579 :
ローゼンベルク:
思うのだが、我輩、もし、もしだよ(万が一)
ナチス・ドイツが勝利して、たとえば月面着陸に大ドイツ帝国宇宙船ホルスト・ヴェッセル号が一番乗り
したとしてだ。
やはり開口一番のステートメントは「ドイチュランド・ウーバー・アーレス」を希望する。
そりゃヒトラーとかゲッベルスは政治家としての配慮から
「ベルリン・オリンピックの前例もあるし、「この一歩は人類にとって大きな一歩だ」とかなんとか、
世界平和と統一を願った平凡なものでいいんじゃない?」
とかいうだろう。
ところがだ。
我輩やヒムラーのような狂人は
「世界主義や国際主義というのが、国を持たぬ根無し草的なユダヤ的な発想だ。
そもそもドイツ民族の血と土に根ざした民族共同体の純潔にかける20年にわたる努力の精化が
今日の月面着陸としてある。
ここはやはり「世界に冠たるドイツ」で、宇宙飛行が民族事業そのものであることを
全世界にアピールすべきだ」
なんて、屁理屈こねまわすんだろうな。
でもって、シュペーアあたりの回想録に、さんざ陰口たたかれるんだろう。
おれにはわかる