§§語源を解説するスレ§§

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89世界@名無史さん
>>86
【目くそ鼻くそを笑う】
追いつめられ、絶体絶命の局面での開き直りの笑顔のこと。
項羽の漢詩「垓下歌」に由来する。

垓下歌 項籍(項羽)
力抜山兮氣蓋世 力は山を抜き、糞!気は世を蓋(おほ)う
時不利兮騅不逝 時利あらず、糞!騅(すい ) 逝(ゆ)かず
騅不逝兮可奈何 騅の逝かざるを、糞!奈何(いか)にせん
目兮鼻兮笑奈何 目、糞!鼻、糞!笑えるを奈何(いか)にせん 

(注)「兮」は、「えい糞!」といった意味のかけ声である。

大意
私には、山を引き抜くほど力があり、気概はこの世を覆うばかり。
だが、時勢は私に不利であり、愛馬「騅(すい )」も動こうとしない。
動こうとしない「騅」をどうしたらよいだろうか。
妻の目が、鼻が、笑顔が哀しい、お前をどうしたらよいだろうか。

漢の高祖(劉備)と天下を争った一代の英雄項羽が、高祖の軍に追
われて垓下(安徽省)に立てこもったが形勢利あらず。
項羽は最後の酒宴を開き、席上、この詩を吟じた。項羽の愛人であ
る「虞」がその詩にあわせて舞を舞うのを見た後、項羽は愛馬「騅」
をかって高祖の軍陣に突入し、悽愴な戦いの後、31歳の若さでこの
世を去った。

おつぎは「無我夢中」ということで。