルカメムシ科
ヒメマルカメムシ Coptosoma biguttulum Motschulsky, 1859
キボシマルカメムシ Coptosoma japonicum Matsumura, 1913
タデマルカメムシ Coptosoma parvipictum Montandon, 1893
クズマルカメムシ Coptosoma semiflavum Jakovlev, 1890
マルカメムシ Megacopta punctatissima (Montandon, 1894)

473Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:20:33 ID:???
Cydnidae ツチカメムシ科
 Cephalocteinae ジムグリツチカメムシ亜科
ジムグリツチカメムシ Schiodtella japonica Imura et Ishikawa, 2009
Cydninae ツチカメムシ亜科
ヨコヅナツチカメムシ Adrisa magna (Uhler, 1860)
チビツヤツチカメムシ Chilocoris confusus Horvath, 1919
クロツヤツチカメムシ Chilocoris nigrescens Josifov et Kerzhner, 1978
オオツヤツチカメムシ Chilocoris nitidus Mayer, 1864
ヒメツヤツチカメムシ Chilocoris piceus Signoret, 1883
ヒメツチカメムシ Fromundus pygmaeus (Dallas, 1851)
ヒメクロツチカメムシ Geotomus convexus Hsiao, 1977
コガタツチカメムシ Macroscytus fraterculus Horvath, 1919
ツチカメムシ Macroscytus japonensis (Scott, 1874)
マルツチカメムシ Microporus nigritus (Fabricius, 1794)
チャイロツヤツチカメムシ Parachilocoris japonensis Lis, 1994
 Sehirinae モンツチカメムシ亜科
フタボシツチカメムシ Adomerus rotundus (Hsiao, 1977)
ミツボシツチカメムシ Adomerus triguttulus (Motschulsky, 1866)
シロヘリツチカメムシ Canthophorus niveimarginatus (Scott, 1874)
マダラツチカメムシ Trigomegas variegatus (Signoret, 1883)
 
Scutelleridae キンカメムシ科
 Scutellerinae キンカメムシ亜科
オオキンカメムシ Eucorysses grandis (Thunberg, 1783)
アカスジキンカメムシ Poechilocoris lewisi Distant, 1883
 Eurygasterinae チャイロカメムシ亜科
チャイロカメムシ Eurygaster testudinaria (Geoffroy, 1785)
474Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:22:31 ID:???
Dinidoridae ノコギリカメムシ科
ノコギリカメムシ Megymenum gracilicorne Dallas, 1851

Pentatomidae カメムシ科
 Podopinae クロカメムシ亜科
ハナダカカメムシ Dybowskyia reticulata (Dallas, 1852)
アカスジカメムシ Graphosoma rubrolineatum (Westwood, 1873)
オオクロカメムシ Scotinophara horvathi Distant, 1883
イネクロカメムシ Scotinophara lurida (Burmeister, 1834)
ヒメクロカメムシ Scotinophara scotti Horvath, 1879
 Pentatominae カメムシ亜科
ウズラカメムシ Aelia fieberi Scott, 1874
シロヘリカメムシAenalia lewisi (Scott, 1874)
ウシカメムシ Alcimocoris japonensis (Scott, 1880)
イシハラカメムシ Brachynema ishiharai Linnavuori, 1961
トゲカメムシ Carbula humerigera (Uhler, 1860)
ムラサキカメムシ Carpocoris purpureipennis (Degeer, 1773)
ブチヒゲカメムシ Dolycoris baccalum (Linnaeus, 1758)
ヒメナガメ Eurydema dominulus (Scopoli, 1758)
ナガメ Eurydema rugosa Motschulsky, 1861
トゲシラホシカメムシ Eysarcoris aeneus Scopoli, 1763
ツヤマルシラホシカメムシ Eysarcoris annamita Breddin, 1913
マルシラホシカメムシ Eysarcoris guttiger (Thunberg, 1783)
オオトゲシラホシカメムシ Eysarcoris lewisi (Distant, 1883)
シラホシカメムシ Eysarcoris ventralis (Westwood, 1837)
475Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:23:13 ID:???
ツヤアオカメムシ Glaucias subpunctatus Walker, 1867
クサギカメムシ Halyomorpha halys (Stal, 1855)
ミヤマカメムシ Hermolaus amurensis Horvath, 1903
Hermolaus sp. 体下が緑色をした平地に多い種
ニセヨツボシカメムシ Homalogonia confusa Kerzhner, 1972
ヨツボシカメムシ Homalogonia obtusa (Walker, 1868)
イネカメムシ Lagynotomus elongatus (Dallas, 1851)
トホシカメムシ Lelia decempunctata (Motschulsky, 1859)
スコットカメムシ Menida disjecta (Uhler, 1860)
ナカボシカメムシ Menida musiva (Jakovlev, 1876)
ツマジロカメムシ Menida violacea Motschulsky, 1861
アオクサカメムシ Nezara antennata Scott, 1874
エゾアオカメムシ Palomena angulosa (Motschulsky, 1861)
ツノアオカメムシ Pentatoma japonica (Distant, 1882)
アシアカカメムシ Pentatoma rufipes (Linnaeus, 1758)
イチモンジカメムシ Piezodorus hybneri (Gmelin, 1798)
チャバネアオカメムシ Plautia stali Scott, 1874
ヒメカメムシ Rubiconia intermedia Wolff, 1811
タマカメムシ Sepontiella aenea (Distant, 1883)
 Asopinae クチブトカメムシ亜科
シロヘリクチブトカメムシ Andrallus spinidens (Fabricius, 1787)
チャイロクチブトカメムシ Arma custos (Fabricius, 1794)
アオクチブトカメムシ Dinorhynchus dybowskyi Jakovlev, 1876
シモフリクチブトカメムシ Eocanthecona japonicola (Esaki et Ishihara, 1950)
オオクチブトカメムシ Picromerus fuscoannulatus Stal, 1858
クチブトカメムシ Picromerus lewisi Scott, 1874
アカアシクチブトカメムシ Pinthaeus sanguinipes (Fabricius, 1787)
ルリクチブトカメムシ Zicrona caerulea (Linnaeus, 1758)
 Phyllocephalinae エビイロカメムシ亜科
エビイロカメムシ Gonopsis affinis (Uhler, 1860)
476Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:23:54 ID:???
Acanthosomatidae ツノカメムシ科
フトハサミツノカメムシ Acanthosoma crassicauda Jakovlev, 1880
セアカツノカメムシ Acanthosoma denticauda Jakovlev, 1880
エゾツノカメムシ Acanthosoma expansum Horvath, 1905
ヒメハサミツノカメムシ Acanthosoma forficula Jakovlev, 1880
オオツノカメムシ Acanthosoma giganteum Matsumura, 1913
ツノアカツノカメムシ Acanthosoma haemorrhoidale angulatum Jakovlev, 1881
ハサミツノカメムシ Acanthosoma labiduroides Jakovlev, 1880
ミヤマツノカメムシ Acanthosoma spinicolle Jakovlev, 1880
Acanthosoma sp. 触角の黒い種
ヤナギベニモンツノカメムシ Elasmostethus amabilis Yamamoto, 2003
Elasmostethus hasegawai Yamamoto, 2003
ベニモンツノカメムシ Elasmostethus humeralis Jakovlev, 1883
ヒメセグロベニモンツノカメムシ Elasmostethus kerzhneri Yamamoto, 2003
アオモンツノカメムシ Elasmostethus nubilum (Dallas, 1851)
ヒメアオモンツノカメムシ Elasmostethus rotundus Yamamoto, 2003
クロヒメツノカメムシ Elasmucha amurensis Kerzhner, 1972
アカヒメツノカメムシ Elasmucha dorsalis (Jakovlev, 1876)
キタヒメツノカメムシ Elasmucha fieberi (Jakovlev, 1864)
ヒメツノカメムシ Elasmucha putoni Scott, 1874
セグロヒメツノカメムシ Elasmucha signoreti Scott, 1874
トゲツノカメムシ Lindbergicoris gramineus (Distant, 1883)
エサキモンキツノカメムシ Sastragala esakii Hasegawa, 1959
モンキツノカメムシ Sastragala scutellata (Scott, 1874)
477Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/14(金) 22:39:03 ID:???
書きたいことが一種につき10くらい
属がらみで10くらい、分布、ファウナについて語りたいことも5くらいあって
日本各地との比較も含めるとスレがいくつあっても足りないですね・・
478Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 22:43:20 ID:???
◆大所帯の属について◆
専門家からすれば笑止千万なトピックかもしれませんが
栃木県内に産する、構成種が8以上の属を抜き出して解説します。
流動的な分類において、何を言っているのかw
と片付けられてしまいますが、ある程度は目安になるかと思います。
479Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 22:54:57 ID:???
もちろん、栃木県内においてという意味です。
国内に目を向ければ1属40種以上のものもいます。

◆栃木県において8種以上の種で構成される属◆
Pilophorus (9)
Psallus (10)
Deraeocoris (14)
Adelphocoris (8)
Apolygus (16)
Lygocoris (22)
Phytocoris (10)
Empicoris (9)
Aradus (14)
Acanthosoma (9)

480Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 22:59:26 ID:???
10属121種ですが、これは栃木県全体の約2割になります。
いずれの属も、国内に未だ未知種が残されており
九大目録以前のまとめのまま手つかずのグループもあります。
栃木県においても、未知種が認められるのが実に8属に上っており
分類学的な研究が待たれるところです。

明日から随時紹介してゆこうと思います。
明後日は甥の誕生日のため不在です。
481Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 23:07:21 ID:???
あと5レスできますね。

今日は風呂に入りながら栃木県産カメムシの研究小史を考えていましたが
博物館目録(1988)以後、まとまったものがなく
インセクトに発表された断片的なもの、および刊行物から拾うしかなさそうです。
大きな区切りとしてはやはり、とちぎの昆虫(2003)で392種が収録されています。
もちろん、訂正すべきもの、削除っぽいものもいますが
博物館の標本もデータ付きで拾ってあり、有用です。

482Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 23:12:00 ID:???
ではとちぎの昆虫以後、現在に至るまでの研究発表は?というと
これまた少なく、私の4回にわたる報告で140近いカメムシを栃木県新記録として載せたのが
大きな変化といえば変化になります。

私自身の研究結果での数字変遷を、過去の資料をもとに
書きだすことも考えましたが、これまた面倒です。
栃木県産カメムシ目録として、初めてデータに起こしたのは
2003年、大学の卒論のためでした。
当時何種だったかは、参照する暇がないので割愛しますが
2chのカメムシ大嫌いスレでは490くらいだった気がします。
483Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 23:16:09 ID:???
別スレから拾ってみました。


66 名前: 石橋町民 投稿日: 2003/05/20(火) 21:07

栃木県のカメムシについて全体をリスト化したことなかったので、
どんな結果になるかはわたしも知りません。
ただ、450を越えるのは確実でしょう。
日本に産するカメムシは1300種くらいだと思われますが、
その3割を上回る数が生息しているということになります。
栃木県の自然の奥深さを物語っているといえるでしょう。

風呂に入ってくるので一旦中断します。

484Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 23:17:14 ID:???


85 名前: 石橋町民 投稿日: 2003/05/21(水) 01:13

477.オオキベリカスミカメ
478.ズグロマツカスミカメ
479.アシマダラクロカスミカメ
480.オオクロセダカカスミカメ
481.シモフリカスミカメ
482.アカミャクカスミカメ
483.フタトゲムギカスミカメ
484.フタスジカスミカメ
485.ウスモンミドリカスミカメ
486.マツケブカカスミカメ
487.クチナガケブカカスミカメ
488.イネホソミドリカスミカメ
489.チャマダラカスミカメ
490.シラヒゲウスバツヤカスミカメ

以上490種だが、まだ増えそうである。


86 名前: 石橋町民 投稿日: 2003/05/21(水) 01:45

これ卒論に載せます。いい機会になりました。
いつまでたっても腰をあげられなかったのですが
ようやく第一歩を踏み出せた感じです。
490種もいたのかあ。すごいよ、栃木。
茨城よりも多いと思うよ、絶対。
琉球列島の昆虫目録あるけど、そこと比較してみます。
でもそれはあとでです。ああ、面白かった。
485Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/15(土) 23:19:02 ID:???
東海大学から出るチョウガの総合的な解説書40000円もするのかよ・・
ミクロレピの総合的な本が見てみたいな。
486Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 20:40:02 ID:???
2003年が大体490として、
それ以後社会人になってからはその年ごとに記録をまとめている。
でも個人的な日記になりつつあるスレで
もはやこんなの、発表してもつまらないのでは・・
またグーグルキャッシュに汚点が残ってしまいますね。
マイナーなカメムシ名で検索されてここにたどり着いた方、お詫びいたします。
487Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 20:52:00 ID:???
Pilophorus(カスミカメムシ科チビカスミカメ亜科)

栃木県産
ホソヒョウタンカスミカメ Pilophorus erraticus Linnavuori, 1961
ツヤヒョウタンカスミカメ Pilophorus lucidus Linnavuori, 1962
マツヒョウタンカスミカメ Pilophorus miyamotoi Linnavuori, 1961
オオクロヒョウタンカスミカメ Pilophorus niger Poppius, 1914
ミツボシヒョウタンカスミカメ Pilophorus pseudoperplexus Josifov, 1987
ヒョウタンカスミカメ Pilophorus setulosus Horvath, 1905
クロヒョウタンカスミカメ Pilophorus typicus (Distant, 1909)
Pilophorus sp. 1 大型でヤナギにつく種
Pilophorus sp. 2 コケにつく小型種

日本にはこのほかに、北海道からヒゲブトヒョウタンカスミカメ
本州・四国などからヨモギヒョウタンカスミカメ
琉球からタンワンヒョウタンカスミカメが知られている。
また最近の研究でクロヒョウタンカスミカメが複数の種で構成されていることも判明し
南西諸島に別種がいるらしい。
488Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 21:30:28 ID:???
訂正 タンワン→タイワン
また、NIAESのヒョウタンカスミカメ族データベースには
朝鮮から記載されたPilophorus choiiが載せられているが
カメムシ図鑑では触れられておらず、日本のどこから記録されたかは定かではない。

栃木県内9種の分布状況について簡単に記すが、以降の属についても
便宜的に標高1000m以上の「奥日光」、標高200-700m程度の「山間部」
標高50-100m「平野部」、の3つに分ける。
重複しない標高部についてはあまり考えないこと。

489Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 21:34:17 ID:???
最近の書き込みでは南東部、南西部と分けていたが
今回の解説では煩雑さを防ぐために、「南部」表記に統一した。
一般的に、より平均気温の高い南西部に
暖地性の種類が多いが、南東部でも基本的な構成種に変わりはない。
むしろ南東部だけで採れている暖地系種もあり
茨城廻りで侵入したものと、埼玉廻りで侵入したものの差であろう。
データがまだ乏しく推測の域を出ないので、このことについての議論はやめる。
490Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 21:47:30 ID:???
「奥日光」

従来広域分布型のヒョウタンカスミカメ一種が知られていたが
最近の調査により、2種が追加された。
ヒョウタンカスミカメはアリのついたカラマツやヤナギから採れるが奥日光では多くない。
Pilophorus sp. 1はヤナギにつくが個体数はずっと少ない。
大型で前胸背の形などに特徴がある。本種と思われる幼虫も得られた。
Pilophorus sp. 2は樹幹の地衣類に固有の小型種で
成虫は飛ばずに敏捷に歩き回るなど、他種には見られない生態と食性をもつ。
その他、トウヒなど針葉樹の調査をかなり行っているが
北海道産のヒゲブトヒョウタンカスミカメはまだ得られていない。
広葉樹からも他の種類が得られる可能性は低い。
491Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 22:03:25 ID:???
「山間部」

冷涼な北部の山地帯にはホソヒョウタン、マツヒョウタン
オオクロヒョウタン、ヒョウタン、sp.1、sp.2が知られている。
ホソヒョウタンはヨモギやハンノキ、ヤナギなど様々な樹木から得られるが
野外では近似のヒョウタンカスミカメとの区別がやや難しい。
ヒョウタンカスミカメもヨモギなどに多く見られる。
オオクロヒョウタンはクサアリのついた枝にしか見られず局地的。
カラマツ、ヤナギからの採集例がある。
アカマツにはマツヒョウタンがつく。河川敷の小さな木にも発生する。
sp.1はヤナギにつく種だが、稀。
sp.2は地衣に見られ、今後生息地が増えると考えられる。
492Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 22:08:50 ID:???
南部の、比較的温暖な山地山間部にはホソヒョウタン、ツヤヒョウタン、
マツヒョウタン、オオクロヒョウタン、ヒョウタン、クロヒョウタンが見られる。
北部との違いは、コナラにツヤヒョウタンが、
草原やブッシュにより暖かい地域を好むクロヒョウタンが生息すること。
サクラなどに代表される樹幹のコケからは、sp.2は得られていない。
ホソヒョウタンは多くなく、むしろまれとなる。
マツヒョウタンの生息数は、条件の合うアカマツであれば多いが
どの木にもいるわけではなく、採集はあまり簡単ではない。
493Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 22:14:36 ID:???
「平野部」

ホソヒョウタン、ツヤヒョウタン、マツヒョウタン、オオクロヒョウタン
ミツボシヒョウタン、ヒョウタン、クロヒョウタンが生息し、
草本性のクロヒョウタンを除いていずれの種も雑木林のコナラやクヌギなどにいる。
生息域の広範なヒョウタンカスミカメは河川敷のヤナギにもおり
草原ではクロヒョウタンカスミカメとともに普通な種。
灯火への飛来例として、マツヒョウタン、オオクロヒョウタン、
ミツボシヒョウタン、ヒョウタンを観察した。
平野部の特徴として、クヌギにつくミツボシヒョウタンカスミカメの存在をあげておく。
この種は里山にほぼ固有的で、山地では今のところまったく得られていない。
494Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/16(日) 22:42:53 ID:???
続きはまた明日
あしたはみかも山にでも行ってきます
495Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/17(月) 10:00:56 ID:???
雪解け待ちです
496Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/17(月) 10:07:53 ID:???
地域別の大まかな紹介が終わったので
今度は環境別に見てみよう。
ここでは「草原」「河川敷」「森林」の3つに分けてみた。

「草原」
草原といっても、堤防や空き地の広大な草原から林道や山頂に残された狭い草原まで
いろいろあるが、ヒョウタンカスミカメ類に関しては草原の質に左右される種はいない。
代表的な2種、ヒョウタンカスミカメとクロヒョウタンカスミカメが平野部を中心に普通に見られる。
とくにクロヒョウタンカスミカメは様々なブッシュから得られ、クズなどに多い。
ヒョウタンカスミカメはケアリとともに採集されることが多い。
ヒョウタンカスミカメは平野部から奥日光まで広く分布するが
より暖かい地域の分布の中心があるクロヒョウタンカスミカメは
標高が高くなると見ることはできない。
その他、繁茂したスイカズラにはホソヒョウタンカスミカメがいるが普段は少ない。

497Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/17(月) 10:15:26 ID:???
「河川敷」
河川敷も、上記の草原の範疇に含まれる場合が多く
基本的な構成種は変わらない。
ヤナギなどの高木層において、北部ではホソヒョウタンカスミカメが
南部ではヒョウタンカスミカメが主に見られる。
その他、北部のダム湖のヤナギ林ではsp.1が生息するがまれ。
上流部のヤナギに生息していたオオクロヒョウタンカスミカメはクサアリとともに得られた。

以上のことから、オープンランドに優勢なヒョウタンカスミカメ類は
・ヒョウタンカスミカメ
・クロヒョウタンカスミカメ
の二種で、草原と森林のおよそ中間に位置するヤナギ林やスイカズラのブッシュには
ホソヒョウタンカスミカメが主に進出していることが分かる。
森林性の種類がほとんどのヒョウタンカスミカメ類だが
クロヒョウタンカスミカメだけは、ほぼ草原に固有となる。
(南部山間部でアカメガシワから採れることもある)
498Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/17(月) 10:19:57 ID:???
「森林」

見られる樹種のうち、大きく針葉樹と広葉樹の二つに分かれる。
県内で針葉樹につくのはただ一種、アカマツ食のマツヒョウタンカスミカメのみ。
北部には少ないが、南部では比較的多い。

広葉樹にはどんなヒョウタンカスミカメがつくのだろうか?
「ある程度ホストが決まっている種」と「そうでない種」の二つがある。
後者はさらに、アリの生息に左右されているものが分離される。
簡単なようで実は複雑なヒョウタンカスミカメ類。
果たしてどのような生態を示しているのだろうか。
明日以降に続く。
499名無虫さん:2011/01/17(月) 17:14:39 ID:???
カメムシは食べられますか?
500Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/18(火) 00:08:28 ID:???
東南アジアでは貴重な食料
匂いさえなければ腹部の脂分含め美味しいのでは?
501Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/18(火) 00:30:35 ID:???
二次裏の書き込み欄がスレの下に来てる
赤福いれてないから便利だと思ったけどどうなのか
502Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 18:08:39 ID:???
平野部の森林はクヌギ・コナラに代表される里山環境である。
ほぼ固有な種として、クヌギにつくミツボシヒョウタンカスミカメがある。
ヒョウタンカスミカメに似るが体表の立毛がほとんどなく、触角第三節先端は
点状に赤いことで区別される。
たまにコナラから得られることもある。
秋にコナラから採れたのはただのヒョウタンカスミカメであることから
出現期は夏に限られることが分かる。
ホストも出現時期も限られることで、活動期の重複を避けているのだろう。

オオクロヒョウタンカスミカメはクサアリに依存しており
平野部の雑木林でも条件が合えば生息している。
宇都宮市ではクサアリのついたコナラから毎年よく採集される。

その他、ホソヒョウタンカスミカメ、ツヤヒョウタンカスミカメが得られたこともあるが
ほとんど採れず、本来の生息域は山間部や別の環境に求められる。
503Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 19:39:13 ID:???
山間部の森林は、南部と北部では植生が大きく異なる。
南部ではアカマツ-コナラ林の代表種、ツヤヒョウタンカスミカメがコナラ食として知られている。
栃木県ではどうしてか、平野部のコナラからは見つかっていない。
他に、オオクロヒョウタンカスミカメがコナラから採れているが
やはりクサアリを伴った採集例である。

北部ではコナラはあっても僅かで、ハンノキやクルミなどが増えてくる。
ヒョウタンカスミカメ類は唯一種、ホソヒョウタンカスミカメが
ハンノキやカエデなどから採れており、平野部と含め様々な環境に見出されている。
一方、広葉樹の樹幹のコケ・地衣に着目すると、小型の不明種が得られる。
奥日光地域でもかなりの数が採れており、今後南部を含めた広い範囲の調査が必要となる。
ただし、去年の活動で樹幹を調べ回ったが南部からは全く採れなかった。


504Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 19:44:19 ID:???
大まかにまとめると、以下のような植物から採れている。

ホソヒョウタンカスミカメ Pilophorus erraticus Linnavuori, 1961 ヤナギ・ハンノキ・スイカズラ・コナラ
ツヤヒョウタンカスミカメ Pilophorus lucidus Linnavuori, 1962 コナラ
マツヒョウタンカスミカメ Pilophorus miyamotoi Linnavuori, 1961 アカマツ
オオクロヒョウタンカスミカメ Pilophorus niger Poppius, 1914 クサアリのいるコナラ・ヤナギ・モミ類
ミツボシヒョウタンカスミカメ Pilophorus pseudoperplexus Josifov, 1987 クヌギ
ヒョウタンカスミカメ Pilophorus setulosus Horvath, 1905 ヤナギ・コナラ・クズ・ヨモギなど
クロヒョウタンカスミカメ Pilophorus typicus (Distant, 1909) クズ・アカメガシワ・ヨモギなど
Pilophorus sp. 1 大型でヤナギにつく種 ヤナギ
Pilophorus sp. 2 コケにつく小型種 ウメノキゴケ(コケでなく地衣に訂正) (サクラなどの太い幹)
505Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 19:46:25 ID:???
上は生態のほんの一部であり、かなり広い範囲の植物につくと考えられている。

これでPilophorusの解説は終わりにする。
506Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 21:26:45 ID:???
Psallus (カスミカメムシ科チビカスミカメ亜科)

栃木県内には不明種を含め以下の種が知られている
オオクロナガトビカスミカメ Psallus (Apocremnus) pullus Yasunaga et Vinokurov, 2000
ベニモントビカスミカメ Psallus (Calopsallus) roseoguttatus Yasunaga et Vinokurov, 2000
クロツヤトビカスミカメ Psallus (Hypopsallus) aterrimus Yasunaga et Vinokurov, 2000
カシワトビカスミカメ Psallus (Hypopsallus) tonnaichanus Muramoto, 1973
クリトビカスミカメ Psallus (Phylidea) castaneae Josifov, 1983
シンシュウトビカスミカメ Psallus (Phylidea) takaii Yasunaga et Vinokurov, 2000
ケブカトビカスミカメ Psallus (Pityopsallus) yasunagai Vinokurov, 1998
クヌギトビカスミカメ Psallus (Psallus) bagjonicus Josifov, 1983
ハンノキトビカスミカメ Psallus (Psallus) nigricornis Yasunaga et Vinokurov, 2000
Psallus sp. 晩春にシデから採れる種
507Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 21:40:09 ID:???
栃木県以外で記録のあるPsallus属も複数の亜属で構成され
ほとんどが北海道・本州中部の寒い地域に産し、沖縄からの記録はなく
北半球、特にユーラシアで分化が激しい群である。
いずれの種も特定の植物につき、決まった時期に出現するのは共通している。
亜属は省くがおおよそ以下の種が日本国内で記録されている。
クロナガトビカスミカメ→北海道、長野
キイロトビカスミカメ→高知・熊本(ネットでシデにつくものがキイロトビとされているが疑問)
チシマトビカスミカメ→千島
ハイマツトビカスミカメ→北海道
ニセカシワトビカスミカメ→東京
シナノキトビカスミカメ→全国、関東では群馬など
ヨーロッパトビカスミカメ→北海道
ウスモントビカスミカメ→北海道
カバノキトビカスミカメ→北海道
アカツヤトビカスミカメ→北海道
アカナガトビカスミカメ→北海道・長野

まだいくつか抜けているかもしれないがこんな感じ。
508Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 21:47:54 ID:???
栃木県内での10種の分布状況を同じく3つに分けて考えてみよう。

「奥日光」
もっとも多くのPsallusを産する。
オオクロナガトビカスミカメはシラカバに、ハンノキトビカスミカメはヤマハンノキに、
シンシュウトビカスミカメはズミに、クロツヤトビカスミカメとカシワトビカスミカメはミズナラに、
ケブカトビカスミカメはカラマツにそれぞれ見られる。
平野部の種類とは何一つ重複しないが
生息条件とホストの組み合わせが複雑化して分化を手助けした一例だろう。
もっとも早く成虫が出るのはクロツヤトビで、6月前半には成虫となる。
その後少しずれてカシワトビが出現し、同じミズナラをホストとする上で、出現時期をずらしている。
これは後に述べる平野部でのクヌギトビとクリトビの関係に似ている。
6月末にはオオクロナガトビが出始め、7月は残りの種が出てくる。
7月末までにはすべての種が姿を消す。

509Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 21:56:22 ID:???
「山間部」
北部ではヤマハンノキにハンノキトビカスミカメが見られる。
ミズナラなどからはクロツヤトビカスミカメ、カシワトビカスミカメが得られている。
気温の低い土呂部は奥日光に準じた気候であり
オオクロナガトビカスミカメ・シンシュウトビカスミカメも産する。
ベニモントビカスミカメはより暖かい地方を好み、奥日光には産しないが
土呂部をはじめとした北部の山間部から出現し、ミズナラにつくが少ない。
この種は平野部にも見られ、コナラやクヌギにつく。

南部の山間部ではもう少し種類が減り
コナラにクリトビカスミカメ、クヌギトビカスミカメ、ベニモントビカスミカメがいるが
クリトビ以外は稀。クリトビの同定が合っているかいささか疑問だが、一応本種としておく。
平野部とも共通しており、特色に乏しい。
南部山間部には、固有のPsallusがいて5月にシデから採れる。
キイロトビカスミカメとしているところもあるが、同定には慎重を要する。
510Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 22:00:01 ID:???
書けるかな?

