1 :
余裕での代理 :
2005/11/04(金) 16:25:36 ID:???
2 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 16:27:27 ID:???
U
小原秀雄「ライオンはなぜ「人喰い」になったか」1990年3月29日初版発行 193〜194Pより 「タンザニアのミクミ国立公園では、一一頭のハイエナが、なんと子連れではあるにしれも、一一頭のライオンからえものを奪い取った。 (中略)ライオンの数メートル先の草むらで、合唱がくり返された。ハイエナの誘いに乗って、四頭のまだ子どものライオンは追いかけた。 次いでメスと他の子どものライオンも離れ、一頭のオスが残っていたが、えものに執着できなくなってきた。 四〜五回もハイエナがデモンストレーションを加えるとライオンは追われるように離れ、またハイエナに反撃したりもしたが、ついにすべてのハイエナがえもののまわりに集まり、事は終わった。」
小原秀雄「ライオンはなぜ「人喰い」になったか」1990年3月29日初版発行 202Pより 「〈結論〉1頭の♂ライオンでも、8頭までのリカオンより強い。」 これはあくまで、小原秀雄氏の結論である。
セレンゲティ・ライオン ジョージ・シャラー著 小原秀雄訳、解説 上巻33ページ 「彼ら(ライオン)はふつう、徒歩の人間からは逃げる。」 ()内は引用者 セレンゲティ・ライオン ジョージ・シャラー著 小原秀雄訳、解説 上巻34ページ 「ライオンは車から離れた人間に気づくや否や、ふつう逃げる。 私が一人かまたは他の人物といっしょに歩いていてライオンに会ったのは一二、三回であったが、ライオンは三〇bあるいはそれ以上の距離で逃げ去った。 しかしながら、仔を連れた一頭のメスは私が近づいてもうなり声をあげるだけであった。」
ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (42頁) 「ライオンをどのくらい容易に見わけられるかは、どこまでライオンに近寄れるかにかかっていた。 私はランドローヴァーの中からライオンを観察したが、これは誰もが考えるような理由からではなく、野生のライオンは徒歩の人間をこわがるからだ。 もし私がライオンの一群が見ているところで車を降りたりすれば、ライオンたちはそわそわして逃げ出すだろう。 私がロボの調査地で研究をはじめた当初は、この地域のライオンは車もこわがって、時には私の車が二、三〇〇メートル離れた所に見えても逃げ出したものだった。 私は彼らに近づくために、いつも一定の速度でゆっくりと車を進めたが、彼らのほうへまっすぐ進むのは避けて、少しそれたほうへと進んだものだった。 もし、ライオンが不安そうなようすや、落着かないそぶりを見せなければすぐにエンジンを止めて、彼らが私のいることに慣れて緊張を解くまで何分でも待ち、それからまた近づきはじめた。 幸いなことに、ライオンはやむを得ない場合でないかぎり日陰を離れたがらないので、私はたいてい、見つけたどの一群にも三〇メートル以内まで近づけた。 もっともそのため二、三時間もかかることがあったが。」
ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (46頁) 「そのころにはなかば薬の効いているライオンがもしまだ妙なふるまいをしているようなら、仲間があいさつしたり毛づくろいしてやることも時々あった。 約一〇分後には麻酔は完全に効いているはずだった。(中略)私は、彼らのほうへまっすぐに車をそろそろと進めて行って、穏やかにほかのライオンを追い払うことができた。 一〇〇メートルも離れてくれれば十分だった。彼らはよくそのあたりから、倒れた彼らの仲間に私が細工しているのを眺めていたが、幸いなことに、私の前途や科学の進歩に干渉しにもどって来るようなことはなかった。」 ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (47〜48頁) 「ほかのライオンがもどって来るのをゆだんなく見張ることなど忘れていることがたびたびあった。 だが、あえてもどって来たのは一頭だけで、それは麻酔で動けなくなった発情中の雌のつれあいの雄だった。 彼は私から四〇メートルの所まで来て、何度も激しく襲いかかるまねをしたが、幸いなことに、彼に深くしみこんでいる人間を恐れる気持ちのほうが性的衝動よりも強かった。」
ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (52頁) 「ライオンが何を餌としているかを知るためには、彼らが獲物を食べているところを見つけなければならなかった。 (中略)ライオンがそばにいる間は、死骸を調べるのは無理だった。私が車から降り、大声をあげて腕を振りまわせば、ライオンは逃げただろう。 なにしろまだほとんどの野生のライオンは、歩いている人間を恐れるからだ。 だがそんなことをしたら、ライオンはますます神経質になって、その後いっそう観察しにくくなっただろうし、特に臆病なライオンの中には、せっかく捕まえた獲物を捨てて逃げ去るものも出たかも知れない。」 ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (244〜245頁) 「難攻不落の部類にはいる動物もいる。セレンゲティでは、ゾウとサイがこの種の動物の双璧だ。 どちらもごくたまに、幼獣が通常どおりに正しく守られていないためにライオンに殺されることもあるが、成獣は、巨大な身体と強力でするどい牙や角に守られているので、実際上捕食の対象にはならない。 ある時成獣のサイが、プライドのライオンたちがちらばっているまん中を地を踏みならしてまったく歩調を変えずに歩いて行くのを見たが、実際ライオンの存在など無視ししていた。 ちょうどサイの行く手にいた一、二頭のライオンは、サイが近づくと立ちのいて道をあけたが、そのほかのライオンたちは近づきもしなければ遠のくでもなくほとんど身動きしなかった。 サイはライオンの餌になる動物ではないということを両種ともしっているという印象をうけた。」
ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (155頁) 「ゾウ、サイ、カバはあまりに大きく武装も十分なので、ライオンは幼獣や病気で死にかけている個体を餌食にすることは時々あるが、これらを定期的に捕まえることはできない。 アフリカスイギュウとキリンも大きすぎる相手で、単独のライオンはめったにこれらの成獣を殺せない。」 ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (181頁) 「ブチハイエナは、時にヒョウの餌食となるが、たいがいはヒョウを撃退する。全力で走ればヒョウのほうがハイエナよりもずっと速いし、ヒョウはそれを知っているらしく、 逃げるというよりも、ハイエナが間近に来るのを避けるだけだ。」
ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (208頁) 「私が単独の狩りのむずかしさをまざまざと見せつけられたのは、雌ライオンが少し足の悪い雄ヌー相手にした時だった。 ヌーはふつうはライオンから逃げるが、 このヌーはそれほど速くは走れなかった。だが自衛することはできたし、事実、雌ライオンが近づこうとしたり、彼のうしろにまわりこもうとするたびに、 勢いよくライオンを追い払った。 しかし同様に、雌ライオンもヌーが逃げようとするたびにその背後に駆け寄るので、そのヌーは不自由な足では逃げられなかった。 ヌーの武器が身体の最前部にではなく尻にでもついていたら、彼は無事に退却できたかもしれない。 だが実際には、ヌーはその単独のハンターを 一時間近くも阻止したあげくに、おろかにも坐りこむという自殺行為をしてしまった。そして立ち上がる間もなく雌ライオンに捕らえられた。」
ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (246頁) 「成獣のアフリカスイギュウとキリンも、難攻不落に近い部類だろう。 彼らはごくたまにであるが、ライオンの餌食になる。 両方ともどんな捕食者よりもはるかに大きいし、また自衛することもできる。キリンはその大きなひづめでけるし、アフリカスイギュウは 巨大な角を振りかざして突進したり、ついたりする。 その結果彼らを相手にする時には、ライオンは注意してかからねばならない。 アフリカスイギュウより、キリンのほうがライオンを避ける。一頭以上のアフリカスイギュウにライオンが追いかけられたり、 窮地に追いこまれたりすることは、めずらしくない。」
『猛獣物語下』から 166頁「ライオンが正面から反撃を受けると、相手がヌー(ウシに似たレイヨウ)でも、退いて攻撃はしない。」 167頁「こうした事実から判断すると、チンパンジーもゴリラも、あるいはオランウータンも、正面から襲撃されると、 ほとんどの捕食獣に対応できる。捕食者の方も、正面からは襲わない。」 『食うものと食われるものと』から 14頁「ヌーは、片足にけがをしていはいたが鋭い角をふりたてさえすれば、ライオンに対して身を守ることはできた。」 15頁「ライオンに対して、ヌーだけに限らないが、他のレイヨウ(見かけがシカに似たウシ科動物の総称)なども 角を使って攻撃する方法を知らないようだ。 正面から攻撃をしかけるならば、ライオンといえども退くだろう。」 15頁「ともかく正面から対峙すると、ライオンもヌーなどを簡単には襲えない。」 『ライオンはなぜ「人喰い」になったか』 43頁 「成獣となったライオンは、ヌーやシマウマなどでも正面から相対峙したときには、かえってたじろぐのである。 羽仁進氏が撮った映画に、ハーテビーストが飢えて衰弱しているのに、ライオンを追い回すシーンがあった。」
小原秀雄著 猛獣物語下(50頁) 「アジアスイギュウは、ゾウにさえ向かっていく。 だからトラも、病気のものや手負い以外、成獣になったものはふつうではめったに殺さない。 とくに雄を殺すときは二頭で組んで後脚を咬んで動けなくしたりしてから殺すといわれる。」
小原秀雄著 猛獣物語下(54頁) 『すばらしい運動能力』 ピューマは(中略)牛若丸のような身軽な、殺し屋なのである。 そこで中ぐらいの大きさのハイイログマを殺した話とか、ピューマがすばしこく攻撃して、結局ハイイログマをやっつけてしまうとかいう話がつたえられる。 ハイイログマが、弁慶のようだというわけだ。 『大きい動物は殺せない』 けれども最近では動物学者たちは、ピューマはクマのようなタフで大きい動物は、殺せないとみなしている。 はじめの話のように、ハイイログマがピューマに対して平気なのがふつうだというわけだ。 ハイイログマが、えものを食べているピューマに近づいて一撃を加えるとピューマが逃げたとか、ピューマの殺したえものをその目の前でうばって食べた話などが、確かに観察されているのだ。
小原秀雄「ライオンはなぜ「人喰い」になったか」1990年3月29日初版発行 165Pより 「また、えものをとり逃すだけではなく、逆に反撃をくらい、追い回されることもある。 わたしは、ライオンがオリックスを襲うのに失敗して、追われて逃げたのを見たし、 (中略)ライオンが殺されていたのは見ていないが、ライオンはキリンに蹴られて死ぬこともあるし、 (中略)ライオンがオリックスやセーブルなどの大型レイヨウに突き殺された例もあるし、シマウマでは、ライオンによってかきさばかれたらしい尻やわき腹の傷をよく見るが、逆にライオンを蹴り、咬み、殺した例もある。 また、三頭の子ライオンがイボイノシシの巣穴を掘っていて逆襲されて殺されたり、オス・ライオンがもののみごとにに牙で心臓をやられて死んだ例もある」
