>>1 そもそも、人間が進化に失敗したのではなく、進化という言葉が悪いだけなんだよ。
というのも、進化とは即ち環境への適応力に過ぎず
どのような環境下で生きていくことを強いられているのか
それによって求められる強さの種類も違ってくるから、単純には比較できない。
個としての適応力(身体能力)か、種としての適応力(繁殖力)か。
はたまた、人類のような適応力(集積力)か。
鯱や虎は食物連鎖の頂に上り、昆虫はヒエラルキーの下層で繁殖力を養った。
一方、人類は食料を採って余りある程の狩猟技術を持ち
その結果資本経済といった異種間で競合しない、人間だけの独立したヒエラルキーを築き上げた。
人間は人間とだけ勝負する環境に適応したんだ。
同種間だけで競う道を選んだのだから、その時点で人類は種としての進化を捨てている。
加熱調理法を確立して咀嚼力が弱くなり、移動手段が充実して足腰も弱くなり
電卓の普及で計算力が衰え、ネットや携帯の普及に伴って個々の思考力は徐々に低下している。
どんどん世の中は便利になるけど、別に個々の能力が上がっているわけじゃない。
蓄積された叡智があるから、人間は強くいられる。
だけど人間から文明を取り上げると、実は何も残らない。
だから人間を野に放てば、たちまち無力になるのは仕方がない。
自然界での生存競争に直接参加しない独立的な生態系を形成したのだから。