>>507に追加してニレノキトビカスミカメというのが北海道にいて稀ではない。
日光当たりでも、ハルニレを調べているが採れない。
同じハルニレ食いのフトヒサゴカスミカメだったか、これとともに
日光にいそうな気がしているが、なかなか難しい。
511Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 22:04:15 ID:???
針葉樹のカスミカメはカナダのように徹底的に調べ上げれば
もっといろんなのが見つかると思う。
ヤツガタケトウヒ、ヒメバラモミ、イラカハリモミ、アズサバラモミ、オオシラビソ、
エゾマツやトドマツは調べられているのかな。
ネズミサシあたりになると厳しいのかな。
512Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/19(水) 22:09:42 ID:???
イラカなんたらは勘違いだけど
そんな和名の針葉樹があったような気がする
513Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 21:02:51 ID:???
「平野部」
クヌギの多い雑木林に3種のPsallusがいて、トップバッターはクヌギトビカスミカメ。
早い年では4月末には成虫になる。
その後5月になるとクリトビカスミカメが出て、5月いっぱいまで見られる。
少ないながらベニモントビカスミカメも混じる。
東京の田無から記載されたニセカシワトビカスミカメが栃木県にもいるかもしれない。
おそらくは、クリトビとしているものがニセカシワトビなのだろうか。
もちろん、クリトビとニセカシワトビが混じっている可能性も否定できない。
このあたりの同定は、とりあえず触らないでおく。
514Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 21:05:00 ID:???
352 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 21:04:43
俺の予想
2月 厳冬
3月 1984年より弱く1988年より強い寒春
4月 サクラ開花宇都宮市4/25

外れたら女装してオリオン通りに立ってやんよwwwwwwwwwww
515Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 21:13:30 ID:???
貴重なスレなのに誤爆するとはぞっとしない

Psallusは森林に見られ、草原や河川敷のようなオープンな環境には生息しない。
以上をまとめると、次のようになる。
捕食性の強いヒョウタンカスミカメ類に比べ特定の植物依存度が高いことが分かる。

オオクロナガトビカスミカメ 寒冷な山地のシラカバ
ベニモントビカスミカメ 平地〜山地山間部のコナラ、クヌギ、ミズナラ
クロツヤトビカスミカメ 山地のミズナラ
カシワトビカスミカメ 山地のミズナラ
クリトビカスミカメ 平地のクヌギ、コナラ
シンシュウトビカスミカメ 寒冷な山地のズミ
ケブカトビカスミカメ 寒冷な山地のカラマツ
クヌギトビカスミカメ 平地のクヌギ、稀に山間部のコナラ
ハンノキトビカスミカメ 寒冷な山地のヤマハンノキ
Psallus sp. 山間部のシデ
516Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 21:31:41 ID:???
Deraeocoris(カスミカメムシ科ツヤカスミカメ亜科)

日本産は特に亜属分けされていないが
幼虫の形態を見ていると、グループごとに何となく分けられそうな気もする。
今後の研究結果を待ちたい。
栃木県には以下の14種が知られている。

キマダラツヤカスミカメ Deraeocoris ainoicus Kerzhner, 1979
モンキクロカスミカメ Deraeocoris ater (Jakovlev, 1889)
ウスバツヤカスミカメDeraeocoris castaneae Josifov, 1983
カワヤナギツヤカスミカメ Deraeocoris claspericapilatus Kulik, 1965
コベニモンカスミカメ Deraeocoris elegantulus Horvath, 1905
シラヒゲウスバツヤカスミカメ Deraeocoris josifovi Kerzhner, 1988
オオウスバツヤカスミカメ Deraeocoris kerzhneri Josifov, 1983
オオモンキカスミカメ Deraeocoris olivaceus (Fabricius, 1777)
ムモンウスバツヤカスミカメ Deraeocoris pallidicornis Josifov, 1983
シロテンツヤカスミカメ Deraeocoris pulchellus (Reuter, 1906)
ズアカシロテンツヤカスミカメ Deraeocoris rubiceps Nakatani, 1996
ヤナギウスバツヤカスミカメ Deraeocoris salicis Josifov, 1983
ケヤキツヤカスミカメ Deraeocoris ulmi Josifov, 1983
クロスジツヤカスミカメ Deraeocoris yasunagai Nakatani, 1995
517Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 21:38:02 ID:???
語弊があった、日本の図鑑では亜属が設けられていなかったが
海外にも産する種で、なおかつ海外の目録・リストでは亜属が付いているものもある。
たとえばシロテンツヤカスミカメはCamptobrochis亜属になる。
518Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 21:40:22 ID:???
現在編纂中の「日本昆虫目録」でどれだけ学名が最新の趨勢を反映するのだろうか。
和名つける作業が手間なグループも多かろう。
その点カメムシは、ある程度敷衍されているので楽かもしれない。
519Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 21:53:12 ID:???
栃木県以外に産するDeraeocorisについて。
本属は旧北区・極東ロシアでも多くの種が生息するが
国内において北海道・本州中部以北産の北方系種というのは、今のところ知られていない。
チビカスミカメのPsallusとは対比的である。
逆に、西日本・琉球産の種は多い。
これはDeraeocorisが全ての地理区に産し、中国・台湾・東南アジアにも多くの種がいることと関係する。
本属だけでなく他の属においても、琉球に優勢な種が多く
Deraeocorinaeが南方起源であることが分かる。

最近近畿で記録されている不明種を含め、およそ以下のような種が県外から知られている。

セスジクロツヤカスミカメ 本州・九州・沖縄・小笠原など
キモトアカカスミカメ 沖縄(アカホシツヤカスミカメ)
サキシマウスバツヤカスミカメ 沖縄 和名は不正確
カラスツヤカスミカメ 西表(台湾のサイトで似たような種が出てくるが台湾と共通種?)
520Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/20(木) 22:38:28 ID:???
ヒイロオオモンキカスミカメが抜けていた。
この種はもともとオオモンキカスミカメとされていたものの
四国・九州の個体で、色彩と形態の違いから新種記載された。
極東ロシアでもオオモンキに酷似するが、触角に小さなこぶのあるユニークな新種が分離されるなど
ヨーロッパから日本にかけて、この群の分化が見てとれる。
521Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/21(金) 19:04:16 ID:???
まどかマギカを見たり、
その前にMOVIX宇都宮で映画を見てくるので今日は来られません。
明日は茂木の松倉山に行きます。
レポートします。
522Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 00:27:30 ID:???
売りスレもまどか一色なんやなwwwwwwww

523Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 00:38:55 ID:???
Deraeocorisもそれぞれ分布域が限定され、平野部から奥日光の高標高まで垂直分布の広い種はいない。
広くても、平野部から標高800m以下の山地に限られる。
(カワヤナギツヤカスミカメ・ヤナギウスバツヤカスミカメ)
あるいは、標高500m前後から奥日光地域の1500m付近までの寒冷地優勢種。
(コベニモンカスミカメ・ムモンウスバツヤカスミカメ・シロテンツヤカスミカメ)
524Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 00:53:32 ID:???
捕食性の強いグループだが
ある程度限られた植物に見出されるものがほとんど。
ズアカシロテンツヤカスミカメはモミやコメツガのアブラムシを専門的に捕食しているようだ。
幼虫の形態からも、アブラムシに擬態しているのが良く分かる。
エノキから見出されるケヤキツヤカスミカメも幼虫は白いワックスを付けており
あたかも、同じエノキにつくアブラムシを真似ているようだ。
他の属でも、カイガラムシ食いやグンバイムシ食いに特化したものがあるが
幼虫、あるいは成虫が餌に擬態した格好をしている。
(カイガラツヤカスミカメ→幼虫がワラジカイガラムシに似る
グンバイカスミカメ→成虫がグンバイムシに似る)
Deraeocorisはホスト選択性の強い植食性昆虫の生態に合わせて
見られる植物も限られている、ということだ。


525Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 01:01:11 ID:???
もちろん、モンキクロカスミカメやオオモンキカスミカメのような
様々な植物にいる例もあるが、この場合も捕食性の生態を示すのだろうか。

およそ以下のような植物から見出されている。
キマダラツヤカスミカメ Deraeocoris ainoicus Kerzhner, 1979 ヤマハンノキ、ミヤマハンノキなど
モンキクロカスミカメ Deraeocoris ater (Jakovlev, 1889) アザミなど草原的環境
ウスバツヤカスミカメDeraeocoris castaneae Josifov, 1983 クヌギ、まれにコナラ
カワヤナギツヤカスミカメ Deraeocoris claspericapilatus Kulik, 1965 河川敷など水辺のヤナギ
コベニモンカスミカメ Deraeocoris elegantulus Horvath, 1905 クルミやハンノキ、ドロノキなど様々
シラヒゲウスバツヤカスミカメ Deraeocoris josifovi Kerzhner, 1988 カシワ(文献)
オオウスバツヤカスミカメ Deraeocoris kerzhneri Josifov, 1983 ナラ類
オオモンキカスミカメ Deraeocoris olivaceus (Fabricius, 1777) ズミ、ヤナギ、カラマツなど
ムモンウスバツヤカスミカメ Deraeocoris pallidicornis Josifov, 1983 ミズナラなど
シロテンツヤカスミカメ Deraeocoris pulchellus (Reuter, 1906) ヨモギなど草原的環境
ズアカシロテンツヤカスミカメ Deraeocoris rubiceps Nakatani, 1996 モミ、コメツガ
ヤナギウスバツヤカスミカメ Deraeocoris salicis Josifov, 1983 水辺のヤナギ
ケヤキツヤカスミカメ Deraeocoris ulmi Josifov, 1983 エノキ
クロスジツヤカスミカメ Deraeocoris yasunagai Nakatani, 1995 シデ、ヤマハンノキ
526Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 01:05:33 ID:???
何度も気にかけ、そしてたびたび書いているが
このスレを含めたカメムシについての記述は
カメムシたちの目から見ればごくわずかな切片であり
本当に少ない観察例をもとに、独断で書き込んでいるものです。

決して鵜呑みにしないでください。

栃木県という狭い範囲の、これまた狭い1人間の観察例など点ですらないです。
527Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 01:07:20 ID:???
明日の探索でも何かしらの見聞があるでしょう。
それをお知らせするのがせめてもの貢献になればと思います。
最近は新しい産地を開拓しても失敗に終わることばかりですが
それでも意味があると思い、活動するのです。
528Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 18:17:28 ID:???
松倉山は道が狭すぎてNGでした
鎌倉山でキモンナガカメムシ見てきました
古い死骸もあり、なかなかの良生息地でした。
529名無虫さん:2011/01/22(土) 20:49:19 ID:???
>Aelia
まだいたのか
昔からお前のことが嫌いだったよ
なんでここに戻ってきた?さっさと首吊って死ねよ
昔からの住民の総意だよ>お前がウザイ
530Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 21:37:08 ID:???
>>529
なんか避難所のスレのほうでも
ふたばの虫板にコロギスが食われてるところはったのが
俺の仕業にされてるみたいで凹むな
最強厨じゃあるまいし・・
まあそんなこと言わず付き合って下さいよw

「奥日光」
キマダラツヤカスミカメ、コベニモンカスミカメ
オオモンキカスミカメ、ムモンウスバツヤカスミカメ、シロテンツヤカスミカメ
ズアカシロテンツヤカスミカメの6種が見られる。
ヤマハンノキ類にはキマダラツヤカスミカメが専門的に見られ
時折コベニモンカスミカメが混じる。
コベニモンカスミカメは様々な木から得られるが多数いることはない。
オオモンキカスミカメは個体数ともに多く、もっとも早くから孵化するツヤカスミカメである。
成虫越冬と卵越冬のDeraeocorisがいるが、これについてはまたあとで紹介する。
ムモンウスバツヤカスミカメはミズナラに多いが下草などから得られることも多い。
シロテンツヤカスミカメは雑草間にいて、ヨモギから採れることが多い。
ズアカシロテンツヤカスミカメはもっともホスト選択性の進んだ種で
コメツガから得られるが、モミやその近縁種にもつく。
幼虫は灰色をしており、同時に得られるオオアブラムシによく似ている。

531Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 22:10:13 ID:???
「山地・山間部」
※北部
キマダラツヤカスミカメ、ズアカシロテンツヤカスミカメが栗山村の土呂部にいるが
奥日光とほぼ同等の寒さのため
標高900mでも、寒冷地のカスミカメが見られる。(Psallusの項参照)

それ以外は広域、または局地的な分布を示す。
モンキクロカスミカメはなぜか奥日光周辺では採れないが
栗山・藤原地域には数多く、草原にいる。
カワヤナギツヤカスミカメはダム湖のヤナギにいるが
これも奥日光まで標高が上がると見られなくなる。
コベニモンカスミカメはクルミなどにいる。
オオウスバツヤカスミカメと思われる種がハルニレなどから採れているが
シラヒゲウスバツヤの可能性もある。9月に採れた。
オオモンキカスミカメはヤナギなどから得られる。
ヤナギウスバツヤカスミカメはヤナギにつくDeraeocorisの中でもっとも分布が限られ
県内では日光市栗山と栃木市渡良瀬遊水地、足利市の3か所から得られている。
クロスジツヤカスミカメも局地的で少なく、北部では龍王峡のヤマハンノキから採れた。

以上の観察例はすべて日光市内のものであり、北部の自然度の高い地域が
もっとも多くのDeraeocorisを産している。


532名無虫さん:2011/01/22(土) 22:29:35 ID:???
私新参者だから知らないんですケド、アエリアさんって何やらかしたんですか?
あちこちで嫌われてるよーですけど
533Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 22:34:17 ID:???
あかあしさんをいじめたり
コンサルさんに怒られたりしました
534名無虫さん:2011/01/22(土) 22:57:57 ID:???
ふーん
知るかっ!
535Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 23:21:06 ID:???
俺を敵視してる人が120%くらいだからな
だから俺も心を開かないんだ
みんな敵、みんな俺を嫌う、みんな俺を頃したいんだろう
536Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 23:22:10 ID:???
なんかテレビ見てたら
他の人は気付かないのに
俺の字幕だけ恐ろしい文字列が並んでて
それはそのうち、おれの脳の中枢に入って
シネ、シネ、と連呼して今もそれが響いてる感じ
537Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/22(土) 23:23:06 ID:???
悲しいのに笑って泣けるのは
漫画だけだと思っていたけど
僕はそれを通り越してしまった感じ、無。無だよ毎日が。
538名無虫さん:2011/01/23(日) 01:34:29 ID:???
ひとえに徳が足りない。それだけさ。道の上は運に左右されるが徳はその運すら支配する。
539Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 19:57:02 ID:???
※南部
北部に比べ種類はずっと少ない。
南方系の種も分布しない。
僅かに2種が知られ、
コナラからウスバツヤカスミカメが採れる。
ウスバツヤカスミカメグループ中、平野部のクヌギ、コナラ、山間部のコナラに限って見られ
北部からは今のところ採集されていない。
他は北部との共通種で、クロスジツヤカスミカメがシデから採れている。
稀で生態はよく分かっていない。


540Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 20:11:46 ID:???
「平野部」
ウスバツヤカスミカメが雑木林のクヌギに見られる。
9月まで残る個体もあるが成虫では越冬しない。
同じ雑木林のエノキにはケヤキツヤカスミカメがいる。
ケヤキ、とついているがケヤキから採ったことはない。
この種は成虫で越冬し、エノキの樹幹についたコケの下から
多数の成虫が採れたこともある。
河川敷のヤナギにはカワヤナギツヤカスミカメが見られ
この種も成虫で越冬する。

541Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 21:14:11 ID:???
○成虫越冬を確認したDeraeocoris○
カワヤナギツヤカスミカメ
コベニモンカスミカメ
ケヤキツヤカスミカメ

○幼虫が5月に孵化し、成虫越冬ではないDeraeocoris○
モンキクロカスミカメ
オオモンキカスミカメ

○幼虫が6月以降に孵化するが、成虫越冬ではないと思われるDeraeocoris○
ウスバツヤカスミカメ
ムモンウスバツヤカスミカメ
シロテンツヤカスミカメ
ズアカシロテンツヤカスミカメ

○生態不明○
シラヒゲウスバツヤカスミカメ
オオウスバツヤカスミカメ
クロスジツヤカスミカメ

542Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 21:18:38 ID:???
ツヤカスミカメ亜科全体を見ても、成虫越冬の種はそれほど多くないが
他の亜科はほとんど卵越冬の中、成虫越冬の占める割合は大きい。
以下参考までに書きだしておく。

栃木県産ツヤカスミカメ亜科の越冬形態
 Deraeocorinae ツヤカスミカメ亜科
 Deraeocorini
マツノヒゲボソカスミカメ Alloeotomus simplus (Uhler, 1896) 成虫越冬、アカマツ樹皮下
カザリツヤカスミカメ Apoderaeocoris decolatus Nakatani, Yasunaga et Takai, 2000 卵越冬
ケブカアカツヤカスミカメ Cimicicapsus koreanus (Linnavuori, 1963) 成虫越冬?4月に採れた例
カイガラツヤカスミカメ Cimidaeorus hasegawai Nakatani, Yasunaga et Takai, 2000 幼虫越冬(例外的)
543Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 21:21:24 ID:???
キマダラツヤカスミカメ Deraeocoris ainoicus Kerzhner, 1979 卵越冬?文献では10月の成虫
モンキクロカスミカメ Deraeocoris ater (Jakovlev, 1889) 卵越冬
ウスバツヤカスミカメDeraeocoris castaneae Josifov, 1983 卵越冬
カワヤナギツヤカスミカメ Deraeocoris claspericapilatus Kulik, 1965 成虫越冬
コベニモンカスミカメ Deraeocoris elegantulus Horvath, 1905 成虫越冬
シラヒゲウスバツヤカスミカメ Deraeocoris josifovi Kerzhner, 1988 不明
オオウスバツヤカスミカメ Deraeocoris kerzhneri Josifov, 1983 不明
オオモンキカスミカメ Deraeocoris olivaceus (Fabricius, 1777) 卵越冬
ムモンウスバツヤカスミカメ Deraeocoris pallidicornis Josifov, 1983 卵越冬?
シロテンツヤカスミカメ Deraeocoris pulchellus (Reuter, 1906) 卵越冬?
ズアカシロテンツヤカスミカメ Deraeocoris rubiceps Nakatani, 1996 卵越冬
ヤナギウスバツヤカスミカメ Deraeocoris salicis Josifov, 1983 卵越冬
ケヤキツヤカスミカメ Deraeocoris ulmi Josifov, 1983
クロスジツヤカスミカメ Deraeocoris yasunagai Nakatani, 1995
544Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 21:23:11 ID:???
 Hyaliodini
グンバイカスミカメ Stethoconus japonicus Schmacher, 1917 卵越冬
 Termatophylini
ヒコサンテングカスミカメ Termatophylum hikosanum Miyamoto, 1965 成虫越冬
545名無虫さん:2011/01/24(月) 21:23:32 ID:???
ぼくのおにんにんも幼虫のまま越25しました
546Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 21:25:37 ID:???
ケヤキツヤカスミカメ Deraeocoris ulmi Josifov, 1983 成虫越冬
クロスジツヤカスミカメ Deraeocoris yasunagai Nakatani, 1995 不明

抜けていた。

成虫越冬を行うツヤカスミカメ類はほとんどが樹皮下、あるいは落ち葉、枯れ葉の中となる。
ホスト植物から移動しないが、芽吹きとともに産卵するためだろう。
547Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/24(月) 21:26:44 ID:???
春には大きくなって飛び出せよ
俺のは万年越冬隊・・ww
548Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/25(火) 21:52:37 ID:???
Adelphocoris属(カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科)
比較的大型種からなり、北半球に分化の中心がある。
広域分布で、大陸との共通種も多いが
日本固有のウスモンカスミカメや、北海道に固有のムモンナガカスミカメのように例外もある。
栃木県に産するのは以下の8種。

ウスモンカスミカメ Adelphocoris demissus Horvath, 1905
ウススジカスミカメ Adelphocoris lineolatus (Goeze, 1778)
ウスアカカスミカメ Adelphocoris piceosetosus Kulik, 1965
ウスイロヨツモンカスミカメ Adelphocoris quadripunctatus (Fabricius, 1794)
キエリフタモンカスミカメ Adelphocoris reicheli (Fieber, 1836)
ナカグロカスミカメ Adelphocoris suturalis (Jakovlev, 1882)
ブチヒゲクロカスミカメ Adelphocoris triannulatus (Stal, 1858)
フタモンカスミカメ Adelphocoris variabilis (Uhler, 1896)

県外からは、北海道産のムモンナガカスミカメ
全国的だが局地的でクサフジにつくキアシクロカスミカメ
大陸的な分布を示し西日本に分布の中心のあるヨツモンカスミカメ
が記録されている。
549Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/25(火) 21:55:10 ID:???
草原性の種がほとんどで、他のカスミカメのように
樹上性のものは少ないが、ナカグロカスミカメはヤナギから採れることがある。
はたして、草原のものと同じなのか気にかかる。
また、ハギの花にはウスアカカスミカメが良く見られる。
550Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/25(火) 21:59:38 ID:???
「奥日光」
フタモンカスミカメがヨモギなどに多い。
他の種はみられない。

「山地・山間部」
※北部
土呂部の草原にはキエリフタモンカスミカメがいてハギから採れる。
比較的良好な草原を好むようだ。
その他ハギにはウスアカカスミカメが多い。
上記2種は県内では気温の低い北部に限られる。
道沿いの植物からはブチヒゲクロカスミカメが良く得られ
キクの花などにはフタモンカスミカメも見つかる。
ナカグロカスミカメは河川敷のヤナギから採れることがある。
ウススジカスミカメは県内では稀で、日光の霧降で
ノコギリソウから採れたことがある。
551Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/25(火) 22:02:37 ID:???
※南部
北部に比べ少なくなる。
ハギからウスモンカスミカメが採れるが局地的。
平地との共通種であるナカグロカスミカメ、ブチヒゲクロカスミカメが時折得られる程度。

「平野部」
河川敷などの草原が生息場所となり、
上記のナカグロカスミカメ、ブチヒゲクロカスミカメの2種が普通に見られる。
ナカグロカスミカメは5月初めに孵化し、遅れてブチヒゲクロカスミカメが出る。
552Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/25(火) 22:04:56 ID:???
8種すべてが卵越冬となり、成虫では冬を越さない。
生息場所として森林は除外され、
河川敷、空き地などの草原、または山地の草原のような
日当たりのよい環境を好む種が多い。
553Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/25(火) 22:06:17 ID:???
あまり興味のないグループのため駆け足で終わってしまったが
これらのカスミカメは全国的に見ても普通なので
そこそこ知られていると思う。

次回からはまとめられるだろうか、Apolygus属になります。
554Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 10:09:47 ID:???
Apolygus(カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科)

もともとLygocorisの亜属とされていたが独立した属となった。
日本とその近隣、中国・極東ロシアに分化の中心があり
国内では北海道から沖縄まで多数の種類が見られる。
栃木県産は以下の16種からなり、いくつか学名の分からないものも含む。

クロモンコアオカスミカメ Apolygus atrosignatus T. Yasunaga et M. Yasunaga, 2000
シオジツヤマルカスミカメ Apolygus fraxinicola (Kerzhner, 1988)
ヒゲナガクロバカスミカメ Apolygus furvus (Kerzhner, 1972)
フタモンアカカスミカメ Apolygus hilaris (Horvath, 1905)
コアオカスミカメ Apolygus lucorum (Meyer-Dur, 1843)
コアカソカスミカメ Apolygus pallens (Yasunaga, 1991)
ウスイロツヤマルカスミカメ Apolygus pulchellus (Reuter, 1906)
モモアカハギカスミカメ Apolygus roseofemoralis (Yasunaga, 1992)
ツマグロアオカスミカメ Apolygus spinolae (Meyer-Dur, 1841)
ニセフタモンアカカスミカメ Apolygus subhilaris (Yasunaga, 1992)
ツマグロハギカスミカメ Apolygus subpulchellus (Kerzhner, 1988)
ヤナギツヤマルカスミカメ Apolygus takaii T. Yasunaga et M. Yasunaga, 2000
ツヤコアオカスミカメ Apolygus watarii T. Yasunaga et M. Yasunaga, 2000
Apolygus sp. 1 キハダにつく黒い種
Apolygus sp. 2 フジにつく緑色の強い種
Apolygus sp. 3 イヌエンジュにつく大型種
555Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 15:26:50 ID:???
カメムシ図鑑2巻によれば、系統を無視して色彩でのグループ分けがされていた。
緑系は草原で得られる機会が多く、ある程度は理にかなっていると思う。

○草原で得られる機会の多い緑色の種
クロモンコアオカスミカメ
コアオカスミカメ
ツマグロアオカスミカメ
ツヤコアオカスミカメ

○背面が黒く、斑紋のない種
ヒゲナガクロバカスミカメ
キハダにつく種

○地色は淡褐色〜赤褐色で楔状部直前の革質部に多少とも暗色斑、帯をもつ種
シオジツヤマルカスミカメ
フタモンアカカスミカメ
コアカソカスミカメ
ウスイロツヤマルカスミカメ
モモアカハギカスミカメ
ニセフタモンアカカスミカメ
フジにつく種
イヌエンジュにつく種

○それ以外の色彩パターン
ヤナギツヤマルカスミカメ
556Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 15:55:29 ID:???
県外から記録のある種も、上記のパターンでこのように分かれている。
ちなみに図鑑以後、クロバカスミカメは新属に移転された。
交尾器の特徴に加え、成虫越冬するなど異質だった。

○草原にいる緑色の種
クロスジコアオカスミカメ 北海道 センダイハギに固有
ニセコアオカスミカメ 北海道・本州
リュウキュウコアオカスミカメ 八重山

○背面の黒い種
カラスカスミカメ 九州脊梁山地

○地色が淡褐色で特徴的な黒い筋の入る種(九州から琉球)
エジマクロスジカスミカメ 男女群島
リュウキュウクロスジカスミカメ 琉球
フタモンクロスジカスミカメ 琉球

○それ以外の色彩パターン
ベニツヤマルカスミカメ 八重山
アカヒメツヤマルカスミカメ 琉球
キマダラツヤマルカスミカメ 本州・四国
ナカグロツヤマルカスミカメ 本州・四国 エンジュ類につくが栃木では未採集


557Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 15:59:12 ID:???
追加
○背面の黒い種
ズアカツヤマルカスミカメ 西日本
558Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 16:15:45 ID:???
県内のApolygusのうち、ハギにつくものは同定が怪しい。
・ツマグロハギカスミカメ
・モモアカハギカスミカメ
・ウスイロツヤマルカスミカメ

とりあえず色彩が明らかに異なるものについて、上記の和名を当てただけであり
次にあげるフタモンアカカスミカメ類同様、今後検討してゆきたい。

559Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 16:17:44 ID:???
フタモンアカカスミカメ類の2種、ニセフタモンアカと普通のフタモンアカ。
触角第二節が全体黒いのを「ニセ」、根元が薄い色のを「フタモンアカ」と同定した場合
山地・山間部のハギから採れるものはすべて「ニセ」
北部の山間部でヤナギにいるものが「フタモンアカ」となってしまった。
フタモンアカはハギにはつかないのか?
このあたりも、外見だけの同定は限界があることを示している。
560Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 16:18:46 ID:???
もちろんこれは、自己研究による躓きであり
国内での分類混乱では決してない。

ただ、これらの怪しい種も、ある程度出現時期や地域、植物が限られているので
分離だけは楽である。
561Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 16:22:24 ID:???
その地域と、植物、さらに色彩の組み合わせにより
栃木県産Apolygusは大体以下のように区別できるのだが
今夜はカメムシ屋さんと会う予定なので、続きはまたあとで。
カメムシ図鑑の進捗状況も聞いてきますw
562Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 22:55:28 ID:???
帰宅しました。
いろいろな情報があり、ありすぎて、整理するのが大変です。
ただ一つ言えることは、良い機会なので図鑑が出たら
ひとつひとつ、訂正個所をここで紹介することにします。
それと、南西諸島の素晴らしさを再認識しました。
563Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/26(水) 22:56:58 ID:???
手元の栃木リスト→新図鑑にならった訂正

それと、種の入れ違いで覚えていたものも訂正する必要が出てきました。
この辺も含めて、紹介できたらと思います。

564Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/27(木) 00:00:29 ID:???
北海道のグンバイムシ、どうしたことか記憶になかったので読んでみた
するといろいろ知らなかったことが書かれている
Physatocheila veteris、知らなかった。
札幌から書かれて以来ずっと記録がなかったもので
網走から追加が採れただけ。ネットでも全くヒットしない。
もの凄く変わってる種。
565Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/27(木) 00:23:58 ID:???
h ttp://www.aemnp.eu/PDF/48_2/Kondorossi.pdf#search='Neoentisberus esakii'
日本だけでなく中国とベトナムからも採れてるのかesakii
566名無虫さん:2011/01/27(木) 21:48:04 ID:???
左の目も・・
567名無虫さん:2011/01/27(木) 23:19:36 ID:???
後志からもヒラシママルグンバイ採れてるのか。以外と広いんだな。
・・・北日本にもいたりしないかな。
568Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/28(金) 07:42:48 ID:???
364 名前:名無しSUN[sage] 投稿日:2011/01/28(金) 04:24:15 ID:RH7dx9vU
4時現在
新潟県 入広瀬 356cm
山形県 肘折 306cm
青森県 酸ケ湯 297cm
新潟県 十日町 281cm
新潟県 津南 274cm
山形県 大井沢 271cm
新潟県 小出 260cm
鳥取県 大山 248cm
福島県 只見 243cm
新潟県 関山 228cm
新潟県 安塚 214cm
新潟県 湯沢 214cm
山形県 小国 206cm
岐阜県 白川 199cm
福井県 九頭竜 188cm
兵庫県 兎和野高原 188cm
山形県 尾花沢 177cm
広島県 八幡 173cm
山形県 金山 172cm
石川県 白山吉野 170cm

569Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/28(金) 07:43:37 ID:???
今年はさんが湯の積雪トップじゃないのか
570Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/28(金) 07:44:42 ID:???
栃木だと土呂部が44cmと、トップだから
その寒さが分かる。コブシの花が5月に咲くくらいだからな
571名無虫さん:2011/01/29(土) 07:39:32 ID:???
       ,.
.._      /
  \ __,!
    〕-`ー;、
  」`;{ヾ ̄.} l'_
  _/~| \l }=、
   <ヽ/ `i/  \._
    _) `"
572Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/29(土) 18:18:25 ID:???
俺にもAAつくる才能があればいろいろ出来るんだが・・

573Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/29(土) 20:22:50 ID:???
>>561続き
◆緑色の種

○ヨモギにつく
クロモンコアオカスミカメ
コアオカスミカメ
ツマグロアオカスミカメ
○タデにつく
ツヤコアオカスミカメ
574Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/29(土) 20:24:04 ID:???
◆黒く斑紋のない種

○ノリウツギやガクアジサイにつく
ヒゲナガクロバカスミカメ
○キハダにつく
Apolygus sp. 1
575Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/29(土) 20:27:37 ID:???
◆褐色系で翅に多少とも暗色斑を持つ種

○ヤチダモにつく
シオジツヤマルカスミカメ
○ヤナギにつく
フタモンアカカスミカメ
○ハギにつく
ウスイロツヤマルカスミカメ
モモアカハギカスミカメ
ツマグロハギカスミカメ
ニセフタモンアカカスミカメ
○アカメガシワにつく
ウスイロツヤマルカスミカメ
○フジにつく
Apolygus sp. 2
○イヌエンジュにつく
Apolygus sp. 3
○コアカソにつく
コアカソカスミカメ
576Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/29(土) 20:28:18 ID:???
◆それ以外の色彩パターン

○アカメヤナギにつく
ヤナギツヤマルカスミカメ

577Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/30(日) 18:43:37 ID:???
警察に捕まってしまいました
しばらく来れません
578名無虫さん:2011/01/30(日) 20:53:05 ID:???
何をしたか存じませんがお早いお帰りを…
579名無虫さん:2011/01/30(日) 22:17:49 ID:???
まーた嘘か。あえりあはうそばっかりだな!
580Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/30(日) 22:46:56 ID:???
601 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 22:24:33
日本優勝したらフルチンで出勤してマンコ連呼してやるよwwwwwwww
581Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/31(月) 22:19:07 ID:???
五話で青が死ぬと思うと、続きを書く気になれない・・
582Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/01/31(月) 22:35:10 ID:???
というか毎日そんなに遅くならないけど
どうしても仕事が続くとその日の夜はテンションが上がらなくて
休みの日くらいしかここで書き込みする気になれないんだ

そんなこと言うと、ちゃんと週五で働いてる人たちに申し訳ないけれど
サービス業というのはデスクワークと違った忙しさがあるのです
貴賎をとやかく言うのはダメだけど、ぶっちゃけると・・やや底辺だからな
583名無虫さん:2011/01/31(月) 23:53:52 ID:???
>>569
ネタだと思うけどシャレのわからん奴が通りますよ

酸ヶ湯=すかゆ な
584名無虫さん:2011/02/01(火) 01:49:08 ID:???
カメムシで飯食えないの?
585Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/01(火) 20:50:16 ID:???
俺の知ってるカメムシ屋さんは
分類研究で生計立ててる人はいなくて
大抵、博物館の研究員として勤める傍ら、論文書いてる。
研究に対してのフェローシップも、カメムシではなかなか下りない?
その辺詳しくないので分からないけど。