ゾウの歩んできた道 小原秀雄 P103 私は直接見たことはありませんが、水場での待ち伏せを習得したライオンの群れに、殺されるゾウがいます。 子ゾウから、少し大きい亜成獣まで、やられることがあるそうですが、こうしたことは、ふだん、えものにされる草食獣がいないときに限られています。 ライオンの群れがもっぱらゾウを獲物にするようになった例も知られています。とはいえ、六頭のライオンが雌の成獣のゾウを捕殺したという記録はありますが、 成獣のゾウを殺した例(傷ついたり病気のものは別として)はまだ知られていないようです。 P104 強大なアフリカゾウは、成獣になればけがや病原生物や寄生生物による病気のとき以外、ほかの種に食われることはない関係です。 子ゾウのときは、ライオンとブチハイエナの群れに、捕食されます。 P106 私がゾウとほかの種が戦うのを見たのは、ゾウがライオンを追い払ったのを2度見たのと、 スイギュウと子ゾウの小競り合いぐらいでしょう。
小原秀雄「親と子の動物行動学」2003年8月26日初版発行 48P欄外より ライオンについて 「ふつう体重五〇〜三〇〇キログラムまでの獲物を捕殺する。 しかし、一五〜一〇〇〇キログラムまでの動物なら殺す。 昆虫やネズミ、ヘビ、トカゲ、魚、それにドングリなども食べるが、主食は動物。屍肉も食べる。」
小原秀雄著 アフリカの野生動物(52頁) 2 セレンゲティの捕食者たち 「セレンゲティでは、主要な五種の大型捕食者――ライオン、チーター、ヒョウ、ブチハイエナ、リカオンが、ほぼ二〇種ほどの草食獣を主な獲物として、食物連鎖を形成して生きている。 草食獣はアフリカゾウやカバ、クロサイを別格としてキリン、アフリカスイギュウ、シマウマ、イボイノシシ(下略)」 小原秀雄著 アフリカの野生動物(122頁) V 東アフリカ・大型野生動物の世界 「ライオンは群れで暮らすので、雄ゾウといえども、ときどきいる独り暮らしのばあいに本気でライオンが襲えばどうなるかわからないが(一例だけ、そうした例が三〇年代にあったという話があるが)」 小原秀雄著 猛獣物語下(34〜35頁) 「トラについては、インドで調べられたけれども、インドのトラ、ベンガルトラもゾウを時々殺すことがあるといわれるだけで、くわしいことは観察されてはいなかった。」 小原秀雄著 「食うものと食われるもの 小原秀雄の動物教室」 164〜165頁 「ライオンは子ゾウを機会があれば殺すが、アフリカゾウの方もまた、ライオンを追い払ったり、殺したりする。」 小原秀雄「ライオンはなぜ「人喰い」になったか」1990年3月29日初版発行57P 「ゾウはくちびるの部分をかじったところしか見ていない。 もちろん、ライオン自身が殺したのではなく、屍肉を食べていたのだ」
小原秀雄著 「食うものと食われるもの 小原秀雄の動物教室」 166〜169頁(167頁は威嚇している成獣の雄ライオンと雌ライオンを蹴ろうと後足で立ったキリンの挿絵) 「●ライオンでもキリンにはかなわない? タンザニアのセレンゲティで、リカオンの群れが殺したてのトムソンガゼルを食べているそばを、一頭のキリンが悠々と通っていった。 それを見てわたしは、キリンがめったにえものにならないという話を思い出した。 パットマンという人が、六頭の群れのライオンが近づいて襲うのを見た。 キリンは逃げたが赤ん坊はのろかったので、母親キリンが後ろを守って走った。 ライオンが近づこうとすると、雌は子を肢の間に入れてライオンに面とむかって立った。 ライオンの動きにつれてキリンもまわり、前肢で蹴り立て、ついには追い払ってしまった。 セレンゲティでライオンの研究をしていたシャラーの観察では十回もライオンがキリンを襲ったのに一回も成功しなかった。 キリンがなかなかえものにならないそのわけをくわしく調べてみたという研究者がいたくらいだ。 実際東アフリカでは、キリンはのんびりしている。 そのほかキリンを殺したライオンが下敷きになって死んだとか、キリンに蹴られて死んだライオンの頭が、皮一重でぶらさがっているだけだとかいう話がある。 キリンは大きく、しかも前肢で蹴る力は相当で、皮は厚くてタフである。 またキリンはそびえるように高く、威圧感を与える。 それらがえものになりにくいわけなのだろう。 続く
