動物関連ニュースを貼り付けるスレ 2

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27名無虫さん
巨大アメフラシ:大繁殖し、特産ノリ被害 鹿児島・佐多岬

 本土最南端の鹿児島県・佐多岬(佐多町)の海底で、巨大アメフラシが
大繁殖し、特産のトサカノリを食い荒らしている。ノリの激減に音を上げた
地元漁協は初めて900匹以上を駆除したが、生け捕りにした体長70センチ
のアメフラシは世界最大級と判明。生物学者が注目する事態になっている。

 アメフラシは巻き貝類の軟体動物で、カラフルな体がダイバーに人気の
ウミウシはごく近い仲間。日本では10〜20センチくらいのものがよく見ら
れる。佐多岬漁協(前田初盛組合長)は、4〜6月に組合員約60人が、海
藻サラダなどに使われるトサカノリ漁をしている。約30年前からアメフラシが
トサカノリを食べているのは目撃されていたが駆除したことはなかったという。

 ところが、今年は事前の生育調査で、生産量は昨年の半分の100トン
前後に落ち込む見通しになった。このため、同漁協は今月10日、組合員
約50人で900匹以上を駆除した。アメフラシは佐多岬から東側10キロの
範囲に生息。体長は70センチ以上が大半だったといい、この際、生け捕
りにした約70センチの1匹は、かごしま水族館(鹿児島市)が種類などを
調べている。
28名無虫さん:03/05/28 20:30 ID:???
 前田組合長は「駆除しても、何かに利用できるならいいが、見当がつか
ない」とため息混じり。専門家は「毒がある種類もあるので、まだ食べない
方がいい」と話している。

 生け捕りにした1匹の写真を見た専門家によると、主に豪州東海岸で生
息する「ショウワアメフラシ」(平野義明・千葉大海洋バイオシステム研究セ
ンター助教授)や、国内では確認例のない「アプリシア・ギガンティア」(アメ
フラシ研究の第一人者で日本貝類学会員の浜谷巌さん)などの可能性が
高いという。

 一方、国内で専門家が確認している最大サイズは約40センチ、世界全体
でも70センチ台のため、「世界最大級」(平野助教授)になると分かった。

 九州では、88年春に長崎県島原市沖でアマクサアメフラシが養殖ワカメ
を食べて大繁殖し、地元漁協などがダイバーに依頼して駆除した例がある。
平野助教授は「今回もトサカノリが栄養面などで好適で、大きさ、数とも
に伸びたのではないか」と話している。【高橋咲子、写真も】

[毎日新聞5月28日] ( 2003-05-28-15:00 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030528k0000e040066000c.htm