Oops! といっても
乱闘ではない。キャプテ
ン・ファルコンが思わず叫ぶ
その先には、閉店間際の青果コ
ーナーを周回する魔王・ガノンドロフ
がいた。「これが貴方の言う『力のトライ
フォース』とやらですか?」「いやいやこんな
ものではないぞ。よく見ておるのだ」若い女性店
員が果物に「半額」シールを貼りだすや否や、カゴ
から「ゲルド産葡萄」を取り出し、さりげなく店員に接近
する。店員は走行速度38位の年寄りなど気にも留めずシ
ールを貼り続け、棚の左端「ハイラルイチゴ」にシールを貼り
終えると、なぜか2番目の「ゲルド産葡萄」を通過し、次の「大勃
起バナナ」にシールを貼りだした。「ぶ、葡萄は・・・!?」焦るファル
コンをよそに、ガノンは女性店員の行く手に立ちはだかった。一瞬ガノ
ンの手の甲が光る。「ト、トライフォース・・・!??」ガノンが「ゲルド産ブド
ウ」をゆっくりと差し出すと、女性店員の手が止まった。緊張が最高潮に達す
る。「・・・!!!!????」「あ、あの・・・こ、これは・・・ダメですか・・・?」「あー
葡萄はまだなんですよーー。もうちょっと待ってくれますかぁ?」もう少し待つと言って
きかないガノンをおいて、ファルコンは家路についた。