素人以上アマチュア未満の僕にとっては、仕事しながら趣味としてカメムシをやるのが
性に合ってるのかな。
586Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/01(火) 20:51:09 ID:???
枚方
出石

このあたりもついついひらかた、いずしと読んでしまうけど正解は
まいかた、でいしな。
587名無虫さん:2011/02/01(火) 21:39:30 ID:???
しゅっせきやで
588Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/02(水) 18:19:41 ID:???
Apolygusの栃木県内における生息状況

「奥日光」

日野ZMという古いトラックがあって
それをえちゃで描くか、今このスレを進めるか迷っている
どうすればいいのだろう・・アニメも見たい
589名無虫さん:2011/02/02(水) 19:05:11 ID:???
トラック頼む
590Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/02(水) 20:26:42 ID:???
java scpritがおかしくなって描けなくなった
591Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/02(水) 21:15:18 ID:???
592Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/02(水) 21:19:47 ID:???
「奥日光」

草原のヨモギにはクロモンコアオカスミカメが多く
時折コアオカスミカメが混じる。
クロモンコアオは寒冷地に生息する種で県内では標高1000m以上から出現する。
ヨモギを中心とした雑草に見られ、灌木や花から得られることはない。
灌木に生息する種はいずれもホストが限られている。
キハダには全身が黒く、脚の赤い種が得られている。幼虫は黄緑色。
以前はこの種をシオジツヤマルカスミカメだと思っていたが
それは植物の誤同定がもとで、キハダをヤチダモとしたのが間違いだった。
このいきさつについては後でお話しする。
593Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/02(水) 21:43:42 ID:???
キハダはミカン科の植物で、アゲハの仲間がつくことで知られている。
ツマグロハギカスミカメはミカン科を食害することがあり
なおかつ寒冷地のものは強く黒化する。
このことからすれば、キハダにつく種はツマグロハギカスミカメの可能性もあるが
奥日光ではハギ類から得られないこと、
この種の最低標高(大笹1000m)とそれほど離れていない
麓の小倉山(600m)のハギから採れるツマグロハギとの間に
大きな体色の違いがあることは、標高の違いだけで説明するのは難しいことなどから
キハダにつくものは別種として扱うことにする。
594Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/02(水) 21:47:47 ID:???
奥日光ではその他、ハギの花からニセフタモンアカカスミカメが
イヌエンジュからは一見ヤナギから採れる型のフタモンアカカスミカメに似るがずっと大型の別種が
そして、ヤチダモには真のシオジツヤマルカスミカメが見られる。

近縁のLygocorisと異なり寒冷地には比較的少ないApolygus。
これは本属がより温暖な東アジア(日本の関東以西〜中国)に分化の中心があることに由来すると思われる。
595Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:16:39 ID:???
「山地・山間部」
※北部

北部の標高の高いところではヨモギにクロモンコアオカスミカメが見られる。
その他、ツマグロアオカスミカメが混じるが、この種はヤナギからも採れる。
コアオカスミカメも時折混じる。
河川敷のタデにはツヤコアオカスミカメがおり
奥日光の欄では抜けてしまったが、西ノ湖湖岸のタデ群落で
幼虫らしきものが採れたので、寒冷地でもタデがあれば生息可能。
もともと北海道から書かれたものなので、日光にいても不思議ではない。
596Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:25:49 ID:???
コアカソには、コアカソカスミカメがつく。
比較的大型で地色が明るい。

ヤナギにはフタモンアカカスミカメがいるが、8月下旬ごろに多い。
ここから採れるタイプは翅の黒化が著しく地色が薄緑で、腿節は赤みが強い。
触角第二節は基半が薄い色なので、フタモンアカとしている。

キハダには奥日光の欄で紹介した黒い種がつく。

ハギの花からはツマグロハギカスミカメ、ニセフタモンアカカスミカメ
モモアカハギカスミカメが採れる。

晩春に河川敷のフジにつくツヤマルカスミカメもいる。
全体が薄い緑色で、もっともはやい出現となる。
この種の学名もまだ分からない。
他種の変異の可能性もありそうだが出現時期とホストの違いから別種としておく。
モモアカとした種は暫定的なものだが色彩は他種とまったく異なる。

ノリウツギやガクアジサイからはヒゲナガクロバカスミカメが得られる。
キハダの種に似るが頭部が薄い色で、背面に白い毛が見られることで異なる。

597Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:28:17 ID:???
北部地域の山地・山間部に最も多くの種を見出したが
それぞれ見られる時期と標高、ホストは限られているので
同一の場所で多数の種が得られることはない。
それでも県内16種のうち12種が見られることは注目に値する。
今後の課題は、同定をしっかりしておくこと。
かもしれない、だろう、でまとめることは自然に対する冒涜に等しい。
598Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:36:17 ID:???
そもそもばまつの掲示板に書かれていることですから
冒涜よりも惨いことかもしれません。
たまたま検索してヒットしてしまっても、あまりあてにはしないようにw

※南部
北部に比べ、山間部におけるApolygusの数は大きく減る。
ハギの花にニセフタモンアカカスミカメが最も多く見られ
秋にはウスイロツヤマルカスミカメが残る。
この種はアカメガシワの花にも生息し、
平野部でも遊水地のタブの花に見出される。
県内のApolygusのうち、唯一西日本に分布の中心のある種。

その他ハギの花には少数ながらモモアカハギカスミカメ、
ツマグロハギカスミカメが見つかるが、西部に限られる。
これは日光地域から侵入したものだろうか。
平野部で分断された東部にはまったくいない。
599Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:43:06 ID:???
その他林道の脇に残ったブッシュにコアオカスミカメがいる。

コアカソやその近縁種は多数日陰に生息しているが
コアカソカスミカメ自体はまれで、僅かに西部で採れたのみ。
近縁属のクロバカスミカメに押されぎみなのだろうか?
クロバはどこにでもいる。

南部では僅かに4種を数えるのみ。
温暖性指標として、ウスイロツヤマルカスミカメをあげておく。
この種の県内の北限は今のところ鹿沼市大越路峠。
もう少し行けば日光市となるが、このあたりが県内における暖地性カメムシの北限のようで
ほかにも、ネムトビトビカスミカメ、マツムラグンバイ
ヤスマツチビナガカメムシが採れており興味深い。
600Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:44:16 ID:???
×生息
○生育

コアカソ、ヤブマオ、イラクサ、コミヤマミズ、このあたりの同定がさらっとできたらかっこいいんだがな・・
601Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:48:16 ID:???
コミヤマミズは地表を埋め尽くして密生してるけど
これにつくカメムシはいないな。
コミヤマミズオドリハマキというのがいるが・・

全く違うけどネコノメソウ類につくクチナガハバチ2種が
県南にもいそうな気がしてならない。
馬頭と日光にいるんだから足利あたりにいてもよさそう。
602Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 08:52:27 ID:???
また出かけてくるか・・
1/3の大ヒットからヒットが出ないな。
クリスタルキング状態wwwwwwwwww

富士の高嶺に降る雪も
京都先斗町に降る雪も
雪に変わりはないじゃなし
溶けて流れりゃ皆同じ
603Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:00:59 ID:???
明日にします
604Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:38:00 ID:???
投稿規制が惨いので当分別スレで書いたものをコピペします。
605Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:39:00 ID:???
ヒゲブトハネカクシのAhn博士はアメリカの人なのか韓国の人なのか
606Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:40:42 ID:???
カメムシの韓国の博士といえばLeeくらいしか思い出せない
日本産でもいろいろいるが
ヨモギヒョウタンカスミカメはもっとも古いのではないか。
あとはベニイチゴホソカスミカメとかトゲケシヒラタカメムシとか。
607Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:41:54 ID:???
おお、活況呈する他スレのおかげで書き込みがふつーにできる・・
608Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:42:35 ID:???
Apolygus続き

「平野部」

宇都宮でフジにつく種が採れているが、この地域は平野部から山地への移行帯である。

純粋に平野部の種としてあげられるのは
樹木性のウスイロツヤマルカスミカメ、ヤナギツヤマルカスミカメ
草原性のコアオカスミカメ、ツヤコアオカスミカメの4種のみ。

ウスイロは、県内の平野部では渡良瀬遊水地だけで記録があり
植栽のタブが開花するころに個体数が多い。
もともとは暖地性の種。
遊水地には他にもヨツボシカスミカメのような暖地性種の北限があり
平野部においては貴重な産地である。
ヤナギツヤマルカスミカメは遊水地と栃木市から記録があり
水辺のアカメヤナギに限って発生する。
平野部だけの記録だが個体数は非常に多い。
出現期は短く5月末から6月初めごろになる。幼虫は葉の展開する4月末に孵化する。

コアオカスミカメは平野部で最も普通の種で灯火にもよく飛来する。
自然化では草原におり、雑草間に多く一部は11月くらいまで残る。
ツヤコアオカスミカメはタデに特化した種で生息地での個体数は多い。
休耕田や水辺のタデに生息する。
609Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:43:22 ID:???
生息域は草原と森林の二つに分かれ
草原では緑色系の種が
森林ではそれ以外のグループが生息する。
傾向として、自然度の高い山林に多くの種がいるが
標高が上がりすぎると途端に少なくなる。
逆に標高が低く山林が発達しない場合も、種類が少なくなる。
このことは本属がある程度温暖な森林で分化してきたことを示唆する。
日本では本州以南に多くの種が生息し
国外では中国での分化が激しい。
610Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:44:04 ID:???
Lygocoris(カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科)

緑色の長卵型で比較的大型の種が多い。
正確な同定は交尾器に頼るところが大きいが
採集時の植物情報があればある程度絞ることができる。
それでも花から得られるものには、複数の種が混じっている場合が多いので
外見だけでの同定は極力避けるべきであろう。
栃木県からは少なくとも22種を確認しており
同定の根拠は色合い、大きさ、採れた植物を組み合わせているが正式ではなく
去年インセクト誌上に発表した栃木県新記録のカスミカメ92種のなかには
Lygocorisは含めなかった。
611Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 12:44:55 ID:???
栃木県産暫定Lygocoris属リスト

ムモンミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) idoneus (Linnavuori, 1963)
ツヤミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinoides (Linnavuori, 1961)
ナガミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinus (Linnaeus, 1761)
グミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) elaegni Yasunaga, 1999
エサキミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) esakii Yasunaga, 1991
キミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) flavoviridis Yasunaga, 1991
ヤマグワミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) hakusanensis Yasunaga, 1991
フタモンウスキカスミカメ Lygocoris (Neolygus) honshuensis (Linnavuori, 1961)
ハナアカミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) ichitai Yasunaga, 1991
クルミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) juglandis Kerzhner, 1988
モンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) lobatus (Linnavuori, 1963)
ヒゲナガミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) longiusculus Kulik, 1965
ミカドミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) majusculus Yasunaga, 1999
コガタミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) makiharai Yasunaga, 1992
チャモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nemoralis Kulik, 1965
ムナグロミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nipponicus Yasunaga, 1991
ホソヒメミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) pteleinus Kerzhner, 1988
ベニミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) roseus Yasunaga, 1991
コモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) tiliicola Kulik, 1965
Lygocoris (Neolygus) sp. 1 オオバアサガラにつく黒い種
Lygocoris (Neolygus) sp. 2 ヒメウスミドリカスミカメの可能性がある
Lygocoris (Neolygus) sp. 3 ヤマアジサイなどから採れる白っぽい種
612Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 14:13:37 ID:???
過去の記録もほとんど怪しく、一度リセットしなおすことも重要である。
栃木県産の正式な本属の記録はいくつかあるが
種類は非常に少ない。
なお、コガタミドリカスミカメは本県からの標本で記載された。

Apolygus以上に、採れた植物の情報がないと同定のしづらい群だが
いくつかの種は、緑以外の色彩だったり、斑紋に特徴があるために分かりやすい。
また、Lygocoris亜属のものは外部形態にも差が出るので同定は比較的容易。

県外からも多くの種が記載されている。
カメムシ図鑑以後もいくつか新種が記載された。
以下簡単に書き込んでおく。
613Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 14:14:33 ID:???
マルモンミドリカスミカメ 北海道
ヤナギミドリカスミカメ 北海道
ツガルミドリカスミカメ 北日本
クロミドリカスミカメ 北海道から九州
ミナミミドリカスミカメ 九州
ニセウスミドリカスミカメ 本州
カエデミドリカスミカメ 本州
マルミドリカスミカメ 九州
ニセミカドミドリカスミカメ 北海道、四国
キシュウミドリカスミカメ 本州
イチモンジミドリカスミカメ 北海道
ヘリグロミドリカスミカメ 本州・四国
カワサワミドリカスミカメ 四国 (図鑑以後)
クロナガミドリカスミカメ 四国 (図鑑以後)
614Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 14:15:14 ID:???
栃木県から記録される可能性のある種としては

ツガルミドリカスミカメ(ツルアジサイなど白い花系)
クロミドリカスミカメ(ベニミドリの黒型だと思って混同しているかもしれない)
ニセウスミドリカスミカメ(尾瀬から記載された、神奈川の記録もあり)
ニセミカドミドリカスミカメ(北海道と四国のみというのはおかしい)
ヘリグロミドリカスミカメ(ツガにつく、鷲子山には県内で珍しくツガ林あり)
などだろうか。

最近は韓国のカスミカメが急速に解明されていて
ヘリグロミドリカスミカメが韓国新記録になっていた。
あっちの研究者は少なく、さらにアマチュアとなればさらに厳しいのではないか。
大陸と陸続きの韓国なので、調べればいろんなのが出そう。
ハマキガのBae博士並みの研究が出ることを期待したい。
615Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 14:15:55 ID:???
では、薄氷を踏むような感じだが
植物による区分けをしてみようと思う。

1461 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 12:37:18
まずは、思い切って同定の怪しいもの、
なおかつ採れる植物が広範すぎてカオス状態の
いわばゴミ箱的なものを取り除くとしよう。

同定の怪しいものは、一般に模様がなく緑色
もしくは、翅の黒い斑紋が薄かったり濃かったり
同時に採れた個体のなかで差が大きすぎるもの。
616Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 14:16:36 ID:???
「同定の怪しい、またはいろんな植物から採れる種」

キミドリカスミカメ シナノキ食いだがシナノキからは複数種採れる、本種の範疇が曖昧
フタモンウスキカスミカメ 基本的な斑紋型がなく、出現期も長い。いろんな植物にいる
モンミドリカスミカメ ドロノキとヤナギ、ハンノキから採れる型がある。種の範疇が曖昧
ムナグロミドリカスミカメ ムナグロ、といっても斑紋に差が大きい。他種との区別もやや曖昧
ホソヒメミドリカスミカメ 小さくて無紋、細いものはすべてこれに同定してしまっている
コモンミドリカスミカメ ハギから採れる種はすべてこれにしている。正しいの?すでに種小名からして・・・w
ヒメウスミドリカスミカメ? 模様がなく、晩夏に出る黄緑色の種をこれにしている。怪しい
617Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 14:17:29 ID:???
残りは12種になった。
これである程度はホストと色彩による区分けが可能になった。

まず基亜属の3種を解説しよう。
ムモンミドリカスミカメとナガミドリカスミカメは光沢のない緑色で互いに似るが
触角末節と頭部の幅との比で区別できる。
県内ではムモンミドリを実際に検したのは矢板市の1例のみ。
あとはナガミドリばかりで、こちらは日光市街地から奥日光にかけて広く見られる。
残りのツヤミドリは日陰の下草を好み、全体的に光沢が強い。
こちらも日光市では標高の関係なく見ることができる。
いずれも県南には産しない。

Lygocoris自体、県南でも僅かにコモンミドリカスミカメが
東西の山間部にいるだけで、他の種はいない。
例外として西部のフモトミズナラ(今はモンゴリナラと言わないらしい)から
フタモンウスキカスミカメ?が羽化しているが
概してLygocorisの分布は希薄。
日光市にはすべての種が分布するので
この属の解説は基本的に同市での観察例に基づく。
618Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 14:18:27 ID:???
◆アキグミ
グミミドリカスミカメ 
◆クワ
ヤマグワミドリカスミカメ 
◆マタタビ
ハナアカミドリカスミカメ
◆クルミ
クルミミドリカスミカメ
◆ドロノキ・ヤナギ
モンミドリカスミカメ
◆ヤマハンノキ・ミヤマハンノキ
ヒゲナガミドリカスミカメ
チャモンミドリカスミカメ
◆ウコギ科
ミカドミドリカスミカメ
◆アオダモ類
ベニミドリカスミカメ
◆オオバアサガラ
sp. 1
◆ツルアジサイ(白、装飾花多数)
sp. 3
※ヤマアジサイは誤り。紫の、森の中にあるやつがヤマアジサイだった
◆カエデ
エサキミドリカスミカメ

カエデから採れる背面が茶色っぽいエサキミドリ以外に
斑紋の発達しない種なども採れるが除外する。
619Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 16:57:36 ID:???
Lisのツチカメカタログ見てたら
マダラツチはTritomegasでなんか記載されていなくて
そもそもCanthophorusで書かれたものが今はミツボシツチなどと同じAdomerusになってたので訂正する。

それとMicroporus nigrit"a"に語尾訂正

620Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 16:59:44 ID:???
ラテン語の知識がないので属と種名の男性詞と女性詞、中性詞形が良く分からない
621名無虫さん:2011/02/03(木) 17:00:08 ID:???
Micropenis
622Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 17:01:00 ID:???
失礼な、ウリは5cmニダ
チョッパリはs@:wwwppw
623Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:03:33 ID:???
各種の同定ポイントは、言葉では説明できないので
カメムシ図鑑を買ってください。
この類は標本にすると色あせるので、標本写真での解説は無理です。

生息地別の解説は、平野部は生息ゼロなので割愛。
山地・山間部は南部はコモンミドリカスミカメのみ。
例外として南西部にフタモンウスキカスミカメ?要再同定。
北部では種類が増えるので、次から本解説。

1469 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 17:15:06
山地・山間部
※北部
河川敷などのアキグミにはグミミドリカスミカメが多数生息する。
日光市街地での観察では成虫は5月半ばごろから孵化し
6月半ば以降に成虫が出る。盛夏にはいなくなる。
全体的に白っぽい種で翅の黒斑の大きさは変異が大きい。
時折クルミミドリカスミカメと見分けづらいものも出る。
クルミの仲間にはクルミミドリカスミカメがつく。
本種も白っぽいが、フタホシ型という全く異なった色彩のものもある。
この型は奥日光湯元で採れただけで、標高の低い日光市街地では未見。
ヤマグワのある程度大きな木にはヤマグワミドリカスミカメがつく。
全体的にくすんだ緑色をしている。やや局地的でなおかつ山奥でないと見られない。
624Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:04:18 ID:???
ヤマハンノキにはチャモンミドリカスミカメがつく。
体は細く翅の斑紋が茶色いことで同定できる。
標高が上がるとヒゲナガミドリカスミカメが混じる。
オオバアサガラには、背面が黒く腹部の淡い特異な種が見られる。
図鑑には載っておらず正体は良く分からない。
この木だけにつく。垂直分布は広く500-1200m。

同定の怪しい種として
フタモンウスキカスミカメがあるが標高が低いと少ない。
ホソヒメミドリカスミカメは道沿いのブッシュにいた。
コモンミドリカスミカメはハギの花に見つかる。

Lygocoris基亜属のうち観察例の多いナガミドリはたまに採れるが
まとまって採れることはない。
ツヤミドリは森林の暗い下草から得られ、まとまった数がいる。
625Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:04:58 ID:???
北部山間部では少なくとも10種が見られる。
まだ調査不足なのでこれからも奥日光との共通種が見つかることと思う。
文献記録はまったく触れなかったが
那須御用邸ではハナアカミドリカスミカメが得られている。
この種はあまり目にしない。たまたま開花時期に合わないからだろうか。

1472 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 17:31:44
「奥日光」
ムモンミドリカスミカメを除く21種すべてが見られる。
ただし、この「奥日光」という項目は日光市の国道120号で入れる範囲のうち、いろは坂以上の
標高1200-1500mの地域をくくっただけで
極めてチート性の高い、恣意的なものである。
ただ、地域区分で解説するのには便利なので
やや抵抗はあるものの、今後も使わせていただく。
626Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:05:40 ID:???
アキグミにはグミミドリカスミカメがつく。
日光市街地とは一カ月ほどの差があり7月後半に成虫が出る。
マタタビにつくハナアカミドリカスミカメは
特徴的な薄い緑地に赤みを帯びた斑紋をもつ。
クルミにつくクルミミドリカスミカメは奥日光ではフタホシ型が採れている。
ドロノキにはモンミドリカスミカメが多数つく。
この種はヤナギやハンノキからも得られる。
ヤマハンノキ、ミヤマハンノキにはチャモンミドリカスミカメ、ヒゲナガミドリカスミカメがいる。
ヒゲナガミドリはより細く触角も長い。湯元のミヤマハンノキではモンミドリとともに得られる。
ウコギ類にはミカドミドリカスミカメがつく。コシアブラなどで得られる。
アオダモ類にはベニミドリカスミカメがつく。
この種は例外的に赤く背面の黒斑は変異が大きい。
本種が多数発生しアオダモの頂芽を食害するので萎れてしまう。
オオバアサガラには黒い種がつく。
これも日光市街地とは一カ月遅れで出てくる。
この木自体は奥日光では少なく、いろは坂の終点だけで採れている。
627Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:06:21 ID:???
カエデからよく採れるのはエサキミドリカスミカメ。
背面の茶色い斑紋が広く目立つ。
ツルアジサイからはいろいろな種が得られるが
そのなかでも地色の白っぽくなった種は花に擬態しているのだろうか。
リョウブの白い花からも似たような白い種が採れている。
このことから、一応別種として分けておく。
白いといってもシロバフトカスミカメのように真っ白ではなく
背面の黒斑はついている。

同定の怪しい群としては
キミドリカスミカメがシナノキから得られているが西ノ湖では何種か混じっているらしい。
フタモンウスキカスミカメとしているものはミズナラやツルアジサイなどで採れている。
ムナグロミドリカスミカメもツルアジサイより。
ホソヒメミドリカスミカメもいろいろな木にいる。
ヒメウスミドリカスミカメとしているものは、晩夏に得られることがある。

原亜属のうちナガミドリカスミカメは雑草間にいる。
木にはあまり登らず、ササやぶやハリブキ、キク群落で見つかった。
ツヤミドリカスミカメもそうで、湯滝の歩道わきの暗い下草にいた。
原亜属が地表近い生活にある程度絞られているのが面白い。
628Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:47:48 ID:???
何種か抜けたりしたが
この複雑な群をすべて説明することは不可能なので
大体こんな感じです、というのを書き出してみた。
それぞれがある程度決まった木につくことがお分かりいただけたと思う。
そのなかで複数の木にまたがって現れるもの、斑紋の差が大きく
時に他種とオーバーラップしてしまうものが出てくる。

ミドリカスミカメについてはおしまい。
最後に種名の後ろに、主に見られる植物を付しておく。

1476 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 17:55:34
菖蒲が浜でアオグロモモブトハムシを採った日、
その数時間前にクロサワツヤケシコメツキやミドリカスミカメを採った花があった。
その花というのは樹幹に巻き付いた蔓から出た小さな花でヤドリギだと思っていたが
今調べたらツルマサキだった。
この花をスイープしたなら、あとでスイープネットにアオグロモモブトハムシがついていたこともが合点がいく。
・・・これは調べる価値が出てきましたね。
629Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:48:29 ID:???
ムモンミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) idoneus (Linnavuori, 1963) 雑草間
ツヤミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinoides (Linnavuori, 1961) 林床の雑草間
ナガミドリカスミカメ Lygocoris (Lygocoris) pabulinus (Linnaeus, 1761) 雑草間など
グミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) elaegni Yasunaga, 1999 アキグミ
エサキミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) esakii Yasunaga, 1991 カエデ類
キミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) flavoviridis Yasunaga, 1991 シナノキ
ヤマグワミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) hakusanensis Yasunaga, 1991 クワ
フタモンウスキカスミカメ Lygocoris (Neolygus) honshuensis (Linnavuori, 1961) アジサイ類、ナラ類など
ハナアカミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) ichitai Yasunaga, 1991 マタタビ 
クルミミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) juglandis Kerzhner, 1988 オニグルミ、サワグルミなど
モンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) lobatus (Linnavuori, 1963) ハンノキ類、ヤナギ類
ヒゲナガミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) longiusculus Kulik, 1965 ハンノキ類
ミカドミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) majusculus Yasunaga, 1999 ウコギ類
コガタミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) makiharai Yasunaga, 1992 不明
チャモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nemoralis Kulik, 1965 ハンノキ類
ムナグロミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) nipponicus Yasunaga, 1991 アジサイ類
ホソヒメミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) pteleinus Kerzhner, 1988 様々な植物
ベニミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) roseus Yasunaga, 1991 アオダモ類
コモンミドリカスミカメ Lygocoris (Neolygus) tiliicola Kulik, 1965 ハギの花など
Lygocoris (Neolygus) sp. 1 オオバアサガラにつく黒い種
Lygocoris (Neolygus) sp. 2 ヒメウスミドリカスミカメの可能性がある 灌木上
Lygocoris (Neolygus) sp. 3 ツルアジサイなどから採れる白っぽい種
630Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 18:49:10 ID:???
Phytocoris(カスミカメムシ科カスミカメムシ亜科)

この類の日本産レビジョンは出ていない。
日本産の関係する種のうち、もっとも最近記載されたものでも
Kerzhnerによる1977年の2種があるのみ。
そのうちクロオオマダラカスミカメについては日本の富士山がタイプシリーズに含まれているが
九大目録では抜けてしまっている。
カメムシ図鑑で和名を与えられる以前に日本からはすでに記載されていたのである。
オオマダラカスミカメの和名の基となったohataensisのタイプ画像がamnhのライブラリで見られるが
これを見た限りでは、カメムシ図鑑でohataensisとされているものが果たしてそうなのか疑問になる。
Linnavuoriが1963年に青森の大畑から記載した。
(現在Linnavuoriは中東やアフリカを中心にカメムシの研究をされており
一部はpdfで見ることができる。素晴らしい!!)
631Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 19:39:26 ID:???
手足、触角、体の細い華奢な大型種からなり
日本での分類研究は遅れている。
新種・未記録種が多く県内でも少なくとも10種が知られているが
うち6種の学名は分からない。

県外に生息する他種のうち学名のあるものは
わずか1種、ハネナガオオマダラカスミカメで北海道に産する。
南日本にも生息し、沖縄にもいる。
台湾にももちろんいて、それらの一部は台湾のサイトで紹介されている。
世界ではほとんどすべての動物地理区におり、最大級の属である。
632Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 21:42:18 ID:???
エイラの国ではカモドキサシガメいるの?
633Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 21:44:34 ID:???
トビマダラカスミカメ Phytocoris nowickyi Fieber, 1870
オオマダラカスミカメ Phytocoris ohataensis Linnavuori, 1963
ウスモンオオマダラカスミカメ Phytocoris pallidicornis Kerzhner, 1977
クロオオマダラカスミカメ Phytocoris scotinus Kerzhner, 1977
Phytocoris sp. 1 針葉樹につく黒い小型種
Phytocoris sp. 2 モミなどにつく緑色で脚が暗赤色の種
Phytocoris sp. 3 触角第二節中央に白色環のある黒い大型種
Phytocoris sp. 4 全体が橙色の種
Phytocoris sp. 5 カツラにつく白い大型種
Phytocoris sp. 6 サワラから採れた白っぽい種、scotinusの可能性もある
634Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 21:49:31 ID:???
ミドリカスミカメの例と同じで平野部から本属の記録はない。
山地・山間部でも1〜2種が見られるだけで
奥日光には10種すべてが産することも似ている。

針葉樹につく種と広葉樹につく種に分かれ
北米でも多くの種がマツなどにつく。
県内でも針葉樹につくものが6種と、全体の半分以上を占める。
面白いのはあれだけあるアカマツにはなにもつかず、スギに寄生することだ。

生息域として山地・山間部の南北では
黒い小型種が共通して見られ、南部ではスギから、北部ではモミなどから得られている。
北部ではもう一種、モミから緑色の小型種が採れている。
635Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 21:52:49 ID:???
「奥日光」

草原のブッシュにはトビマダラカスミカメが見られる。
この種は北部の山地でも河川敷のヤナギから得られ
もっともオープンな環境を好む種といえる。
メスは翅が短く飛べない。
それ以外は森林性で決まった植物につく。
オオマダラカスミカメは採集例が少ないが
最近北部の山間部で樹幹のコケから採集された。
昼間はこうして樹幹にじっとしており
ウスモンオオマダラカスミカメも同様にして、ハンノキの幹にいるのを観察したことがある。
636Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 21:54:14 ID:???
北部山間部では訂正すると5種が見られた。

トビマダラ、オオマダラ、ウスモンオオマダラ、sp.1 sp.2

637Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 22:02:18 ID:???
モミやコメツガにはクロオオマダラカスミカメ、sp.1、sp.2がつく。
特に前者の個体数は多く、秋まで成虫が残る。
サワラからは別の白っぽい種も採れたがこれはクロオオマダラのテネラルの可能性もある。
これを総合すると針葉樹には4種のオオマダラカスミカメがいることになる。
6種は間違い。

ウスモンオオマダラカスミカメは広葉樹、とくにハンノキ類を好む。
個体数も最も多く、色彩変異も大きい。
残りはどれも学名の分からない種。
sp.3はもっとも早く幼虫が孵化し、五月末に幼虫が出て六月後半に成虫が見られる。
何を食べているのかは不明だが、ミズナラ林にいるのでミズナラ食いか?
針葉樹からは得られていない。
sp.4は東北各地からも投稿、またはネット記事での紹介があるが
これのホストも不明。本県では1頭採れたのみ。
sp.5はカツラにつく種で全体が真っ白、幼虫も真っ白。
これまで2か所で得られたが実際はもっと広くいるはず。
638Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 22:07:46 ID:???
カツラにつく虫は限られていて
カメムシでは他にElasmostethus hasegawaiがそう。
奥日光ではおなじみのベニモンツノカメである。
その他ヒメヨコバイがよく付いており葉が白く点々になる。
カスミカメでカツラにつくのは知る限りでは本種しかいない。

オオマダラカスミカメの世界での分化をみていると
県内でももう少し、ホストごとに特化した未知の種がいてもおかしくはなさそう。
そのためにも効率的な灯火採集が求められている。
夜行性のオオマダラカスミカメ類はよく飛来する。

