【最弱】人間弱すぎなんとかしろ【進化失敗】

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561名無虫さん
>>1
そもそも、人間が進化に失敗したのではなく、進化という言葉が悪いだけなんだよ。
というのも、進化とは即ち環境への適応力に過ぎず
どのような環境下で生きていくことを強いられているのか
それによって求められる強さの種類も違ってくるから、単純には比較できない。
個としての適応力(身体能力)か、種としての適応力(繁殖力)か。
はたまた、人類のような適応力(集積力)か。

鯱や虎は食物連鎖の頂に上り、昆虫はヒエラルキーの下層で繁殖力を養った。
一方、人類は食料を採って余りある程の狩猟技術を持ち
その結果資本経済といった異種間で競合しない、人間だけの独立したヒエラルキーを築き上げた。
人間は人間とだけ勝負する環境に適応したんだ。
同種間だけで競う道を選んだのだから、その時点で人類は種としての進化を捨てている。

加熱調理法を確立して咀嚼力が弱くなり、移動手段が充実して足腰も弱くなり
電卓の普及で計算力が衰え、ネットや携帯の普及に伴って個々の思考力は徐々に低下している。
どんどん世の中は便利になるけど、別に個々の能力が上がっているわけじゃない。
蓄積された叡智があるから、人間は強くいられる。
だけど人間から文明を取り上げると、実は何も残らない。
だから人間を野に放てば、たちまち無力になるのは仕方がない。
自然界での生存競争に直接参加しない独立的な生態系を形成したのだから。
562名無虫さん:2010/02/01(月) 08:01:29 ID:???
ある一定の環境下で進化(適応)を続けると、その代償として、他の環境では進化(適応)しにくくなる。
長期的な進化を遂げるほど、短期的な適応力は損なわれる。柔軟性を失うんだよ。
横綱は陸上競技では戦えないし、一流の陸上選手が土俵で戦えないのと同じ。
だからこそ、単純に進化失敗とは言い切れない。
でもね、四股名を持たないアマ力士や、陸上を始めたばかりの子供ならわからない
シアノバクテリアのように原生生物未満の方があらゆる環境に対する適応力がある。
実は、原始的な生物ほど柔軟で、多様な進化の可能性を秘めている。
だから、ある意味最強なのはアナクシマンドロスでいうところの
アルケーに限りなく近い生物ということになる。
進化とは、個々が自分の部屋を持ち、そこに引篭もっていくことだと定義してもいい。
ごく限られた場所でのみ能力を発揮し、そこから一歩出ると生きていけなくなること。
つまり、この世は未熟な生物ほど強いという二律背反によって成り立っている。