●頸すじを狙われる しかし、キリンがのんきなために襲われることもある。 マイネルツァーゲンというモリイノシシを発見したハンターは、ライオンが近づいても気づかずにいたキリンの一群が、走り出したときには間に合わず子がつまかえられ、のどを押さえて殺されるのを見た。 追跡はわずか二分だったが、ライオンは五分もたってからやっと食べはじめたほど、息切れがひどかった。 全力をつくした追撃と攻撃だったようだ。 キリンはこのように、ライオンにはよく頸すじを狙われ殺され、また、ごくまれだが、ヒョウにも木の上から頸すじをやられる。 セレンゲティでは、一九五七〜六五年に調べた百二十五例のライオンのえもののうち、キリンは五頭だった。 広大な南アフリカのクルーガー国立公園での二十七年間の調べでは、四万六千百八十一例中、キリンはライオンに六百七十五頭、ナイルワニに二頭、さらに二頭の子がチーターに捕食されている。 それでもキリンはライオンのすべてのえもののうち、一・五パーセントぐらいでしかない。 このほかの調査では、タンザニアでは二百十一例中の六例がキリンであり、それはすべてブッシュの中だった。」
小原秀雄著 猛獣物語上(54頁) 「トラやライオンに襲われるのを避けて、火をたく話がよく出てくる。 しかし、猛獣が火をおそれるのは、火そのものではなく、そこには人間がいるからだ。 つまり、一般にライオンでもトラでも、人間を避けるから、火を避けるのである。」
22 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 19:44:04 ID:???
確か今年の春ごろにNHK特集かなんかでマンモスの絶滅原因を取り上げた 番組をやってたはずだけど、その中で人類が年間何%のマンモスを狩ったら ゾウが絶滅するかをコンピューターシミュレートしていて、確か人為的に ゾウを殺したらそれでアウトという結論に達していたような。 つまりゾウは他の生物の狩猟対象になった時点で絶滅の道をたどると。 ようするに昔から狩れる生物など存在しないってことになるな。
23 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:07:59 ID:???
動物解体新書 166〜167ページ 「シマウマのリーダーはライオンにも負けない」 マスターホース(ボス馬)になると若い世慣れるライオンなんてちょろいもので、その額を蹴り砕いてしまうこともあります。 また、シマウマというのは実はとてもタフで、ライオンがシマウマを押さえつけて首筋に咬みつき、凄い出血をして誰が見ても、もうだめだ、と思った ときに一瞬牙を咬み直そうとしてアゴをゆるめたライオンの一瞬の隙をついて脱出し、まんまと逃げ去った例があります。
24 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:08:55 ID:???
動物解体新書 44〜45ページ 「残飯荒らしと嫌われるが、夜のハイエナは必殺ハンター」 朝、ハイエナが狩りをした獲物を食べ飽きたころに、ライオンはノソノソやって来てその残りものを食べるという姿が何日も確認されています。 それが 恒常化されていてその地方(タンザニアらしいが詳細は書かれず)ではアタリマエになっているという、なにが百獣の王か、とガッカリするようなザマでした。
25 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:19:11 ID:???
ブライアン・バートラム著 ライオン 草原に生きる (257〜258頁) 「もし、ヌーがみなで協力するような事があれば、彼らはライオンやほかの捕食動物をみな、セレンゲティから一掃できるにちがいない。 完全にそうなるまでには、おそらくたくさんのヌーが殺されるだろうが、それでもその数は毎年ライオンに殺される頭数にくらべたらすくないだろうと思うし、その後は一生を安泰に暮らせるのだ。 けれども、そのような行動が発達するはずはない。なぜならライオンを攻撃しはじめたヌーがいても、たちまちのうちにライオンに殺されるからだ。 たとえ種全体としては役に立つ行動であっても、本人を害する行動では、自然淘汰が働く手がかりがないので発達させようがない。」
26 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:21:32 ID:???