あまりとらえどころのない記事だがオオマダラカスミカメはおしまい。
次からはマギカまどかのさやかちゃんの今後について考えます。
639Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 22:09:47 ID:???
あれあれタイトル間違えたかな。
まどかマギカだった。
俺のにわかオバカが露呈されてしまいましたね。

明日は岩船山に行くかもしれません。
くもじいの番組で素晴らしい栃木県が紹介されていました。
ほとんど知ってる場所でワロタwwwwwwwwwwww

おやすみなさいませ。
640Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 23:00:29 ID:???
おはよう。

とんでもないニュースが入りました。

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/E20100204002.htm
641Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 23:01:39 ID:???
石川はほかにも、怪しいマルカメとか
日本唯一のオオクロツヤミズギワカメムシが採れたり、
大陸の影響が対馬よりは少ないものの、あるようですね。
642Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/03(木) 23:02:27 ID:???
シタベニハゴロモがフェモラータオオモモブトハムシのようにならなければいいが・・
643Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 18:25:24 ID:???
日記はミクシーに書いたのでおしまい。
あー疲れた・・
644Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 18:34:38 ID:???
マルグンバイ類の腹部こんな感じ、大体1.2mmくらいか
h ttp://nagamochi.info/src/up53847.png
645Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 19:57:28 ID:???
Empicoris(サシガメ科カモドキサシガメ亜科)

全体に暗色斑を散りばめた弱弱しいカモドキサシガメで
日本からは最近の研究により12種がしられている。
全世界に分布するが未記載種も多く、本県でも2種の不明種がいる。
和名だが、今後出る新しい図鑑でかなりの変更があり
ここで従来の和名を使用するのはあとあと混乱しそうだが
変遷を知らせる観点では有用と思い、従来の和名を用いる。
また、和名のない種も今回はそのまま学名で表す。
646Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 19:59:25 ID:???
栃木県産Empicoris属のリスト

オオカモドキサシガメ Empicoris brachystigma (Blackburn, 1914)
Empicoris egregius Ishikawa, 2008
Empicoris maeharai Ishikawa, 2008
ヒメマダラカモドキサシガメ Empicoris minutus Usinger, 1946
Empicoris spectabilis Ishikawa, 2008
Empicoris suminoi Ishikawa, 2008
コブカモドキサシガメ Empicoris ussuriensis Kanyukova, 1982
Empicoris sp. 1 前腿節の太い山地性の種
Empicoris sp. 2 前腿節細く、棘が長い種
647Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 20:06:14 ID:???
Tijdschrift voor entomologieのサイトで
最近の研究がpdfで見られる。
http://www.nev.nl/tve/

そのなかの検索表を和訳してみた。
648Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 20:06:57 ID:???
1. 前胸背後葉の側隆起条は後葉の長さの半分より短い・・・2
-. 前胸背後葉の側隆起条は後葉全体にわたる・・・・・・・・・・4
2. 体は褐色。口吻第二・三節は全体淡色・・・・・・・E. toshinobui
-. 体は黒っぽい。口吻第二・三節に暗色斑がある・・・・・・・・3
3. 頭部後葉は前葉とほぼ同じ高さ。後腿節の末端部の黒斑は
続く白色部の1.5倍またはそれ以上の長さとなる・・・・・・・・・・・・・E. rubromaculatus
-. 頭部後葉は前葉よりわずかに背面に膨らむ。後腿節末端部の黒斑は
続く白色部と等しい幅かより短い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・E. minutus
4. 前腿節は太く、最大幅×8より短い。前腿節腹面に三本の著しく長い棘をもつ・・5
-. 前腿節は細長く、最大幅×10より長い。前腿節腹面に長い棘を欠く・・・・・・・・・・6
649Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 20:07:38 ID:???
5. 頭部後葉は前眼域の後方にコブを持たない。
前腿節は最大幅×6.8・・・・・・・・・・・・・・・・・magnispineus
-. 頭部後葉は前眼域の後方で丸いコブを有する。
前腿節は最大幅×7.7・・・・・・・・・・・・・・・・・suminoi
6. 前胸背後葉は後方正中部にコブを欠く・・・・7
-. 前胸背後葉は後方正中部にコブをもつ・・・・8
7. 頭部後葉は前眼域の後方に小さなコブをもつ。
後腿節末端部の黒斑は大きく、続く先端の白色部分は非常に狭い・・tesselatoides
-. 頭部後葉にコブはない。後腿節末端部の黒斑≒先端の白色部分・・egregius
8. 半翅鞘の縁紋はdistal cellの先端に届くかわずかに越える・・・・・・・9
-. 半翅鞘の縁紋はdistal cellの先端を大きく越える・・・・・・・・・・・・・・・10
650Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 20:08:19 ID:???
9. 眼は小さく、背面からみた場合前眼域よりも狭い。
側面からみた場合、後眼域の0.6倍の長さ・・・・・・・・・・・・・brachystigma
-. 眼は大きく前眼域と等しいかより幅広い。
側面から見て後眼域の1.0〜1.3倍の長さ・・・・・・・・・・・・・・spectabilis
10. 前胸背後葉は後方正中部に大きなコブがある。
前腿節腹面の棘列は数本のやや長い棘とたくさんの小さな棘からなる・・ussuriensis
-. 前胸背後葉のコブは小さい。前腿節の棘列は小さい棘のみで構成される・・・・11
11. 眼は前眼域の0.8〜1.0倍の幅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・maeharai
-. 眼は前眼域の1.2〜1.5倍の幅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・okinawanus
651Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 20:12:14 ID:???
栃木県リストにない種は次の通り

Empicoris toshinobui 小笠原
Empicoris rubromaculatus 西日本
Empicoris magnispineus 八重山
Empicoris tesselatoides 小笠原・琉球
Empicoris okinawanus 琉球

まだ琉球にはいろんなのが眠ってそう。
西日本もまだまだ調査が足りない。
栃木県でさえ9種いるのだから琉球は倍いないと・・・
652Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 20:58:31 ID:???
生態に関する情報は少ない。
県外でこれらの種がどのような生態を送っているかも分からない。
ただ、ネット情報では県内・県外どちらも大差はなさそう。

面白い採集例として、蚊を集めるドライアイストラップに多数のEmpicorisが入るということ。
アメリカのフロリダでも同様の採集方法でEmpicorisの新記録種が採れており
ファウナ調査の点では有用と考えられる。
蚊に似た風貌で生態も似る??この辺のメカニズムは良く分からない。


653Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 22:52:58 ID:???
さて、栃木県産9種は以下のように二つの環境に大分される。
両方の環境に見出されることも稀にあるが
これまでの観察で得られた知見を基に書きだしてみよう。

「枯れ葉つき枯れ枝、植物の枯れた部分に生息する種」
オオカモドキサシガメ キヅタ
Empicoris maeharai ススキ、ササ、クヌギ、その他の植物、稀に落ち葉層
ヒメマダラカモドキサシガメ ススキ、クズ、ヌルデ、クヌギ、イヌツゲ、シラカシ、スギ、その他いろいろ
Empicoris spectabilis ススキ、ササ、シデ、ツツジ、キヅタ、シダ、アオキなど

「樹幹(主に生木のある程度太いもの)」
Empicoris egregius アカマツ、ヒノキ、ミズキ、クヌギ、サクラなど
Empicoris suminoi シュロ、タブ、ウメ、クヌギ、サクラ、フジなど
コブカモドキサシガメ モミ、ヤナギ、ケヤキ、シデ、エゴノキ、サクラなど
Empicoris sp. 1 モミ、ウワミズザクラ
Empicoris sp. 2 カシ類
654Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 22:53:46 ID:???
こころちゃん、シュロですよ
655名無虫さん:2011/02/04(金) 22:55:35 ID:???
マエハラさんとかスミノさんが見つけたからそんな名前なの?
656Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 22:58:39 ID:???
そうです。
次こそはホロタイプになるように・・
657Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 22:59:38 ID:???
女性だと語尾がeになります。
オオクマハナゾウムシ Anthonomus okumae
658Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 23:00:30 ID:???
まりほりェ
かんなぎェ

売り豚の云うことも間違いではなかった
659名無虫さん:2011/02/04(金) 23:01:13 ID:???
アエリアェ
660Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 23:02:12 ID:???
明日からはまた忙しい仕事です
このスレがこんなに伸びたのは久々です。
そして、予想通りもう少しで1000です。

次スレは春に向かうので
去年途中までメモしていたカスミカメの孵化歳時記とか
いろいろ、またネタを考えます。
661名無虫さん:2011/02/04(金) 23:03:16 ID:???
あえりあの手はカメムシのにおい
662Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/04(金) 23:07:06 ID:???
アナルほじるからそうでもないよ
663Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/05(土) 22:01:31 ID:???
やべー、ツイッター久々にいじったんだが面白すぎる
絵が貼れないのか残念だが

今日はセールで燃え尽きたのでまた明日きます
664Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/05(土) 22:04:42 ID:???
農大の小屋でトコジラミまだ採れるのか
野生のトコジラミも見てみたい
665Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/05(土) 22:23:35 ID:???
ヴィクトリカたんくんかくんかしたいお・・
666Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 20:50:36 ID:???
天竺に旅立つことになりました
万時解決す
667Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 21:11:28 ID:???
アブラチャンの木って栃木にもあるのかな
668Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 21:21:29 ID:???
スレが脱線しすぎて皆さんあきれたでしょうがすみません。
あんまり真面目な話を淡々と続けるのもつまらないかと思い
今までも何度も、脱線してしまうのです。

>>653続き

オオカモドキサシガメとsp.2の観察例は1地点しかなく、現在環境は荒廃してしまった。
少なくとも県内では再現性の低い稀種に属するが
全国的な分布データ及び私信をもとにしたところ
暖地性の少ない種で、かつ本県が北限と考えられる。
分布辺縁にあたり、少ない理由も納得がいく。
オオカモドキサシガメは佐賀から書かれた。
Ploiaria hirayamaiとして小田原や東京から書かれた種も本種のシノニムである。
レビジョンで示された実検個体の少なさからも、全国的に稀少なものといえよう。
sp.2はまだ確信がないが西日本某所の古い標本があるという。


669Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 21:29:16 ID:???
普段気にかけない樹幹表面は実はカモドキサシガメの宝庫であることは
たびたび他のスレやかめむしBBSで触れてきた。
そして県内でのプロジェクトも去年から本格的に始動した。
今年も多くの知見で分布図が塗り替えられるだろう。
まだまだ未知の部分が多くカスミカメムシのようにはいかないが
予報的なものであることをお断りして、次から地域ごとの解説に移る。

670Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 21:52:30 ID:???
その前にカモドキサシガメの絵を描いてみました
http://nagamochi.info/src/up54363.png

本当はネットで検索すれば山ほどとは言いませんが
いろいろ画像が出てきます
まあこれも余興ということで・・
671Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 21:54:50 ID:???
残念ながら僕は文系だったので
昆虫学は学んでません。
ですから生殖節の仕組みもしらなくて
こんなにしょぼい感じであり得ない生え方のパラメアになってしまいました。
672Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 21:57:41 ID:???
Wygodzinskyのレビジョンをダウンロードして読んでみましたが
形態図がとても分かりやすく引きこまれました。
カモドキサシはサシガメの中で一番好きな類ですが
一部を除いて栃木では少なかったり、沖縄と比べると属も半分以下ですね。
北海道に比べたらまだましな方ですが・・
(セスジアシナガとEmpicorisが数種?のみ)
673Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 22:00:38 ID:???
ずっとウィゴディンスキーだと思ってたら
ワイゴディンスキーが正しいらしい

月刊むしで朝比奈先生が少し書かれていたが
ブユをやったり五ヶ国語を操ったり、珍種の名ハンターだったり凄い人だったらしい。
どちらもお亡くなりになられましたが・・
674Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 23:00:57 ID:???
青森からイトアメンボの新記録種が出たのか
ユーラシアとの共通種なら北海道にもいそうなものだが
675Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/06(日) 23:01:38 ID:???
キタヒメアメンボ栃木にいないかな
福島にはいるのに
676Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/08(火) 20:03:25 ID:???
けいおんが再開するらしいな
677Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/08(火) 23:39:52 ID:???
明日は休みなうえに雪が降り虫捕りは絶望的
明後日も、その後も雪のようです。
スレが進みます。
本気出してお絵かきは、しないかもしれないしするかもしれない。
678Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 00:00:05 ID:???
全農教をフォローしてみたがカメムシ図鑑の字はいつ出るのかwwwwww
679Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 09:36:18 ID:???
>>669続き

「奥日光」
コブカモドキサシガメおよびEmpicoris maeharaiの2種が知られている。
前者は極東ロシアから書かれた種で、奥日光にいても不思議ではなかったが
これまでの記録はなかった。個体数は少なく、モミの倒木から一頭採れたのみ。
過去に何度かダケカンバの樹幹からおそらく本種と思われる幼虫は採れていた。
後者は主にササの枯れた部分に生息しており、湯元や涸沼のような寒い地域まで進出している。
おそらく日本で最も垂直分布の広い、環境に適応したEmpicorisと思われるが
他県での記録はほとんどなく、生態の知見は他の種類同様乏しい。

大陸系の共通種は日本からはコブカモドキしか知られておらず
北海道や北日本に他の種がいてよさそうだが記録はない。
もしかすると奥日光で、そのような新しい発見があるかもしれない。

680Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 09:46:44 ID:???
「山地山間部」
※北部
ヒメマダラカモドキサシガメがシラカシなどの枯れ枝に
Empicoris egregiusがアカマツやヒノキの樹幹に
Empicoris maeharaiがササの枯れた部位に
コブカモドキサシガメがヤナギなどの樹幹に
そしてもっとも特異な種としてEmpicoris sp. 1がモミなどの樹幹にそれぞれ生息している。

ヒメマダラカモドキサシガメは県北では少なく直接観察できた北限としては
南部との境目に位置する塩谷町での例。
姉妹種のマダラカモドキサシガメとともに、西日本・南日本に分布の中心がある。
(ヒメマダラカモドキは関東にも広くいて栃木県でも平野部と周辺山間部に多い)

Empicoris egregiusは県北では幼虫しか確認していない。
ヒノキやアカマツの樹皮下から越冬中の個体が得られている。
この種は平野部、南部でもヒノキ樹皮下からよく幼虫が得られ
成虫は逆に見られる機会が少ない。
羽化する5月頃は他の虫採りに忙しく山林のヒノキ樹皮を見る発想がないからかもしれない。
681Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 09:57:24 ID:???
Empicoris maeharaiは北部の山間部まできても、まだ少ない。
奥日光同様にササやぶを好む傾向がある。

コブカモドキサシガメも同様に少なく、最近那須塩原の蛇尾川で
ヤナギの樹幹で羽化している個体を見つけた。

Empicoris sp. 1はおそらくEmpicoris suminoiに近いもので
より大型で、前腿節の幅も広い。小楯板の棘の色も異なる。
腿節の太いグループは、以前検索表で示したように2種の存在が知られているが
本種はすくなくとも3番目になるようだ。
日光市の1地点だけから知られているが
最近別の場所で幼虫が連続して採れており、本種の可能性がある。
その採れる場所というのがまたユニークなのだが、次でお話しする。
682Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 10:02:56 ID:???
なおsp.の後の番号は私のリストの中で便宜的につけているもので
国内での分類学名とは全く関係ない。(公式ではない)
図鑑にも載らないので、できれば番号はつけるべきではなかった。

その採れる場所とはササやぶの林床に積もったササやスギの枯れた堆積で
ササからはTridemulaという別のカモドキサシの未記載種が
スギ本体からはEmpicoris egregiusの幼虫が
そして地表につもった枯れ葉・枯れ枝からはsp. 1と考えられる幼虫がそれぞれ得られている。
683Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 10:05:10 ID:???
51 :Aelia ◆mYl7EDbJMI :03/12/18 20:28 ID:???
7月 8日・日光でカモドキサシガメの類を採る。でかい。
   長雨と寒さで虫が採れない。
   20日・粟野でオオメノミカメムシ?逃がす。また思い出した。くそー。
   24日・石橋のクヌギで見慣れないヒョウタンカスミカメを採る。
8月 6日・日光でいろいろ採る。ミドリカスミカメに染まった。
   18日・石橋でカザリツヤカスミカメを採る。
   23日・日光でクロヒサゴカスミカメを採る。
   30日・益子でメダカダルマハナカメムシを採るも逃がす。

余談として、上の書き込みの7/8の項目で書かれている奴は
Empicoris maeharaiのパラタイプになったやつで
その他石橋町、国分寺町と益子町で採ったものも含まれている。
ここからEmpicoris熱が始まった。
684Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 10:22:15 ID:???
※南部
もっとも多くのEmpicorisを産する地域。
オオカモドキサシガメはキヅタから3頭から得られた。
Empicoris maeharaiは様々な枯れ葉、枯れ枝から採れる。
ヒメマダラカモドキサシガメは同時に得られる量も多く、最普通種。
Empicoris spectabilisは枯れ枝に生息する大型種。
Empicoris egregiusは樹幹によく見られる。
Empicoris suminoiも少ないながら樹幹にいる。
コブカモドキサシガメはどちらかといえばコケの生えた樹幹を好む。
Empicoris sp. 2はカシ類の樹幹にいた1♂と多数の脱皮殻を見たのみ。

9種中8種を産し、貴重な種類も含まれるなど
その豊かさは特筆に値する。

次からそれぞれ解説に入る。
685Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 15:34:09 ID:???
オオカモドキサシガメはEmpicoris brachystigma (Horvath, 1914)
に訂正。命名者の間違いがずっと続いてしまった。
686Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 17:52:07 ID:???
h ttp://nagamochi.info/src/up54773.jpg
お絵かきなう
687Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 17:52:56 ID:???
球体関節は何のアニメだったかわすれたが
この形態も関節としては素晴らしいと思う
688Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 18:01:51 ID:???
http://barry.fotopage.ru/gallery/index_class.php?category=840
ロシアのグンバイムシ
どれもかっこいい
地味なグンバイが一番いいね
689Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 18:06:27 ID:???
ナガカメムシのページ見てたら
マツヒラタナガカメのページにEremocorisが載せられていて同定が一気に不安に・・
690Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 18:51:44 ID:???
カスミカメが侘しいな
691Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 20:28:23 ID:???
オオカモドキサシガメは採集された個体が少なくよく分からない。
本県が北限だとすれば少ない理由も分かるが。
キヅタから3頭が得られ雌は腹部が膨らんでいた。
幼虫は判明していない。
同時にEmpicoris maeharaiとEmpicoris spectabilisが採集された。
この採集地は環境はあまり変わっていないが時間の経過とともにサシガメたちも姿を消した。

Empicoris maeharaiはススキから得られることが多く
北部でササやぶにいる点とあわせると、類似した環境を好むようだ。
もちろん他の枯れ葉にもいて、落ち葉層から採れたこともある。
ヒメマダラカモドキサシガメのように同時に多数採れることはないが
分布は広い。

ヒメマダラカモドキサシガメは採れる環境も個体数も最も多い。
唯一冬にも成虫が見られ、落ち葉層にいたが幼虫のほうが多い。

Empicoris spectabilisは大型種でコブカモドキサシガメによく似ている。
ただし得られる環境は全く異なり、本種は枯れ枝にいる。
今のところ南部の山間部だけで採れており
いろいろな木に見られるが局地的。生息地での個体数は比較的多い。

以上4種は枯れ葉・枯れ枝・落ち葉層に見られる。

692Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 20:36:01 ID:???
Empicoris egregiusは冬にヒノキなどの樹皮下から幼虫が採れる。
成虫は樹幹にいるが小型で見つけにくい。
産地は広い。

Empicoris suminoiはサクラの樹幹にいた。
前腿節が短いのが特徴的。

コブカモドキサシガメはサクラで見つかることが多い。
コケの生えた環境を好み、益子町ではそのようなケヤキやシデから多数の幼虫が得られた。

Empicoris sp. 2は個体数が少なく雌は不明。
環境は変わっていないが時間の経過とともに虫は消えた。
前腿節の棘が非常に長いのが特徴的。
suminoi同様に長い棘だが腿節が細く、特徴に合わない。
脚や翅の斑紋も変わっている。

以上4種は樹幹に見られる。
去年のサクラを主とした調査で多数の生息地が発見されたが
今後も新しい種の発見も合わせ、新産地の解明を続けたい。
693Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 20:40:37 ID:???
北関東道つながっても県外行かないから意味ねーな・・
694名無虫さん:2011/02/09(水) 20:44:14 ID:???
北関東道通ってカメムシ来るで
695Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 20:50:09 ID:???
「平野部」

ヒメマダラカモドキサシガメは雑木林だけでなく人家の植栽でも時折発生する。
イヌツゲの混みあった枝の中は枯れ葉が常時あり、多数の小昆虫の発生源となる。
それを捕食するために本種も発生するという仕組みだ。
灯火にも飛来する。自宅や学校など身近な所にも見られるが
他の種ではそういう観察例はない。
身近なカメムシと云うこともできよう。

コブカモドキサシガメは雑木林のエゴノキにいて
複数が羽化するところまで観察できた。やはりコケの生えた環境。
幼虫がコケのような色をして、樹幹のくぼみなどでじっと冬を越す。

Empicoris maeharaiは雑木林のクヌギ枯れ枝に発生するがあまり多くない。
ヒメマダラカモドキサシガメのほうがはるかに多い。

Empicoris egregiusはヒノキ樹皮下の幼虫のほか
クヌギ樹幹で幼虫から成虫に羽化するところまで観察できた。
平野部の雑木林は人目もあってなかなか樹幹の観察ができないが
公園などは盲点になっているだろう。特にサクラ。
ダルマカメムシ類なども隠れているに違いない。

Empicoris suminoiは自然環境下での観察は少ないが
渡良瀬遊水地の植栽タブには多数見られる。
身を隠せる窪みをうまく利用しているが体が小さいためにできる芸当だろう。
一番興味を引いたのがイラガの古い繭に隠れていた場面。
成長に合わせて移動はするだろうが、なるほどと思った。

696Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 20:50:50 ID:???
長野から珍しいカメムシが来てほしい
アオツノカメムシとかな。
(これ和名変わるけど)
697Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/09(水) 20:58:47 ID:???
来年の合宿は鬼怒川にするけぇ気合入れんといかんよ
698名無虫さん:2011/02/11(金) 20:03:49 ID:???
掃除機でカメムシ間違って吸い込んじゃったよ…
目に沁みるぜ
699名無虫さん:2011/02/12(土) 08:39:49 ID:???
テスト
700Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/12(土) 23:19:10 ID:???
テスト
701名無虫さん:2011/02/12(土) 23:20:34 ID:???
ペスト
702Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/12(土) 23:23:10 ID:???
700 自分:Aelia ◆mYl7EDbJMI [sage] 投稿日:2011/02/12(土) 23:19:10 ID:???
テスト

この自分ってついてるのがやらしい
自演できないな
703Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/13(日) 20:15:20 ID:???
ヒラタハバチ
704Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 04:20:53 ID:???
>>698
冬はカメムシが侵入してひどいな
うちはめったにないけどマルカメとかスコットカメがたくさん侵入する地域はご愁傷様です
705名無虫さん:2011/02/14(月) 04:53:55 ID:???
カメムシは冬にも活動するのかよ
蟻・芋虫・毛虫・蚊・コメツキムシ・ムカデ・ヤスデ・ゴキブリ・カメムシは死滅しろ
706Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 06:33:45 ID:???
コメツキムシだけなんでだよwwwwwwwww
707Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 06:42:01 ID:???
姿やさしいモンシロチョウチョ
おどけバッタにてんとむし

708Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 16:26:06 ID:???
み、みなしごハッチのOPでしょーっ
709Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 16:28:07 ID:???
渡良瀬遊水地が緑に覆われるまであと3カ月かよ・・
今日は寒い中石をひっくり返したけどヤサイゾウムシしかいねーでやんのwwwwwwww

それで植栽のタブの樹幹を観察して
カモドキサシガメの幼虫をたくさん見れたのがまあまあよかった。
ヒメイエバエも一頭いたけど春の兆しか。
710Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 17:08:31 ID:???
>>695続き
最後に、栃木県産Empicoris属の分布区域と主な生息場所についてまとめる

オオカモドキサシガメ Empicoris brachystigma (Blackburn, 1914) 南部山間部・枯れ葉
Empicoris egregius Ishikawa, 2008 北部・南部の平地、山間部、山地・樹幹
Empicoris maeharai Ishikawa, 2008 北部・南部の平地から山地・枯れ葉
ヒメマダラカモドキサシガメ Empicoris minutus Usinger, 1946 南部を中心とした平地、山間部・枯れ葉
Empicoris spectabilis Ishikawa, 2008 南部山間部・枯れ葉
Empicoris suminoi Ishikawa, 2008 南部平地、山間部・樹幹
コブカモドキサシガメ Empicoris ussuriensis Kanyukova, 1982 北部、南部の平地から山地・樹幹
Empicoris sp. 1 前腿節の太い山地性の種 北部の山間部・樹幹
Empicoris sp. 2 前腿節細く、棘が長い種 南部の山間部・樹幹

枯れ葉につくものは枯れた葉のついた枝のことで雑木林ではクヌギ、
山地ではシダ類、ススキやササのような単子葉類、またはいろいろな広葉樹を主にさす。
時折落ち葉層から見つかることもある。
樹幹につくものはたいていが太い生木でコケが生えたりくぼみの部分を好む。
朽ちた立ち枯れにつく例もあり、このような環境は各地で見過ごされている。
平地から山地まで分布する種は少ないが、大抵の種は平地または山間部に
複数の記録がありある程度分布範囲は広い。
オオカモドキサシガメは全国的に稀で本県でも同日に得られた3頭の記録しかない。
Empicoris sp. 2の記録も僅かに1雄だけでその後の記録は途絶えている。
この2種は暖地性の可能性が強く、本県を北限とするなら
その希少性も説明できるかもしれない。
今後も各地での生木を主にした調査で、それぞれの種の分布記録を増やしたい。
711Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 19:16:09 ID:???
h ttp://flatbugs.org/kamebbs/img/3851.jpg
Empicoris sp. 2
素晴らしいですね。腿節の棘がとにかく長いwwwwwwww
712Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 20:38:10 ID:???
絵とき検索表作ってるけど配置のセンスが問われるな
バッタ図鑑のはあまり見やすくなかった・・
713Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 21:15:07 ID:???
h ttp://vippic.mine.nu/up/img/vp26821.png
できたwwwwwwww
714Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/14(月) 21:19:07 ID:???
すみません舐めてました。
絵解き難しいっす・・
ダイソーに20倍ルーペあるらしいけど
それさえあれば、慣れればカモドキの同定は半分以上はイケると思う・・
ただ南西諸島は別な。
715Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/15(火) 21:38:11 ID:???
運動の後水を3リットル摂ってるけど今日は早々にお腹が痛くなってきた
716Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 20:08:36 ID:???
Aradus(ヒラタカメムシ科ヒラタカメムシ亜科)

ヒラタカメムシ亜科を構成する属で世界に広く分布する。
日本からも多くの種が知られているが琉球からの記録はなく
北海道からも数種しか記録がない。
本州に最も多くの種を産し、本県では14種が知られている。

マルガタヒラタカメムシ Aradus bilobatus Heiss et Shono, 2005
ヒラタカメムシ Aradus consentaneus Horvath, 1905
スズヤヒラタカメムシ Aradus corticalis (Linnaeus, 1758)
マツコヒラタカメムシ Aradus czerskii Kiritshenko, 1915
エサキヒラタカメムシ Aradus esakii Kormilev et Heiss, 1976
オオカバヒラタカメムシ Aradus herculeanus Kiritshenko, 1913
トガリヒラタカメムシ Aradus hieroglyphicus Sahlberg, 1878
シロモンヒラタカメムシ Aradus honshuensis Heiss et Shono, 2005
フトヒゲヒラタカメムシ Aradus miyamotoi Heiss et Shono, 2003
ノコギリヒラタカメムシ Aradus orientalis Bergroth, 1885
ハイイロヒラタカメムシ Aradus transiens Kiritshenko, 1913
マツヒラタカメムシ Aradus unicolor Kiritshenko, 1913
フタガタヒラタカメムシ Aradus ussurensis Jakovlev, 1876
Aradus sp. ノコギリヒラタカメムシに酷似した種
717Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 20:17:04 ID:???
トガリヒラタカメムシはhieroglyphicusではなく
obtectusを使うのが正しいようだがここでは従来通りにしておく。
スロベニアのGogalaが開いているサイトで標本が見られるが
トガリヒラタそのものに一致するようなしないような・・
718Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 20:25:39 ID:???
スズヤヒラタがヨーロッパとこっちで色が違うのも亜種程度には差がありそうだが
このあたりは課題になるだろう。
melasのほうが的確に色を表してて好きなのだけどw

県外から記録のあるAradusは
カパヒラタカメムシが北海道から、コヒラタカメムシが北海道と本州から
トゲヒゲボソヒラタカメムシが本州から、ハラビロヒラタカメムシが本州から
トゲヒラタカメムシが本州と対馬から、オオチャイロヒラタカメムシが本州から
それぞれ記録されており、いずれも特徴的な外形と色彩で同定は容易。
ただしコヒラタとトゲヒゲボソは最近の記録がないらしく
図鑑ではタイプ標本の画像が使われるようだ。
コヒラタは例えば青森では戦前の記録があるのみ。
カバヒラタはカバノキ類で見られる。
ハラビロヒラタは灰色をした前胸背の小さな種。
トゲヒラタは学名検索すると韓国のブログがヒットするから
対馬を含めあっちでは普通らしい。日本本土でも広島灰ヶ峰の掲示板で生態写真が撮られた。
オオチャイロヒラタはどうもモミと関係があるようで
茨城の産地もモミ林がある土地柄。
秋田、奈良、岡山の各産地もそれに準ずる。
719Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 20:48:36 ID:???
栃木県での分布については以下の通り。

「奥日光」

ヒラタカメムシ、スズヤヒラタカメムシ、エサキヒラタカメムシ
オオカバヒラタカメムシ、トガリヒラタカメムシ、フトヒゲヒラタカメムシ
ノコギリヒラタカメムシ、フタガタヒラタカメムシ

8種の分布を確認した。
広分布のノコギリヒラタカメムシは奥日光では局地的。
日の当たらない森林や朽木、立ち枯れには来ず
乾燥した材のカワラタケなどに集まる。これは他の産地でもほぼ一緒の傾向。

残る7種は森林性で、乾燥した材につくのはスズヤヒラタカメムシ。
この種は樹皮のない古い枯れ木、切り株のサルノコシカケを好み
条件を満たす産地では時におびただしい個体数が見られる。
他のAradusは混じらず、一つのニッチを占めている形となる。

6種が残った。このうち3種は広い種類・条件の木から見つかる。
ヒラタカメムシはとくにシラカバ系を好む。個体数も比較的多い。
キノコからは見つからず、材の表面などについていることが多い。
エサキヒラタカメムシはノコギリヒラタカメムシに次ぐ普通種で
キノコの生えた材に群れている。色彩変異が大きい。
成虫越冬し樹皮下で見つかることも多い。
フトヒゲヒラタカメムシは個体数は多くなく一度に多数得られることもないが
様々な材から見つかり、コケの中から採れたこともある。
720Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 20:56:35 ID:???
もう1種、フタガタヒラタカメムシを忘れていたが
この種もいろいろな材に見出される。
ダケカンバに生えたツリガネタケで最近よく得られている。

残り2種、オオカバヒラタカメムシとトガリヒラタカメムシは
特別な環境に発生し、発生木では多いが一般に稀。
オオカバヒラタはダケカンバのツリガネタケにいるが条件が合う木でも
その個体はごく少なく、現在確認した1本の立ち枯れも条件が悪化し水分が多く朽ちてきた。
1979年の1♀以来約20年ぶりの県内での発見も、そろそろ幻になりつつあるが保全のしようがない。
トガリヒラタはコメツガに生えるサルノコシカケに見られ
こちらは産地も多く絶滅の危険度は少ない。
ともに成虫で越冬し、樹皮下から見つかる。
去年10月にカメムシ屋さんたちと訪れた際も健在だった。
721Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 21:28:35 ID:???
「山地・山間部」
※北部

マルガタヒラタカメムシ、ヒラタカメムシ、マツコヒラタカメムシ
エサキヒラタカメムシ、シロモンヒラタカメムシ
ノコギリヒラタカメムシ、ハイイロヒラタカメムシ
マツヒラタカメムシ、Aradus sp.

