LIONとTIGER Part2

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331野生動物の生態より
アフリカスイギュウは力が強く体も大きいため,めったに他の動物に負けない。
その成獣を襲って倒す事ができるのは肉食獣は,ライオンだけである。
ライオンにとって彼らは,一定の行動圏内に大群でいるため目につきやすい。
そのため比較的容易にとらえることができ,一度に大量の肉を供給してくれる獲物でもある。
肉食獣は獲物を狩る時,年老いたり,病気で弱った個体を狙うとよく言われる。
しかしそうとばかりもいいきれない。事実,ライオンは雌よりもむしろ力の強い雄のほうをよけいに捕食する。
捕食されたアフリカスイギュウの中で雄の占める割合は,地域によって88%に達することもあるという。
これは雌雄による生活の違いによるものなのだろう。
雌は多くの場合,主群の中にいるため安全である。
しかし雄は主群から離れて小さな集団を作ったり,単独でいる事がよくあるため,狙われやすい。
しかし狩りがいつも成功するとは限らない。
襲われても振りきって逃走したり,反撃に出て逆にライオンに傷を負わせる事もある。
数頭でいる場合は、仲間がライオンに立ち向かう事もある。

彼らはなかなか勇敢な動物である。
銃で撃たれても最後まで反撃しようとするスイギュウに逆襲されて,
危ないめにあったハンターもいる。
最も危険な猛獣としてハンターに恐れられてはいるが,草食獣である彼らは,
自然界でもあくまで食べられる側にある。
ライオンに捕食される事によるアフリカスイギュウの死亡率は23〜28%ぐらいである。
病気やその他の原因で死ぬものも多い。
内部寄生虫やダニなどの外部寄生虫も多く,牛疫などウイルス性の病気による大量死の例もある。

http://www.tokyo-rc.gr.jp/jts/0101_22.htm
17分半経った時に,初めて,一頭のバッファローが鳴いた。
僕には,その声は悲しみに満ちているように聞こえました。
「わたしは,これで死ぬんだ」という声に聞こえました。 
そのバッファローは,非常に元気で,それまで,3頭のライオンを振り落としていたんです。
どうして,そんなに鳴くのかなと思って,正面を見たら,そこに,大きな雄ライオンが池に入っていく。
実は,その大きな雄ライオンも,みんなと一緒に出発したと思うのですが,
頭も大きく体も大きいために足がとても遅い。それで遅れてきたのでしょう。
バッファローがみんなに囲まれているのを正面に見た途端に,目がぴかっと光って,さあっと入ってきた。
どうするのかと思って見ていましたら,池の真ん中で,バッファローの目の前で横になって寝るような形になってしまった。
バッファローは角を低くして迫ってきました。ところが,…経験深い雄ライオンでなければ考えつかない戦略…
バッファローが迫ってきた瞬間,下から飛びついて,その首に咬みついたのです。
さすがに,雄ライオンの力で,悪鬼のように荒れ狂っていた,1トンも越える大きなバッファローが,ぴたっと動かなくなってしまいました。
さらに,ライオンは池に倒れるようにしながら,柔道でいう巴投げのような要領で,でかいバッファローを投げたんです。