小原秀雄「ライオンはなぜ「人喰い」になったか」1990年3月29日初版発行 23Pより 「はじめのうち、ライオンは人間の死体を無視した。 かれらは人家の近くに出没して家畜などを狙っていた。 家畜は夜になるとボマの中に導き入れ、それなりに人間が防衛していた。 また当時は、マサイ族の戦士がライオンを倒して勇者として一人前になる風習が広くゆきわたっていたから、ライオンにとっては、家畜狙いもそれほど簡単ではなかったのだ。」
27 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:22:40 ID:???
小原秀雄著 ゾウの歩んできた道(195頁) 「伝統的なマサイの風習の中には、男が「一人前の戦士」になるためには、一人でライオンをしとめなければならないというならわしがありました。 楯と槍とでライオンを殺す戦いぶりが紹介されたりしていましたが、今ではそんなことをやっていては、ライオンが絶滅してしまいます。」
28 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:33:47 ID:???
小原秀雄「猛獣もし戦わば」129頁 「また、インドでのハンターの別の目撃例がある。 メスのとトラが、自分の獲物を奪おうとするドールに対して逃げずに抵抗したところ、群れにいっせいに攻撃されて殺されたという。 あるいはまた、雄トラが反撃して五頭のドールを殺したが群れに追いつめられて木に登り、ついに地面にとびおりたところを内臓を咬みつかれしまったという話もある。 欧米のナチュラリストも、状況証拠はいくつか見ている。 たとえばアンダースンというハンターは、トラとドールの群れが戦いながらジャングルに姿を消したのを見たという。 翌日行ってみると、五頭のドールが死んでおり、そのかたわらにズタズタにされたトラの死体がみつかったのである。 こういった例は、猟師たちがいくつか語っており、三頭のドールとトラの死体を見たという話もある。 さしものトラも群れで来るドールには歯が立たなかったのである」
29 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:37:27 ID:???
小原秀雄「猛獣もし戦わば」130頁 「トラが一対一ではないにせよ苦手にしているらしい動物がドールなのだ。 前記の例だけでなくインド人猟師たちの中には、ジャングルの近くでトラの吠え声がして急に静まったので、後でなに事かと見に行くと一群のドールが、トラの体から内臓を貪り食っているのを見たという目撃談を語るものがかなりある。 インドでもインドシナでも、トラがドールにやられる話はよく聞かれる。 またウスリー地方の原住民は、トラがいわゆる山オオカミすなわちドールに時々襲われて、常に敗走するといっている」
30 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:50:30 ID:???
小原秀雄「猛獣もし戦わば」131〜132頁 「トラはシベリアなどで猟師のけしかけたイヌの群れに囲まれると、以外にモロさを暴露するそうである」
31 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:53:03 ID:???
動物の狩りの百科 66頁 「インドの田舎のある村では闘技用にヒツジが飼育されており、しばしば“闘羊”が催される。 癇癪持ちの男が気の強いヒツジを飼っていたが、なかなか言うことを聞かず、うまく勝たない。 ある日とうとう男は癇癪を爆発させて、このいまいましい獣をトラの穴へ投げ捨てた。 すると、ヒツジがいきなりトラに向かって、あたりに響くようなもの凄い頭突きを食らわせた。 すっかり動転したトラは逃げ回り、ついにはヒツジに突き殺されてしまった」 ヒツジに負けたトラ
32 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:55:52 ID:???