文献では藤原町でスズヤヒラタカメムシも採れている。
この地区はほとんど福島よりで、寒冷な土地であり奥日光に準ずる環境となる。

実際に見られた10種のうち、エサキヒラタとノコギリヒラタの2種はどこでもよく見られる。
暗い森林の中ではエサキヒラタが、明るい乾燥した材にはノコギリヒラタが生活する。
残りの8種はいずれも局地的だったり、採れる環境が限られ安定した産地が少ない。
奥日光で個体数の多かったヒラタカメムシは稀で
最近はヤナギの樹皮から採れた記録がある。

他は少なく生態が分からないもの、特殊な環境を必要とする種に分かれる。
マルガタヒラタカメムシは唯一河川敷の流木から採れただけで詳しい生態は分からない。
ハイイロヒラタカメムシも少なく、乾燥した材から3頭がこれまでに得られた。

722Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 21:42:55 ID:???
4種はいずれも限られた木、環境に結びついている。
シロモンヒラタカメムシはヤシャブシの樹皮下にいて、幼虫は朽ちた材からも見出される。
かつて私はこの種を「ヤマハンノキの樹皮下にいる」と2010年のインセクトで報告したが訂正する。
産地は今のところ1か所だが、工事で消えるかもしれない。

マツヒラタカメムシ・マツコヒラタカメムシはその名の通り
マツに生えるヒトクチタケを専門に食する種で
キノコの根元や周囲の樹皮下にたくさん集まっている。
混生も珍しくないが、県内ではアカマツのこのキノコ以外からはまったく得られない。
北部での産地は塩谷町の河畔林が北限だが
例えば日光市栗山地区の瀬戸合峡の山肌にもアカマツが多く
この地域にもいる可能性は高い。

最後のAradus sp. は日当たりのよい河川上中流・下流の流木に固有で
ノコギリヒラタカメムシに酷似するが混生しない。
産地は数か所あるが県外からの記録はなく、分布形態は謎めいている。
日当たりが良くても山林・林道わきの材には発生せず
いるのはノコギリヒラタカメムシのみ。
正式な学名は図鑑まで記すことはできないが、その結果もまた面白く…
神のみぞ知る賜物であろう。
723Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/16(水) 21:45:19 ID:???
何でそもそも小清水さんは許されないと言われるようになったのだろう・・
売り場で昨日聞かれて返答できなかったが
接客の技術としてはこのことは説明できないとおかしい。
724名無虫さん:2011/02/17(木) 07:05:02 ID:???
アエリアさん教えてください
林の中を流れる沢沿いに住んでいます。樹環のてっぺん辺りにフジがたくさん絡み付いています。
夏の間にアカスジキンの幼虫を地面近くによく見かけるのですが、成虫は滅多に見かけないのです。
彼らは樹上からあまり動き回らないのでしょうか
725Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/17(木) 21:52:54 ID:???
確かに成虫は目の届くところではあまり見かけないですね。
飛んでるところは見ますが、普段は高いところで暮らしているようです。
ミズキの実にもつきますが
その場合も、実自体は地上から大きく離れたところにあるので
おのずとキンカメも見つけづらくなります。
幼虫は翅がないため、木から落ちることも多いのでしょう。

それとは別に木々が紅葉し始めて、幼虫が地上に降りる場面にも出くわします。
去年の秋はハゼの木がたくさん生えた河畔林で大量の幼虫が地上にいました。
落ち葉の下などで越冬するためでしょう。
726Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 02:05:05 ID:???
もの凄く良いことに気付いたのだけど
画像のアップはあぷろだではなく
twitpicにすれば永久的に見れますよね。問題なく見られれば
はい、問題があれば、みれない、で答えてください。

ためしに貼ってみます。
クロマダラカメノコハムシ
http://twitpic.com/40rspr
727名無虫さん:2011/02/18(金) 02:32:19 ID:???
janeでは見れません
728Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 02:58:05 ID:???
ブラウザではどう?
でも消えちゃうアプロダよりはいいと思うんだが・・
729名無虫さん:2011/02/18(金) 03:11:15 ID:???
そうだな。ツイトピク、いいと思います
730名無虫さん:2011/02/18(金) 07:31:06 ID:???
>>725
ありがとうございます。
ミズキもありますが、やはりかなり高所です。
キンカメ成虫に会えたらラッキーということなのですね。おちびさん達で満足しておきます。


外出先ですが、ツイトピクはDoCoMoでも見られました。
731Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 09:28:41 ID:???
オオカモドキサシガメ。
Tijdschrift voor entomologieで全文見られるけど
全形図はないので、参考にあげておく。
分布 栃木・東京・神奈川・愛知・兵庫・佐賀・沖縄
http://twitpic.com/40vr7d

>>730
携帯からも見られましたか。ありがとうございます。
同じく高所にいるツノカメムシ類の大型種も普段は採りづらいですが
強風の日に湖岸に行くと水面に落ちたものがたくさん打ち上がっています。
732Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 12:14:43 ID:???
>>722続き
※南部

マツコヒラタカメムシ ノコギリヒラタカメムシ 
マツヒラタカメムシ ハイイロヒラタカメムシ

4種のうち、ノコギリヒラタカメムシは様々な材に見られ
とくにカワラタケ類の生えたものを好む。冬は成虫または幼虫で越冬する。
マツコヒラタ、マツヒラタはアカマツのヒトクチタケにつく。
冬にもたくさんの成虫を観察することができる。
ヒトクチタケが生える→枯れる、なのでアカマツが倒れると彼らも新しい産地を求め分散する。
ハイイロヒラタは稀でFitトラップにかかった1♂だけが知られている。
県北とあわせ3箇所の記録があるが幼虫も不明で、生態は未知。

この4種以外が今後南部で得られる可能性は低い。
いずれも日光地域の寒冷地要素であるため。

733Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 12:17:54 ID:???
「平地」

ノコギリヒラタカメムシ唯一種が少ないながらも雑木林の伐採地で採れている。
下野市の分布は県内における最低標高記録だが
かつて平野部も木々で覆われていたころには、本種も比較的広くいたのかもしれない。
生息地の分断→雑木林の乾燥→もともといた種のいくつかは山間部に追いやられた。
このパターンが当てはまりそうな種は他にもいる。

734Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 12:34:38 ID:???
栃木県産Aradus属の分布まとめ

マルガタヒラタカメムシ Aradus bilobatus Heiss et Shono, 2005 日光市の一例のみ、流木
ヒラタカメムシ Aradus consentaneus Horvath, 1905 北部山地、様々な材、キノコは好まない
スズヤヒラタカメムシ Aradus corticalis (Linnaeus, 1758) 寒冷地、古い材のサルノコシカケ
マツコヒラタカメムシ Aradus czerskii Kiritshenko, 1915 山間部のアカマツに生えるヒトクチタケ
エサキヒラタカメムシ Aradus esakii Kormilev et Heiss, 1976 北部山地、森林内の様々な材
オオカバヒラタカメムシ Aradus herculeanus Kiritshenko, 1913 寒冷地の数か所、ダケカンバのツリガネタケ
トガリヒラタカメムシ Aradus hieroglyphicus Sahlberg, 1878 寒冷地、コメツガに生えたサルノコシカケ
シロモンヒラタカメムシ Aradus honshuensis Heiss et Shono, 2005 日光市の一か所、ヤシャブシの立ち枯れ
フトヒゲヒラタカメムシ Aradus miyamotoi Heiss et Shono, 2003 寒冷地、様々な材
ノコギリヒラタカメムシ Aradus orientalis Bergroth, 1885 平野部から寒冷地まで、乾燥した日向の材を好む
ハイイロヒラタカメムシ Aradus transiens Kiritshenko, 1913 山間部にいるが少なく生態不明。乾燥した材。
マツヒラタカメムシ Aradus unicolor Kiritshenko, 1913 山間部のアカマツに生えるヒトクチタケ
フタガタヒラタカメムシ Aradus ussurensis Jakovlev, 1876 寒冷地の様々な材
Aradus sp. ノコギリヒラタカメムシに酷似した種 北部の河川に打ちあげられた流木に生活する
735Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 12:40:58 ID:???
Acanthosoma(ツノカメムシ科)

日本にはツノカメムシは1亜科しかいないので亜科の区別は書かない。
東南アジアやオーストラリアの他の亜科は、日本のツノカメたちとかけ離れた形態の特異さに驚く。
Acanthosomaは良く知られた大型種からなる属で
日本産9種すべてが栃木県にも分布する。
触角の黒い種はAcnathosoma ishiharaiとして最近やっと新種記載されたようだが
どこに記載されたかは分からないので、sp. 扱いにしておく。

フトハサミツノカメムシ Acanthosoma crassicauda Jakovlev, 1880
セアカツノカメムシ Acanthosoma denticauda Jakovlev, 1880
エゾツノカメムシ Acanthosoma expansum Horvath, 1905
ヒメハサミツノカメムシ Acanthosoma forficula Jakovlev, 1880
オオツノカメムシ Acanthosoma giganteum Matsumura, 1913
ツノアカツノカメムシ Acanthosoma haemorrhoidale angulatum Jakovlev, 1881
ハサミツノカメムシ Acanthosoma labiduroides Jakovlev, 1880
ミヤマツノカメムシ Acanthosoma spinicolle Jakovlev, 1880
Acanthosoma sp. 触角の黒い種
736Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 12:49:24 ID:???
分布区分けは以下のようになるが
文献記録は含めていない。
良く目につくグループなので各地で収集された標本が
栃木県立博物館に保管されている。

「奥日光」
9種すべてが生息する。
特に多いのはエゾツノ、ヒメハサミツノ、ハサミツノで湖岸に打ち上げられた個体もよく目にする。
樹種の豊富な広葉樹林に豊富な群で、それぞれホストに好みがある。
そのホストに関する論文が最近出たが、見ていないので割愛する。
カメムシ図鑑に全ての種が出ているのでそちらも参考にすると良い。
触角の黒い種に関しては、奥日光ではしばしばビーティングで得られる。
ミズキから採れたり、湖岸に打ち上げられたりもしているがそれほど多くない。
区別点として触角が黒いこと、♂のハサミは先細りで先端に毛がなく
ハの字に開き、短め。雌の区別点はハサミツノとは難しいが
いろいろ見たのに忘れてしまった。生殖節後縁の張り出しが微妙に異なる。
737Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 12:55:42 ID:???
「山地山間部」
※北部

あまり気合を入れて採集していないのだが
分布は奥日光に準ずると思われる。
実際に目にした種で特記できるのは
フトハサミツノがサクラの多い日光市の河畔林に多産すること
ツノアカツノカメムシが日光市街地郊外に多産するが、その地域でのホストが不明なことくらい。
触角の黒い種は標高の高い地域を好むようで
文献では塩谷町の高所の記録がある。

※南部

寒冷地性のツノアカツノカメムシ、ミヤマツノカメムシ、触角の黒い種以外は
すべて分布すると思われる。
特記事項としては、エゾツノカメムシが栃木市に少ないながらいること
オオツノカメムシが栃木市のケンポナシの大木に発生していたこと。
オオツノカメムシに関してはすでに詳しい報告があるが
ケンポナシを探せばある程度は見つかるようである。

738Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 13:03:42 ID:???
「平野部」

過去の調査では下野市を中心に
フトハサミツノ、セアカツノ、ヒメハサミツノ、オオツノ、ハサミツノが得られている。
フトハサミツノはサクラにつき、宇都宮市郊外の建物や河畔林でもしばしば見つかった。
セアカツノは平野部でももっとも普通の種。庭のハナミズキにもかつて多数発生した。
ヒメハサミツノはシデの大木の多い雑木林にいる。越冬個体も少ないながら見かける。
オオツノは散発的に見つかり、おそらくミズキなどを食するのだろう。
ハサミツノは平野部では珍しく、下野市で越冬個体の1♂が採れたのみ。

これらの記録をまとめると、奥日光に全ての種がおり
標高を下げてゆくと寒冷地の要素が少なくなってゆくごく普通のパターン。
平野部においても、少ないながら山地を中心とした種の分布があり
気温で区分されるというよりは、いかに良好な雑木林が広く残されているかに重点があると思われる。

駆け足になったが、1企画としての話題提供をおしまいにする。
次回からは何にしようか検討中。
4月になったらまた例年のごとく採集日記が書かれることと思うが
毎度の稚拙な文章、お詫びしたい。
739Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 17:54:11 ID:???
栃木県で減ったカメムシ、増えたカメムシ

いや無謀すぎるか・・
データの蓄積がないねんで。
740Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/18(金) 17:58:19 ID:???
ホントは日光のカメムシにしようと思ったけどもの凄く時間がかかりそうなので考えておく。
741Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/19(土) 00:28:48 ID:???
試算したら442種、抜けを加味して450ですね。
コバンムシとか消えたものもいる。
もちろん戦前から記録が蓄積されていたとしたら
もっと凄いのもいたでしょう。
742Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/19(土) 21:33:35.75 ID:???
バレ画像きたなついに・・
夏開始なのか
743Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/19(土) 22:28:20.04 ID:???
http://twitpic.com/41fpyt
この子可愛い
744Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/20(日) 22:21:11.98 ID:???
15年前の大雪が思い出される。
あの頃は親父も生きてたけど
まさか1カ月しないうちに死ぬとは思わなかったな。
寒い春だった1996年。ポケビが生まれたころか。
745Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/20(日) 22:23:15.06 ID:???
ALSが遺伝だとして俺が発症する可能性はあるのだろうか。
突然体のどこかの筋肉に力が入らなくなり
歩くことがつらくなり、だんだんと筋肉が・・・
嫌すぎる。
機械に囲まれるうちに亡くなったのがせめてもの救いか。
746Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/20(日) 22:26:18.33 ID:???
出流山の北側に行ってきたけど
サワグルミが枯れてひどいな
ずっとジメジメしてて岩にはユキノシタがびっしり。
747Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/20(日) 22:29:35.20 ID:???
1996年当時の中三の社会教科書掘り出したいが見つからんな
ハナちゃんの絵が書いてあるのだけど・・
そもそもデジカメも死んだので写真が撮れないのだがな
748Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/20(日) 22:33:09.46 ID:???
その翌年に昆虫目録のカメムシのところをコピーして
1997.4.10の日付付きで
「今までに見たカメムシ185種」とある。
現在では590種ほどを見ているので3倍以上に増えた。

カメムシ道からは少し外れかけていたのだけど運命は分からないね。
高校でたまたま学生科学賞に応募したら(させられた)、
これまたたまたま審査通ってしまい、環境庁賞を貰ってしまった。

大学はまったく関係ない文系のとこで、休みのたびにカメムシ採りしてた。
今も変わらん。
749Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 17:49:30.29 ID:???
イカちゃん2期きたのでこのスレも2期にします
99%が僕の日記ですがカメムシの話をなるべくしますので・・
750名無虫さん:2011/02/21(月) 19:56:29.95 ID:???
頑張ってくださいアエリアさん
751Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 20:02:19.15 ID:???
千鶴の中の人またやらかしたなwwwwwwwww
ちゃんと一期のスタッフで作ってほしいけど
作中一年経ってしまったのはどうカバーするのかな。
752Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 20:04:28.92 ID:???
誤爆した

>>750
頑張ります。でも3月からどうなるのか本当に分からない。
ただでさえ忙しいうちでも、一人産休に入りそう。
はっきりしない子だから、なおさら困る。無理して来られても
すぐ帰りますじゃ話にならんし…
ちょっと限界に近い。アスペルなのは承知してるけどな俺自身がw
753Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 20:26:53.63 ID:???
うーんカメムシの幼虫図鑑に載ってるツチカメムシの報告文献で
ナガホシツチカメムシが出てるというけど出典が分からん・・
中国から書かれたAdomerus longisignatusだかnotatusだと思うが・・
754Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 21:15:19.24 ID:???
ちなみにこんなんです
http://twitpic.com/4271x9
755Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 21:17:45.20 ID:???
これがマダラツチと同属とは思えないな
756Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 21:32:35.46 ID:???
Jakovlevが書いた種と同じらしい。
検索表には出てたかな・・
ちょっと見てみます。

あーありますね。Adomerus notatusです。
http://www.ndsu.nodak.edu/ndsu/rider/IHS/PDFs/KEYS_To_Heteroptera.PDF
757名無虫さん:2011/02/21(月) 21:39:00.56 ID:???
>>748
職業研究者に負けない、在野の研究者アエリアさん
すごい
758Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/21(月) 22:37:11.38 ID:???
でもカメムシで飯食ってる人はいなくて
他の務めの傍ら論文書いてる姿勢に頭が下がる。
僕には無理だ。まだインセクトの記事一文字も打ってないしな。
今回は人からいただいたデータも使用して記事を書くのだけど
締め切り一カ月切ってから火がつくタイプだから
今回も5月すぎてから本腰入れる形ですw
759Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/22(火) 22:25:15.00 ID:???
Elasmostethus brevisはケショウヤナギにもつくのか
ドロノキだけかと思ってた

ドロノキといえばダウリアノミゾウムシが
ドロノキの虫コブにつくけど
それなら、栃木県での記録が栗山村だけなのも分かる。
あの辺りはドロノキ林があるからな。
アサマイチモンジだったか、有名な黒い蝶もそれにつくらしい。
760Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/22(火) 22:27:15.71 ID:???
オレクギリンガもノコギリスズメもドロノキ食いか
カメムシでドロノキにつくやつってモンミドリカスミカメくらいしか分からん
ドロノキハムシは奥日光にはいなくて、もすこし低い河原なんかにいる

761Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/22(火) 22:34:31.68 ID:???
北関東道開通したら平日休みの日に長野までカメムシ採りに行きたい
762Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/22(火) 22:38:53.72 ID:???
http://twitpic.com/42kb5r
日野のトラックは今も好みなんだけど
昔のほうがもっと良かった
763Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/22(火) 22:40:54.28 ID:???
直翅は飼う楽しみやノウハウがあるからスレが面白いな
カメムシはどうもアングラすぎていかん
俺もシコククチブトをブリードして全ステージ撮影したいわ
764Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/23(水) 20:31:03.66 ID:???
新シリーズです。

栃木県のカメムシを擬人化してみた
765Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/23(水) 21:12:30.36 ID:???
どこまで続くか分からないのですが頑張ります。
766Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/23(水) 21:18:54.99 ID:???
すまん撤回します
会社の人員が危機レベルなので
今後は適当にスレを進行します。
767Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/23(水) 21:59:17.27 ID:???
イリオモテヤマネコはベンガルヤマネコの亜種だったのか
768Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/23(水) 22:37:28.59 ID:???
国母選手は今頃何してるのだろうか・・・
769Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/23(水) 23:03:20.31 ID:???
反省してまーす

25日はカエデの花をスイープしに、熊本のしふさ山に行きます
770Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/25(金) 09:40:36.60 ID:???
ほむらちゃんマジ可愛すぎる・・・
771Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/25(金) 09:42:42.10 ID:???
ハゼの本をぺらぺらと見てたらホムラハゼがいた
美術のほうのGAにもホムラ先輩がいたし
以外に有名な語句らしい

会社が大変なことになっていますが
休みはとりあえずあります。スレの進行は適当に・・・
スイッチが入れば進むし、そうでなければ止まって。
772Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/25(金) 12:48:59.95 ID:???
花粉が飛んでるので出かけるのやめた
773Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/25(金) 17:33:25.37 ID:???
和歌山にもヤシオオオサゾウが
774Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/26(土) 22:03:28.35 ID:???
ましまろ絵の描かれたタクシー乗りたい
浜松のツチカメの人は知ってるのかな
775Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/26(土) 22:16:10.47 ID:???
ヒラタアシバエ描いてみたでゲソ
http://twitpic.com/43yksw
776Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/26(土) 22:48:37.11 ID:???
ツイッタークソ重いなんでだ
777Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/26(土) 22:53:55.86 ID:???
ミクシじゃあんまり投稿したくないしな・・あーあせっかくの大ネタが

778Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/26(土) 22:56:56.48 ID:???
ツチカメといえば図鑑の写真見せてもらった時ヒラタツチカメも載ってた。
台湾や東南アジアではそこそこ採れてるけど
日本では少ないね。福岡、宮崎でも採れてるから西日本には少ないながらもいるみたい。
779Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/26(土) 23:21:03.54 ID:???
日本産セミ科図鑑の案内が来たが
なかなかこの手の図鑑はなかったな
780Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/27(日) 22:04:13.67 ID:???
来月からは過労で自○してしまうかも
ごめんね、語りたいことの半分すら話せなかった
それとくだらないことばかりかきこんですみませんでした
781Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/28(月) 22:13:04.98 ID:???
とても忙しいです
ハイマツ帯に行く元気が出ません
782Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/28(月) 22:41:02.06 ID:???
なんか不快に思われた人すみませんでした
口を開けば開くほどぼろが出るのは昔からですね
学術的なレスに統一します
783Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/02/28(月) 22:58:19.32 ID:???
手元のリストから栃木県内で稀なカメムシをピックアップしてるけどなかなかすすまないな
784Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 10:55:57.27 ID:???
栃木県で分布記録の少ない種とその要因考察

栃木県からは現在までに少なくとも610種程度のカメムシが分布することが分かっている。
その中で記録の少ない種について、それぞれの要因を考えてみた。
明確な線引きが難しいが、ある程度の参考になれば幸いである。
以下は59種のリストである。
(栃木県のレッドデータ種については一部扱っていない)

Schizopteridae ノミカメムシ科
オオメノミカメムシ Hypselosoma matsumurae Horvath, 1905
Belostomatidae コオイムシ科
タガメ Lethocerus deylolli (Vuillefroy, 1864)
Corixidae ミズムシ科
ミゾナシミズムシ Cymatia apparens (Distant, 1911)
Naucoridae コバンムシ科
コバンムシ Ilyocoris cimicoides exclamationis (Scott, 1874)
Pleidae マルミズムシ科
ヒメマルミズムシ Paraplea indistinguenda (Matsumura, 1905)
Hydrometridae イトアメンボ科
オキナワイトアメンボ Hydrometra okinawana Drake, 1951
Saldidae ミズギワカメムシ科
モンシロミズギワカメムシ Chartoscirta elegantula longicornis (Jakovlev, 1882)
ヒメミズギワカメムシ Micracanthia hasegawai (Cobben, 1985)

785Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 11:07:50.99 ID:???
Tingidae グンバイムシ科
ミヤモトマルグンバイ Acalypta miyamotoi Takeya, 1962
コリヤナギグンバイ Physatocheila distinguenda (Jakovlev, 1880)
Miridae カスミカメムシ科
クヌギヒイロカスミカメ Pseudoloxops miyamotoi Yasunaga, 1997
ヨツボシカスミカメ Bertsa lankana (Kirby, 1891)
ハギメンガタカスミカメ Eurystylus luteus Hsiao, 1941
オオミドリカスミカメ Macrolygus viridulus Yasunaga, 1992
ニセオオチャイロカスミカメ Orientomiris eurytus (Yasunaga, 1988)
ツヤムネセスジカスミカメ Rhabdomiris pulcherrimus (Lindberg, 1934)
Anthocoridae ハナカメムシ科
オオクロハナカメムシ Anthocoris takahashii Hiura, 1959
ヒラタハナカメムシ Elatophilus nipponicus Hiura, 1966
モンシロハナカメムシ Montandoniola pictipennis (Esaki, 1931)
ケブカヒメハナカメムシ Orius (Xylorius) miyamotoi Yasunaga, 1997
ズイムシハナカメムシ Lyctocoris beneficus (Hiura, 1957)
クロバズイムシハナカメムシ Lyctocoris obscurus Kerzhner, 1979
コバネアシブトハナカメムシ Xylocoris (Xylocoris) cursitans (Fallen, 1807)
Reduviidae サシガメ科
チャイロサシガメ Reduvius decliviceps Hsiao, 1976
ヒメホソサシガメ Sastrapada oxyptera Bergroth, 1921
オオカモドキサシガメ Empicoris brachystigma (Horvath, 1914)
クロアシナガサシガメ Gardena muscicapa (Berbroth, 1906)
ゴミアシナガサシガメ Myiophanes tipulina Reuter, 1881
チビアシナガサシガメ Ploiaria zhengi Cai et Yiliyar, 2002
ウスイロカモドキサシガメ Tridemula ishiharai Tomokuni, 1994
アシマダラアカサシガメ Haematoloecha rufescens Distant, 1883
クロバアカサシガメ Labidocoris insignis Distant, 1883
786Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 11:17:44.04 ID:???
Aradidae ヒラタカメムシ科
マルガタヒラタカメムシ Aradus bilobatus Heiss et Shono, 2005
オオカバヒラタカメムシ Aradus herculeanus Kiritshenko, 1913
シロモンヒラタカメムシ Aradus honshuensis Heiss et Shono, 2005
ハイイロヒラタカメムシ Aradus transiens Kiritshenko, 1913
Mezira ludviki Josifov et Kerzhner, 1978
ヤセオオヒラタカメムシ Mezira tremulae ussuriensis Vasarhelyi, 1982
Malcidae メダカナガカメムシ科
オオメダカナガカメムシ Malcus japonicus Ishihara et Hasegawa, 1941
Lygaeidae ナガカメムシ科
アシアカナガカメムシ Arocatus rufipes Stal, 1890
クロツヤオオメカメムシ Hypogeocoris itonis (Horvath, 1905)
コゲチャナガカメムシ Drymus latus obscurior Kerzhner, 1976
オオクロナガカメムシ Drymus orientalis Kerzhner, 1976
オオムラクモナガカメムシ Eremocoris plebejus (Fallen, 1807)
ヒサゴナガカメムシ Neomizaldus lewisi (Distant,1901)
キモンナガカメムシ Paradieuches lewisi Distant, 1883
ルイスチャイロナガカメムシ Neolethaeus lewisi (Distant, 1883)
Neolethaeus minoensis (Hidaka, 1962)
クロズヒョウタンナガカメムシ Pachybrachius festivus (Distant, 1883)
787Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 11:20:50.98 ID:???
Stenocephalidae ツノヘリカメムシ科
ブチヒゲツノヘリカメムシ Dicranocephalus medius (Mulsant et Rey, 1870)
Coreidae ヘリカメムシ科
ヒメハリカメムシ Cletus trigonus (Thunberg, 1783)
アズキヘリカメムシ Homoeocerus marginiventris Dohrn, 1879
Alydidae ホソヘリカメムシ科
キベリヘリカメムシ Megalotomus costalis Stal, 1873
Plataspidae マルカメムシ科
キボシマルカメムシ Coptosoma japonicum Matsumura, 1913
クズマルカメムシ Coptosoma semiflavum Jakovlev, 1890
Cydnidae ツチカメムシ科
ジムグリツチカメムシ Schiodtella japonica Imura et Ishikawa, 2009
Pentatomidae カメムシ科
ヒメナガメ Eurydema dominulus (Scopoli, 1758)
イネカメムシ Lagynotomus elongatus (Dallas, 1851)
ヒメカメムシ Rubiconia intermedia Wolff, 1811

これらのなかには、西日本など暖地では普通の種も含まれている。
県内では北限に近いため、非常に稀な種となるが
この辺の区分けは次で紹介する。
788Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 11:31:59.19 ID:???
以下学名は省略して解説する。

カテゴリー分けには苦心したが、大体このような感じになった。
もちろんどちらにも属したり、記録されて日が浅く
今後の動向によってはカテゴリーが変わってゆくものも含まれるが
現在における県内の分布資料として位置づけたい。

◎北限・または内陸での北限に近い種
◎生息環境が限定される種
 ・良好な沼・水路
 ・限られた湿地
 ・草原的環境
 ・クヌギ林
 ・特定の植物につく種
 ・その他特異な環境(オキナワイトアメンボの日陰選択性のみ)
◎情報不足
 ・数年継続して記録されている種
 ・単発的で最も情報の不足した種
789Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 20:32:22.32 ID:???
◎北限・または内陸での北限に近い種 18種

ミヤモトマルグンバイ
ヨツボシカスミカメ
ハギメンガタカスミカメ
オオミドリカスミカメ
ヒメホソサシガメ
クロアシナガサシガメ
ウスイロカモドキサシガメ
アシマダラアカサシガメ
クロバアカサシガメ
オオメダカナガカメムシ
ヒサゴナガカメムシ
ルイスチャイロナガカメムシ
ヒメハリカメムシ
アズキヘリカメムシ
キボシマルカメムシ
クズマルカメムシ
ヒメナガメ
イネカメムシ
790Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 20:36:15.51 ID:???
◎生息環境が限定される種 22種
 ・良好な沼、水路など水環境
ミゾナシミズムシ
タガメ
コバンムシ
ヒメマルミズムシ
 ・限られた湿地
モンシロミズギワカメムシ
ヒメミズギワカメムシ
 ・良好な草原
クロツヤオオメカメムシ
ヒメカメムシ
 ・クヌギ・コナラ林
クヌギヒイロカスミカメ
モンシロハナカメムシ
ケブカヒメハナカメムシ
791Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 20:40:04.12 ID:???
 ・特定の植物に見出される種
コリヤナギグンバイ コリヤナギ
オオクロハナカメムシ ハルニレ
ヒラタハナカメムシ アカマツ
クロバズイムシハナカメムシ 多孔菌
オオカバヒラタカメムシ ツリガネタケ
シロモンヒラタカメムシ ヤシャブシ枯れ木
キモンナガカメムシ 冬季のスギ・ヒノキ樹皮下
クロズヒョウタンナガカメムシ スゲ
ブチヒゲツノヘリカメムシ タカトウダイ
キベリヘリカメムシ クララ
 ・その他特異な生息環境
オキナワイトアメンボ 日陰になる水辺(岸辺、岩壁など)
792Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 20:44:06.20 ID:???
◎情報不足
 ・数年継続して記録されている種
オオメノミカメムシ
チビアシナガサシガメ
オオムラクモナガカメムシ
 ・単発的で最も情報の不足した種
ニセオオチャイロカスミカメ
ツヤムネセスジカスミカメ
ズイムシハナカメムシ
コバネアシブトハナカメムシ
チャイロサシガメ
オオカモドキサシガメ
ゴミアシナガサシガメ
マルガタヒラタカメムシ
ハイイロヒラタカメムシ
Mezira ludviki
ヤセオオヒラタカメムシ
アシアカナガカメムシ
コゲチャナガカメムシ
オオクロナガカメムシ
Neolethaeus minoensis
ジムグリツチカメムシ
793Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 21:13:26.79 ID:???
概説

