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107世界@名無史さん
(歴史教科書 インドより)第12章 1919年から第二次世界大戦までの世界より

  ■抵抗運動

  ファシスト国家の侵略の犠牲となったヨーロッパの全ての国々で、人々は抵抗運動
を組織した。多くの国で政府は侵略の前にあまり戦わずして降伏したが、これらの国々
の民衆はファシスト支配への抵抗を続けた。たとえばフランス政府が降伏したとき、
フランスの民衆はドイツ軍の占領に対して人民抵抗運動を組織した。フランス国外では
ド・ゴール将軍指導下でフランス軍が結成され、積極的に戦争に加わった。他の国々でも
同様の軍隊が組織された。ユーゴスラヴィアやギリシアなど多くの国々では大規模な
ゲリラ活動が組織された。また多くの国々で大規模な蜂起が起った。

ワルシャワでのポーランド人の英雄的蜂起は、抵抗運動史上の輝かしい一章をなしてい
る。ファシスト国家内にも抵抗運動はあった。イタリアとドイツのファシスト政権は、
ファシズムに反対する数十万もの人々の生命を奪った。しかし多くの反ファシスト闘士
たちは国の内外でファシストのこうして戦いを続けた。イタリアの反ファシスト勢力は
ムッソリーニに対する戦いおよびイタリア内のドイツ軍との戦いの中で重要な役割を
果たした。フランス、ギリシャ、そしてチトー元帥の指導下のユーゴスラヴィアで人々は
最も英雄的にファシストの侵入と戦った。社会主義者・共産主義者その他の反ファシス
トたちが抵抗運動で非常に重要な役割を果たした。何百万者民間人の反ファシズム闘士
たちがこの戦争で生命を失った。

  戦争が拡大したほかのあらゆる地域で被侵略国の民衆は勇敢に戦った。アジアでは
中国人民が1930年代初めから日本の侵略の矢面に立たねばならなかった。1920年代後半
に起った共産党と国民党の間の内戦は、日本の侵略に対する広範な民族的抵抗にとって
かわられた。日本に占領されたアジアの他の国々でも、人々は強力な抵抗運動を組織した。
イギリスおよびフランスの帝国主義に対して戦いつづけてきた諸民族も反ファシズム
戦争への支持を表明した。ファシズムは組織的な野蛮行為であり、独立に向かって
戦っている民族にとって同盟軍とは考えられなかったのである。たとえばインド
国民会議派は、イギリス支配からのインドの独立を目ざして戦いつつも、その反ファシズ
ムの姿勢を明らかにしていた。