『とらの巻』増井光子著 9〜10P 「勇烈篇第七を見ると、虎の餌に与えた犬が、虎に歯向かって食らいついたという、興味ある話も記されている。 飼っている虎の餌に、犬を使うことが多いようである。 「大阪の城に虎を飼わせ給う。 其餌に近国の村里より犬を召されしに、津の国丹生の山田より、白黒班の犬、面長く、眼大に、脚の太り、逞しいをぞ曳き来りける。 件の犬、虎の檻に入れると等しく、毛を逆立て、虎を睨む、虎、日頃は犬を見て、日月の如く輝く眼に尾を立て、直ぐに喰わんともせず、 すはや、珍しき事のあるは、あれ見よとて、走り集まり、息をつめて見る処に、虎はさすがに猛き物にて、飛びかゝ処を、 犬は飛びちがえて、虎の咽に喰いつきしを、左右の爪にてずたずたに引裂きしかど、犬は喰いつきし処を放たずして、共に死けり」とある。 この犬は丹生の猟師の夫婦が子供のように可愛がって育てた犬とか。 村の庄屋が無理矢理めしあげたので、後に庄屋は罰せられたという。 記されているかぎり、なんとも凄い犬である。」 イヌに負けたトラ
33 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:57:02 ID:???
ttp://www.nikkei.com.hk/file/nikkei-gallery/vol41/41-choko.pdf ところが、である。肝心のトラはヤギを軽くいたぶるだけで一向にキバを立てる気配がない。
そのうち、飽きてきたのか、ヤギを放り出して池の方で水浴びなどを始めてしまった。
なぜ食わないの?私がこの情景の意味を理解したのは、トラがもう1頭のヤギと対面したときである。
このヤギはトラがやってくると足を踏ん張り、正面からトラの目をじっと見据えたのである。
そうしたら、なんとトラはくるりときびすを返し、ヤギに背を向けたまま、ジャーと放尿したではないか。
これは負け犬のしぐさだ。ヤギよりも弱いトラがいたのか。なんとも情けない。信じがたい光景である。
私のそばにいた中国人たちも、「なんと臆病なヤツだ!」と嘲笑しているではないか。
まったくの笑いものである。
飼育係の楊中銀さんに尋ねると、野性の本能を失わないためにヤギを放しているものの、食うなどということはもうできないそうである。
「水滸伝にあるような人食いトラは、見たことも聞いたこともない」という。
もともと人には害のない生き物らしい。中国ではトラは体の大きなネコにすぎない。
ヤギに勝てなかったトラ
34 :
名無虫さん :2005/11/04(金) 23:59:45 ID:???
【図説】死刑全書 完全版 マルタン・モネスティエ著 34頁〜35頁 それらの動物、とくに虎が、判事の地位つけられることもまれではなかった。 (中略) 被告は(中略)六頭の大きな虎からなる法廷に出廷させられるのである。 (中略) 一八一二年のこと、ベンガル州で、二人の男が一頭の虎と対決させられた。 一人はたちまちかみ殺されたが、もう一人は、二時間もねばり強く戦ったすえに、とうとう、身を守る手段として与えられていたなまった刃先のナイフで「判事」(虎の事)を殺した。 彼は命を救われただけではなく、王から名誉と贈り物を授けられた この一種の裁きの決闘[決闘による勝敗で行われる裁判]は、インドとインドシナで一九世紀半ばまで行われていた。 つい最近まで、虎は、罪人を罰するために神から遣わされた代理の処刑人とみなされていたのである。 ()内は引用者 鈍いナイフを一本持った囚人に負けたトラ
35 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 00:00:25 ID:???
36 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 00:02:16 ID:???
人と猛獣の戦い 小原秀雄 P234~235 アフリカの原住民は勇敢に猛獣と戦っていた。たとえばこんな例がある。 ヘンリー・ダーリィ少佐が、ある時1人の少年が北部ウガンダでライオンと戦うのを目撃した。 彼は羊飼いで、ヒツジが雌ライオンに襲われたので、単身ライオンに立ち向かった。 少年は小さい槍とほぼ長さ45cm、幅25cmほどの小さな楯とを持って。 しかし彼は真っ直ぐにライオンに走りより、正面を楯でカバーしつつ槍を突き出した。 ライオンは、少年の腰と肩とを前足でつかみ、後足で少年の左の腕を爪にかけた瞬間、槍がライオンの頸筋を貫いた。 少年は、再び槍を突き刺した。ライオンは転がり、数歩歩いたが身を丸めるように息絶えたのである。 少年はライオンと重なるように倒れたが、ライオンが死んでいるのを確かめると、真っ直ぐに少佐のところへやってきて、 腕から血を流しながら表情も変えずに少佐に向かって傷薬をくれないかといったという。 このような体と体との戦いの中から、アフリカ原住民は猛獣をしだいに圧服してゆく。
37 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 00:05:17 ID:???