1. 北限・または北限に近い種
 栃木県は東北地方に比べれば温暖で暖地性の種類ははるかに多いものの
同じ関東地方内で比較すると、南関東に産する暖地性種は多くが本県では欠如し
それらの北限は内陸では東京付近、海岸線では千葉・神奈川付近に求められる。
一部の種は埼玉まで分布を広げており、埼玉の山塊と栃木の山塊を隔てる
平野部、それと利根川の存在がおそらく分布断絶の要因のひとつと考えられる。
 ここにとりあげた18種は全国的な分布を加味したものであり、各地の文献を網羅していない。
そのため、一部の種は当てはまらないが県内での分布がいずれも偏ったり
稀なことを見る限りは、北限に近いものとして扱うのが妥当と考える。

 
794Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 21:37:53.89 ID:???
※参考 関東地方で記録のあるカメムシのうち、栃木県未記録の種

ヘリグロミズカメムシ 埼玉
ミズカメムシ 東京
ウミミズカメムシ 神奈川
ケシウミアメンボ 千葉
ウミアメンボ 太平洋
コバネケシミズカメムシ 埼玉
ホッケミズムシ 皇居
ミヤケミズムシ 埼玉など
サキグロコミズムシ 千葉
マルミズムシ 皇居
キイロマツモムシ 群馬尾瀬
オゼミズギワカメムシ 尾瀬
ヒメウスイロミズギワカメムシ 埼玉
ホシミズギワカメムシ 埼玉
トゲミズギワカメムシ 茨城
イトアメンボ 神奈川
カムロダルマカメムシの一種 皇居
ダルマキノコカスミカメ 神奈川・東京
ツシマキノコカスミカメ 東京
ネッタイヒイロカスミカメ 東京
モチツツジカスミカメ 東京・神奈川
ヨモギヒョウタンカスミカメ 茨城
ハシリカスミカメの一種 千葉・神奈川
シナノキトビカスミカメ 群馬
ニセカシワトビカスミカメ 東京・千葉
ホソカスミカメの一種 神奈川
795Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 21:41:01.92 ID:???
コハナダカカスミカメ 神奈川
キアシクロカスミカメ 群馬
ニセヒメウスミドリカスミカメ 群馬・神奈川
クロミドリカスミカメ 群馬
ヒノキカスミカメ 千葉・神奈川
シイノキクロカスミカメ 東京・神奈川
アカホシカスミカメ 埼玉・東京・神奈川
Pinalitopsis sp. 東京
Stenotus sp. 群馬尾瀬
セスジヨシカスミカメ 埼玉・東京
オオケナガカスミカメ 埼玉・東京
ケブカカスミカメ 千葉・東京・神奈川
ヒメチャマダラカスミカメ? 埼玉・神奈川
ヒメホソミドリカスミカメ 東京以南
タイリクヒメハナカメムシ 埼玉以南
コヒメハナカメムシ 関東各地
ヒメダルマハナカメムシ 神奈川
キイロアシブトマキバサシガメ 神奈川
ホソマキバサシガメ 埼玉・神奈川
オオナガマキバサシガメ 埼玉
ネッタイマキバサシガメ 沿岸部
マルミヤマグンバイ 神奈川
ハセガワグンバイ 埼玉
サガミグンバイ 神奈川・千葉
タブグンバイ 神奈川
Physatocheila sp. 神奈川
Baeochila sp. 神奈川
ヘクソカズラグンバイ 神奈川
エグリグンバイ 東京・神奈川
796Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 21:43:33.58 ID:???
ヒゲナガサシガメ 千葉
ハリサシガメ 茨城・神奈川
アシボソトビイロサシガメ 群馬・埼玉・神奈川
モモブトトビイロサシガメ 沿岸
アダチアカサシガメ 千葉
アシアカクロバサシガメ 神奈川
オオチャイロヒラタカメムシ 茨城
ケシヒラタカメムシ 東京
クロナガヒラタカメムシ 神奈川
Calisius sp. 神奈川
ヒメマダラナガカメムシ 千葉
ツノコバネナガカメムシ 神奈川
キュウシュウコバネナガカメムシ 千葉
スナコバネナガカメムシ 茨城
タイワンチビナガカメムシ 神奈川
ヒメネジロツヤナガカメムシ 神奈川
ヨツボシヒョウタンナガカメムシ 千葉・東京・神奈川
ウスチャヒョウタンナガカメムシ 埼玉
ヒメヒョウタンナガカメムシ 千葉・神奈川
ヒラシマナガカメムシ 神奈川
アカアシホソナガカメムシ 神奈川
ミナミホソナガカメムシ 千葉
ハマベナガカメムシ 千葉
797Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 21:46:13.82 ID:???
ミナミオオヘリカメムシ 千葉
ニシキキンカメムシ 東京
フタテンカメムシ 沿岸
ヒウラカメムシ 茨城
アヤナミカメムシ 神奈川
ヒメチャバネアオカメムシ 沿岸
ミナミアオカメムシ 埼玉以南
キマダラカメムシ 東京
ズグロシラホシカメムシ 埼玉
ミナミツノカメムシ 茨城
キュウシュウクチブトカメムシ 千葉
798Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/01(火) 21:54:12.02 ID:???
ネット情報もある程度は信頼できるものは引用した。
それには必ず生態写真がついていることだが
一部産地の植生も加味して、文章だけでの採用もある。
(重要)
群馬昆虫楽会の乱舞、埼玉昆虫談話会の寄せ蛾記の最近の号は見ていない。
神奈川県の目録以後の神奈川虫報も見ていない。
房総の昆虫も見ていないことを付けたしておく。

何度も書きこんでおくが、匿名掲示板での書き込みですから
このスレでの私の話題提供は決して学術的価値はないものです。
くれぐれも鵜呑みにしないように。
799Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 20:35:32.10 ID:???
1. ミヤモトマルグンバイ 北限種
○県内の分布 茂木町 益子町

マルグンバイに似るが翅の幅が広く外縁の室は先端付近まで2列からなる。
関東での記録は不明だが静岡からの記録はある。
主に西日本に産し、県内では南東部にのみ生息する。
南西部では今のところマルグンバイだけが見つかっており
今後の調査で両種の生息関係をより明らかなものにする必要がある。
800Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 20:40:15.91 ID:???
2. ヨツボシカスミカメ 北限種
○県内の分布 栃木市渡良瀬遊水地 栃木市大平地区

ヘクソカズラに生息し南関東では比較的多いが、県内では稀で
栃木市の2地区から記録があり、太平洋側の北限と考えられる。
このほか群馬県の板倉駅でも本種の死骸を見つけているが
2000年と古く、もともといたのかもしれない。
ヘクソカズラ自体はどこにでもある植物なので
より広く分布するものと考えられる。
801Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 20:46:18.31 ID:???
3. ハギメンガタカスミカメ 北限種
○県内での分布 足利市

ハギにつく小型のメンガタカスミカメで南関東以南では個体数も多く平野部でも見られる。
県内では最近になって足利市の山間部で発見された。
個体数は多く、自然分布のようだがこれまで近隣地区、または
類似した県内の環境では発見されていなかった。
北限であるための局地性が窺い知れる。
メンガタカスミカメより小型で全体が灰色となることで容易に区別できる。
802Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 21:18:06.01 ID:???
4. オオミドリカスミカメ 北限種
○県内の分布 佐野市

カヤ・イヌガヤにつく緑色の顕著な種で東京の標本から書かれた。
その通り関東以南のイヌガヤに見られるが、県内では野生のイヌガヤからは
今のところ採集されず、神社裏手のカヤの大木で発生する個体が得られているのみ。
数年続けて観察され、幼虫も発生しており確実な産地であるが今後伐採などの危険性もはらんでいる。
カヤ自体は各地の神社にもあるのだが、そのような場所は普段調査されないことから
県内にももう少し広く分布している可能性がある。
803Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 21:38:46.12 ID:???
5. ヒメホソサシガメ 北限種
○県内の分布 益子町

地表生活者で西日本や琉球ではライトにも来るが
東日本での記録は少なく、関東では過去に埼玉や神奈川の記録がある。
県内では最近見つかり、南東部の益子町において1か所の草原で発生を続けている。
非常に狭い範囲だが、砕石のためか重機が入り山肌を削った跡が広がっている。
このことから、開発整地により本種が姿を消す可能性もなくはない。
似たような環境は県内各地にあるが、上記の地域以外からは発見されていない。
ヒメ、とつくがホソサシガメ類と比較すると大きさはさほど変わらない。
全体的に色合いが薄く、前腿節に棘列があることで区別できる。
804Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 21:54:43.72 ID:???
6. クロアシナガサシガメ 北限種
○県内の分布 茂木町

同属の近縁種とは小型で体が黒いことから容易に区別される。
旧大陸の温暖な地域に広く分布し、従来の関東での北限は千葉だったが
ごく最近、本県からも記録され太平洋側での北限を更新した。
死骸だが、体は完全だったため同定できた。
渡良瀬遊水地などにもいる可能性があるが、現在までに確認できたGardena属は
すべてセスジアシナガサシガメである。
805Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 22:01:50.24 ID:???
7. ウスイロカモドキサシガメ 北限種
○県内の分布 益子町 佐野市

薄い色合いをした小型のカモドキサシガメだが、Empicoris属に比べると大型。
関東以南に分布し県内では、南部の山間部に限られる。
いずれも秋〜冬にかけて越冬個体が得られており
夏における生態などは良く分かっていない。
佐野市の観察では常緑のカシやシュロから得られ、個体数は比較的多かった。
なお、本種に酷似した別種がササやぶから発見されている。
こちらは対照的に北部の寒冷な地域に分布しており、住み分けと考えられるが
中間帯における調査が不足しているため、今後も継続した調査が求められる。
806Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 22:05:58.37 ID:???
8. アシマダラアカサシガメ 北限種
○県内の分布 宇都宮市

文献記録による宇都宮市の記録。1991年に得られたもので現在までに追加はない。
西日本・南日本では少ないながらも見られるが関東では稀。
宇都宮市の記録は次種のクロバアカサシガメとともに北限と考えられる。
東京では皇居にもおり、最近は多摩市からも記録がある。
静岡のサイトではよく越冬中の個体が写されており
こちらの方面ではやっと、個体数も増えてくるのだろう。
奈良の春日山は比較的得られると聞くから、地域によりけりらしい。
807Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/02(水) 22:13:45.63 ID:???
9. クロバアカサシガメ 北限種
○県内の分布 宇都宮市

文献および実際の採集記録は宇都宮市に限られている。
両者の距離は10`ほどで、鬼怒川沿いであることも共通する。
美麗なサシガメで、分布は前種と同様に関東では稀、西日本では
比較的見られるというタイプ。東京の郊外では少ないながらも得られるようだ。
実際に見ることのできた環境は野焼き後の堤防で
2003年に石の下に数頭が集まって越冬していた。
記録が途絶えたが2007年5月には幼虫が見られた。
それ以後の記録はなく、先日の調査でも発見できなかった。
環境変化は見られないが分散移動した可能性が高い。

808Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/05(土) 23:46:30.66 ID:???
左足の中指が低温やけどしたみたいで下の層の皮膚がじくじくしてて治った。
そしたら人差し指が今度は同じ症状になった。
親指の横もおかしい。
これは細胞が壊死して末端神経がおかしくなっているのだろうか。
血液のがん?深刻に考えないことにしているが、このまま指がなくなったらどうしようかとも思う。

こんばんは、最近人員が減りさらにキャストが忌引きで踏んだり蹴ったりのAeliaです。
あさって、やっとお休みがもらえます。
そしたらこのスレも進むね。

最近レスできてないので書きこんでしまいます><
809Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/05(土) 23:48:45.49 ID:???
フジタさん頑張り過ぎだろ・・
クワガタ図鑑と並行してカミキリ図鑑とか・・
アリバチ特集号面白かったので次はギングチバチ号をぜひ。
ハチのメンバーは玄人の集まりって気がする。

810名無虫さん:2011/03/06(日) 06:59:18.83 ID:???
>>808
爪先にカイロでも入れてるんですか>低温やけど
霜焼けとも似てますね
811Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/06(日) 17:34:27.79 ID:???
だいぶ症状は良くなってきました。
まえに同僚が似たような症状で入院してしまったので
最悪の事態も考えていました。

812Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/06(日) 19:38:41.93 ID:???
>>807続き

10. オオメダカナガカメムシ 北限?
○県内の分布 日光市足尾地区

文献によるもの。一か所で多数得られていて標本写真もあることから
現在も生息し続けているものと思われる。
しかしながら各地での追加記録はなく、自身の調査でも得ていないことから
県内における分布は局地的なもののようである。
ヤマグワに寄生し西日本では比較的産地も多い。
813Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/06(日) 19:42:46.19 ID:???
11. ヒサゴナガカメムシ 北限種
○県内での分布 栃木市 佐野市 足利市

古くから図鑑に載っている割にはあまり報告されない種で
関東以南に分布する、南方系のグループである。
栃木県からは最近記録され、主に山間部において枯れ葉の中などから見つかる。
倒木の下にいたこともあり、小昆虫を捕食するものと思われる。
現在のところ、西部からの記録のみだが東部にも生息する可能性が高い。
814Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/06(日) 19:56:20.34 ID:???
12. ルイスチャイロナガカメムシ 北限種
○県内での分布 栃木市 佐野市 足利市 岩舟町

近似種が樹上でよく見つかるのに対して本種はもっぱら地表性で
落ち葉の中で暮らしている。
おそらく本県が北限と思われ、生息地での個体数は多い。
暗く湿った照葉樹の落ち葉層に見られる。
このナガカメムシも東部からはまだ見つかっていない。
815Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/06(日) 19:59:05.52 ID:???
13. ヒメハリカメムシ 北限種
○県内での分布 茂木町 益子町

いずれも1980年代の記録のみ。
現在はどこからも記録されないが、標本はまぎれもない本種。
西日本では個体数多く、南関東でも局地的ながら採れている。
暖地の普通種が栃木県では稀、という好例である。
816名無虫さん:2011/03/07(月) 06:55:31.70 ID:???
子供のころのカメムシの思い出など聞かせてください
817Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 09:18:16.74 ID:???
めちゃくちゃあるのでちょっと整理してみます。
小さいころに死んだおやじと作った標本も見ながら思い出してみよう。
818Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 09:21:23.62 ID:???
MOVIX宇都宮まで映画見に行ってくるのでまた午後きます
819Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 10:38:55.06 ID:???
インターパークも雪だろうか。あー鬱
820Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 10:43:44.47 ID:???
ではまた
821Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 17:18:52.56 ID:???
小さい頃から自然に囲まれた環境で育ったので物心ついたときから虫は身近な存在でした。
工場の敷地内の社宅なので周囲の草刈りもなく、砂利のストックヤード周囲の草原も広大でした。
裏の社宅群は人も住まず庭木が放置されていて
ビワやケヤキなどが伸び放題。鬱蒼として暗かったです。

そんな環境の中でカメムシにのめりこんでいったのは何があったのかはよく覚えていません。
幼稚園に上がるころにはケヤキの幹にいるセアカツノカメムシやクサギカメムシをみて
採ろうとして失敗、臭い液体を目に入れては炎症を起こしたり
汚い手で目を触って、よく親に怒られていました。
822Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 17:24:18.44 ID:???
汲み取りトイレだったので匂い除去のため狭い小窓を夏場はよく開けていました。
気がつくとカマキリがいたり。
便池にもよく蛆が湧いて、蛆殺しのビンは必須アイテムでした。

初めて図鑑を買ってもらったのは1987年の誕生日のこと。6歳でした。今もあります。
学研の「昆虫V」で、執筆陣は今見ても豪華なものです。
カメムシのページは使い古して汚れたというよりは、落書きしたり破いてボロボロです。
それ以前に買ってもらったケイブンシャのポケット大百科の昆虫図鑑は
カメムシのページは無残にも破られています。
執筆は現在も科博のT先生。
ほかに小学館の手描きの図鑑シリーズがありましたがこれらは捨てました。
823Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 17:30:27.97 ID:???
幼稚園の頃のカメムシの思い出はすでにマニアックなものになっています。
幼稚園では外壁に止まったアカヒメヘリカメムシを眺めたり
りんどう組の廊下天井に止まったクダマキモドキが採りたかったです。
栃木の運動公園に連れて行ってもらい、そこで潰れたウバタマムシを拾ったりもしました。
社宅や裏のおばさんちに遊びに行っては、キクの花に集まる虫を採ったり
空き地のマメ類が茂ったあたりでアオクサカメムシの幼虫やメダカナガカメムシを見ました。
アオクサカメムシの幼虫の模様がなんとなく子供心に怖かったです。
冬には石をどけて、ツマキヘリカメムシを確認しました。石起こし採集は何事にも基本ですね。
七五三で栃木の出流山に行った時は、トホシカメムシを持ち帰りましたが
社宅の軒下にぶん投げて棒でたたきつぶしてました。このころから
幼児期に特有の虫の虐待も始まってましたね。トホシカメムシさんごめんなさい。


824Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 17:35:12.75 ID:???
1988年に小学校に上がります。
5月くらいからは初めての標本作り。親父と一緒に。
その頃の道具箱は今もベッドのまくら元に置いてあります。
この頃から途端にカメムシの思い出もブワッと増えて、語っていたら2スレくらい消費してしまうので
そろそろ畳みますが、初めての灯火採集は工場の明かりでした。
本で読んだ知識を実際に試してみよう。5/6のことです。
たくさんのチャバネアオカメムシやツチカメムシを拳の中に入れて持ち帰ったのを覚えています。
ヒゲナガカワトビケラの匂いも懐かしい。
しばらく灯火巡りは続き、いろんなカメムシやクワガタ、タガメにも出会いました。
20年前は本当に虫が多かった。実感します。
用水路も手掘りのままなので、小魚も多くミズカマ、タイコウチも採り放題。
今はもう見る影もありません。
825Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 17:43:44.07 ID:???
学校で採った虫というのは意外に少ないものですが
プールのミズカマ、タイコウチはお約束ですね。
学校の菜園もあったのですが、そっちはカメムシが少なく
むしろサツマイモに沸いたエビガラスズメの幼虫が記憶に残っています。
友達の採ってくれたトホシカメムシは未だに地元下野市の唯一の記録です。
池に浮いていた死体をわざわざ持ってきてくれました。女の子なのによくやるわw

2年生になりもう少し住宅地のある学校に転校しましたが
そちら以降の話はおしまいにします。
カメムシじゃない話しのほうも多くなりつつありますしね。

中学では部活に入りカメムシに実際に触れる時間は減りましたが
図鑑などはちょこちょこ買ってました。
キモト先生の、写真の残念なハムシ図鑑
図書館で読んで衝撃を受けたカメムシ図鑑
北隆館の大図鑑も1巻以外揃えました。
まだこの頃は月刊むしなど、雑誌類は買ってませんが
図書館で読んだ昆虫と自然、インセクタリュウムは記憶の中に残っています。
昆虫と自然は今でも続いていますね。

826Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 17:49:28.82 ID:???
中学生になっても休みの日は親父とよく虫採りや釣りに行ってましたし
友達も誘って出かけたりしました。
友達の父親に鹿沼の見笹あたりに連れて行ってもらい
シロスジナカボソタマムシを採った覚えもあります。

私の父親ですが中学三年になる96年の春に亡くなってしまい
一時は高校進学はやめようとしましたが、幸い全額給付の下野奨学会のおかげで
地元の高校に通えるようになりました。
進学のめどはつきましたが、遠出する機会は減りました。
96年は翌年に受験も控えているので仕方ないのですが
それでも、母親の運転でいろいろ出かけました。
結局虫捕り出かけた日はあったな。病気かよww

そろそろ連続投稿規制が出てきます。
続きの読みたい方、支援してくれる方は4レスくらい連続で付けてください。

風呂入ってきます。
ナルニア3章面白かった。
827Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 17:59:55.44 ID:???
ああっ、凄い重要な話忘れてました。
2レス分残ってますので消費。

現在私のまとめている栃木県の新しいRDB種の中に
ゴミアシナガサシガメを入れることになったのですが
これは、親父のなくなる4カ月くらい前に連れて行ってもらった場所での思い出です。

1995年11月26日。
原因不明の病気で日々衰え始め、運動して筋力をつけようと
今市・塩谷方面に出かけました。親父の運転です。
今市少年自然の家に行きましたが、ここは小6の時に友達を連れて
枯れ葉の中のカメムシ探しをした場所です。
小学6年にして、冬山で枯れ葉をソーティングするなんて
今と全く変わらない変態っぷりですね。
その当時はツノアカツノカメムシを初めて多数見つけテンションが上がり
アオクチブトカメムシの前胸背を初めて拾った思い出深い年でした。

ああまた脱線してしまいました。
時系列が少し入り乱れていますが
アオクチブトカメムシのお話もしたい。特に思い入れのあった時代のね。
828Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 18:06:03.89 ID:???
あのツノアカツノカメムシはまだいるだろうか?
アオクチブトカメムシの残りのパーツも無理かもしれんけど拾いたい。
たまった枯れ葉を今年も掻き分けていきます。
ほとんどがコナラの枯れ葉でした。
建物の北側で吹きだまりとなり、北側に広大な林があるという
カメムシ越冬にはうってつけの環境です。
さてさて・・・
排水の金網と建物の土台コンクリートの間の枯れ葉を取り除いた時でした。
そこに鎮座するゴミアシナガサシガメの姿。
当時はそんなに珍しいものとは知らなかったのですが
学研図鑑と大図鑑で見た、紛れもないその姿にホクホク顔で容器に入れて持ち帰りました。
フワフワ毛の生えた脚がとっても長く、見ていて飽きません。
塩谷町の県道を走る辺りでも、このサシガメをとりだしては覗いてました。
その後矢板の県民の森で
私だけ下りて、倒木からエサキヒラタカメムシを採ったり
宿舎近くの落ち葉層からツノアオカメムシの死骸を拾ったり
ミヤマダイコクコガネの死骸を掘り起こしました。

ああ、時間や。残念。
またこの続きは。
829Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 19:49:45.61 ID:???
97年は大雪でした。
高校受験勉強の合間に粟野に行きました。
それ以外は勉強。

高校に入ってからは部活もなく帰宅部でした。
カメムシもあまり採らず、何をしてたのかな。
県立校なので勉強、土日も勉強。
このころが一番、虫採りはしてなかったと思います。
野生生物目録のカメムシのところをコピーして
当時見てきたカメムシにマーカーで印をつけたものがまだ手元にあって
それによると185種になってます。
現在が590種くらいですから、3倍以上に伸びました。

その急激な伸びは大学に入ってから時間が増えたことによるのが大きいのですが
モチベーションを維持し続けられたのは、高校二年での出来事がきっかけでした。

830Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 19:56:25.91 ID:???
1998年は異常暖冬、暖春。そして5月の低温と夏の天候不順。
春の訪れは早かったです。
そして5月からは幸いなことに日記があるのでそれを読む・・
とまたしても脱線しまくりになるので自重します。

野外での虫採りは7月くらいから始まって
この頃、当時南河内町だった町田地区で定期的に虫捕りしました。
フタボシツチカメムシがいて素晴らしい場所だったのですが
その後、唯一の記録となるズイムシハナカメムシとコバネアシブトハナカメムシがとれました。
現在はもう整地されて跡かたもないのですが、つくづくラッキーだったと思います。
私のカメムシ採りは特に目当てのない、行き当たりばったりのもので
実に私の、テキトーいい加減な性格にマッチしています。
このラッキーが現在も続いていることは本当に、亡くなった父と神様に感謝の限りです。
ですから、初めて採るカメムシ、または珍品が採れた時はかならず大きな声で
「お父さん、神様、ありがとうございます」と唱えます。おかしな話かもしれませんが。
831Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 20:03:19.61 ID:???
その出来事とは、ある日、高校の廊下で潰れたアカスジキンカメムシを
友達と眺めていた時のことで、担任が通りかかったので
それとなく解説しました。なに、Aeliaはカメムシが好きなのか。
そしてそれは生物の先生にも知られることとなり
さっそく生物室に呼ばれて、石橋町のカメムシをまとめることになったのです。
栃木県の学生科学展覧会に出展することになり
データ集めが始まります。並行して大学選びと勉強もしました。
年が明けて1999年。
今見返すととても恥ずかしいのですが、拙稿「石橋町のカメムシ」は
県の最優秀賞となり、ますます生物の先生はヒートアップしました。
全国狙おうよ。
えー・・・うれしい反面、大学勉強もしないといけない時期にあり心が揺れました。
でも次第にカメムシのほうが楽しくなってしまい、結局大学は私立にして
センター試験利用の試験で早々と着地点を決めてしまいました。
832Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 20:11:04.55 ID:???
1999年の描写が抜けました。
1999年はとにかく勉強。その合間にカメムシ。
まだ全国に出すことは決めてなかったので保留にしていました。
夏の文化祭。
泊りがけで学校にいた時の買い出しで
近くのコンビニ灯火にヨツボシカミキリがいたのですが採っとけばよかったかな。
文化祭でカメムシ標本をお見せすることになり再び生物室へ。
そして「ねー僕と契約して全国出ようよ」
・・・
このあと>>831の後2行につながります。
最初から答えは出ていたのです。
カメムシと受験を天秤にかければカメムシに傾くことなど分かってました。
とにかくデータの補強、資料づくり。訂正。
みんなが受験勉強で夜まで残っているさなか僕だけ模造紙にマーカーでキュッキュ。
写真の選定。灯火に来たカメムシを集め、みなの白い目が痛かった。
833Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 20:19:50.89 ID:???
近所の林でダルマカメムシを採ったのもこのあたりでした。
未だに下野市唯一の記録。
たばこの外装フィルムに、指でつまんだ個体を入れた思い出。
吸虫管作れよww
このエピソードも日記にあるのですが開くと帰ってこれなそうww

10月に祖母がなくなり、栃木市で葬儀でした。
街中でしたが、なんと隣の荒れ地に多数のアシブトマキバサシガメ。
喪服代わりの高校の制服を着たまま嬉々として摘まみました。
さらに、これはRDBの貴重なデータにする予定なのですが
イネカメムシが一頭いました。これには驚きました。
親戚の目も憚らず、袋をくれ、珍しいカメムシ採った。
「まーだAeliaはカメムシやってんのけー、すきだなや」
イネカメムシの県内での貴重さは、現在も変わらず
この時の一頭と、翌年の一頭を除いて10年以上採集されていません。
親父だけでなく、バーちゃんまでも、俺を見守ってくれてたんだな。
最初に買ってもらった学研図鑑も、バーちゃんが買ってくれたもの。
深い縁を感じます。
834Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 20:28:52.89 ID:???
2000年。大学には合格したのですが
国立のほうが安く家計に負担がかからないということで
親はまだあきらめてくれません。
一方の僕は、ある程度安い私立に決まったことでもうどうでもよくなってました。
文系に進むことが決まっていたのですが
とにかく数理系がダメで、仕方なかったのです。
国立の試験も難しいし、ましてやカメムシ以外に中身のない僕には
小論文なんてクソ難しいものは描けません。
そのために知識付けるのもどーかなと思っていたので・・・つくづく行き当たりばったりですね。
進学資金は日本育英会のおかげでどうにかなったので
2000年春からは決まった私立での大学生活がスタートしました。

そうそう、全国の学生科学賞は4位に相当する環境庁長官賞でした。
やはりいま読み返すと恥ずかしいのですが
これらの活動も手伝って、大学以後も趣味としてカメムシをやろうということになり
今につながるわけです。
もちろん大学生活の中でも、徐々に扱う地域、レパートリーが増え
さらに社会人になってからの活動にも変化が現れるのですが


もうそろそろウザイですか?
もしよければお話し続けますが
野生生物板の趣旨からは外れているし
正直ラウンジとか日記板でやれと言われそうなので・・・


835Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/07(月) 20:37:32.16 ID:???
>>815続き

14. アズキヘリカメムシ 北限?
○県内での分布 今市市 茂木町 益子町 栃木市 佐野市 足利市 岩舟町

さすがにこの種は北限にはならないと思うが、東北以北のデータを知らないので
とりあえずこのカテゴリーに入れておく。
西日本では比較的採れているが同属のホシハラビロヘリのような普通種ではない。
県内ではかつて二か所で採れていたが1980年以降の記録はなく
県のRDBに掲載された唯一のヘリカメムシ科として知られている。
一方私自身の調査では南東部・南西部の山間部において
比較的記録しており、近いうちに公表する予定である。
いずれの産地も多数が採れることはなく散発的で
なおかつ、ホストとなるマメ科の上で採れることは稀。
幼虫の記録もごく少ない。
佐野市の一か所はノアズキとともに多数の個体が見られ
本来の生息環境となっているが、草刈りや土壌乾燥などで荒廃の危機にある。
車道に面していることも懸念材料の一つである。
平野部ではかつてアズキの害虫とされていたが
農薬散布などで姿を消し、今では山間部で細々と暮らす元の生活に戻ったと見られる。
その通り、現在は平野部で姿を見ることはできない。
836名無虫さん:2011/03/08(火) 01:51:17.89 ID:???
たまには趣向を変えてみるのもいいと思いますデス。
門外漢から見れば充分興味深いし、Aelia殿の人となりが散見されてとてもおもしろいです
カメムシのデータを残すのに不都合でなければ続けてほしいです
837Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/08(火) 21:07:22.85 ID:???
わかりました。
見てくれる方がいるなら、続けましょう。
4月からは本格的にカメムシのシーズンが来るので
採集日記とかネタも増えていくと思います。
838Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/08(火) 22:11:39.46 ID:???
15. キボシマルカメムシ 北限種
○県内での分布 宇都宮市

