今日新聞で見た動物関連ニュースを貼り付けるスレ

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3名無しさん@お腹いっぱい
【オーストラリアが誇る最強のハンター、アジアから来たトラを惨殺】
1978年9月13日、現地新聞夕刊より

昨夜未明、クィーンズ・ランド州のオーク・タウンで興行中だったグリック・サーカス団のトラが檻を破って逃げ出すという事件が起きた。
それを受け現地警察は市民に注意を促し、町には狙撃隊が配備された。
しかし事件は意外にもあっけなく終わった。翌朝にはトラが骨と皮だけの死体となって住民に発見されたのである。
一部始終を目撃したオーク・タウンの農夫、ダニエル・アンダーソン氏はショックを隠し切れないといった様子で震えながら語った。
逃亡中のトラは現地人も怖れる「魔の森」に迷い込み、森に住むコアラの赤ちゃんを捕食したという。
それに逆上した母コアラの報復を受けて、トラは殺されたというのである。
ご存知のとおり、コアラはその生息地域のユーカリに適応するため、地域地域で生態を異にする。
オーク・タウンのコアラはオーストラリアで最も大きく、また狂暴と言われており、
これまで現地の子供や飼い犬が襲われる事件は数知れずあったが、トラのような大型の猛獣が襲われたケースは今回が初めて。
アンダーソン氏によれば、母コアラが一声号令の声を上げるやいなや、およそ120頭のコアラの群れがトラを取り囲んだという。
トラはそれでも怖れる様子はなかったが、次の母コアラの号令で120頭が一斉に襲い掛かると、その自信は完全に打ち砕かれた。
オーク・タウンのコアラたちはオーストラリアで最も毒性の強いユーカリを主食とするため、彼らの鋭く尖った切歯には毒素が大量に付着しており、噛まれたトラはみるみる四肢と感覚器官の自由を奪われた。
120の毒を持つ牙と鋭い鉤爪で切り裂かれるトラ。コアラの群れはトラがまだ息のある内から凄まじい形相で我先にと食い始めたという。嬌声。悲鳴。大混乱。
余りの恐ろしい光景にアンダーソン氏は森から逃げ出した。
アンダーソン氏が猟銃を手に森に戻ると、そこにはもうコアラの姿もトラの姿もなかった。あるのは血まみれのトラの骨と皮だけだった。
驚くべきことに、コアラの死体はひとつも見当たらなかったという。
その容貌のかわいらしさで我が国の観光収入に一役買ってくれているコアラだが、彼らもまた逞しい野生の猛獣には違いないのだ。
今回の事件はいまだ謎の多いコアラの生態の研究にひとつの新たな手がかりを与えてくれる筈だ。