小原秀雄「猛獣もし戦わば」133頁 「トラは平素からドールを恐れ、少なくとも敬遠しているのだろうということが察せられる」
38 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 00:07:53 ID:???
小原秀雄「猛獣もし戦わば」210頁 「ヒツジでも怒るとあなどりがたい動物になる。 インドのある地方では、オスのヒツジが生まれると、その闘争能力を伸ばすような特別な育て方をして、大きくなると決闘試合に出場させる。 この決闘用のヒツジは、付近に害をあたえるトラがいると、そのほら穴の中に入れられる。 ほら穴の中で行われるトラとヒツジの格闘はすさまじいもので、激しい叫び声と息使いが、ほら穴の外にも聞こえてくるという。 やがてヒツジの角が、トラの体に突き刺さった不気味な音がして、ほら穴の中は静かになる。 こうしてその角でトラを刺し殺す」
39 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 00:46:32 ID:???
小原秀雄著 アフリカの野生動物(69頁) U 生物界に生きる動物たち 「ライオンはセレンゲティでは最高位を占める捕食者だ。 とはいえ、かれらが万能でも、また常に最強なわけでもない。 イタチ科の小型のクマのようなラテルが、ライオンの獲物を強奪することもあるし、ハイエナに脅かされるライオンもある。」
40 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 01:07:42 ID:???
しかしすげーな ネコ科のみっともない話がこんなにあるのか 最弱ランキングのトップは完全にネコ科のものですね(^-^)
41 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 01:13:10 ID:???
>>38 その様子だと羊を使っての虎狩りは日常的に行なわれていたようですね。
少なくとも何回かあった事のようですね。
最弱ランキングは羊>>>>>>虎に訂正します。
42 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 11:54:20 ID:???
43 :
名無虫さん :2005/11/05(土) 12:04:38 ID:???
http://www.malamala.tv/eyref03.htm On one occasion, as the group of six were resting in the bed of the Sand River, a pair of Honey Badgers
came bustling towards them from out of the reeds. The lions immediately went to investigate and received
the shock of their lives as the no-nonsense badgers suddenly attacked them.And it was a humiliating defeat
for the lions as they were forced to back off from the rattling, bristling badgers, which eventually left the stunned, deflated lions.
六匹のライオンが休憩している時に、アシの草むらの中からニ匹のハニーバジャーが騒がしく出てきて、ライオンの集団に向かって行った。
ハニーバジャー達は毛を逆立て騒ぎ立てライオン達を追い立てた。これはライオン達にとって屈辱的な敗北であった。ハニーバジャー達は
打ち負かされ意気消沈しているライオン達を残して去って行った。
http://www.wildwatch.com/resources/mammals/honeybadger.asp according to naturalist and author, Jonathan Kingdon, three Ratels took a kill away from three sub-adult
and four half-grown Lions
.ナチュラリストであり著者である人物によると、三匹のラテルが三匹の亜成獣とハーフグロウン四匹のライオンから獲物を奪い取っている。
44 :
名無虫さん :2005/11/06(日) 18:51:29 ID:BRvWaxXw
俺はどう見てもトラからイオンが最強だと思うが ゾウなんかは強いのは大きいからな
45 :
名無虫さん :2005/11/06(日) 22:36:31 ID:???
ネコ科はチビだから弱いよ
46 :
名無虫さん :
2005/11/06(日) 23:29:53 ID:???