関東では神奈川からの記録があるが、他県の記録は知らない。
あってもごく少ないと思われ、分布の中心は西にある。
福岡のダム自然系ブログに、「タデマルカメムシ」として多数の本種が取り上げられている。
メドハギにつくが、このブログの個体もメドハギにいるようだ。
ヒメマルカメムシよりさらに小型で体の各所に黄色い斑紋が目立つ。
県内では宇都宮市の河川敷で2006年に数頭が得られたのみ。
ホストのメドハギはどこにでもあるが、採集された時期を含め
その後の丹念な調査でも再発見されていない。
839Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/08(火) 22:15:38.94 ID:???
16. クズマルカメムシ 北限?
○県内での分布 足利市 栃木市

関東南部では少ないながらも得られ、千葉市の個体も掲載されているが
栃木県では少なく、クズから採れるのはすべてマルカメムシ。
足利市の古い記録があるほかは、栃木市藤岡地区の昆虫リストに掲載された記録のみ。
私も未見であり、県内ではキボシマルカメムシと並ぶ稀少種と位置付けられる。
東北での記録は良く分からないが、カメムシ図鑑の個体は盛岡での撮影である。
おそらく東北でもかなり少ない種と考えられる。
840Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/09(水) 18:42:00.59 ID:???
山梨にもシロバフトカスミカメいるのか。
フジグンバイが西日本でも記録されているように
案外広く分布しているのかもな。
841Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/09(水) 21:15:34.17 ID:???
17. ヒメナガメ 北限に近い
○県内での分布 那須町 益子町

西日本や沖縄ではなじみのあるカメムシで個体数も多いが
関東では主に南関東でみられ、埼玉以北では少なくなる。
栃木県では古い記録があるのみで最近は得られていない。
私自身も未見。
ヒメナガメは東北でも得られているが安定した産地ではないと思われる。
カメムシ科のカメムシは沿岸部が分布の限界のようで
フタテンカメムシ、ヒメチャバネアオカメムシ、キュウシュウクチブトカメムシなどは
いずれも千葉県もしくは茨城県までの分布となる。
842Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/09(水) 21:19:42.84 ID:???
18. イネカメムシ 北限に近い
○県内での分布 宇都宮市 下野市 益子町 茂木町 栃木市

文献記録以外では下野市、栃木市で採集されたが一頭ずつで2000年以降の記録はない。
暖地では少なからずの個体が得られているがそれでも目につく機会は少ないようだ。
草原で得られているが住宅地の空き地、河川敷と身近な環境であり
他のカメムシが普通に見られるなかでなぜ個体数が減ったのか興味深い。
843Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/09(水) 22:15:03.54 ID:???
18種中、東北にもいる、もしくは東北まで分布する可能性のある種としては
・ミヤモトマルグンバイ
・オオメダカナガカメムシ
・アズキヘリカメムシ
・クズマルカメムシ
・ヒメナガメ
・イネカメムシ
があり、ミヤモトマルグンバイはコケに生息するという見過ごされた環境から
今後の調査では分布域が広がると考えられる。
オオメダカナガカメムシも同様に、分布の局地性から厳密には北限とはいえない。
アズキヘリカメムシ、イネカメムシは
かつては農業害虫とされた過去もあり、なおかつ分布も広いことから東北南部にもいると思われる。
クズマルカメムシ、ヒメナガメは文献にも登場する通り
東北の記録があるが、分布は希薄。本県も北限に近い一地域として取り扱うのが適当。
844Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/10(木) 21:36:03.51 ID:???
ミクのコンサートがあまりにもひどい出来でフイタwwwwwwwwwwwww
845Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/10(木) 21:38:42.60 ID:???
今日は佐野の唐沢山に出かけてきたけど
花粉症が思ったよりひどくなった。
枯れ枝から8年ぶりに生きたカクムネヒメヒラタカメムシを得る。
ヒラタハナカメムシの発生するアカマツは環境が悪くなってきたので
本日をもって観察中止。
コミドリチビトビカスミカメは生きた個体がいた。
846Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/12(土) 19:32:21.43 ID:???
こんばんは。凄い揺れと余震で眠れないという初めての経験でした。
みなさんの地域はどうでしたか?
私の店舗はとりあえず営業しましたが他店はいろいろ大変なようです。
まだ情報が伝わっていない中、怪我がなかったことだけは良かったです。
栃木は地震なんてこねーよ、と思っていたのが間違いでした。
日頃からの備えと行動が大切なんだなと実感する一日でした。
847名無虫さん:2011/03/12(土) 19:35:20.21 ID:???
玉子一個割れた。おわり。
848Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/12(土) 19:42:33.48 ID:???
積んでた漫画が未整理の標本押しつぶした。
はなまる幼稚園ェ・・・
849Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/14(月) 21:57:14.15 ID:???
限界がきました
さようなら
あとを頼む
850Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 10:48:10.63 ID:???
停電やっと終わった
851Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 10:56:40.02 ID:???
暗い話をしてても仕方ないので元のカメムシの話に戻します。
ある程度は割り切ることも大切なので。

墓参りに行ってきてから書きこみ再開します。
852Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 13:17:58.50 ID:???
>>843続き

残り12種はいずれも明らかな暖地性の種類で
関東以南に産し、本県が北限と考えられる。
クロバアカサシガメ、アシマダラアカサシガメ、ヒメハリカメムシの3種は
文献による1980〜1990年代の僅かな記録があるのみ。
(クロバアカサシガメは唯一、筆者も得ているが最近の記録なし)
残り9種は全て筆者採集による栃木県初記録で、クロアシナガサシガメを除いて
すでにインセクト誌上で発表済み。
共通するのは関東南部がかつての北限だったこと。
853Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 13:42:17.60 ID:???
◎生息環境が限定される種
 稀産種の中には生息環境が局限されるものも多い。
水環境と植生に大分され、以下のようなカテゴリー分けをした。
・池沼、水路
・湿地
・草原
・雑木林(クヌギ・コナラ林)
・特定の植物
・その他

条件を満たしていても、もともと少ない種はさらに生息域が局限される。
この説明は不可能に近く、稀種たる所以となる。

854Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 13:51:28.06 ID:???
・池沼、水路などの水環境(4種)
1. ミゾナシミズムシ
○県内での分布 さくら市 栃木市遊水地

もともと少ない種で産地も局限されるが
他県ではいる場所には無数にいるという。
県内でも、特に那須地方の沼で産地が見つかる可能性が高い。
筆者は水深の浅い遊水地内の湿地水たまりから得たが、ごく少ない。
栃木県におけるミズムシ類は、近県の記録からすれば
もう少し増えてもよさそうであり、本種の新しい産地発見を含めた
総括的な研究が待たれる。
855Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 14:01:34.10 ID:???
2. タガメ
○県内での分布 県内各地

かつては普通に見られた有名な大型水生カメムシだが
農薬散布や水路の消失、乱獲などで姿を消した。
最近も細々と記録があるが、灯火に飛来した個体も多い。
そうした個体がロードキルにより姿を消す悪循環につながるではと危惧する。
筆者も何度か得ているが20年ほど前の観察である。
以下にまとめておく。
下野市石橋地区では、工場の灯火で得られた時期がある。
轢かれた個体も含め、10近くが見られたが
同時ではなく、一頭ずつの発見であった。
その後引っ越ししたが市街地の公園でも見かけた。
テニスコートの強いライトに飛来した個体。
それ以後石橋地区でみたことはなく、野外環境下での発見例もない。
日光市今市地区の水路では少なくとも1993年までは多数のタガメがいてガムシも多かった。
現在もこの水路は健在だがタガメはまったく見られない。
乱獲か環境の変化によるものかははっきりしない。
他の水生カメムシはいるが、これも年々減っているように思われる。

856Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 14:15:15.35 ID:???
3. コバンムシ
○県内での分布 日光市今市地区

唯一の生息地も今は悪化しているらしい。
保護区域のため調査は難しく、私もこの地域はまったく情報を持っていない。
県内の他の地域でも採れているようだがデータは未公表。
いるとすれば県北だろうか。
全国レベルで保護が必要な水生カメムシのひとつ。
857Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 14:40:37.73 ID:???
4. ヒメマルミズムシ
○県内での分布 那須町 日光市今市地区

水生植物の多い池の浅い場所で採れ、生息地での個体数は多いというが
栃木県での調査は遅れていて、コバンムシと同列に入れたのは誤りかもしれない。
県内の水生カメムシ調査があまり進んでいないためで
今後データを集積してより精度の高い選定を行うべきである。
858名無虫さん:2011/03/15(火) 18:05:26.84 ID:???
ここ?
859名無虫さん:2011/03/15(火) 18:07:50.24 ID:???
ここ
860Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 18:32:28.58 ID:???
うん
861Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 18:36:38.43 ID:???
数えてみたら8回連続して書きこんでたわ。
あまりに過疎なので午前の分もカウントされたんだろう。
862Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 18:38:39.57 ID:???
161 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/03/15(火) 14:43:14
まとめ
水生カメムシの県内での調査は比較的進んでいないため
(一部の種については多数のデータを伴った記録、総括がある)
選定から外れたもの、選定に疑問があるものを多数含む。
水生カメムシに関しては栃木県のレッドデータブックの方が詳しく出ており
筆者のまとめはほとんど参考にならない点、付け加えておく。

863名無虫さん:2011/03/15(火) 18:43:44.10 ID:???
なまカメムシ
864名無虫さん:2011/03/15(火) 18:45:29.47 ID:???
あいなまカメムシ
865Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 18:45:45.54 ID:???
・湿地(2種)
1. モンシロミズギワカメムシ
○県内での分布 宇都宮市 塩谷町 益子町 渡良瀬遊水地

湿地に産するが少なく、局地的となる。
益子町のように谷戸に開けた狭い湿地から
宇都宮市のような住宅地の一角にできた湿地まで幅広くいるため
各地の湿地においても、PTを仕掛ければ得られる可能性が出てきた。
866Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 18:52:53.62 ID:???
2. ヒメミズギワカメムシ
○県内での分布 日光市

国内ではこれまでに北海道と秋田、青森から記録されており
本県の記録は南限として注目される。
もっとも産地の限られたミズギワカメムシでなおかつ、現在の生息地は
将来乾燥の危機にあり、姿を消すことも予想される。
一方で、戦場ヶ原のような広大な湿地にも分布する可能性が強く
許可を得て調査することも必要である。
成虫は翅の退化した個体と翅のほぼ発達した個体があり
発達した個体は本来の生息地から離れた草原で得られたこともある。
なお、中禅寺湖湖畔の水際では
近似属のSaldula数種が得られているが
ヒメミズギワカメムシは採れていない。
このことから本種は湿地に特化した種と考えられる。
867Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 18:55:01.17 ID:???
有線放送聴くために久々に北の窓開けたら
レール上でクサギカメムシが3匹も干からびてた
においだせば気付いたのに・・・
868名無虫さん:2011/03/15(火) 18:56:20.27 ID:???
地震にびっくりして便秘になったカメムシ
869Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 18:57:51.48 ID:???
ナイシトールで便秘なくなったのはありがたい
870Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/15(火) 19:05:40.95 ID:???
まとめ

湿地を好むカメムシは大半が湿地の植物に関係しており
純粋に湿地という環境に結びついた種の中で
かつ分布の限られた少ない種は
僅かにミズギワカメムシ類の2種となった。
いずれも現行、または改訂中のレッドリストに掲載される種で保全が必要となる。
両者とも、泥沢地のようなオープンな環境では見られず
ある程度草のしげった隠蔽的な環境を好むことから
発見を困難なものにしている。
そのため、特にモンシロミズギワカメムシは今後各地で発見される可能性がある。
地表生活のため、採集にはPTを組み合わせるなど工夫が必要となる。
871Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/16(水) 22:42:28.65 ID:???
ベルマーク係
872Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/17(木) 22:50:32.57 ID:???
こんばんは。寒いね。
今日は生存の挨拶だけしてお暇します。
また明日。
873Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/18(金) 21:27:25.33 ID:???
図書館戦争のあれはみこいだったのか
874Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 09:50:27.47 ID:???
>>870 続き
・草原(2種)
1. クロツヤオオメカメムシ
○県内の分布 那須町 日光市栗山地区

定期的に草刈りのされた冷涼地の草原環境に生息するため
県内での分布は限られているが、生息地での個体数は比較的多い。
栗山地区での観察によれば、成虫は年1回、夏に現れ卵越冬と考えられる。
地表部に見られ、オオメカメムシのように植物上では生活しない。
カニグモの餌になっているシーンも目撃された。
このような環境は放棄されると森林化が進み本種も姿を消す恐れがある。
875Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 10:00:26.20 ID:???
2. ヒメカメムシ
○県内での分布 那須町 日光市 那須烏山市 宇都宮市

草原的環境に見出されるが県内での生息状況は良く分からない。
福島では比較的見られる地域もあり、コンフリーなどにつく個体がブログで紹介されている。
筆者はかつて台風後に、宇都宮市の河川敷堤防で1頭得たが偶産と思われその後の記録はない。
876Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 10:10:28.65 ID:???
まとめ

手入れのされた良質な草原は簡単に消えうるため
そのような環境を好むカメムシにとっても脅威となる。
このカテゴリーと「特定の植物」のカテゴリー、両方に属する
ブチヒゲツノヘリカメムシは最も絶滅の危機にあり、県内での唯一の産地でも
最近は得られておらず、現在の状況は不明。

クロツヤオオメカメムシの栗山地区の産地はススキやハギ、アザミ、ツリガネニンジンなど
広大に生育する環境で、昔から貴重な植物・昆虫を産する地域として注目されており
地域全体を含めた保護が必要と考えられる。
いっぽう、ヒメカメムシはクロツヤオオメカメムシよりも産地・個体数ともに多く
ただちに絶滅する可能性は小さいが、生態に不明な点が多いため
最近の記録も含め、情報を集めてより詳しく検討する必要がある。
877Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 10:20:17.32 ID:???
・クヌギ、コナラ林(3種)
1. クヌギヒイロカスミカメ
○県内の分布 足利市

関東以南のクヌギ林に生息する種で、個体数は少なく
本県では足利市の1箇所で生息が確認された。
足利市以外のクヌギ林では長年の調査にも関わらず採集されていない。
かつての北限は横浜市だったが、分布北限であることも含めて
稀少性が高いと考えられる。
クヌギに寄生する他のカスミカメ類は足利市を含めた南部の広い範囲に生息しており
一部は県北のミズナラなどにも見ることができる。
クヌギヒイロカスミカメはもっとも分布の限られた種といえよう。
878Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 10:26:31.12 ID:???
2. モンシロハナカメムシ
○県内での分布 栃木市大平地区 足利市

大平地区ではコナラ、足利市ではクヌギから得られているが少ない。
南部を中心とした分布であり、足利市では最近新しい産地が見つかった。
成虫は秋に発見され、そのまま冬を越すと考えられるが夏の生態は不明。
幼虫もまだ見つかっていない。
全国的にも産地が少ないが関東・関西・九州と範囲は広い。
なお分類に関して、かつての学名種は日本には産せず
本土産の学名はEsakiが記載したものがシノニムから復活した。
879Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 10:35:14.57 ID:???
3. ケブカヒメハナカメムシ
○県内での分布 宇都宮市 下野市 足利市

クヌギにつくが、同時に得られる近似の他種と紛らわしいため見逃している可能性が高い。
褐色味の強い翅、前胸背側角に長い毛があることなどで区別できる。
本土産ヒメハナカメムシの中で、クヌギに特化した顕著な種で
全国的にも産地は少なく、県内でも他種と比較して個体密度が低い。
春にクヌギの花から得られたことがあり、他のハナカメムシ類同様に
成虫で越冬すると考えられる。
880Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 10:44:57.82 ID:???
まとめ

クヌギ・コナラは里山、雑木林の構成種として重要なため独立させた。
そのような環境には多数の科に跨るカメムシ類が見出されるが
もっとも個体数の少ない局地的な種として3種を選んだ。
足利市の産地は公園内にあり、それぞれが孤立した木であるため今後乾燥や土壌の変化で
木が衰弱する可能性がある。3種ともこれらの木々におり、極めて重要な産地である。
南部のこの地域はクヌギ・コナラが比較的見られるため、各種はより広く分布していると思われる。
モンシロハナカメムシはその一例で、最近山間部の孤立した1本のコナラから得られた。

今後の見通しとして、ハナカメムシ類は捕食性のため
ある程度は拡散しても餌には困らず融通が利くが
カスミカメは植物の選択性が強いため
クヌギが衰弱すると個体数も減る。実際最近数年では得られていない。
881Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 10:47:30.03 ID:???
・特定の植物(10種)

※その植物があればどこにでもいるわけではなく
標高や樹齢、その他微妙な環境要因で分布が制限されている種を取り上げた。
882Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 17:59:15.84 ID:???
1. コリヤナギグンバイ
○県内での分布 宇都宮市

河川敷のイヌコリヤナギにつくが稀で
現在判明している産地は数本の木、10にも満たない成虫が得られただけ。
幼虫も不明で、ここ数年はまったく得られず
県内でもっとも絶滅が危惧されるカメムシの一つとなっている。
他県での情報も全くなく、北海道のグンバイムシ(1987)の巻末にある
全国のグンバイムシ分布表で西日本に生息のプロットがついているが
どこで得られたか、採集年は不明。
形態的特徴として、他のPhysatocheilaとは異なり
Cysteochilaにも似た特徴を有している。
883Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 18:07:37.88 ID:???
2. オオクロハナカメムシ
○県内での分布 日光市

ハルニレからまとまった個体数が得られているが
奥日光地域に無数にあるハルニレからの採集例はまだない。
おそらく高い枝につくのかもしれないが
他種同様にアブラムシの虫コブにつくなら、その限りではないわけで
県内での分布は局地的で少ないと考えられる。
北日本に生息の中心があり、本県は南限に近い。
近縁の他種とは大型で膜質部の白斑は3つの点になることで区別される。
884Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/19(土) 18:14:43.09 ID:???
3. ヒラタハナカメムシ
○県内での分布 日光市 真岡市 益子町 佐野市 足利市

アカマツの生木の枝先に近い、細い枝の樹皮下にいることが判明して以来
県内にも広くいることが分かった。
通常の採集方法では得にくいため、これまで記録がなかった。
他県からの記録もほとんどない。
ただ、木が枯れると姿を消すため
佐野市では既に何か所も産地が減った。
海外の同属種はマツにつくカイガラムシを専門的に食することが知られ
一部は実験のため放逐されたが成果は芳しくなかった。
ヒラタハナカメムシのこれまでの採集ではアブラムシやダニ類が同時に落ちてきたが
つねに本種は樹皮下に隠れているので、食性は分かっていない。
常に口吻を前に突き出しているため、探索型で餌を探り当てるのだろうか。
成虫は少なくとも2化し冬は幼虫越冬。春に羽化したものが樹皮下で見つかっている。
その後夏に再び孵化し、秋に新成虫が見つかっている。
もちろん成虫と幼虫が混じったり、夏にも成虫がいるなど
いろいろなステージの個体が活動期には混じって見られる。
885Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/20(日) 21:28:01.15 ID:???
画像がなくてとてもつまらないスレッドになってしまいました><
手元のカメムシフォルダはほとんど捨ててしまいましたので
各地にアップしたものを拾ってきます。
大体30種くらいはリンク貼れると思います。
886名無虫さん:2011/03/20(日) 21:29:09.95 ID:???
カメムシのセックス画像うp
887Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/20(日) 21:35:29.20 ID:???
つるぺた♀のマンマンなら撮ったのがあるわ
毛の生えてないやつな。もちろん無修正。
888Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/20(日) 23:41:57.10 ID:???
クロナガカメムシの雌のことなんだからねっ
889Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/21(月) 23:21:55.58 ID:???
チャトラン・・・
ニャー


890名無虫さん:2011/03/21(月) 23:22:34.27 ID:???
野良猫にエサあげたらだめよ
891Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/22(火) 10:14:12.74 ID:???
ホリケンの演じるチャトランが見たい
892Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/22(火) 10:28:38.65 ID:???
こんにちは。店が停電のため一時帰宅しますた。
かめむしBBSにあげた画像をとりあえず2007年分まで見ました。
稀少なカメムシ59種中半数くらいを見つけました。
私の撮った画像だけ拾ってきて貼ります。
直リンは良くないので上げなおします。
893名無虫さん:2011/03/22(火) 10:30:59.42 ID:???
服脱いだ、ティッシュ用意した
894Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/22(火) 10:40:38.18 ID:???
895名無虫さん:2011/03/22(火) 10:41:46.43 ID:???
まつりちゃんはリポビタン飲みまくってそんなにおしっこ黄色くなっちゃったんですか
896Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 08:26:52.62 ID:???
>>884続き

4. クロバズイムシハナカメムシ
○県内での分布 日光市

捕食性のハナカメムシの中でも珍しく
モミやコメツガなど針葉樹に生えた多孔菌につくが個体数は少なく
条件を満たしていても、その姿を見ることは稀。
2004年以降記録がなかったが、最近一本の木に幼虫と成虫が一頭ずつ見られた。
個体数の維持は難しく、現存する発生木もほどなく消えるだろう。
キノコに集まる虫を食うのか、キノコも食うのか食性に興味がある。
国内では他に四国からも得られている。
897Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 08:37:20.42 ID:???
5. オオカバヒラタカメムシ
○県内での分布 日光市

国内のAradus属中、オオチャイロヒラタカメムシと並ぶ大型種で
本種はダケカンバなどに生えるツリガネタケにつくが稀。
県外でも得られているが、詳しい分布はまだ分かっていない。
本県ではかつて日光市の個体が複数知られていたが
検討の結果、信頼できる真の記録は旧栗山村の1♀だけとなり
他はすべて誤認記録となった(写真からトガリヒラタカメムシか)。
トガリヒラタカメムシとは体長や腹部のアウトライン、生態が明らかに異なる。
その後記録がなかったが、筆者は日光市において2007年から継続して本種を確認している。
太いダケカンバの立ち枯れだが、すでに大半が朽ちており発生の継続は困難。
条件の合った木でも姿を見られず、個体数の希薄さを感じる。
奥日光地域の自然林にはこれからも解説するように
多くの希少種が生息するため、地域全体を含めた保全が要される。
898Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 08:45:42.12 ID:???
6. シロモンヒラタカメムシ
○県内での分布 日光市

黒地に白い斑紋がきれいな種で、全国から点々と記録されているが
栃木県では日光市の1区域に限られている。
ヤシャブシ(かつてヤマハンノキとしてきたのは誤り)の樹皮下や立ち枯れにつく。
成虫は太い木の樹皮下などで越冬し、幼虫はやや朽ちて水分のある立ち枯れの
樹皮下などから採集される。
他県ではサクラなどからも得られている。
現在、県内の生息地は河川工事が行われており
周囲の森林には影響がないものと思われるが、今後留意したい。
899Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 08:54:23.20 ID:???
7. キモンナガカメムシ
○県内での分布 宇都宮市 下野市 益子町 茂木町 栃木市 佐野市 足利市

斑紋の美しい顕著な種だが少ない種。
県内では冬に森林のヒノキ、スギ樹皮下から得られる。
太い木の、根元近い大きな樹皮の下にいることが多く
まとまって採れることも珍しくない。
しかしながら、夏における生態と幼虫はまだ分かっていない。
いかなる植物からも得られないことから、地表生活者と考えられる。
佐野市では7月にカシ類の幹にいた個体を見出している。
他県では灯火に飛来した例もあるが、記録は乏しい。
細長い形態から、チャモンナガカメムシとともにかつてはMyodochiniに含まれていたが
腹部の毛の位置などから、検討の結果Dryminiに移された。
900Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 09:03:39.18 ID:???
8. クロズヒョウタンナガカメムシ
○県内での分布 鹿沼市 遊水地 足利市

湿地のスゲにいるが、産地は限られる。
遊水地とその周辺(足利市)は昔から知られた生息地で個体数も多いが
県北や河川敷、または休耕田のような湿地では見つかっていない。
森林に生えるようなスゲからも得られない。
近県では神奈川の記録がある。
遊水地では同所的に、近縁のヒラタヒョウタンナガカメムシも得られるが
色彩と体長から同定はかなりやさしい。
筆者は訪れていないが、県央の鹿沼市からの記録は特筆に値し
他にババアメンボも得られるなど、遊水地と類似している。
かつては遊水地のような湿地帯、沼が県内に広がっていたのだろうか。

901Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 09:10:22.20 ID:???
9. ブチヒゲツノヘリカメムシ
○県内での分布 那須町

草原のタカトウダイにつくが、最近の記録はない。
旧北区との共通種で日本の分布はその辺縁であるために個体数も少ない。
最近山梨から追加され、BBSや新聞を賑わせたのは記憶に新しい。
ススキなどとともに生育するタカトウダイの類は時折見かけるものの
本種の姿はなく、もっとも得難い草原性のカメムシであることは間違いない。
一方、那須町の広大な面積を考えると、他にも隠れた生息地は考えられるので
再発見の可能性も考え、今後も調査を続けることが重要である。
902Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 09:15:16.24 ID:???
10. キベリヘリカメムシ
○県内での分布 日光市 宇都宮市 那珂川町

草原のクララなどマメ類につき、北海道や長野では稀ではないが
本県での個体数は少なく、最近見つけた生息地も砂利採掘地と化した。
立ち入れないために、植生の状況などは不明。
ツメクサの仲間にも見ることができた為、比較的ホスト選択の幅は広いのかもしれない。
宇都宮の記録は1960年代であり、当時の良好な環境がうかがえる。
ホソヘリカメムシに姿が似るが全体に黒く、翅の縁が淡褐色になることで区別できる。
敏捷でよく飛ぶのは共通している。
 
903Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 09:26:12.07 ID:???
まとめ

どの種も、各地にある植物につくが産地・個体数ともに限られていることが分かる。
ある程度生態は分かっているため、類似した環境の探索が新生息地の発見につながると期待する。
草原性のブチヒゲツノヘリカメムシは発見例が途絶えていること、
また環境変化にもっとも晒されやすい草原性であることから
もっとも絶滅の危険性の高いカメムシとなっている。
他の種はあらかた自然林に見られるもので、森林伐採がない限りは
生息地自体の維持は難しくはないと考えられる。
ヒラタハナカメムシやキモンナガカメムシのように
ある環境に注目すれば、とたんに発見例が増えるものもあり
記録の少ない種も、どこかにヒントがある可能性が高い。
904Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 21:50:51.27 ID:???
まどマギえんきって出てたのに
今公式みたら来年になってた
もうやらないってことですね。希望をなくしますた・・・
905Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/23(水) 22:01:33.99 ID:???
出来ない約束するんじゃないよ
途端に熱冷める
フラクタルンゴ一人勝ちヤマカンェ・・・

906Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:26:38.94 ID:???
>>903続き
・その他特異な環境(1種)
オキナワイトアメンボの日陰選択性は他種には見られない
特異な生息条件である。

1. オキナワイトアメンボ
○県内での分布 宇都宮市 塩谷町 鹿沼市

ヒメイトアメンボが様々な環境の水辺に現れるのに対し
本種は日陰となった暗い水辺、渓流の崖、岩などにいる。
このような環境に注意を払って探索した結果、各地から少しずつ報告が増えてきている。
ただし産地は局地的。
塩谷町の産地は筆者が唯一見つけた環境で、冬の水枯れの時期に観察した。
夏は湿地となるであろう河川敷後背地の、農業用水路の水を逃がす場所で
周囲はササヤブ、クルミ、エノキなどの大木が囲んでいる。
本種はエノキ周囲の大きな石の下に集団で越冬していた。
木々が茂れば鬱蒼とすることが予想されるが、夏季に立ち入ることは難しい。
河川敷全体が管理されず荒れ地になりつつあるので
近いうちに荒廃してしまうかもしれない。
907Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:28:39.72 ID:???
◎情報不足
 ・継続して記録されている種
 ・単発的でもっとも情報の不足した種

確たるホストなど生息情報の把握に値する個体数が得られていない
情報の不足した種を扱う。

・継続して記録されている種(3種)

発見時から現在まで継続して記録のある種。いずれも個体数と産地は減りつつある。
環境変化を受けやすい種で構成されていることにも注目。

1. オオメノミカメムシ 2008-
○県内での分布 佐野市

山間部の湿り気のある落ち葉層やコケにいる。
幼虫は7月ごろ孵化し、7月下旬から8月まで成虫が見られる。
現在の環境は開発の可能性は小さいが、乾燥化で消滅の恐れあり。
2008年の発見からは個体数・産地ともに減りつつある。
微小なため見逃している可能性も高いが、少なくとも今日までに
佐野市の産地以外で見出せたことはない。
採集圧も脅威であるために、特に影響を受けやすく再生が難しいコケの調査は控えている。
全国的にも稀で詳しい生態も不明。
近県では茨城、埼玉の記録があり、筆者は千葉からも得ているが
10月の採集であり、オオメノミと同種かどうかは分からない。
908Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:37:58.90 ID:???
2. チビアシナガサシガメ 2003-
○県内での分布 茂木町 益子町 栃木市

山間部の土壁の中、乾燥して小昆虫が発生しそうなアカマツの樹皮下、
雨水の影響を受けずに絶えず乾燥した、建物の外壁沿いの落ち葉層など
いずれも乾燥した環境に見つかり、同所的に生息するトビムシやチャタテムシを食うと思われる。
生態はある程度判明しているが、年々生息地が減っており個体数の変動も大きく
今後の予想も難しいために、生態不明のカテゴリーに含めた。
近年はさらに生息地が減り絶滅も心配されたが
栃木市から新しい産地が見つかった。
国内での局地的な分布パターンと重ねて
非常に謎の多いカモドキサシガメ。
中国から記載され、日本では栃木と東海地方、大分から発見されている。
909Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:40:45.92 ID:???
3. オオムラクモナガカメムシ 2001-
○県内での分布 日光市

日光市の草原地帯に見出されるが、近似のムラクモナガカメムシのように
森林の落ち葉層からはまったく見出されない。
いずれの個体も翅が短めで発達しない。
本当にオオムラクモナガなのだろうか?
国内では北海道と本州、四国の寒冷地にいるが少なく生態も不明。
成虫は全てのシーズンにおいて見られたが近年個体数は減り
去年久々に1頭をササから得た。

まとめ

乾燥というもっとも起こりうる環境変化でオオメノミカメムシの減少が懸念される。
逆に乾燥をこのむ傾向があるチビアシナガサシガメは
えさ場の微妙な変化、あるいはサシガメ自体の個体数が飽和して分散している可能性がある。
草原的環境にいるオオムラクモナガカメムシは発見からほぼ10年がたつが
環境自体の変化はなく、ナガカメムシの個体数が減り続けている。
どこかから移入したものであれば、環境になじめなかったとして個体減少の説明がつくかもしれない。
ここでは書かなかったがミドリホソナガカスミカメが
千手が浜で採れており、古くからの移入だとすれば
オオムラクモナガもあるいは、と考えられるが想像の域を出ない。
今後も各種経過を見守り、増加と減少のトレンドを5年後、10年後に報告できればと思っている。
910Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:46:37.84 ID:???
・単発的で情報の最も不足した種(16種)
栃木県産カメムシの中でもっとも稀な部類に属するもの。
国内、または海外ではその限りではなく例外もある。

1. ニセオオチャイロカスミカメ 2007
○県内での分布 日光市

山地草原でビーティングにより1♀が得られた。
近似のオオチャイロカスミカメより大型で色彩が暗く、前胸背の前縁はやや淡色。
個体数もはるかに少なく、産地もより高標高地となる。
全国的には灯火で得られることが多い。

2. ツヤムネセスジカスミカメ 2006
○県内での分布 日光市

山地の森林で下草をスイープした際に1頭得られたが破損している。
カエデにつくが全国的に珍しい。
関東では東京や埼玉で得られている。
県北地域を中心にカエデ類の調査が必要である。
911Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:49:43.93 ID:???
3. ズイムシハナカメムシ 1999
○県内での分布 下野市

草原の空き地に放置された倒木群上で1♀見出したが
その後木々が撤去されて現在は更地となっている。
次にあげるコバネアシブトハナカメムシも同所で得られた。
興味深いハナカメムシがスポット的に得られたのはまさに珍品の所以を感じる。
ズイムシハナカメムシはかつては普通だったが
農業形態の変更と農薬散布で姿を消した。
現在各地で点々と記録があり、多くが灯火によるものだが
神奈川では枯れ葉から得られており、本来の生息地と考えられる。

4. コバネアシブトハナカメムシ 1998
○県内での分布 下野市

空き地の倒木の樹皮下から数頭見出したが当時は
それほど興味もなく、1頭を得るにとどまった。
その後の記録はないがのちにカメムシ図鑑が発刊され、珍しい種と判明した。
日記には「チビアシブトマキバサシガメ?」と書かれており
正体のわからない小さなカメムシとして認識していた。
国内では珍しいがヨーロッパでは被写体によく選ばれており、普遍性がうかがえる。
アセスでは工場地帯のライトトラップに様々なハナカメムシが誘引されるので
もしかすると本種も、飛べないながらもいろいろな場所に散在しているのかもしれない。
912Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:52:40.48 ID:???
5. チャイロサシガメ 2006
○県内での分布 益子町

土壁の中から7月に1♀、10月に1幼虫が見られた。
その後の記録はなく現在までも追加には至っていない。
沖縄など南日本ではライトトラップでそこそこ採れているが
本土では珍しく、特に北限と考えられる栃木では稀。
近県では東京で採れている。
いずれも灯火に来たものばかりで、野外での生態は不明。

6. オオカモドキサシガメ 2006
○県内での分布 益子町

土壁を覆うキヅタの枯れた部分から1♂2♀♀が得られた。
その後の追加はなく、同時に得られた他の2種のEmpicorisがいたのみ。
現在はそれらの姿もほとんどない。
複眼の小さな特徴あるEmpicorisで、オオとつく割にはヒメマダラカモドキサシガメや
Empicoris egregiusに次ぐ大きさである。
全国的にも稀で、詳しい生態は分かっていない。
おそらく枯れ葉につくものと思われる。

745 名前:Aelia ◆mYl7EDbJMI[sage] 投稿日:2011/03/23(水) 11:42:18
7. ゴミアシナガサシガメ 1995
○県内での分布 日光市今市地区

建物の北側の落ち葉から1♀を得た。
その後の記録はない。
全国的にもかつては普通種だったが、最近は激減した。
屋内で見つかることが多かったため、近代化の波に乗り切れなかったのだろう。
関東での記録は東京など。
913Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 09:55:41.55 ID:???
8. マルガタヒラタカメムシ 2003
○県内での分布 日光市

河川敷の流木から1♂が得られた。
近県では群馬の写真をネットで見つけたほか
各地に少ないながらも記録がある。
詳しい生態はよく分からない。
短い触角と丸みのある緑色を帯びた腹部などから他のAradusとは容易に区別できる。
幼虫はBBSによれば白っぽい色彩をしているが
本県では幼虫すらもまったく得ることができず、現時点でもっとも稀なAradusである。

9. ハイイロヒラタカメムシ 2003 2006 2010
○県内での分布 日光市 益子町

日光市では河川敷、林道わきの乾燥した材の樹皮下から
益子町ではFITトラップに飛来した個体がそれぞれ得られている。
幼虫は不明。
全体的に灰色っぽいがそうではなく茶色がかった個体もある。
触角に密な毛があって太くなるtransiens種群に含まれ
近似種としてほかにフトヒゲヒラタカメムシがあるが
この種は寒冷地に限られ、混生は見られない。
国内でもポツポツと記録があるものの生態はよく分かっていない。
914Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 16:58:50.73 ID:???
10. Mezira ludviki 2009
○県内での分布 日光市

本種が比較的得られる地域もあるようだが
県内では稀で、現在のところ日光市で得られた1♀だけが知られている。
アラゲオオヒラタカメムシに似るが腹部側縁はほぼ平行で直線的。
結合板の斑紋の形も異なる。
現在本種の得られた倒木は朽ち果ててヒラタカメムシ自体がいない。

11. ヤセオオヒラタカメムシ 1979 1980 2002 2010
○県内での分布 那須塩原市 日光市

古くは那須塩原市の黒磯地区でも得られている。
その後の記録はなかったが2002年に日光市の中禅寺湖畔で1♀、
さらに同じ木から多数の幼虫が見つかったが
羽化個体を見ることもなくこれらの個体は消え、木自体も朽ち果てた。
最近になり森林内で複数の個体を発見し、別の場所でも1頭見かけた。
発生年だったのだろうか?
他のMeziraとは形態的にもかけ離れており興味深い。
ヨーロッパでは比較的見られるようだが国内では少ない。
近県では群馬の記録がある。
915Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 17:00:52.06 ID:???
12. アシアカナガカメムシ 1991
○県内での分布 日光市

日光市栗山地区の1頭の記録がある。
栃木県立博物館で実際にこの個体を見たがくすんだ色彩をしており
他のArocatusを見なれた身にとっては異質に感じる。
しかしこれはヨーロッパ産の種では普通のこと。
国内では北海道と本州から知られるが詳しい分布や生態は不明。
ロシアではニレの類につくという。
県内のハルニレを調べれば追加できるかもしれない。

13. オオクロナガカメムシ 1982 1986 2001 2006
○県内での分布 日光市

古くから知られているが他のクロナガカメムシに比べ少なく
産地も奥日光に限られている。
落ち葉層に生息しているが、2006年にはエゾイラクサ群落のスイープで
オオケブカナガカメムシとともに多数の個体が得られた。
その後追加はなく、イラクサ自体は生育しているだけに謎の発生となった。
また、地表近くに設置したFITトラップでも1頭得られている。
体形は幅広く翅が褐色を帯びる大型種。
国内でも産地は北海道と本州のみ。
916Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 17:03:03.38 ID:???
14. コゲチャナガカメムシ 2009
○県内での分布 塩谷町

旧北区に広く分布する種で極東ロシアや日本の個体は別亜種となる。
国内では古くから北海道に産することが知られているが稀。
本州の記録はなく、奥日光でも得られていない。
その本種が塩谷町の河川敷にいたことは特筆に値するが
周辺は牧草育成地があり、もしかすると移入の可能性もあるかもしれない。
もっとも大型のクロナガカメムシで全体的にほっそりとしている。
一見Megalonotusの種にも似ている。
生息地ではヤマブキなどのビーティングにより1♀が得られだ。

15. ヒメチャイロナガカメムシ 2005 2009
○県内での分布 日光市

小型のチャイロナガカメムシで、未だにLethaeusから転属されていないので
学名は原記載のままの"Lethaeus"に訂正しておく。
少ない種で近県では神奈川の記録がある。
チャイロナガカメムシとはより小型で翅の淡色斑が発達しないことで区別できる。
県内では草原のスイープで1♀、ハギの花から1♂がそれぞれ得られた。

16. ジムグリツチカメムシ 1957 1982 1998
○県内での分布 下野市 遊水地 佐野市

極めて異型のツチカメムシで古くから図鑑に登場するが各地の記録は少なく
最近の検討により日本産は新種として記載された。
近県では東京、神奈川の記録があるが
東京では多産地も見つかり、幼虫も得られている。
また九州の阿蘇地域でも多数の個体が発見されており、分布は広い。
県内では南部の記録があり、筆者は高校のプールサイドで1頭拾っている。
体形は背腹に高く、太い後脛節と相まってコガネムシのような感がある。
917Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 17:05:04.91 ID:???
まとめ

ここにあげた種はいずれも再現性が低く、傾向のつかめないものが多い。
自然林に産するものは直ちに絶滅の恐れは小さく
地中性のジムグリツチカメムシなどは
開発などで土壌環境が変わり、消えている可能性がある。
海外ではキャベツ畑など、農園の害虫になるものがあり
もしかすると国内でも畑など柔らかい土の中で生き延びているかもしれない。
今後も調査は続くが、このカテゴリーのカメムシが得られた際には
随時情報提供したい。

●おわりに

県内における重要な稀産カメムシ全59種を一通り解説したが
環境保全を行っても分散して消えゆく種が多く
傾向のつかめない再現性の低い種については、なおさら保全が難しくなる。
50年前と比べると現在の虫を取り巻く環境は深刻であるが
それでも、その片鱗をつかめていられる現在に立っていること
その状況を記せられることは、幸せなのかもしれない。
これから50年後に再び栃木県のカメムシを語る時
この59種がどれだけ残っているだろうか?
また残りの550余種のうちどれだけが「稀・絶滅」になるのだろうか?

今できることは、出会えたカメムシについて一つでも多くのデータを残し
これからの未来につなげていくことだと考える。
それが調査し、採集するものの使命である。
918Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 17:07:16.67 ID:???
919Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 17:09:46.58 ID:???
もいっこ完
920Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 17:12:06.28 ID:???
エイスリンちゃんが最近の好み
921Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/24(木) 17:18:54.88 ID:???
さっき姿川を7`くらい歩いてきたけどサクラがなんとか3月には咲そうな感じ。
気温低くても今年は日照があるのがいいみたい。
カワラムクゲカメムシは成虫がいました。ずっとツンツンしてみたけど寒くて飛べない><
どんなに寒くてもけなげに氾濫原で生き抜く1mmのカメムシかわいい!
922 【東電 92.8 %】 Aelia ◆WHWKysC6K/y1 :2011/03/25(金) 19:55:33.72 ID:???
テスト
923 【東電 92.8 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/25(金) 20:00:18.86 ID:???
トリップみすった

924 【東電 92.8 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/25(金) 20:10:28.18 ID:???
新しいトピックを考えましょう・・・

それとも画像見たい?

どっちにしよう。レスがたいていないので僕が決めちゃうんだけど。
925 【東電 87.5 %】 :2011/03/25(金) 21:25:10.57 ID:???
エイスリンェ
926 【東電 87.5 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/25(金) 21:35:05.58 ID:???
減ってきたな
927 【東電 81.4 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/26(土) 17:47:38.68 ID:???
パンクフジヤマ
928 【東電 84.9 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/26(土) 19:30:38.22 ID:???
929 【東電 91.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/27(日) 20:10:42.63 ID:???
ただい政男
930 【東電 91.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/27(日) 20:31:44.67 ID:???
過疎のスレにきてわざわざ過疎ってるなと書きこんでいく奴は何なの
931 【東電 91.7 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/27(日) 20:45:09.46 ID:???
自分が撮ったカメムシの画像、参考までに。30種くらいあります。

オオメノミカメムシ h ttp://twitpic.com/4dh5tr
モンシロミズギワカメムシ h ttp://twitpic.com/4dh6r2
ヒメミズギワカメムシ h ttp://twitpic.com/4dh7mh
ミヤモトマルグンバイ h ttp://twitpic.com/4duzi6
コリヤナギグンバイ h ttp://twitpic.com/4dvuje
932名無虫さん:2011/03/27(日) 21:01:48.09 ID:???
私の撮った自分の尻の穴の画像も30枚程あります
933 【東電 91.7 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/27(日) 21:03:49.95 ID:???
zipでくれ
934名無虫さん:2011/03/27(日) 22:42:49.11 ID:???
通報した
935 【東電 87.9 %】 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/03/27(日) 22:46:23.96 ID:???
賑わってるな
936名無虫さん:2011/03/27(日) 23:04:35.86 ID:???
ここまで俺の自演
937 【東電 87.9 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/27(日) 23:15:50.94 ID:???
何事かと思ったw
今日はもう写真なしや
また明日以降
938 【東電 83.6 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 17:40:20.56 ID:???
クヌギヒイロカスミカメ http://twitpic.com/4e7re2
939 【東電 83.6 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 18:33:40.03 ID:???
コリヤナギグンバイを擬人化してみた
h ttp://nagamochi.info/src/up61715.png
940名無虫さん:2011/03/28(月) 20:17:40.67 ID:j/2uDmAF
そんな暇があるならもっとマトモな報文書いてくださいね!
あなたなら出来るはずです!!
941 【東電 90.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 20:55:31.55 ID:???
Twitterみてたらちょうど「日本の固有植物」という叢書についてのツイートがあった
こんな本があるのか

>>940
とりあえず7月号に新記録種と県RDB種について書くつもりですが
甲虫の記事も書きたいので、詰めているところです・・・
栃木県未記録のカメムシは去年12月号でほぼ終わりだったのに
その後もいやらしく追加が出て・・・w
942 【東電 90.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 21:00:14.47 ID:???
日本の野生植物
943 【東電 90.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 21:06:55.68 ID:???
明日は野焼きを中止した遊水地でも見てきます
944 【東電 90.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 21:19:35.46 ID:???
標準蛾図鑑買いたいけど金がなくて死にたい
945 【東電 90.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 21:21:38.56 ID:???
そろそろ次スレになるけどカメムシの採集ネタで
写真がないのはとてもつまらないかもしれない。
残念なことに僕のデジカメは去年の夏に壊れてしまったので
新しい写真が全く撮れない状況です。
すみません。
946 【東電 90.1 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/28(月) 21:24:38.02 ID:???
そらおと原作またしてもカオス放置かよ・・・
福原つながりでAチャンネルが早くみたい

大井川のムカシゲンゴロウといい、着目点変えれば
新種、未発見がまだまだあるんだな。クロゲンセイもそうだ。
カメムシなんてもうもの凄いだろう・・・

947 【東電 81.6 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 08:52:48.23 ID:???
ホソカタムシの誘惑でも買うか
琉球に比べると栃木はホソカタムシが少ない
ムキヒゲホソカタムシ類も含めて何種くらいだろう
カメムシ採りのついでにホソカタムシも見ているんだけど
なかなかフカミゾホソカタとかムネクボスジホソカタは採れない

948 【東電 81.6 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 09:08:53.00 ID:???
カメムシ同様に栃木県は寒いので暖地性の普通種はいない。
サビマダラオオホソカタムシ、ルイスホソカタムシがその例。
関東周辺に固有のハヤシヒメヒラタホソカタムシは
東京でも公園などの枯れ枝にいるが、栃木では未記録。
また、クロツヤツツホソカタムシ、アトキツヤツツホソカタムシの記録もない。
949 【東電 81.6 %】 Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 09:10:55.60 ID:???
注目種として、メダカヒメヒラタホソカタムシ、ムネクボスジホソカタムシがある。
前者は奥日光で採ったことがあるが
局地的に発生し、とても少ない。クロモンヒメヒラタホソカタムシのほうが多い。
そしてクロモンヒメヒラタホソカタムシは各地に普通。ただし小さいので見つけづらい。
後者は1984年の日光市藤原地区の記録があるのみ。
950アエリア:2011/03/29(火) 20:33:42.29 ID:???
大変なことが起きました、
951Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 20:45:20.04 ID:???
なんと下野市から3`の地点でババアメンボ
エサキアメンボ ケシミズカメムシがいました。
952Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 20:59:14.84 ID:???
エーゲ海に行きたい
953Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 21:28:38.03 ID:???
今日のカメムシ 小山市黒本橋
遊水地に行こうとしたけど野焼きした思川の三日月湖が面白そうなので下りてみた。
野焼きのゴミをどかすとわらわらとアオゴミムシが出た。
昔はこれらに混じってツヤキベリアオとかオオサカアオがいたに違いない。
ほかにオオヨツボシゴミムシが出てきたくらい。つまらない。
カメムシはもっとつまらないので書かない。
三日月湖の周囲を歩いているとババアメンボを発見。
ヒメアメンボを寸詰まりにしたような小さなGerris。
すべて羽は完全。
エサキアメンボの記録が20年前にあるが今はどうか。
カサスゲが残っているが姿はない。
岸辺でケシミズカメムシをたくさん見つけ、板きれをどかすとやっとエサキアメンボが見つかった。
一頭だけ越冬していた。水に入れるとゆっくり動いた。
県内に点々と残るエサキアメンボ。
その姿がいつまでもみられることを願い、黒本橋を後にした。

そこから下野市の本吉田に行き細いケヤキの樹皮をはがして
クロハナカメムシを地区新記録。ヨツモンヒメテントウもいたが冬以外あまり見ない。
ビーティングもしてみたがまだクヌギにコブヒゲカスミカメはいなかった。
10日後また来よう。ヨモギにもクロマルカスミカメの孵化はなし。

帰り道に、オープンしたばかりの道の駅しもつけに立ち寄ってみた。
まあ普通の道の駅って感じ。夏になればアイスとかいろいろ出るのかな。
南河内あたりの人は使うだろうけど石橋地区からわざわざ行く人はいるのだろうか??

おしまい
954Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 21:31:53.40 ID:???
日光の光徳だと思うけど1974年にヒトツメアオゴミムシが採れてた。
カメムシの記録はもっと残すべきだと思うけど
どの県も記録が少ない。
955Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 21:48:04.92 ID:???
でも記録が残っていない群のほうが多いので贅沢は言えないのだ
栃木はハエの拡充が必要に思う
トビムシなど土壌生物はある程度「とちぎの土壌生物」で俯瞰できる
956Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 21:54:18.82 ID:???
とちぎ昆虫愛好会の記念出版としてカミキリと県産昆虫目録が出るけど
あとどれくらいで出るのか分からない。
それを参考にして今後新記録などの発表ができるのか。
957Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 21:57:47.56 ID:???
そう、カメムシ類に限って言えばヨコバイの記録は相当増えると思う。
アブラムシは宇都宮大学を中心に古くから研究が盛んだった。
カメムシは・・・僕がなんとかして540くらいまでに増やしたけど
未記録・新種がまだ70くらいいる。
コナジラミもSさんが精力的にフィールドワークで集められているので問題なし。
キジラミはもうちょい。島根のハムシの人が触発されて
一年足らずのうちに神奈川レベルまで記録増やしてたから
栃木でも無理ではないはず。ただし植物力がないとダメだが。

958Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/29(火) 22:39:30.96 ID:???
栃木のレッドリスト改訂されてた。僕に知らせも何もなかったw
カメムシのとこの新規は僕が考えました。
h ttp://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/documents/14-kontyu.pdf
959Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 14:43:18.48 ID:???
韓国固有の?昆虫ガイドみつけた
http://nre.me.go.kr/meweb/data/download/Guide04.pdf#search='Acoryphocoris'
960Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 14:58:01.41 ID:???
カメムシ類はこっちだった
h ttp://nre.me.go.kr/meweb/data/download/Guide05.pdf
961Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 15:10:08.22 ID:???
イトカメムシの韓国固有種は知らなかった
962Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 15:13:17.67 ID:???
ヒヨドリジョウゴにつくDicyphus parkheoniはもしかすると
オオヒキヨモギについてる小さなホソカスミカメのことだろうか
963Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 15:18:15.75 ID:???
トゲケシヒラタカメムシの原記載図初めて見た
コンビニ本に奄美の個体が載ってるけど
日本にもいるとおもう。3mmあればケシヒラタよりでかいから見つけやすいだろう。

Okeanos quelpartensisが載ってない
964Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 15:25:50.95 ID:???
最近対馬の同翅類がまとめられて
韓国から記載されたPagaroniaもいくつかのってるけど
ハンラサンクワキヨコバイだったか、それの交尾器含めて
どの種も分化が激しいな。日本もその比ではないけどな。
965Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 15:37:05.90 ID:???
966Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/30(水) 19:54:44.72 ID:???
カメムシはあまりにテンプレすぎるむしなので
このスレは僕が一方的に進めてしまい
しかも進行が早いという異質なスレッドです。
次スレもそんな感じですが
質問のある方、トピック等遠慮なくしてください。
967名無虫さん:2011/03/30(水) 22:54:48.48 ID:???
しません
死ね
968名無虫さん:2011/03/30(水) 23:59:11.12 ID:???
昔話はまだですか?
969名無虫さん:2011/03/31(木) 17:59:51.23 ID:???
放射能を浴びて進化した足が10本あるカメムシ
970名無虫さん:2011/03/31(木) 20:09:07.23 ID:???
インセクトに載ってる人が語ってる場所で普通に死ねとか、なんかすげえな
今は感電化でコキベリアオゴミムシも少なくなってんのかしら。
971名無虫さん:2011/03/31(木) 21:31:14.02 ID:???
棚卸おしまい。
明日からは新入社員が・・・来る時期なのですが
一カ月ほど伸びてしまいました。
仕事はごくごく変わりない毎日ですが
今日もヨーグルトがないwwwwwwwww

コキベリもみないな。
オオキベリも昔は石をどけると結構いたのに。
空き地の石の下は学校帰りの虫採りポイントだったのにもうどこも家が立ってる。

972Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/31(木) 21:33:53.65 ID:???
IEから書きこんだので名前消えてた
絵チャはインするとjavascriptのエラーなのか
いろいろ不具合が出てしまうね

あと7回書きこめるのですが何を話そう・・
4/2は、恒例のカスミカメムシ孵化確認スタンプラリーです。
ああそうだ、このカスミカメムシの孵化カレンダーを書きこんで春を迎えたいですね。
そうしましょう。
2009年のデータを引っ張り出してきます。
973Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/31(木) 21:48:36.06 ID:???
●カスミカメムシの幼虫孵化・初見カレンダー●

※このデータは内陸部の栃木県で2009年に得られたものです。
南関東ではおよそ1週間、西日本では10日ほど早まります。
また、栃木県においても暖冬だった年とそうでない年とでは、最大で10日ほどのズレがあります。
特に晩春のカスミカメは変動が大きく、史上最高の暖春だった1998年や2002年、それに次ぐ
2004年は以下のような記録が残っています。

コブヒゲカスミカメ 1998年4月20日 1♂自宅灯火飛来
クリトビカスミカメ 2004年4月25日 1頭筆者の勤務するスーパーに飛来

寒かった2010年はコブヒゲカスミカメは4月30日以降に
クリトビカスミカメは5月10前後から成虫が出ました。
974Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/31(木) 21:54:18.23 ID:???
孵化を狙って採れるのは、芽吹き直後に出るもの以外はほぼ不可能です。
飼育はしないポリシーなのでこのカレンダーでは正確な時期を表せていません。
あくまで参考程度です。
1令幼虫ではなく、いきなり大きな幼虫だったり成虫が初見だった場合も載せてあります。
筆者が見つけるのがヘタクソなためであり、その点はお許しください。
975Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/31(木) 22:01:05.31 ID:???
なぜ他のカメムシではなくカスミカメムシなのかというと
種類が多く、しかも特定の植物固有度が高く、いろんな植生に適応しており
季節の進行などを測るバロメータの指標になりうるからです。
針葉樹、広葉樹、単子葉類、双子葉類植物、シダ植物、そしてコケ、地衣にも
カスミカメムシは進出しています。
栃木県内ではコケにつくカスミカメはまだ見つかっていませんが
地衣につくヒョウタンカスミカメが見つかりました。
このトピックは以前にPilophorusの項で触れました。

しかし、このスレが1000で過去ログに行くと参照は不可能です。
よって、話の流れで必要な際には何度でもお話します。
976Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/31(木) 22:05:08.41 ID:???
あと3回書けますが今日はISの最終回を見るのでそろそろ寝ます。

ところで春アニメが4月から始まりますが
花咲くいろは、あの花、まりほり、Aチャンネル、日常、ロッテ、その他良いと思ったものは見ます。
まどかマギカも尻切れトンボになってしまったので・・・
GOSICKは夏まで放映ですね。
1900年代初頭の日光は虫が多かったと聞きます。
GOSICKの舞台のフランスもそうでしょう。
ファーブルの時代を見れば明らかです。
ヴィクトリカちゃんとタマムシツチスガリの巣を暴いてシリグロナカボソタマムシを探したい。
977Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/31(木) 22:13:23.01 ID:???
シリグロナカボソタマムシは梢にいるのかな
10mの竿とかしなりすぎて射程距離に入らなそうなんだが・・・

栃木はホソクリタマムシとかルイスナガタマムシがいるのに
シリグロナカボソは記録がない。絶対にいると思うのだけど。
僕がこれまでに採ったナカボソはシロオビとルイス。
サビはヤマボウシにいて、栃木からも最近記録されてた。

宮崎か大分からもシリグロナカボソ採れてたけど
このエピソードはちょっと泣ける。
病気がちな子が背負われて出かけた山で、たまたま肩に止まってた個体をつまんだら
それがシリグロナカボソだったという。

978Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/03/31(木) 22:23:54.25 ID:???
奥日光でフォギングやりたいよなあ…
イチイガシから珍テントウやらゾウムシが落ちる西日本の例は知られるようになったけど
日光でそれやったらどんなのが採れるんだか・・・

去年のクリスマスに姉の家でまる見え見てたら
ちょうどコスタリカのツノゼミやってて、その同行した研究家の一人が
なんとカメムシ専門のNicolai Tatarnicだった。豪華過ぎww
スキンヘッドの超イケメンに思わずフイテしまったのだけど
そのTatarnicさんやCassisさんが、ごく最近オーストラリアのカモドキサシのある族をまとめた。
新種がたくさん出たけど、その材料の多くはオーストラリアのカメムシの権威である
Monteithさんらのフォギングによるものだった。
それを聞いて日本本土で研究の進み始めた樹幹性のカモドキサシ、ダルマカメ、その他もろもろが
一気に採れてしまうのではないだろうか。
南西諸島は言わずもがな。

と妄想していたらもうそろそろ寝る時間です。
4/2のレポートは是非新しいスレでやりたいですね。
979名無虫さん:2011/04/01(金) 10:53:47.03 ID:???
楽しみにしています
スレが上がっていて驚きました
980Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 18:27:52.81 ID:???
帰宅。
N市から資料が届いたけど、なんと県のレッドリスト改訂後の資料一式でした。
とても助かります。
同時に、自分が選定したカメムシたちは責任を持ってデータ収集に努めたいです。

明日の狙い
・1994年に次ぐ寒春でカメムシたちはどのような影響を受けたか。孵化状態の報告・
981Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 18:55:49.61 ID:???
ちょうど2009年4月1日の庭木をメモしたものが出てきました。
あとで書き込みます。
982名無虫さん:2011/04/01(金) 19:00:34.72 ID:???
ドウダンツツジが真っ赤に燃えている
983Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 19:11:48.20 ID:???
親父が死んでドウダンは抜いちまった
隣の家のドウダンとか近所のドウダンはまだまだ硬い
984Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 19:35:34.72 ID:???
絵チャしてくるので今夜の新スレ移行は無理っぽい。
まあ急がず…
985Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 19:37:35.79 ID:???
栃木県新レッドリストの植物群落のほとんどがやや不良以上で悲しい
オキナグサはもう想像上の植物だと思ってる
死ぬまでに見てみたいよ・・・
986Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 20:34:12.90 ID:???
なんか4月とは思えないな
やっぱり1984年以来の寒い春なのでは
サクラは4/15日に開花だと思う
987Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 20:54:57.17 ID:???
けんぷの新作は二期につながるといいな
988Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 21:17:05.83 ID:???
コブヒゲカスミカメ描いてみた
http://twitpic.com/4fnh2w
989Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 22:37:28.56 ID:???
無念 Name としあき 11/04/01(金)21:24:45 No.44160661 del 4/7(木) 26:10 MBS Dororonえん魔くん メ〜ラめら
4/7(木) 26:15 *TX まりあ†ほりっく あらいぶ
4/7(木) 26:30 *MX そふてにっ
4/8(金) 23:00 ATX よんでますよ、アザゼルさん。
4/8(金) 23:15 ATX 変ゼミ
4/8(金) 25:05 TVS 世界一初恋
4/10(日) 23:30 CTC アスタロッテのおもちゃ!
4/11(月) *9:00 ATX 星空に架かる橋
4/11(月) 25:30 *TX 神のみぞ知るセカイU
4/11(月) 26:30 *MX 聖痕のクェイサーU
4/12(火) 25:29 NTV ユルアニ?
4/14(木) 25:05 *CX C(noitaminA)(2話以降24:45〜)
4/14(木) 25:35 *CX あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(noitaminA)(2話以降25:15〜)
4/14(木) 25:25 TBS 緋弾のアリア
4/14(木) 25:55 TBS 電波女と青春男
990Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/01(金) 23:37:10.27 ID:???
誤爆してすみません
991Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 00:34:24.56 ID:???
992Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 00:37:00.07 ID:???
関係ない話も多かったけど半年でスレが回ったね
今度はシーズンにぶち当たるからもっと速そう
その日の狙いと結果、考察も添えます
993Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 00:46:47.81 ID:???
WORKING二期決定きましたやったー

これで寝れますw
明日はコブヒゲとクロマルのお話になります
994Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 15:20:41.71 ID:???
スタノボイ山脈まだ雪があった
995Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 15:44:36.41 ID:???
キアシネクイハムシはヒメガマにいるのか
996Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 15:46:45.30 ID:???
らきすたのフェスタも中止になってしまった

今日の採集日記は次スレで書きます。

帰り道に卒島のラーメンショップから痛いくるまが出てきた。
フロントにデカデカと「みっくみくにしてやんよ」
ドアには絵師の描いたミクのステッカー。
黒塗りのプレジデントかな?ナンバーが39だったら完璧だったのに・・・
997Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 15:48:46.27 ID:???
乗ってるアンちゃんは結構チャラい感じ。
ミクはテンプレすぎて貼りたくない。
僕だったらコーデリアさん貼るね
みんな振り向くと思う
998Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 15:51:14.22 ID:???
栃木市方面に曲がっていったけど栃木市にもヲタがいたとは・・・w

今日の庭は去年より10日くらい遅い。
ゲンカイツツジは4分咲、アセビやレンギョウがまだ真っ盛り。
999Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 15:53:53.33 ID:???
それでは次スレで
1000Aelia ◆mYl7EDbJMI :2011/04/02(土) 15:56:15.51 ID:???
箒根のモミ群見に行きたい
10011001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。